2013年2月28日木曜日

気持ちを切り替える為に

ACL、対ブリーラム戦で勝てなかった事に気持ちが落ち込んだベガルタンは、凍えた身体と心を温めるべく、十宮の湯へ癒されに行ったのです。ユアスタ近郊にはスーパー銭湯が結構あり、冬場の試合後には、かなりの頻度で試合後に利用します。どの施設も素晴らしく、例えば、料理が美味しくてベガルタ主力選手との遭遇率が高い「OOOの湯」。ここは比較的高確率で、太田や中原など選手に出合うことがあるナイスなスポットだ。しかし、サウナでハアハアしてる時に、いきなり太田や中原やが入ってきたら、ビックリして失禁するのは確実です。さらには泉インター近くにある大型施設の「OOOOの湯」。ここでは比較的若手の選手に出合う事があり、昨年で言えば中々ベンチに入れない他手選手たちが、浴槽の端っこで「マリノスの高卒の初任給はOO円だぞ!!」「えっ、マジ!?」とか、「浦和ではユース時代からファンの追っかけが凄いんだって」「くうーー羨ましいー」みたいなディープ会話を聞く事が出来ます。



個人的に、ベガルタンは落ち着いている十宮の湯がお気に入り。平日の夜ならば500円で入れるし、清潔感もあるし、入浴後のスタイルもオールジャージでOKだし、ここではチーム選手にあった事はないけど、とにかくマッタリするには最高の場所です。当然、この日も何の迷いもなく十宮の湯へレッツゴー。しかし、そこで事件は起こりました・・・。

 とりあえず、身体を洗おうと思い腰かけるベガルタン。すると、子供づれの親子が隣に腰かけた。ここまでは何て事も無かったのだが、事件はその後に起こりました。何とこの親子が浴室に持って来たタオルは、通常の白タオルではなく、ベガサポの象徴でもあるベガタオル!!しかも、この日買ったと思われる13年バージョンの選手ナンバー付きだったのだ!!
見間違いじゃなければ、親子が使用していたのはこれ。昨年買った自分の物と違うので何気に見間違いじゃないと思う。

その瞬間のベガルタン、心の叫び・・・・
「どうして、どうして温泉の浴室にベガサポの象徴であるタオルマフラーを持ってくるんだ?タオルを忘れたり、急きょ温泉に来たのであれば80円で貸しタオルがあるじゃないか?250円払えば、バスタオルセットまで借りれるじゃないか????」

ここまでは、まあいい・・・。人様が温泉でどんなタオルを使おうとも、それはその個人の自由である事ぐらいは知っている。しかしだ、この後に取った親子の行動にベガルタンはキレかかってしまったのだ。その行動とは、我々ベガサポの象徴であるタオルマフラーで、股間をゴシゴシ洗い出したのだ!!

その瞬間のベガルタン、心の叫び・・・・
「あぁぁーーーー!!!!!!このクソ餓鬼は12番のタオルマフラーで、こっ、股間をゴシゴシするかのかぁぁーーーーー!!!!!んっ!?おっ、お父さんは、10番のリャンタオルマフラーで負けずに股間をゴシゴシですかぁぁぁーーー!!!それは駄目です。人として、ベガサポとして、やっちゃいけない行為でしょうが!!じゃあ何?そのタオルで、今度の甲府戦、頭上に掲げてカントリーロードを「オオオー、オッオオオー、オオオー、オオオー」って歌うの?ゴールを決めた時、その股間をゴシゴシしたタオルマフラー「オ―、フォルツァ仙台ィ~~、オ―、フォルツァ仙台ィ~~オ―、フォルツァ仙台ィ~~」って歌のか?試合で勝ってオーラ合唱しながらタオルマフラーを振り回すのか?駄目です、それは駄目です。何度も言うけど、80円でタオルを借りてください。お願いですから借りてください」

人生いろいろ、ベガサポもいろいろ。そんな事を感じたベガルタンでした。

2013年2月27日水曜日

ブリーラム戦に想う


えーと、勝てませんでしたな。前半は初戦でシステムも多少変えて来たという事で、歯車がイマイチ噛み合わない感じでしたが、まぁ~~しょうがないな・・・って感じです。ブリーラムの戦術は徹底しており、とりあえず裏やサイドに流れた選手へロングホール、もしくはボールを奪ってからのカウンター。それ以外の時は決して無理には攻めず、これぞ「ザ・アウエーの戦い方」でありました。特別に早い選手が居る訳でもなく、テクニックが優れている選手が多数居る訳でもなく、背の高い選手や揃っている訳でもない・・・・ブリーラムに対してのイメージとしては、天皇杯で対戦する「レベルが高い大学生チーム」って感じでしたな。本来は、もっと攻めてくるチームなんだろうけど、寒いしアウエーだし、初戦だし、「負けなきゃいいや・・・」みたいな感じの試合運びだった事は間違いありませんな。
監督は試合後のコメントで
「ブリーラムの出足は活動量が多くて、なかなかそこを取れませんでした。後半に4-4-2にして、我々のこれまでのスタイル、そしてそのなかで作ったチャンス、先制できて2点目、3点目を取れるチャンスを取りきれずにいた中での失点です。サッカーはえてして、『チャンスの中にピンチあり』というように、取り切らなければこういう痛い目にも遭う」と語っていました。

