2012年2月29日水曜日

ヤングマン集客ミッション 外道編3

観客者数の減少に頭を痛めているのは日本だけなのでしょうか?ワールドサッカーダイジェスト誌に「セリエAの凋落」という記事の中で、欧州4カ国の平均観客動員数(2009-10年シーズン)と日本(Jリーグ)、フランス、オランダ、米国を追加したグラフがあったので抜粋します。

ドイツ  42,500人
英国   34,150
スペイン 28,285
イタリア 24,955
フランス 21,804
オランダ 19,827
アメリカ 16,675
日本   18,428
これだけみると、ブンデスリーグの凄さが分かりますな。これって平均だから、当然のように毎試合6~7万の観客が集まるスタジアムがあるってことでしょ?しかも、たくさん・・・。イメージとしては、満員となった埼スタが何カ所もあるってことなんだろうけど、どのアウエーへ行っても埼スタの雰囲気が味わえるって最高です。もう一つのイメージとしたら「スペインは凄いんだろうな・・・」って言う想いがあったんだけど、どうやら凄いのは「バルサやレアルなどの一部だけ」のようですな。バルサやレアルなんて、毎試合のように7~8万の観客で埋まるけど、そんなチームがあるのに「平均2,4万人」なんだから、それ以外のチームの観客動員は推して知るべしであります。

さて、「ユアスタに30代の女性を呼び込むには・・」の考察の続きへ行きます。
オペレーションネーム「ユアスタを世界初の、ペットスタジアムにする作戦」

世の中のペットブームは衰え知らず。当然、癒しが何よりものビタミンである30代の独身女性にとっても、唯一心を許せるパートナーとしてのペットは、存在自体が無くてはならないものになっています。猫カフェ、犬カフェは言うに及ばず、最近はセラピーとしてのペット活用も半ば常識。そのいずれも、ペットを活用する理由は「癒し」であり、かわいい子猫や子犬を見てしまえば、誰だってムツゴロウさんじゃなくても「よぉ~~し・よしよし、」ってやってしまいます。人間には、かわいいペットの瞳を見れば、その魅力に吸い込まれてしまう性(さが)あるようです。

スタジアムの禁煙コーナーに「かわいい子猫や子犬と触れあえる」エリアを設置。そこには生後数週間の「かわいい子猫や子犬」を大量にスタンバイ。とくに、アウエーサポ専用の入り口付近には、選りすぐった血統書付きの子猫や子犬を用意し、殺気立つアウエーサポの殺伐とした気持ちを骨抜きにしてもらいます。スタンド内には、震災などで里親を無くした「かわいい子猫や子犬」をスタンバイさせ、仙台の独身女性に新たな「癒しのポイント」を提供すれば、それこそ普段は仕事に追われ疲れている「30代の独身女性」の聖地となるはずです。

メインの正面入り口付近のコンコースには、ムツゴロウさんに協力してもらって、保健所で殺処分待ちの猫や犬を借り受け「ユアスタ動物王国」を建国。気にいってもらえれば、それらのペットの引き取り里親さんを探す活動にもなるので、動物愛護団体からの協力も貰えるはずです。そして次は、その中でも特にかわいく、躾が行き届いたペットを選抜して動物プロダクションで訓練させます。そこでは演技指導を徹底させ、試合当日にはアウエーサポエリアに大量投入。ウイ・アー・レッズ!!などのように敵サポの大合唱が始まるのをきっかけにして、選抜された「かわいい子猫や子犬」は一斉に「クゥ~~ン・クン・クウ~~ン」とか「ニャァ~~ン、ニャーン」と甘えるしぐさを連発して、応援に集中できないようにすれば完璧です。

オペレーションネーム「ユアスタをバイキングレストランにする」作戦

NHKの調査では、30代の独身女性にとって最大の楽しみは「仲間とのランチ」という結果が出ています。仕事が忙しく、趣味にかける時間が少ない女性にとって、仲間とのランチは唯一自分の心を解放できる貴重な時間のようです。今現在、ホテルなどのレストランや環状線などにある飲食店へ行けば、必ずと言っていいほどあるのが「バイキング形式」のランチスタイルです。ちなみに、私とカミさんの日曜日の朝食は、ココスのモーニングバイキングであり、その理由は「腹いっぱい食うと、朝、昼兼用できるから・・」であります。そんな理由じゃなくても、街中のバイキング形式の飲食店は、どこも活況を呈しており、ユアスタもそれを利用しない手はありません。

まず、スタジアム内のコンコースを一周するかのようにバイキングビュッフェ形式の食材を用意します。当然、食べ放題です。ここで大切なのは、ベガサポエリア周辺に「ステーキ・牛タン・寿司・中華・メロン・マンゴー」などの豪華な食材を密集させ、アウエーサポエリアには「牛丼・カレー・ちらし寿司・マーボ豆腐・バナナ」などのように、安価で量が進む食材をチョイスすることです。アウエーサポだって人間、バイキング形式では、ついつい食べ過ぎてしまうことでしょう。その食材と一緒に、秘密裏に「睡眠薬」を投入しておけば、試合中に睡魔が襲ってくる事は必定。アウエーの応援は静かになり、ベガサポの応援に勢いも出てきます。

まっ、実現不可能なアイデアばかり書き込んだけど、そんなバカみたいなアイデアもたくさん集まれば、その中の一つぐらいに「何かしらの突破口となりそうなヒント」が埋もれているものです。何度も言うけど、私は厳密に言えばベガサポではなく「満員となったユアスタのサポーター」です。今年、一試合でも多くユアスタが満員となればいいですな。

2012年2月28日火曜日

ヤングマン集客ミッション 外道編2

さて、ようやく「ユアスタに30代の女性を呼び込むには・・」の本題に入ります。スタジアムに着くと、そこここから甘い香水の香り・・・座席について周りを見渡せば、花畑を思わせるように女性サポが密集・・・何気に立ち上がればタイトな身体のラインが視界に入り、ベガルタがゴールでもすれば誰かれ構わずハイタッチ!!嗚呼ー、理想です・・・。こうなったら、ユアスタは中年の桃源郷ですな。

ただし、これは私がスケベだから考えているのではなく、日経リサーチの「今、最も可処分所得が大きいのは30代の独身女性だ」に元づいての戦略なのです。私の例を出すまでもなく、お父さんのお小遣いは減少の一途で、それに比例して仕送りの金額は30年前の水準にまで急減!!そんな世の中で「行こう、スタジアムへ!!」と連呼するのは無駄な行為だと思うのです。こんな時は、最も「ゆとりがある層」へ集中的にアピールするのにかぎります。だからこそ、30~40代の独身女性を中心としたマーケティング戦略を徹底して、ユアスタの集客力をアップさせようと考えているのです。

それでは、この年代の女性の心理状況がどうなっているのかを、雑誌から抜粋してみます。
「現代では、晩婚化が進み、30代の独身女性の数は年々増えてきています。30代で独身、ということは決して珍しくはありません。しかし、深刻に悩んでいるのも現状です・・・
仕事をバリバリこなし、独身ならではの今の生活は快適に感じていても、
• 今までに多くの恋愛をしてきたが、ふと気づいたら30代に突入してしまって悩みだした
• 友達も結婚をして周囲に独身者がいなくなり、悩みが増えた
• 次の恋は結婚に繋げる、独身をやめると決めたがなかなか思うような男性にめぐり合えないという悩み
• 仕事を続けてきたキャリアはあるけど恋愛には不器用で意中の男性へのアプローチの方法がわからない悩み
• 今の仕事やプライベートは充実していて悩みはないが、女性として産まれたからには一度は結婚や出産を経験
してみたい、一生独身(独り身)ではいたくない
などと不安や悩みを感じている独身女性は意外と多い傾向にある」ということです。