結果論とはいえ、仙台が2点目を取っていたら間違いなく勝っていたでしょうし、そのチャンスもありました。特に、先制直後はブリーラムのサイドバックもガンガン攻撃に加わるようになり、ピンチの回数は増えたものの「これならカウンターも効くよな・・・」といったオープンな展開となった時、仙台は追加点が取れず、相手は後半獲得した唯一のCKのチャンスを生かしました。まさに超効率的で、体力的にも超エコな戦術でしたが、そんな戦術をチームとして徹底できるところが、ブリーラムの強みなんでしょうな。


赤嶺は前線で孤立する場合が多く、チームとしてイージーなパスミスも多数。武藤のプレーも空回りが多くみられ、和田のプレーも今一フィットしてないのは素人でも分かりました。もちろん、ここからチーム力や連携などは上がってくるのでしょうが、まあ、怪我人が多い初戦だから、ここはチームとしてもサポーターとしても我慢のしどころです。


内容的にはグダグダの場面も多かったし、パスミスも多かったので「あぁーー何だよ・・・」と言った感じで愚痴を垂れつつ上空を見たら、ブリーラムのチームフラッグが無かった。公式戦で、対戦相手のチームフラッグが無いのは初めての経験だ。ちなみに、ベガルタンの初体験は高校2年の夏休み、クラブの先輩とです。


                チームフラッグぐらいは用意しようよ、なっ?

この日の仙台は寒かった。処分しきれない雪は、ブリーラムサポの下へ集積されていました。これは全くの偶然でしょうが、ベガルタン的には「故意にブリーラムサイドへ雪を集め、視覚的にも寒いイメージをブリーラム陣営に与える・・・。そして実際の気温も若干下げ、ブリーラムサポの体力を徐々に奪う作戦というか嫌がらせは見事だ!!」と思いました。
          偶然か必然かは問題ではない、ただ、この場所はナイスだ!!

勝てなかったのを嘆くよりも、負けなかった事を安堵するのがベガルタン流です。チームとしても、Jリーグ開幕前に課題が見つかった事を前向きに捉える・・・これしかありませんな。

2013年2月26日火曜日

いよいよACLですな


今日はACL、ブリラム戦ですな。当日になっても「クゥーードキドキしてきたぞ!!」みたいな心の高揚感などはありませんが、とりあえず会社スケジュール管理のホワイトボードには「ベガルタン、福島中通り地区営業、直帰します」と太字で書きこんできました。これでなんとか、19時前にはスタジアムに着きそうです。なんでも、ACLには独自のスポンサーが付いており、ユアテックスタジアムという表記が駄目とか、スタジアム内にも変更点があって、ピッチ上に出す看板はアジア・サッカー連盟(AFC)の協賛企業に限られるため、チームスポンサーのものは掲示できないとか・・・色々と面倒なんですな。

もっと言うと、会場には海外からのメディア用に無線構内情報通信網(LAN)の設置が義務づけられており、約400万円かけて機器を設置したということです。この情報を知った時、率直にベガルタンは「まあ、スポンサー関連の変更はしょうがないにしても、ユアスタって、まだ無線構内情報通信網(LAN)が設置されてなかったんだ・・・」と思いましたな。ユアスタは公的なスタジアムなので、この無線構内情報通信網(LAN)設置費用を、仙台市とベガルタ、どちらが出したのには興味がありますが、きっとチームなんでしょう。さらに言うと、ユニホームに関する取り決めもリーグ戦とは異なっているらしく、チームは「広告が認められるのは胸だけで、大きさも一回り小さくしなければならないため、専用のユニホームを新調した」ということです。この情報を知った時、ベガルタンは「だったら、記念の黒ユニのように、数量限定でもいいから発売しろよ・・・」と思いましたとさ。

試合を前にして、昨日は早朝からユアスタの積雪をスタッフやサポの有志ら100名で除雪したとか、本当にご苦労様です。月曜日の早朝に除雪を手伝うなんて、よほどチームを愛してなきゃ出来るものではありません。ベガッタ君も頑張っていたようです。

                 彼の背中には哀愁を感じられる

もしも私が、シェークスピアならぱ、彼(ベガッタ君)が、チーム愛から手伝っているのか、それとも単なる上司からの指示で手伝っているのか?それが問題だ・・・と悩むのであろうが、多分後者だと思う。

         そんでもって、公式の記者会見が開かれ、互いに健闘を誓い合う
記者会見場は暖房してたはずだが、タイの監督と選手は完全防備!!よっぽど寒かったんでしょうな

●アッタポル・プスパコム監督

「去年に初めて対戦したわけですが、互いの学習効果があると思います。かなり強かったという手応えを感じました。今回は相手に負けないように頑張らないといけないと、心の準備をしています」
●スチャオ・ヌットヌム選手
「今回は仙台での試合で、この気候もあると思いますので、油断はできないと思います」

通訳の関係かもしれないが、「油断できない」ということは、何気に上から目線のコメント。これを聞いてようやく、「この野郎・・・言ってくれるじゃないか・・・」と燃え上ってきたベガルタンです。

今日はACL初戦、ビート・ブリラム!!


2013年2月25日月曜日

ACL初戦を明日に控えて



えーと、まず、昨日からの雪は堪えましたな。二月に雪が降る・・・仙台からすればあって当然な事なんだけど、明日がACL初戦と言う事を考えれば「ここまで降る事はないだろう・・・」と言う思いは禁じ得ません。仙台のHPによれば、3日連チャンで「積雪により除雪作業が必要となり、早朝より行うこととなりました。連日のお願い事で誠に恐縮ですが、ピッチの除雪作業にご協力いただきたくお願い申しあげます。また、除雪道具がある方は、お持ちいただけると大変助かります。なにとぞよろしくお願い申しあげます」みたいな要望がアップされておりました。おそらく、月曜日の早朝であっても「俺たちが雪かきしないで誰がやるんだ!!」みたいに、意気に感じて手伝うサポーターは居ると思いますが、サポーターの善意に3日連チャンで頼らざるを得ない状況は何とかせねばなりませんな。これを「しょうがないから・・・」で済ますとしたら、危機管理上のリスクに対して無頓着すぎます。来シーズン以降、このような状況となった場合に、どうするのか?の検証が必要と考えるのは自分だけではないはずです。

しかしながら、この気象条件は間違いなく仙台からすれば、「ディス・イズ・ホームコートアドバンテージ!!」である事は明白です。ブリラム・ユナイテッドは、この降雪の影響で練習するつもりでいた宮スタが使用禁止となり、急きょ練習はキャンセル。この時期のタイは30度も当たり前のような気候らしいけど、そんなところから「この冬初めての真冬日」に遭遇しちゃえば、ブレラムの監督でなくても「寒さだけはどうする事も出来ない・・・こんなに雪が積もるなんて・・・」と嘆くのは当然でしょうな。もうね、こうなったら試合中も雪が降っちぁえばいいんだよ。降雪試合のみの経験値は絶対的に仙台の方が高いはずだから、初戦を勝つためには「使えるものは何でも使う」作戦を発動すべきです。

仙台の状況に目を移すと、どうやら昨年の序盤にスタメンであった、菅井・大海・鎌田・パクの4名は誰一人としてメンバーに入りそうにありません。退団したパクはしょうがないし、長期離脱している大海の不在は織り込み済みでしたが、菅井の肉離れと、この時期まで一度も試合形式の実戦で試せない状況の鎌田に関しては想定外の緊急事態です。結果として、明日の4バックは和田・石川・広大・田村という、チョットと言うか、かなり「どうなるんだろう・・・」という期待よりも不安の方が大きいメンバーにかるかもしれませんな。もっとも、パクと菅井がSBの場合は、守備的戦術をメーンとした4バックというよりも、攻撃的な戦術を加味しながらの4バックであり、決してパクや菅井に鉄壁な守備を期待していた訳ではありません。明日のチーム戦術は、メンバーを考慮すると「昨年とは若干違う感じになる」という気が素人なりにしております。

まあね、明日の試合はホームなので勝ちに行くのは当然ですが、昨年並みに高いラインでイケイケ・ゴーゴーのプレッシングサッカーを新生4バックで試みるのは「あまりにリスキー」と考えるのは多少の整合性はあります。角田も完璧ではなく、広大と石川と富田の連係も、監督曰く「だんだん良くなってきた」ぐらいの感覚では、今年初戦の公式戦で昨年のようなハードプレッシングを前面に押し立てて、高いラインからボールを奪いに行く戦術を前半から徹底するかどうかは「極めて疑わしい」と考えるのは間違いなくマジョリティーでしょう。仮に、スタメンがウイルソン・赤嶺・リャン・太田・角田・富田とくれば、昨年の終盤戦と同じです。しかしながら、最終ラインがリニューアルともなれば、昨年と同じようなサッカーをして欲しいと思いつつも、そんなに簡単ではないのでしょう。個人的に、明日の試合の前半は守備的になり0-0、そして後半にセットプレーからの1-0くらいで勝つような気がします。