チョットでも不安に感じている事象があれば、そこを攻めるのがオセロの中島を虜にした占い師の例を出すまでもなく、不安産業の一般的な戦略です。私はユアスタを満員とする為に、あえて、その役割を引き受ける覚悟をしました。

オペレーションネーム「占いの聖地作戦」
まず、ユアスタのアウエーゾーン入り口付近に「仙台の母」みたいな占い師が密集しているゾーンを設置します。そしてツイッターなどには「サクラ」さんを大量に使って「ユアスタの占い師って、メチャクチャ親身になって相談を聞いてくれるよ」との情報を大量に拡散。いつの間にかユアスタの一角は「占いの聖地」となり、試合日にでもなれば、占い師を目当てに30~40代の独身女性が殺到する状況を、最初は「サクラ」さんを使ってでも意図的に作り出します。その状況はテレビや雑誌で大きく取り上げられ、いつのまにやら一大ムーブメント。

その占い師とは事前の打ち合わせで「ベガルタを応援すれば、そして勝てば、貴方は幸せになります・・」と言ってもらい、それを信じた女性はマインドコントロールされたかのようにユアスタへ通うと言う「悪の循環」を作り出すのです。どんなに健康的な生活を送っていても、30~40代の独身女性ともなれば、一つや二つの悩みや不安事は持っているものです。このオペレーションは、そんな不安心を利用する「悪魔のような戦略」ですが、ユアスタが満員となるんなら、私は喜んで悪魔に良心を譲ります。ついでに言うと、アウエーサポを占った場合には「試合に負ける事と、貴方は幸せになります・・」と言ってもらいますかな。

オペレーションネーム「ユアスタの恐山化作戦」
まず、ユアスタを恐山とタイアップします。そしてユアスタの一角にイタコをスタンバイさせ「学生時代に好きだったあの人、あの人に逢える・・・」をコンセプトとしたコーナーを作って、恋愛不安症である彼女たちの興味を引くようにします。普通、イタコさんに出してもらうのは亡くなった親族などが一般的であろうが、ユアスタのイタコさんは「好きだったあの人に逢える・・そしてその時、彼が貴方の事をどう思っていたのかが分かる・・」というコンセプトにしたイタコエリアをS南付近に常設するのです。そのエリア街の名前は「恐山」ではなく「恋愛山」とし、若かりし頃、誰もが心に抱いていたであろう、あの頃の「甘酸っぱい記憶が甦る」という琴線を刺激するのです。

ユアスタへ行けば、あの頃片思いだった「あの人」の心が分かる・・・。あの頃は告白する勇気など無かったけど、あの時、彼がどう思っていたのか知りたい・・。仕事を続けキャリアはあるけど恋愛には不器用になった自分を見つめ直す意味でも、あの頃の気持ちが知りたい・・・。そのように考えている多くの女性の支持を受け、ユアスタの「恋愛山のイタコエリア」は爆発的な人気となり、イタコさんには最後に「貴方の好きだった人は、今はベガルタを応援していますよ・・」とでも言ってもらえれば、もう完璧です。

この続きはまた明日

2012年2月27日月曜日

ヤングマン集客ミッション 外道編

今年から、J2の昇格にプレイオフ制度が持ち込まれる最大の理由を、コミッショナーは「ともすれば、盛り上がりに欠けるリーグ終盤戦を活性化したいし、多くのチームに昇格のチャンスがあることで、観客動員にも良い影響が与えられれば・・・」と語っていました。プレイオフ制度の事をベガルタンは「野球のマネをして、リーグ戦終盤を盛り上げる苦肉の策なんだろうな・・」と思っていましたが、終盤戦を盛り上げること以上に、これによって観客動員をアップさせることが狙いである事を知りました。年々観客動員数の減少が顕著になっている以上、その動員数の責任を全て個々のチームに追わせるのは酷というものなので、リーグとしても積極的に支援策を講じることにしたオペレーションの一つこそ「プレイオフ制度」ということなのでしょうな。今年初めてやるオペレーションなので、今から「良い・悪い」もないのですが、どうせなら盛り上がって欲しいものです。

プレイオフ制度のように、仕組みが大掛かりな物を個別のチームでやり事は不可能です。しかし、観客数を増加させたいと思っているチームからすれば、現状の方法に甘んじているのは「座して死を待つ」のと同じ事になりかねません。特に、仙台のような「大きなスポンサーを持たず、チーム最大の収入源が入場料収入に頼っているチーム」からすれば、観客数の減少はチーム衰退の元凶となってしまいます。そこで、各チームがどのようなオペレーションを行なっているのかをチェックしてみましょう。

まずは大宮。言わずと知れた「水増し」という禁じ手を使ってまで観客動員に敏感となっていたチームです。
大宮史上最多4万人超えの集客を目指し、2大作戦が展開される。
世界的金融危機などの影響で、学生は「就職氷河期」に直面している。そんな中での画期的な企画。関係者によると、「大宮を愛してくれているサポーターが、大宮を支えてくれている企業に就職する助けができたら」という思いが根底にあるという。
「婚勝」は、大宮の10周年事業企画としてスタジアムで結婚式を挙げたカップルが現れたことが出発点だ。プロ野球の日本ハム、中日が「婚活シート」を 設けた例はあるが、Jリーグでは初。午後2時から5時まで会場内の一室を利用し、 試合を観戦しながらフリードリンクの立食パーティー。会費は男性6000円、 女性3000円(観戦チケット込み)で参加者は25~40歳の独身。 男20人、女20人の定員に対し、応募が殺到したという。“恋のパス交換”に興じ、勝利の美酒に酔う・・ということでした。

個人的には、大宮が行った「就活・婚活」をパッケージにしたこのオペレーションは「下策中の下策」だと思っています。記事によれば「応募が殺到」ということだが、サッカーの観戦と「就活・婚活」をマッチングすること自体に無理があるような気がしていました。この就活で、果たして何名の方が結果的に内定をもらったのでしょうか?何組のカップルがゴールイン出来たのでしょうか?そして観客数のアップに繋がったのでしょうか?その結果を知っている方がいらっしゃれば、是非ともお教えください。ただ、ん~~・・話題にはなっても、どう考えても観客数のアップに繋がるとは思えませんな。如何にも、下っ端の社員が社長に叱られた時に会議で「我々も、これこれこのような事を実践して、最善と思われるようなことはしたのですが・・・」みたいな「いい訳」をするために考えたような感じがします。

記憶に残っているところでは、Jリーグで観客動員数ワースト1を5年連続で取った水戸ホーリーホックのワースト脱出するために、NHKの番組で欽ちゃんが応援する番組がありましたな。結果的には単発のイベントだったけど、やっただけの意義はあったような気がします。欽ちゃん、NHK、有名人・・・これだけ揃えば、何気に盛り上がることは見度の事例からも分かりました。この手法は仙台にも使えそうです。

山形は昨年、自由席は2000円が1000円と半額になる最大50%オフのディスカウントするという、集客大作戦「 NDスタ満員計画」というオペレーションを実施しました。その内容も「チケット代の半額」という、泉のアウトレットモールもビックリするような剛速球!!まっ、ここまでくると「相当、追い込まれているんだろうなぁ~~」との思いは禁じえないが、チームもそれだけ必死なのでしょう。ただし、トータル的に考えれば、このオペレーションが成功だったかどうかは疑わしい。

次は鳥取。鳥取も観客動員には頭を痛めているらしく、元々は岡山・徳島・愛媛で「プライド・オブ・中四国」という企画を立ち上げ、熱く戦いながら地域間の交流をやっていました。でも、もっと熱いイベントを実施して、観客動員数をアップさせたいと考えたフロントは、一番近い岡山との試合を盛り上げる事によって、そのアウエーサポの観客を取り込みながら、盛り上げようとしたのです。題して山陰の陰と山陽の陽で「陰陽ダービー」、このオペレーションは大正解、今まで無かったダービーができ来場者数が跳ね上がり倍になりました。