2013年2月22日金曜日

今期の選手層について考える2


昨日、何気に広大を見かけて「おおーー帰って来てたか・・」と感嘆。メディアなどの報道によれば、今期に関しては他チームからのオファーにより“真剣に移籍も考えた”とのことですが、結果的に仙台を選択してくれた事は何よりであり、この選択が彼のサッカー人生においてプラスになってくれる事を願っています。

さて、今シーズンの仙台を選手層から考えていますが、考える以前に怪我人が多くて困りました。そんな怪我人に苦慮している状況は、手倉森監督がFC東京との練習試合後に「加入したばかりのジオゴが、センターバックもできるというのが今日の収穫」とコメントした事に表れています。大海が開幕に間に合わないと言う事象を念頭に置いて編成が進んだ今期の仙台ですが、流石に鎌田が現時点でも怪我により練習試合に出場出来ない事は想定外だろうし、菅井が肉離れによって開幕に間に合わない事も想定外でしょうな。これにより、昨年の主力であった「菅井・鎌田・大海・パク」の4バックは、今年の開幕には誰一人も居ない状況となる事は確実となりました。もっとも「広大と石川が居るから大丈夫なんじゃないか・・」というポジティブな意見もありますが、大海が居なくなって以降の失点数とチーム凋落を実感した身からすれば、完全シャッフルの「新生4バックの“期待”と“不安”」を天秤にかけた場合、現時点で不安に比重が掛かるのは極めて自然です。

毎年この時期になれば、地元メディアでは「期待の新加入選手の動向」が盛んに流れます。しかし、今年の場合は地元に帰って来た佐々木と、故障者続出によってスポットが当たりつつある石川の情報が多少クローズアップされる事はあっても、故障していたヘベルチや和田、さらには武者修行から帰って来た島田や関などの情報や活躍が、地元メディアで見かける事など微塵もありません。無視とまでは言いませんが、限りなくスル―状態です。普通なら、キャンプ情報などでは“新加入選手の情報”がニュースのメーンになるのに、今年の場合は「角田選手が故障から復帰し、90分間の練習試合に出場しました」とか、「柳沢選手が宮崎キャンプから全体練習に加わりました」みたいな話題がメーンになってましたな。悲しいけど、今年の仙台に「毎年恒例のスタートダッシュ!!」に期待をするのは酷のようですな。

仙台の社長は、決して厚くはない選手層の事をポジティブに語る時「少数は先鋭を育てる」とコメントしています。ネガティブな要因を決して悲観的に捉えるのではなく、“災い転じて福となす”と転化する事により、悲観的要素をポジティブに捉える手法は、経済界で厳しい競争を戦ってきた“経済人ならばこそ”でしょう。しかしながら、ここまで怪我人が多くなるキャンプは想定していないでしょうし、この状況でシーズンへ突入しACLとリーグ戦を同時進行すれば“どうなるか?”と考えれば、楽観的となるはずはありません。ヘベルチの場合などは、選手のやり繰りが大変だったかもしれませんが、最初はサイドバック、次の練習試合はサイドハーフ、その次の試合ではトップ下・・・そんな感じで試されていました。1人で複数のポジションをこなす事は、仙台に取って大変有用なことですが、新加入の選手に多くを期待するのは、試される側からすれば、それはそれで大変なような気もしますな。

昨年のチームからパクが抜けた事により、左SBは空白となりました。昨年までなら、パクのバックアップで出る事が多かった田村が最有力なのでしょうが、そこにはレフティーの和田やヘベルチや石川といった声が多く聞かれるようになり、田村の存在は“かなり控えめ”です。しかし、菅井が怪我により出遅れることが確実となったことで、田村の存在にスポットが当たりつつあります。和田やヘベルチが怪我だったキャンプでは、左SBでは蜂須賀にスポットが当たり、角田が故障していた時は他の選手が・・・。今の状況で、シーズンの序盤を乗り越えるのは大変でしょう。しかし、その大変の先にしか、我々が目指すタイトルはありません。これを乗り越えられないチームは永遠にタイトルを獲る事はなく、その意味で今年の仙台は結果を求められるシーズンとなりそうです。

「弱いときにこそ、強い」
聖書にある言葉でベガルタンが好きな言葉です。人間は誰しも弱い存在だけど、その弱さや逆境から目を背けずに立ち向かうことで、真の強さを身につけることができる・・・・。皆さんは立ち向かってますか?ベガルタンは30代前半までは戦っていましたが、最近は戦わずして逃げており、好きな言葉が「君子危うきに近寄らず」へと変異しております。人間、歳はとりたくないですな。