この作戦を持ちかけられた岡山サイドは、何度となく「鳥取さんが陰でよろしいのでしょうか?」と訊ねたが、返ってきた返事は「ノープロブレム、どうせ鳥取は山陰ですから・・・」といった寛容なものであったらしい。ここからも、何とかして観客数をアップさせたい・・・という気持ちが見てとれますな。これらの事象を元に、仙台における外道というか下策を提案してみましょう。

この続きはまた明日。

2012年2月24日金曜日

ヤングマン集客ミッション 覇道編

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ヤングマン集客ミッション 覇道編

ユアスタの観客比率は「男6・女4」で、これは全チームの平均と同じです。そんでもってリーグ全体の観客の平均年齢は、だいたい38才くらいなんだけど、今度はこのデータをチーム別に確認します。私の個人的な「ヤングマン集客ミッション 覇道編」は、その後から書き込みます。

チーム別の平均年齢
    札幌  仙台  山形  大宮  新潟  名G  大G  福岡
10年 44,3  38,4  37,2  40,4   43.5   35,1   35,4   35,8
11年 45,8  39,9  39,5  41,2   45,1  37,4   36,2   34,7

いやぁ~~、自分的には「ユアスタの高齢化のスピードは尋常じゃないよ・・」と思っていたんだけど、それほどでもなかったんだね、ひと安心しました。それより何なの?札幌と新潟の高齢化率は?38才くらいでも「マズイよなぁ
~~」と思っているのに、札幌や新潟なんて、当たり前のように45才オーバー・・・。この辺の原因が何なのかは分かりませんが、このまま何の戦略も持たずに時が過ぎれば、ユアスタの平均年齢も札幌や新潟と同レベルになる事は必定です。いやね、別に「年寄り臭いスタジアムが嫌だ」と思っている訳ではないんですよ、私だって「そろそろ平均年齢」を上げている一人だし。でも、やはりスタジアムにおける「活気の源」って、若者じゃないですか?試合で選手入場の直前、さあ、いよいよ決戦だ!!って思って気持ちを入れ直している時に、前列のお婆ちゃんとお爺ちゃんの会話が「3丁目の義子ちゃん、告別式の日程が書いてあった回覧板は読んだか?」「ああ、読んでハンコ押して隣に回しただ・・」みたいな会話をされてみい?絶対に萎えるって。

そんな前置きをしつつ、ようやく「ヤングマン集客ミッション 覇道編」に入ります。

何度も言うけど、試合内容や、スタジアムが作り上げる雰囲気やイリュージョンによって観客動員を増やしていくのが「王道」である。しかし、「王道」だけでは上手くいかない時代が存在するのも確かであり、日本においては戦国時代などがこれにあたります。どちらかと言えば、戦国時代は、王道よりも「覇道」でしたな。ちなみに一般的な解釈として、覇道とは武力や権力などのように「力」によって国を統一し、治めようとする者の道で、王道とは人徳や道徳などのように「徳」をもって天下を治める者の道のことをいいます。

日本の経済状態は長引くデフレによって足腰はガタガタ、さらに昨年起こった大震災によって、我々の故郷である宮城・仙台は壊滅的なダメージを受けてしまいました。このような状況の時に、サッカーに対して関心の無い友人・知人等に「一緒にサッカーを観戦しようよ」と誘っても、彼らの答えが私の日課である「キャバクラにおける店外デートの誘い」と同じように、「ごめん、この後、用事が入っているのよ・・・」と断られるのは確実である。この状況はまさに、戦国時代並みの厳しさです。昨年、チームは若者の集客をアップさせようと、学校関連に営業をかけましたが、さしたる成果は得られませんでした。大震災があった年に、収入が殆ど無い学生相手に営業展開するのは、枯れ果てた井戸に水桶を入れるのと同じくらいのバカげた行動だったかもしれません。じゃあどうするか?

このような時は、日本全国で行われているマーケティングを模倣するに限ります。デパート、コンサート、各種イベント、雑誌の売り上げ、どの業種でも売り上げの落ち込みは尋常ではなく、これらの担当マンは常に頭を痛めている状態です。そんな彼らが、共通して新たなマーケティングのターゲットにしようとしているのが「可処分所得が比較的大きい20~40代の独身女性」であり、その動向は「女性が入りやすいカフェ」「レディースデイ」「女性向け雑誌」などを企画する店舗や業種の増加を見ても明らかでしょう。なので、ユアスタでも、これらの戦略を模倣します。集客ターゲットを「若者」とか「家族」ではなく、「20~40代の独身女性」に絞るのです。

まず最初にやる事は、GLAMOROUS (グラマラス)、BOAO (ボアオ)、RUSSH JAPAN (ラッシュジャパン)といった30代の女性に人気のある雑誌とのタイアップです。例えば「一推し、仕事が出来る女性はアフター5のスタジアムでも輝いている」とか「スタジアムファッションが、街に飛び出すとどうなるか?」とか「シングル女性がナンパされやすい場所はスタジアムだった・・」みたいなコラムを連載させます。当然、場所はユアスタ。そこを舞台にして、実際にシングル女性を数名選らんで、ユアスタにおけるサクセスストーリーを公開させるのです。そこそこの美形を使って、スタイリストやデザイナーも協力させれば、スタジアムでナンパされることは確実です。何て言うの、スタジアムで見かける女性って、雪山のゲレンデで遭遇する女性のように、みんな輝いて見えるんだよね。

そして、それと連動してベガルタ仙台の協賛会社ともタイアップします。企画書的には「スタジアムで映えるブランド」みたいな感じで、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の担当者と藤崎の担当者に智恵を出してもらったり、「女性のスタジアム通勤に便利な車は?」みたいな企画では、スポンサーになっていただいている自動車販売会社の叡智を結集、さらに食品関連のスポンサーさんからは「30代の女性が食べたいスタジアムグルメ」を考えてもらうなど、とにかくマーケティングの対象者を「若者」といった広いエリアではなく、「30代の女性」と言った感じで徹底的に絞り込むのです。

開幕戦は「レディースデイ、食材半額」とか、レディー専用の喫煙スペースやレディー専用ゲートの新設、レディースデイはベガルタカードのポイント3倍とか、映画会社などともタイアップして「ユアスタの中心で愛を叫ぶ!!」みたいな映画も公開。ペットの預かり所はペット関連の業者と、そして託児所は子供向け衣服やスポーツジムを展開している業者とタイアップして、ペットブームやシングルマザー対策も万全にする・・・。とにかく、試合内容で観客が集まらないのであれば、覇道が絶対に必要だと思うベガルタンです。

次回は、ヤングマン集客ミッション 外道編です

2012年2月23日木曜日

アピールの方法を考える

日本の高齢化は、世界でも類を見ないくらいのスピードで進んでいるというニュースをやっていたが、その縮図は当然のようにユアスタにも当て嵌まります、私の年チケエリアのワンブロックだけを見ても、平均年齢は意外と高く、どう低く見積もっても50歳オーバーは確実です。もちろん、このエリアが立って応援する体力のない人たちが集まりやすいという事情はあるのでしょうが、それにしても40代の私が「エリア内における若手のホープ」という状況には驚くしかありません。そう言えば、試合前における私の周りの方々の会話の内容が5年前とは変わってきており、五年前なら「昇格&自分の健康」についてだったのが、昨年には「自分たちが生きている間に優勝出来るか&年金と寿命」へとシフトチェンジ。このペースで会話の内容が変化し続ければ、もう5年後には「生きている間にACL制覇ができるか&介護病院や良質な老人ホームの紹介」になるのでしょうな。

ベガルタの社長は公的な場で「チケット販売に際し、今まで薄かった層へのアプローチも強め、学校などを中心に若者への集客アピールを行ってきたが結果的にイマイチだった」みたいなコメントをしています。つまり、ヤングマン集客作戦というミッションを行うものの、結果は芳しくなかった事を公的に認めたということですな。チームとして、どのような手法で「ヤングマン集客作戦というミッション」を行ったのかは知る由もありませんが、急速に進むユアスタ高齢化を阻止する為にも、多くの若者に対して「ユアスタは素晴らしい場所だ」というアピールを様々な機会を通して発信することは大切なことです。だいたいにしおかしいよね、40代の私に対して「あんたは若いんだから、もっと声を大きく出しなさい!!」「そうそう」「そうだそうだ」みたいな会話が成立する状況って。

さて、どうしたらベガルタに興味のない若者をユアスタに呼べるのでしょうか?まず、正確なデータを元に現状を把握しよう。

Jリーグは3日、10年度のスタジアム観戦者の調査結果を発表した・・・
平均年齢は38.2歳で、09年より0.9歳上がった。 44.3%が年間チケットを購入、年12.3回もJリーグ1部の試合を観戦するなど 「ヘビーユーザーが安定的なマーケットを支えている」(仲沢真筑波大大学院准教授)という実態が浮き彫りになった。 昨年、全37クラブのホームゲームに来場した11歳以上の男女1万7099人に調査を行い、1万6366人から回答を得た。平均年齢は04年の34.7歳から上がる傾向にあるが、イングランド・プレミアリーグの42歳(08年調査)は下回る。客層は30代(29.4%)と 40代(26.3%)が中心で、この年代は家族同伴者が多かった。一方で10代、20代は減少傾向にある。

このデータから見ても、高齢化と10代、20代のスタジアム離れが全国共通の問題である事が分かります。と言う事は、地域地域の事情はあるんだろうけど、仙台で行った「ヤングマン集客ミッション」が成功して、スタジアムが若者で溢れかえった状況が作れれば、その成功体験は同じような問題を抱えているチームからすれば貴重なデータとなる事は確実です。だからと言って、自分行為はJリーグの為・・・という崇高な理念に基づいた物ではなく、いい加減「あんたは若いんだから、もっと声を・・・」みたいな要求を、前列のお爺ちゃんからされるのがウザくなってきただけなのです。

チームにお金さえあれば、春高バレーにジャニーズをパーソナリティーとして起用する手法が考えられるだろうし、今でいえばチケットの半券を「AKBの握手券と交換し、握手会は試合後に・・・」みたいな戦略が出来れば、その試合は確実に満員となる事は確実です。しかし、仙台にはお金がありません。じゃあどうするか・・・・。どうしたら、若者にアピール出来るか?しかも、継続的に・・・。

試合内容や、ユアスタの応援が醸し出すイリュージョンによって若者にアピールする・・・これが集客への王道であることに論は持ちません。仙台のフロントは昨年、学校関係に集中アピールして若者への集客活動を頑張ったようですが、結果的に効果は表れませんでした。こんな状況で、うちの社長が会議をすれば「成果が出ませんでした・・・そんな結果を聞く為に会議を開いているんじゃなく、どんなマーケティングをすれば成果が得られるかを知りたいんだ!!」とシャウトするのは確実です。

若者にアピールしたい、ユアスタの素晴らしさを知って欲しい・・・。しかし、王道のやり方では無理だった。ならば覇道か外道かで攻めるほかはありません。そこでタイプ別に戦略を考える事にしましょう。

ヤングマン集客ミッション 覇道編

この続きはまた明日

2012年2月22日水曜日

リャンの怪我に想う

そうですか、自分的には「絶対に大きな怪我をしない選手」と思っていたリャンが、そんなに大きな怪我をしちゃいましたか。報道によれば・・・
「J1仙台は20日、タイで行われた親善試合で右膝関節内側側副じん帯損傷のけがを負ったMF梁勇基が、福岡市内の病院で全治6週間と診断されたと発表した。3月10日の開幕戦(ユアスタ仙台、鹿島戦)の出場は難しくなり、J2時代の2006年から続く213試合の連続出場記録は途切れる恐れが強まった」(河北より)とのことですが、「ベガルタの試合がある=リャンの頑張り」が当たり前だったので、試合においてリャンの存在自体がない事に強烈な違和感をもってしまいます。しかも、開幕戦なのに・・・。

最近、リャンはメディアへのインタビューで「自分は、もうベテラン組みですから・・」と自嘲気味にコメントする機会が増えてきました。振り返ればリャンも30才、もうしっかりベテランです。そんな彼が、開幕を前にして怪我をしてしまう・・・ベガサポとして「あってはならないこと」ではありますが、もう現実に「あってしまった」以上、ベガルタ仙台唯一の武器でもある「開幕ダッシュ!!」は、リャン抜きで遂行せねばなりません。味方がピンチになれば自陣深くまで守り、そして最後の最後まで走りぬいて攻撃陣を鼓舞し、大事なFKやCKは全て蹴り、そして決定的な仕事をする・・・。好むも好まざるも、2~3年前辺りからは「仙台はリャンのチーム」になっており、我々サポーターも、そのこと自体に不快感を抱く事はありませんでした。何故なら、サポーターにとってリャンは、ベガルタ仙台というチームの象徴だからです。

そんな彼も、全治6週間と言う怪我をしたわけですが、自分が考えていたほど
のショックはありません。この情報を知った時、ベガルタンはこんな事を考えていました・・・
そうかぁ~~、6週間ということは、チョット余裕を見て第七節のFC東京戦までは無理かもな。対戦カードはカップ戦を除けば、鹿島・マリノス・大宮・セレッソ・磐田・柏・東京・・・意外としんどいよなぁ~~。もちろん7連勝は理想だけど、リャン抜きでそこまで望めば神様に怒られそうだ。しかし、地力でACL出場権の獲得を!!と謳っているチームにとって、そして、多少スキルが劣っているチームにとっては、スムーズな開幕ダッシュは目標達成へのマストアイテムだから、連敗だけは避けたいところだ・・・。よって、リャン抜きで第七節終了時点での目標獲得勝ち点は、個人的に「2勝2敗4分の10点」と設定する事にするか・・・。

この設定については「もっといけるんじゃねーの?」とお思いの方はいるだろうし、「それでもキツイんじゃねーの?」とお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、基本的に「この5~6年はリャンが試合に出ない状況は皆無」だった訳でして、正直「一定期間、リャン抜きで戦った経験値が殆ど無い状況でチームがどれだけ頑張れるのかは未知数だよ」という想いは禁じえません。しかし、これが3年前だったら、私がこの情報を聞いた瞬間、その衝撃にメンタルが耐え切れず「オセロ中島が心酔しきっている自称占い師」に相談する事は確実ですな。

3年前は角田も上本も居らず、赤嶺や松下も居らず、太田や武藤や柳沢も居らず、関口や鎌田や広大や富田などは成長段階の若手でした。そんな時にリャンが居なくなったら・・・その衝撃は山田花子の妊娠よりもショッキングだったはずです。3年前なら、リャンは攻撃面でも守備面でも、そしてメンタル面でもチームの大黒柱でした。そして3年後の今でも、その状況は大きく変わっておりません。しかし、彼の責任感は変わらなくても、彼をサポートするメンバーのスキルは大幅に向上しました。関口や林は代表に呼ばれ、松下や太田は十二分にリャンの代わりが務まり、富田や広大は中堅選手としてチームを支えるまでに成長し、そこに角田や柳沢や上本といった実力者がチームを支えるようになりました。そんな現実があるからこそ、「リャン6週間の怪我」という情報にも、さしたるショックは受けなかったのでしょうな。

リャンの離脱は確かに痛いです。しかし、リャンの代わりに出る機会が増えそうな選手たちにとっては「俺の時代、来たぁぁぁーーーー!!!」と思っているかもしれません。いや、是非とも想ってほしいものです。リャンは仙台のエースですが、そのエースを実力で押し退ける選手が現れた時こそ、チームが次のステップへと上がるチャンスだと思っています。現れて欲しいですな。