2013年2月18日月曜日

選手層について考える

来週には楽しみにしていたACLが始まると言うのに、ベガルタン的に“気持ちの高揚感”は微塵もありません。もう2/18だと言うのに、ACL初戦が2/26だと言うのに「うわぁーーヤバイよ、あとチョットで試合だよ・・」みたいな“心のワクワク感”などは皆無であります。何故でしょうか?自分なりに考えると、思い浮かぶアンサーは一つしかありませんでした。それは「チームとして“ある程度の土台”は出来つつあり、今年も成績的には“ある程度上位争い”はするんじゃないか?しなくても、降格は無いような気がする・・・と言った安心感が心の奥底にあるから・・・・」であります。ベガサポとしては、優勝争いを期待しつつも、心のどこかで「まっ、最低限、残留してくれれば・・・」と思っている事は確実でしょう。その意味で、何となく今年も最終節まで優勝争いに加わる期待感は大きくないけど、降格するんじゃあ・・・といった不安感も大きくなく、このような心境は「もう直ぐACLなんだけど高揚感が無い」といった事に起因しているんでしょうな。

それじゃあ今年、実際のベガルタと言うチームの期待値はどうなんでしょうか?まず、選手層から考えてみる事にしましょう。とりあえず、今シーズンの動向をチェックします。

DF 蜂須賀孝治 仙台大(入団)
MF ジオゴ スポルチ・レシフェ(レンタルで獲得) 
MF ヘベルチ ザスパクサツ群馬(C大阪へのレンタル終了後獲得)
MF 佐々木勇人 ガンバ大阪(獲得)
DF 石川直樹 アルビレックス新潟(獲得)
DF 和田拓也 東京ヴェルディ(獲得)
DF 島川俊郎(ブラウブリッツ秋田へのレンタル終了に伴い復帰)
GK 関憲太郎(横浜Fへのレンタル終了に伴い復帰)

FW 中島裕希(山形へのレンタル終了後山形へ完全移籍)
MF 関口訓充 元日本代表(浦和へ移籍)
MF 高橋義希(鳥栖へのレンタル終了後鳥栖へ完全移籍)
DF 内山俊彦(契約終了 → 引退して山形ユースのコーチ就任)
DF 原田圭輔(栃木へレンタル移籍)
GK 阿部陽輔(ツエーゲン金沢へ移籍)

最近のニュースによれば、ベガルタは怪我人が多発とか。「少数先鋭で戦う」というクラブの方針を否定するつもりはありませんが、やれ「菅井は肉離れだってよ」とか、「鎌田は開幕厳しいかも」とか、「和田や柳沢も厳しいかも」みたいな情報が毎日のように入ってくれば、如何に楽観主義サポーター代表のベガルタンであっても「おいおい、シーズン前から、こんだけ怪我人が頻発しておいて、ACLとリーグ戦を同時並行で戦おうとして、マジで大丈夫なのか?」と思ってしまいますな。そんな不安を抱きつつ、個別の選手動向を見ていくとします。

多くのベガサポから愛されたパクが退団し、その欠けたピースを埋めるべく加入していた選手としては、和田と石川でしょうか?まっ、石川はCBとしての起用が多くなりそうと言う報道なので、そうなると現在怪我をしている和田が最有力候補となります。個人的にパクの後継には「原田の成長しかない・・」と思っていたのですが、その原田は栃木にレンタル。そんでもって同じレフティーである和田を獲得したとなれば、原田本人じゃなくても「俺、厳しいかも」って考えるよね。基本的に、退団した(チームが契約しなかった)選手よりも、新たに加入した選手の方がスキルは高い事の方が多く、そう考えれば「朴・原田<和田」という図式が成立します。この図式が成立しない中で、朴や原田を移籍させると言う選択は考えづらく、ベガルタン的な考えでは「今年の左SBは昨年よりもスキルアップした」と思っています。

内山が引退したとしても、仙台のCBのスキルが極端にダウンする事は考えられませんが、そうした中でも石川や蜂須賀を獲得した事は、フロントが「ここも補強ポイントの一つ」と考えていた証左でしょう。現実的な結果として「大海の離脱以降、チームの失点は増え、勝てなくなった・・・」という事象は否定できません。つまり、大海はチームの命運を左右していた大切な存在だったのです。しかし、居る時は中々気づかず「ラインコントロールは頑張っているよな・・・」ぐらいにしか思っていませんでしたが、大切な存在は“居なくなってから初めて気づく」と言う事を改めて思い知らされました。石川や蜂須賀のスキルが大海と比べてどうなのかは分かりませんが、はSBも出来るっていうのはナイスだし、彼らが頑張っている間に大海が復帰してくれば、それだけ選手層に厚みが加わる事となります。大海の存在感は抜群ですが、不在時に残りのメンバーが“どれだけ成長できるか?”によって今年のチーム力は違ってきそうですな。