2012年2月21日火曜日

年間チケット保有者の先行入場に想う

自由席において、自分が欲する座席をキープしたい、応援したい、観戦したい・・そのような事を願っているライトサポの知人は常々私にこう言っていました。「ユアスタの応援スタイルの中で、最も改善しなければならない諸悪の根源は先行入場だ」と。指定席と言う、自らの座席が確保されている特別保護区の住人である私からすれば「そんなことが諸悪の根源になりえるのか・・・」との想いはあるのだが、そのような意見を述べる知人の数は決してマイノリティーではなく、その人たちからすれば、年金改革や社会保障改革、さらには議員定数の改定よりも早急に改革をしなければならない事象こそ「先行入場」ということのようです。

昨日、チームからこの件についてリリースがありました。

SOCIO CLUB GOLD(年間チケット保有者)の先行入場について
2012シーズンよりSOCIO CLUB GOLD(年間チケット保有者)のお客様への
特典として先行入場ゲートを設置いたします。これに伴い、SOCIO CLUB GOLD(年間チケット保有者)の先行入場を従来より、15分早めた試合開始2時間45分前より開始いたします。一般入場(REGULAR会員・ビジター含む)は30分後の、試合開始2時間15分前より開始いたします。

なんでも、これと並行して優先ゲートは閉鎖されるそうだし、今まで公然のタブーであった「事前の準備とか、待機列の短い指定席チケット入場者に交じった兵(つわもの)が、己の仲間の為に自由席エリアの一等地を大量キープ」みたいな不正にもメスを入れるようです。おそらくは、これに伴って自由席ゲートのチェックをディズニーランド並みに厳重にして、これまでは当たり前であった「指定席チケットで自由席入場」という禁じ手を不可にするようですな。

この件について、私の意見にブレはなく「より多く、そして最も効率的に努力した物が、一番おいしい果実を手に入れる事は資本主義経済圏で生活する以上当然だが、その前提としてシステム(入場方法)が公平・公正であること」である。仲間と前日あたりからチームを組んでシート貼りをして並び、そして実際に並んだ人数分だけ座席をキープする・・・。このような方々が、ゴール裏の最前列や、コアゾーンと呼ばれる場所を確保する事に対しては、何の嫌悪感もありません。最も努力した者が、最前列をキープするのは当然だからです。

しかし、これまでは当たり前のように先行入場者が自分たちの座席を大量に確保してきたという事実があり、この件においてはチームスタッフも多くのライトサポも目をつむってきました。今回のリリースは、Sバック座席の増設をとっかかりとして、何とか改めたい・・・と思っていたチームが頑張った結果なのでしょう。このような改正をしても、完璧に不正を無くす事などは不可能でしょうが、不正を減らすことはできるはずです。ここはチームの頑張りを期待しつつ、不正をしている方々の『良心』を信じましょう。

同じチームを愛する人たちが不正をしている、しかも公然と・・・。このような方々が、何食わぬ顔で「絆」を連呼していた事に対して、私の知人は憤りを感じていました。絆を大切にする・・・当然です。ただし、その前提には互いの信頼関係がなければなりません。現状で、ライトサポとコアサポとの間に信頼関係はあるのでしょうか?今回のチームの措置で、その気薄となっている信頼関係が再構築出来ればいいですな。

2012年2月20日月曜日

初めて「ニコ生」をガン見しました

仙台はタイリーグ王者のブリーラムPEAと対戦する国際試合「トヨタプレミアカップ」を戦った訳ですが、結果以上に怪我人が出てしまった内容は残念でしたな。チームの情報飢餓人であるベガルタンは、この試合をどうしても見たくて、後輩に対し「何としても見たい・・・見る為の正確な情報を探し出せ」というミッションを発動。もちろん、仕事以外で後輩を使うことには若干の抵抗はあったが、マジで見たかったので「タダとは言わん!!探してくれたら、得意先の事務員と合コンをセッティングしてやる・・」というニンジン作戦まで発動。仕事じゃないのに自らの地位を利用して後輩に頼みごとを強要する・・・こんな行為がパワハラかもしれない事は承知しているのだが、新しいチームがとんな感じになるのかどうしても見たかったのよ。本当にひどい上司ですな。

ニンジン作戦が効いたのか、試合開始ギリギリになって後輩の一人から「何でもニコ生で見れそうです」という情報をキャッチ。ベガルタンは早速ニコ生へログインしました。後輩が教えてくれた通りにクリックすると、あるじゃないですか・・・仙台vsブリーラムPEA。画像は良くないし、途中でフリーズするし、訳が分からいニコ生特有のコメントはウザかったけど、試合のだいたいの雰囲気は何気にチェックできるから文句は言えません。この動画をアップしてくれた方、本当にありがとうございました。元々、ニコ生のアカウントは「スケベ動画専用」として確保していたんだけど、意外なところで役に立ってくれました。

ベガルタが海外で試合をする・・・と言う状況なんて考えてもいなかったから、個人的にネット動画の配信などを詳しく勉強する事はありませんでしたが、もしもACLなんかに出られた事を想定すれば、ニコ生などのネット動画の世界を「スケベ専用」として考えるのではなく、ベガルタ仙台との兼用として位置づけなければならないようです。私がブログの引っ越しを考えるのも、動画を簡単にアップしたい・・との思いからなんだけど、自分の考えをただ単に書き込むよりも、その想いと動画を同時にアップした方が「より自分の想いを深く理解してもらえる」と考えたからなんだよね。引っ越し先がどんな感じになるかは分かりませんが、引っ越ししても、これまでのように遊びに来ていただければ幸いです。

さて、中継は見れてもタイ語の解説では何が何だか分かりません。何気に仙台が押している様な気もするけど、リャンもスタメンで出てないし、連動した攻撃がバンバン見られる訳でもないから、イマイチ盛り上がりません。まあ、キャンプ中だし、30度のタイまで移動して即試合では、フィジカルやメンタルといった試合に臨むに当たっての集中すべきベクトルがチームとして統一する事などは困難だったのでしょうな。そんな時に、相手のロングフィード一発から失点!!今年の仙台は、昨年よりも「攻撃的な守備」を標榜していますが、ボールを持つ時間が長くなったり、ラインを高く保とうとすればするほど、この「ロングボールからの一発で失点!!」というシチュエーションが増えるはずです。

昨年なら、こんな感じでの「ロングボールから一発で失点!!」という状況は殆どありませんでした。「リスクを極力取らない」という戦術においては、ロングボール一発で失点!!などという状況なんて起こりようもなく、その積み重ねが「リーグ最少失点」という記録に繋がったのです。しかし、その戦術には、反作用として「貧弱な攻撃力」という負の要素まで付いてきてしまい、他チームサポからは「仙台はドン引きだからな・・・」と揶揄されるに至ったのです。そんなチームは今年、攻撃力をアップするための戦略として「攻撃的な守備」を目指しています。攻撃力をアップするための戦略ならば「実績のある助っ人を獲得する」という方法が一番の近道なのでしょうが、不幸にして仙台には潤沢な資金がありません。よって、遠回りかもしれないけど、全体的な守備に磨きを掛けて「より攻撃的に、より高い位置から守る・・・」という事によって、結果的に攻撃力を高めると言う戦略を採用したのです。

この前半の失点は、攻撃的な守備を目指すうえでの「ありがたいお灸」なんでしょうな。昨年よりも攻撃的に守ると言う事は、昨年よりも多くのリスクをとる・・・という事と同意語です。昨年よりもポゼッションを高め、昨年よりもボールを回し、昨年よりもシュートを多く打つ・・・。見ている側からすれば素晴らしい戦術なのでしょうが、そのようにプレーしようとすればするほど「リスクが高まる」事はしょうがありません。今年、サポーターである我々に大切なのは、我々サポーターが「そのリスク」をある程度容認する事でしょうな。パスミスして失点、ロングボールからの一発で失点、ラインの裏を取られての失点・・・おそらくは、このような状況は絶対に増えるはずです。しかし、それ以上に得点力がアップできれば、そのリスクは絶対にヘッジ出来るはずです。そう信じて、応援するしかありませんな。

後半、武藤が倒されてPKをゲットした時、事件は起こりました。なんと、これからPKを蹴る直前にニコ生の画像がフリーズし「新しいゲストが入室したので退席して頂きます。このような事にならない為にも、月額有料であるプレミアム会員になってください」みたいなコメントが出てきたのだ!!これにキレるベガルタン「なんだよ、こんな一番いいところで、それはないだろうか!!これじゃあ、アダルトサイトで最も興奮する場面で出て来る「アクセス数が殺到した為、配信を一時的にストップしました。これが嫌なら、金を払ってスペシャルメンバーになってね」と同じだろうが!!」と激高。一端アクセスを切り、再度接続してアップすると、PKシーンはとっくに終わっており、それどころか赤嶺が担架で運ばれ、リャンがサイドに出てうずくまり、何やら怪我したようなシーンがアップされていました。

嗚呼ー、この見てなかった時間に、一体何があったのでしょう?もしも、仙台がACLにで出た場合に備え、真剣にニコ生のプレミアム会員を検討したベガルタンです。

2012年2月17日金曜日

無いものねだりかもしれませんが・・

皆さんは朝一でベガルタ関連の情報を確認する際、どのメディアを使っているのでしょうか?私は基本的に新聞ではなくネットなんだけど、そうすると最新情報は見れませんが、他チームの情報は満遍なく見れるので何気に気にいってます。つまり、ベガルタの情報飢餓感を他チームの情報を確認することで相殺している感じです。そんでもってipadやらパソコンを開くんだけど、最初に見るページは絶対にサッカー関連の「ベガ系掲示版」であります。別に、それらの情報が常に正しいとは思っちゃいないんだけど、この時期は圧倒的にベガ系の情報が少ないもんだから、もうね、藁にもすがる気持ちで「新選手の獲得情報の噂は無いのか?」とか「練習見学者の感想が書かれてはいないか?」みたいな情報を懸命に探します。そうですなぁ~~この頃のベガルタンは「情報」に飢えているハイエナと同じで、どんな腐った肉(情報)でも、とりあえずは体内に取り込む貪欲さがありますな。

この次に、ベガ系ブログをチェックして興味ある内容があればクリック。そしてJ's GOALをクリックして、各スポーツ新聞系のページをクリック。一通り終わったら、自らのブログを書き込み、そして朝食、出勤、仕事・・・まっ、こんな感じです。別に、こんな毎日のルーティンが嫌になった訳ではないんだけど、こんな日々を過ごしている身からすれば「何となく物足りない・・・」という心情になる時があります。何が物足らないのか?と言えば、ベガサポだったら誰もが集う共有サイトとか、有意義な議論を真剣に述べ合う掲示板みたいな存在が無い・・・ということがベガルタンは物足りないのです。

今現在、ベガルタンを満足させる「多くのベガサポが集う有用なサイト」はありません。ベガ系ブログの中には素晴らしいサイトはあるのですが、それぞれは「随筆系」「写真系」「練習見学系」「選手のプライベート系」「チーム戦術批評系」などのように、どれもが単発なんだよね。ベガルタンが求めているのは「ベガサポが集う情報のデパート」だから、これらの単発サイトだけでは当然のように満足できません。何て言うの、このサイトへ行けば「ベガルタのダイジェスト試合動画」が見れ、「トレーニングマッチの動画」が見れ、「監督やコーチのコメント」が見れ、「選手たちのインタビュー」なども見れる。さらに、次節の対戦相手の予想フォーメーションが見れ、過去の対戦した動画も解説付きで見れ、その事のみに特化した内容を掲示板などを使って議論が出来る。そして、サポ達のブログも一覧出来、ツイッター情報も共有出来るようなものがあれば・・・マジで理想ですな。

さらに言えば、各社でやっているアウエーツアーを紹介し、各ツアーの一推し企画などを検討、それぞれのメリットデメリットの情報を評価。そして各スポーツ紙で掲載されているベガルタ情報の一覧が見れ、選手たちが個人的に発信しているツイッターやブログの一覧も掲載・・・・。こんなサイトがあれば、私のパソコンのトップページになる事は確実です。自分の興味がある事象について、同じように興味がある人と真剣に議論し合う・・・これって意外と楽しい事なんだよね。そんなツールがベガルタには無い、これが残念でなりません。掲示板といえば、きっとベガモであったり、巨大な超掲示板などが主流などでしょうが、あまりにも良質な意見交換が少なく、どちらかと言えば「どうでもいい内容」の方で盛り上がる傾向が多いんだよね。まっ、それが悪い!!というつもりは無いんだけど、何となく物足りないと言う心情にはなりますな。

こんな事を思っているのは私だけではないのでしょうが、良質なコンテンツを作り、それを維持していくためには、多大な労力と時間、そしてお金が必要になる事が分かっているので、誰しもが手を出せる訳ではありません。しかし、どうしても欲しい・・・。こんなサイトを皆さんと協力して、仮に私が作ろうとした場合、どのように高いハードルがあるのかを考えてみましょう。

1.労力 
私はネット関連の知識に疎く、独力で良質なHPを立ち上げる事は出来ませんが、この手に詳しい方の協力が得られれば、能力の無さが特別高いハードルとはならないはずです。大切なのは、パッション(情熱)ですな。

2.時間
昔、ソシヲなどのように、一定の支持を集めていた掲示板やサイトがありましたが、そのいずれもが維持できずに無くなっていきました。このように考えていくと、サイトを作る事は比較的容易に出来ても、良質なコンテンツを提供し続け、尚且つ運営や維持などのメンテナンスにも目を光らせる「手間」の方が大変であると言う結論に達します。おそらくは、サラリーマンをしながら片手間に「良質なコンテンツ」を維持し続ける事など出来ないのでしょう。私であれ誰であれサイトを運営する場合、その責任者は当然のように退職しなければならなくなり、これってかなり高いハードルですな。

3.お金
良質なコンテンツを製作し維持する為の経費、これはもー、ベガルタ仙台の協賛会社にプレゼンして広く薄くサポートするしかありません。これ以外にも、ベガモのようにサービスを有料にする方法がありますが、コンテンツに絶対の自信がなければ有料なんて出来ませんから、最初は絶対に無料から始めるのが自然です。これは携帯ゲーム会社と同じように「最初は無料⇒次第に有料」システムを採用します。

ん~~、良質なコンテンツを維持するって、結構大変なんだね。欲しい、欲しい・・・とばかり言うのは、無責任のように思えてきます。でも、欲しい・・、マジで欲しい・・・。そう思ったベガルタンでした。

ところで、良質なHPを維持するのには、一カ月でどれくらい掛かるのでしょうか?この手に詳しい方がいらっしゃれば、是非ともお教えください。しかも、なるべく具体的に・・・。経費問題がクリアー出来れば、不肖ベガルタンが一肌脱ぎます。

2012年2月16日木曜日

オフシーズンの情報発信について考える

2/16
 
当然ながら、オフシーズンになるとベガルタ関連の情報が殆ど発信されなくなります。試合が無いんだから当たり前の事なんだろうけど、サポーターとしては日常において「ベガルタ関連の情報」が入ってこないと、途端に「情報飢餓感」に追い込まれてしまいます。何て言うの、新聞を開けばベガルタの記事があり、夕方や早朝のテレビを見ていればベガルタの雄姿があり、ネットを開けば簡単にベガルタ関連の情報が手に入る・・・という状況から一転して、「何も情報が無い」という状況に陥ると、何気に不安になってしまうもんですな。情報が溢れているのは当然という環境から、一転して情報飢餓となってしまえば、誰だって「何か、何か、ベガルタの情報は無いのか?」とイライラしてしまう事はしょうがありません。サポーターは我がままだから、基本的にシーズンオフでもベガルタ関連の情報が欲しいんだよね。しかし、仙台には気の利いたベガルタ関連情報を発信するツールが無い・・・。これが痛いですな。