続く

2013年2月8日金曜日

昨日の続き

仮に、今年の年チケセールスが“ソコソコ”となっていた場合、2次募集は行なわれない (あくまでも現時点での事であり、今後追加募集はあるかもしれない) 現実を踏まえれば、フロントが当初目標としていた「年チケセールス」は“概ね達成した”と推測するのは妥当でしょうな。フロントだって「売り上げの目標」はあるんだろうから、もしも年チケセールスが不調だった場合に「いいよ、いいよ、不調だった分は選手たちの頑張りでユアスタを満員にしてもらえばいいよ・・・」と考える事などあるはずはありません。しかしながら2次募集を行なわないところに、「若干、追い風が吹いている今現在のチームの状況」をうかがう事が出来ます。フロントは、チームの総合力向上させる為に得た“3本の矢”をフル活用する事によって、チームのポテンシャルをワンランクもツーランクも上げようとしているようです。ちなみに3本の矢とは・・・

・優勝争いするだけの実績
・ACLへり参加
・ベガルタレディース
ですかな。

今年になって社長は「チーム予算を25億円までもって行きたい」と語っております。これを聞いた時、ベガルタンは・・・・
「減資して以降は堅実経営に徹し「絶対に赤字は出さない(出せない)」というディフェンシブな体制で戦ってきたフロントが、チーム収入の目標を15%近く(21億円⇒25億円)アップすると言う、超攻撃的な体制で戦おうとし始めた・・・。サッカーも一般会社の営業も「攻撃的な目標を掲げる」のは簡単だが、その結果をクリアーするのは目標が攻撃的であればある程、困難を極めるはず。そしてクリアー出来なかった時は、攻撃的に行なうために確保した全ての資産(広告費・人件費・その他もろもろにかかった費用)は全て無駄となる可能性が出て来るというのに、敢えて「予算は25億円」という高めの設定(ひょっとしたら、フロントにとっては高くないかもしれない)をするところに、今現在のチームの勢いを感じる事が出来るわな・・。何とか、達成して欲しい」と思いました。

一口に25億円といってもピンとこないから、他チームの数字を表記しながら考えます。数字は公表されている11年のデータを使います。

1.浦 和  53億円
2.名古屋  41億円
3.鹿 島  41億円
4.G大阪  38億円
5. 柏   35億円
6.横FM  35億円
7.F東京  33億円
8.川 崎  32億円
9.磐 田  31億円
10. 清 水  31億円
11. 大 宮  27億円
12. 広 島  26億円
13. C大阪  25億円
14. 千 葉  24億円
15. 新 潟  22億円
16. 京 都  21億円
17. 仙 台  21億円

このデータを見たうえで話せば、今までの仙台ならば「とりあえず、新潟は予算規模で追い越したいし、千葉くらいまで行ければ・・・」と控えめな数字設定となるのだが、今のフロントは「セレッソより上回りたいし、出来れば広島や大宮に追いつきたい・・・」という超攻撃的な姿勢である事が分かる。つまり、減資以降の数年間は“草食男子”だったフロントは、ここ数年の実績により“肉食男子”へとマインドを変えたということですな。これはこれで結構なことですが、その為に頑張って出来なかった時は、当然のように大きなリスクは覚悟せねばなりません。しかし、リスクの先にしか大きなリターン(タイトル)は無く、フロントとしては“そろそろ腰を据えて『虎児』を狙う時が来た”ということですかな。我々サポーターも、覚悟を問われるシーズンとなりそうです。

その上で年、チケのプレミア感についての書き込みに戻ります。まず、広島と比べて絶対的に羨ましいのは・・・

50%OFFの超ディスカウント!!
ACLとカップ戦で決勝トーナメント進出した際もチケ代に入っている
の2つであります。

これはいいよね、これが出来るって言う事は、チームとして「その分の収入が無くても大丈夫、問題なし!!」っていうことでしょうな。しかし、それを仙台は出来ない・・・。この要因は何なのでしょうか?ちなみに、柏は収入規模が大きくても、ACLの決勝トーナメントは仙台同様、新たにチケットを購入しなければなりませんし、浦和も同様です。っていうことは、広島だけが特別という事になり、逆説的に考えれば「50%OFFの超ディスカウントも、カップ戦やACLでの件も“そうせざるを得なかった理由”が存在する」と言う事になりますな。おそらくは、多少無理はしてでも「観客動員を増加させたい」との思いがあるのでしょう。そして浦和や柏からすれば「無理をする必要性は無い」ということであり、仙台からすれば「無理をするなんてとんでもない」ということになるんですかな。

次回に続く

2013年2月7日木曜日

今年も年チケ(ソシオクラブ ゴールド)を考える

昨年からベガサポとなった高校時代の先輩から、年末に「シーズンチケットを購入したいんだが、これってお得なのか?それと、好きな座席が買えるものなのか?」と、問いかけられた。昔からの私のコラムを読んでくれている人ならば、何気に私の見解は知っていると思うが、もう一度更に深く、自らの意見を深化させるべく考えてみたい。