例えばキャンプ情報。我々が日々その動向を確認する唯一のツールは、チームHPの「キャンプレポート」しかありません。このレポートは数枚の写真から構成されており、時に監督や選手のコメントの一部が抜粋されている・・・といったシンプルなものです。えぇ・・ベリー・ベリーシンプルです。社長は公式の場で「我々の使命は試合に勝つ事のみではなく、応援して下さる方々を元気にする、笑顔を届ける、希望を感じていただける・・その為に行動することも同じように大切だと思っています」と語っていました。その言葉を頭の隅に置きながら考えると「シーズンオフの時に、サポーターに対して元気を・笑顔を届けたい・・」と思った時に、チームとして何がやれるのか?と問われれば、私が勝手にサポーターの代表となったつもりで言わせてもらうと「情報発信のツールやコンテンツを充実させ、日々発信するベガルタ関連の情報をジャンジャン増やしてくれ!!」になるでしょうな。

チームHPのキャンプレポートでは、監督らのコメントは全て読む事は出来ず、必ずと言っていいほど「コメントの続きはベガルタ仙台携帯オフィシャルサイトに後程掲載いたしますので、ぜひご覧下さい」と書かれています。チームとしては、携帯サイトの会員を増やして少しでも収入を増やそうとしているのであろうが、何せこっちは「情報飢餓状態の身」なんだから、こんな時に「残りの記事が読みたいのなら会員となれ」と言われているような心境になって面白くはありません。チーム携帯サイトと同じような物に、地元紙でやってる「ベガモ」があります。これもチーム携帯サイトと同じような物らしいのですが、会員となっている人たちから聞いた情報では、あまり良い評価を聞く事が無いのでベガルタンは会員とはなっておりません。ただし、風評だけで論じるのはマズイので、ベガルタンは1カ月だけ入会したうえで、これらサイトの評価を後日したいと思います。

チームサイトやベガモ以外の情報となると、地元テレビやネットから得るしかありません。しかし、地元テレビがベガルタ関連の情報を流すのは「週1~2回」がやっと・・・。とてもじゃないけど、情報飢餓状態であるベガルタンの「心の渇き」を癒す事など出来ません。そうなると、最後の望みの綱はネットということになり、そんな時の希望の綱が「J's GOAL」というサイトですな。ここは当然のように「ベガルタ専門」という訳にはいかないんだけど、それでも情報飢餓状態であるベガルタンの「心の渇き」を、若干とはいえ癒してくれるありがたいサイトです。そんなJ's GOALに、練習試合の評価がレポートされています。

横浜戦
草津戦

どちらのレポートも内容的には「ふむふむ」なんだけど、そのいずれもが「相手チーム目線」で書かれているんです。つまり、横浜戦のレポートは「主力組が出場した1、2本目の結果は0-0、0-1で合計は0-1と敗れたが、上記のテーマ、特に2つ目の「使い分け」というテーマに照らし合わせると、ある程度の収穫があったと言える。仙台が2本目の途中で選手を大幅に入れ替えるまで、ほぼ互角の戦いを展開した。仙台とは対照的に、横浜FCは70分過ぎに1人の交代を行ったのみで、10人は90分を戦った。失点は、仙台の選手交代後の運動量の差によるもの」と横浜目線で書かれており、草津戦でも「凹み気味だった草津ベンチのムードを一変させたのは、3本目に登場した若手・中堅混合チームだった。リトルドラゴンこと小林竜樹をリーダーとしたチームは、豊富な運動量と有り余るエネルギーを気迫のパフォーマンスへと変えて躍動感あるゲームを披露。3本目・21分にはゴールやや右で得た約25メートルのFKを山本啓人が鮮やかに決める」と草津目線で書かれておりました。

これを読んだ時、最初は「そのうちに仙台サイドの目線でレポートがリリースされるんだろうな・・」と思っていたのですが、どうやら仙台目線でのレポートは無いようでして、ここからもキャンプに仙台担当の記者が宮崎まで行ってない事が分かります。これが人的な問題なのか、それとも金銭的な問題なのかは知りませんが、草津や横浜担当の記者が宮崎まで行ってるんだから、仙台担当の記者が居るのなら宮崎まで行って欲しいですな。イエスがあんなことさえなんなければ、当然のように行っているんだろうけど、新しい方は忙しいのでしょう、行けないようですな。

でも、欲しいよね、練習試合の動画や選手たちのインタビュー動画。それが無理でも、J's GOALでの「仙台目線レポート」は最低でも欲しいよね。真の意味で有用、そしてベガルタ仙台のサポーターが集まって議論できるサイトがあれば、オフシーズンもそれなのに楽しめるのに・・・って思った事はありませんか?ここはひとつ、皆様の叡智を結集して作っちゃおうかな・・・最近、そんな事を考えているベガルタンですが、作ろうと思ったら色々大変なんでしょうな。

この続きはまた明日

2012年2月15日水曜日

試験運用中です

2/15 どうしてベガルタ仙台が入ってないのか考える

サイトのアクセス数と実際の人気度などが、必ずしも比例しない事ぐらいは知っているけど、それにしても理解できない・・・。理解できないと言うよりも、この事象は都市伝説よりも不思議である。客観的なデータで論じれば、J各チームの人気を最も端的に示すバロメーターは間違いなく「観客数」しかない。個人的には、チームの収入や成績=人気ではなく、実際にスタジアムへ足を運んでくれる数の総和こそ、人気を表す絶対的な数値であって欲しいと思っています。

メディアが特定のチームを取材する理由は至ってシンプルでして「その取材が情報ソースとして売れるから」であります。つまり、メディアとすれば「取材費をペイできるような人気チーム以外は、絶対と言っていいくらい取材対象チームとはなりえない」ということです。柏は昨年優勝しましたが、その柏のキャンプ状況を仙台のメディアで確認する事などありません。何故なら、柏の情報ソースなんて金を払ってまで購入する必要が仙台には無いからです。しかし、阪神やソフトバンクや横浜などのプロ野球情報は頻繁に見かけられます。人気って、こう言うところに現れるんでしょうな。

だから、柏や名古屋が人気No1のチームではなく、例えそれらのチームが優勝したとしても、メディアが一番注目するチームは必然的に「レッズ」と言う事になります。やはり、Jのチームも「2位じゃ駄目なんですか?駄目なんです・・」と言う事でしょうな。何事も、一番目立つのは1位であり、1番であり、センターポジションなんだね。「観客数=人気」ともう一つ、最近になって人気を示す数値となってきたのが「チーム関連サイトのアクセス数」であります。この数字が如何に大事かということは、アクセス数をアップさせる為の方法論が書かれている著書数の多さによって分かります。グーグルの検索でトップページに載る・・・このことの重要性など私には分かりませんが、ビジネスでは重要な意味を持つようですな。

そんな事を考えていたら、下記のデータが目に留まりました・・・

donnamediaによれば、2011年12月の「Jリーグ」関連の人気サイトランキングは下記の通り(1位から20位まで)。
1位 Yahoo! スポーツ サッカー 32,100,000
2位 toto 13,700,000
3位 J's GOAL 9,000,000
4位 日本サッカー協会 5,000,000
5位 URAWA RED DIAMONDS  2,500,000
6位 Jリーグ公式サイト 2,400,000
7位 柏レイソル Official Site 1,700,000(約51%↑)
8位 浦議 1,500,000(約55%↑)
9位 清水エスパルス  1,100,000(約6.7%↑)
10位 KAWASAKI FRONTALE 880,000
11位 播戸竜二 BLOG 870,000(約16%↑)
12位 京都サンガF.C.オフィシャルサイト 850,000(約3.7%↑)
13位 サガン鳥栖 850,000(約35%↑)
14位 山形新聞やまがたニュースオンライン 730,000(約1.4%↑)
15位 cerezo.co.jp 710,000
16位 CEREZO OSAKA 710,000
17位 VENTFORET KOFU 590,000
18位 www.j-pfa.or.jp 490,000
19位 2chfootball.net 400,000(約34%↑)
20位 fagiano-okayama.com 390,000(約30%↑)

浦和の人気はここからでも分かるし、ワールドクラブ選手権に出場した柏のアクセス数が多かったり、天皇杯でブレークした京都が検討しているのは極めて自然ですし、昇格した鳥栖サポの盛り上がりも、この数字から分かります。だからといって別に、仙台関連のサイトが「トップ20」に入らなかった事がショックではなく、何が不思議かと言うと「山形新聞やまがたニュースオンライン」というサイトが、仙台・ガンバ・名古屋・東京関連のサイトを押しのけて、14位となっていたことです。12月の山形と言えば、降格はとうの昔に確定し、天皇杯の早々に敗退・・・そして豪雪・・・。山サポが盛り上がる状況など微塵もないはずなのに、仙台や東京関連サイトを押しのけてランクインするのには絶対に理由があるはずです。

何度も言うけど、別に仙台関連のサイトが山形よりも「上とか下とか」と言う事が気になったのではなく、どうして数多いサッカー関連サイトで「山形新聞やまがたニュースオンライン」が上位にランクインしたのか?がベガルタンは非常に気になりました。サポ数も多くなく、県の人口だって少ないはずなのに、12月は超人気サイトの仲間入りをしたのには、絶対に理由があるはず・・・。こんな時、相棒の右京さんなら「細かい事が気になるのが僕の悪い癖・・」というところなのでしょうが、私も細かいところが気になるタイプでして、この事象がどうしても気になりました。何故にして、12月は「山形新聞やまがたニュースオンライン、頑張れモンテディオ」にアクセスが殺到したのでしょうか?嗚呼ーー気になる・・・・マジで気になる・・・。12月の何が、山サポではホットだったのでしょうか?

ベガルタ関連サイトが「トップ20」に入らなかったと同じくらい、この事が気になったベガルタンでした。まっ、どうでもいいことと言えば、どうでもいいんだけど・・・歳をとると、そんなリテールの部分が気になってくるもんです。

2012年2月14日火曜日

とりあえず、練習中です

2/14 チームの補強ポイントこそ、チームとしてチャンスでもありますな

地元紙や地元メディアによれば、現時点でボランチのファーストチョイスは昨年同様「角田・富田」ということだが、セカンドチョイスとして「松下・リャン・鎌田・サッコーニ」などの名前があがっているらしい。鎌田を除いては、攻撃的な選手が多いところに「仙台のウイークポイント」が見てとれますな。別に角田や富田に大きな不満は無いのだが、彼らの守備力に「もうチョット攻撃力が加われば・・・」との思いはチーム、サポーター共通であるはずです。仙台のストロングポイントと言えば、誰が考えても組織的な守備ですが、そこに比重を置けばおくほど、全体的に攻撃力が低下してしまいます。

リャンや関口が自陣深くまで戻り守備をする・・・・太田や赤嶺や柳沢などのFW陣も、当たり前のように前線から下りてきて守備をする・・・。ベガサポとしては見慣れた当たり前の光景ですが、このように守備を頑張れば頑張るほど、攻撃力が物足りなくなる。まさに痛し痒しですが、昨年の仙台は割り切って守備力を最大の武器と活用することで、リーグ戦4位という最高順位を獲得したのです。これこそ「一芸は百芸に通じる」ですな。色んなところに手を伸ばさないで、自身最大のストロングポイントである守備力に特化することでリーグを闘う。本当は「人もボールも見ている人の心も動くサッカー」がしたいけど、本当は「ポゼッションを強化して攻撃的に戦うサッカー」がしたいけど、それら全ての理想とするサッカーを封印してまで、現実的に勝ち点が取れるサッカーをする。例え「ドン引きサッカーをしやがって・・」と揶揄される事があろうとも、とりあえず一桁順位というシンプルな目標にベクトルを集中することで、結果的に昨年の仙台は大きな果実を手にしました。

今年の目標も、仮に「一桁順位で勝ち点50」で昨年同様ならば、監督が攻撃的な選手である「松下・リャン・鎌田・サッコーニ」等をボランチとして活用する必然性は生まれません。守備的で行くのなら、角田と富田で十分である事は昨年の実績からも分かっています。しかし、チームとして攻撃的な選手をボランチで使えないか・・・というトライをするところに監督の思惑があるのでしょうな。堅守の仙台ですが、得点数はリーグトップ10にも入りません。プレミアの監督が「頑張って、頑張って全員で守っても、それでも失点してしまうのが今のサッカーだ」と語っていましたが、チームとして「昨年の総失点数を大幅に減らそう・・」という戦略は無茶と言うものです。厳しすぎます。

報知によれば「大分が作った年間最少失点をクリアーしたい」とのことですが、その意気込みは良いとしても、年間で25失点以下を目指すのはハードルが高すぎます。学校の成績で言えば、95点とった国語のテストで次回は100点を目指すのと同じでしょうな。それならば、前回60点しか取れなかった不得意科目である英語に力を入れた方が、トータル的には総合評価が高まります。まっ、素人でも何気に分かるんだから、プロの監督ならば誰しもが分かるのでしょうな。昨年、柏・名古屋・ガンバ、それぞれの総得点数は「65・67・78」であり、そして仙台の総得点は39でした。上記3チームとの差は、そのまま得点力の差と言えます。一試合で1点しか期待できないチームと、2点以上期待できるチームとでは、シーズントータルで考えれば大きな差が出てしまう事を昨年チームは学んだはずです。

社長は「昨年多かった引き分け数を如何に勝ちへと持ってこれるかが今年のポイントだ」と公式の場でコメントしていました。柏の引き分け数3、ガンバの7に対して、仙台は14・・・・。この辺を改善する為に最も有効な手段こそ、得点力のアップであることに疑いの余地などありません。しかし、攻撃的に行こうとすれば、そして昨年よりもラインを上にあげて前で勝負しようとすればするほど、失点するリスクが大きくなることも我々は知っています。この辺のバランスって微妙なんだよね。勝ちに行った結果、失点してしまって負けてしまう。よくあることです。昨年の仙台は、このリスクを極力排除して戦ってきました。その結果が「リーグ最少失点数」に繋がったのは言うまでもありませんが、その戦略は時に「ドン引き」とか「見ていてつまらない」と揶揄され、結果的に引き分けが多くなってしまった要因でもあります。ホント、この辺の戦い方って難しいよ。

実績のある強力なFWを獲得しなかった仙台からすれば、チームの得点力を上げるためには、個々のパーツを「より攻撃的」な物(選手)へとチェンジするしかありません。そのトライが、「松下・リャン・鎌田・サッコーニ」といった選手たちのボランチ投入なのでしょうな。リャンや松下がサイドハーフで力を発揮できるのは分かっていますし、鎌田がCBで頑張れるのも分かっています。しかし昨年と同じ起用法では、結果的に得点力も昨年並みになってしまう可能性が高い・・・。そう考えれば、監督が「ある程度のリスク」を覚悟して攻撃的ならないと、昨年以上の成績は残せない・・・と思った事は確実ですな。

全34試合というリーグ戦で、総得点が30点台のチームである仙台。そんなチームが「昨年以上の成績」を目指そうとしたのなら、あえて「リスク」をとるしかありません。タイトルとは、そんなリスクを克服したチームだけが味わえる禁断の味なのです。今年、味わいたいものですな。