まず、現状でどれくらい売れているのか?という正確な情報は公表されていないので、個人的に推測しなければならない。私の記憶が正しければ、2年前の年チケでは「2次募集のみならず、3次募集」まで公募しなければならない程セールスに苦戦したし、昨年だって2次募集や、シーズンハーフの年チケまで売り出してセールスに苦慮していたような気がします。しかし、今年に限っては今現在に至るまで「ベガルタ仙台年間チケット2次募集のお知らせ」といったリリースはありません。年チケ継続の締切りが1/6、それから1カ月を経過、さらには新規募集の締め切りから若干の期間が経った現実を踏まえれば、フロントは「今期の年チケ販売」の実数は把握しているはずです。しかし、ACL初戦を3週間後に控えたというのに、今年は「年間チケット2次募集のお知らせ」のリリースは発表されていません。ここから推測すれば、年チケ販売の目標は達成できてないかもしれないが、達成できてなくても「ある程度の数字は達成できたのではないか?」という推論に達します。いやね、全然売れなかったら、もしくは売れ行きが予想以上に悪い事が分かったら、絶対に2次募集をするでしょ?しかし、してない・・・。やっぱ、どう考えても「ソコソコ売れたんだよ」ということになりますな。

経済的な好転がさしてあるとは思えない現状で、「ソコソコ売れている」理由とは何だろうか?優勝争いしたから・・・確かにあるかもしれません。ACLがあるから・・・うんうん、それもあるかもしれませんな。ベガルタンはフロントスタッフに知り合いは居ないんだけど、大学の先輩が営業担当と知り合いで、その先輩を通じて「SS席かSSS席で、これこれこのエリアの、この列辺りのこの番号付近に空きがあれば年チケを買いたいんだけど・・・」と言う問い合わせをしたところ、返ってきた答えは「今シーズンはソコソコ売れており、ハッキリ言って厳しいです。もちろん、要望があっても、それを受けるのは毎年苦しいんだけど、今年は例年以上に厳しいんです」という、マー君も真っ青になるくらいの剛速球が返ってきました。昨シーズンの終盤は完売が続き、そしてチームは終盤まで優勝争いをし、そんでもってACLの切符まで手にすれば、我々サポーターが感じるよりも「年チケの価値(お得感という名のプレミアム)」は、日経平均の株価と同じくらい上昇しているのは間違いないですな。

ハッキリ言って、完売になる試合が年間2~3試合ぐらいならば、わざわざ年チケを購入するメリットは、さして大きくない。つまり、年チケ組からすれば「年チケの価値(お得感という名のプレミアム)」は、日経平均の株価と同じくらい上昇しているという印象など皆無なのです。どうしてそのように感じるかは、人それぞれに見解があろうが、その見解を精査する為には他チームとの比較が必要になってくる。どのチームと比較するかによって、年チケホルダーへのプレミアム感は違ってくるのだが、ここは今すぐにでも後を追いかけたいチームである広島と主だったプレミア感を比較してみよう。席種はユアスタで言えば私の住処であるSバックにしたが、広島は3万人以上入るスタジアムと言う事は考慮しなければならない。ただ、昨年の平均観客数を見れば、広島17700人、仙台16600人と、比較的近い数値のようですな

広島のプレミアム感と価格

1.前売券価格の最大50%OFFで、サンフレッチェ広島が主催するホームゲームに全試合ご入場いただけます。(20試合+α)
Jリーグヤマザキナビスコカップ、ACL(アジアチャンピオンリーグ)の決勝トーナメント進出した場合においても、サンフレッチェ広島主催ホームゲームに限り、ご入場いただけます。(仙台でも、是非、年チケ組には付与して欲しい)
2.再入場専用ゲートより場内外への出入りが可能です。
3.ご継続・新規お申込いただいた方に、もれなく「オリジナルフォト(非売品)」をプレゼントいたします。 「情報カード」送付時に併せて同封いたします。
4.SA指定で70000円が驚きの35000円!!

仙台のプレミアム感と価格
1.先行入場
2.チケットホルダーの付与
3.ミニマジソンバックのプレゼント
4.ゴールダイジェストDVDの付与
5.価格 68000円

まず、広島の売りは50%ものディスカウントをしているところでしょうな。凄いよ、50%OFFだよ?仮に宮スタでも、仙台には出来ないよね。さらに言えば、ACLやナビスコで決勝トーナメントへ行っても「チケット代は頂きません。お気持ちだけで結構です・・・。」という、感謝からの“おもてなしの心”を示しているところです。これは広島が使っているスタジアムの“キャパシティーの大きさ”があって初めて出来ることなのでしょうが、それにしても“ACLやナビスコで決勝トーナメント”へ進出した場合のチケ代もサービスとは・・・・あくまでも仮定の話とはいえ、これは立派なプレミアムでしょうな。

次回は、これらの比較を踏まえて、ベガルタン的な見解を述べてみます。

2013年2月5日火曜日

昨日の続き

ハーフタイムも終わりトイレから戻ると、副社長は一心不乱にシャウト・・・


個人的な感想では、「浦和の応援って、一つの応援が始まったら結構長く続くよなぁ~~」と思っています。この応援も、ハーフタイムから延々と続くは、続く・・・。あまりのエンドレスに堪え切れなくなったベガルタンは、副社長に訊ねました。

自分「これ、何て言う応援なんですか?」
副社長「プライド・オブ・浦和だ。この応援をされたら、選手たちも腰の引けたプレーなんて出来やしないんだ。それがレッズのプライドであり、サポーターの気持ちだな」
自分「プライドは分かりましたが、いつまで続くんですか?」
副社長「わからん、ただ、点を獲るまでだろうな・・・」
自分「えっ!?じゃあ、もしも無得点だったら最後までこれですか?」
副社長「それがレッズサポのプライドだ」
自分「えーと、自分の住処であるSバックに戻ってもよろしいでしょうか?」

結局、試合終了までこの応援が続きました。副社長曰く「これぞ、まさにプライド・オブ・浦和だ」ということですが、単なる意地っ張りにしか思えないベガルタンです。このエンドレスの応援は、それだけ、レッズサポがこの一戦に賭けていた証左とも言えますが、レッズサポって大変ですな。



ちなみに、ベガルタン的に一番好きなのが、これ。当然のように、この応援にも「ラララ」が出てくるが、確認するまでもなくレッズのチャントは「ラララ」の使用頻度は多いような気もする。これはきっと、チャントを作っている人たちの「駄目だ・・・うまいフレーズが出てこない・・・。もうこうなったら、ここのフレーズも「ラララ」でいいや」といった苦悩の証しなのでは?と勝手に思っているベガルタンです。新しいチャントを作るって、大変そうですな。

芝の状態が悪いからであろうか、浦和のパスは微妙に精度を欠く場面が多く、結果的に仙台が有利に進める局面も増えている様な感じでした。まさに、ホームコートアドバンテージです。仙台の追加点は、ジリジリした展開からのカウンターから生まれました。


タメて、タメて、左足でズドン!!最高です。ゴール直後の控えめなパフォーマンスも、何気に「どう?俺のゴール?」とドヤ顔で首を横に振るしぐさもう最高です。うちのカミさんも「シルビ以降、なかなか感情移入出来る選手が現れなかったけど、ようやく現れてくれたわ。抱かれたいベガルタ選手No1ね」と言っておりました。まっ、言うのは自由だけと、ウイルソンにも「選ぶ権利と拒否権」がある事だけはここで明白に言っておこう。

昨日、ベガサポの先輩から個人的にメールが来て、その内容はと言えば「お前がボコボコにされたと感じた試合は、宮スタかもしれないけど、俺的には、こっちの方がキツかったぞ。もうね、試合後は10分くらい座りこんで立てなかったから・・・」と送って来たのが下記の映像だ



ふむふむ、ほぉーー、藤吉・ノリヲ・直樹・中島・・・ある意味オールスターキャストが揃っているようだし、延長でのVゴール負けっていうのも、時代が反映されてシュールなのでしょう。しかし先輩、自分は02年からのサポーターですから。00年時代の事はさっぱり分かりません。一言だけ言わせてもらうと、自分は先輩の「何気に俺の方がベガルタの事知っているから・・・」という上から目線の態度が大好きです。

2013年2月4日月曜日

恒例、シーズン中にアップできなかったコラムの続編集

その1、浦和戦の出来事シーズン3

このコラムは、ベガルタンが浦和戦で隠れキリシタンとなって観戦した
ベガルタン、隠れキリシタンとなる2の続編です。

最初は普通に浦和戦での出来事を書き込んでいたのだが、何だか知らないうちに「浦和戦のコラムから⇒ユアスタの芝問題」へと内容が変わってしまい、結局、書き込めませんでした。まっ、シーズンオフ中なので、暇な方だけマッタリとご覧ください。

基本的に、ビジターエリアにおけるレッズサポの応援は「男子校の応援団」と同じくらい野太い。何て言うの「腹の底から声を出しちゃってます系」ですな。それに比べてベガルタの応援と言えば「男女共学の応援団」と同じくらいにライトでアップテンポなものが多く、さらに言えば「合唱団じゃねぇ~~んだから・・」と揶揄されるくらいにメロディアスで、フットボールの応援チャントにしては異質とも言えるくらいに「応援歌なんだけど微妙な半音の上げ下げ」が頻発する物も結構ある。これはどちらが「良いか悪いか」という問題ではなく、それぞれのチームの個性なんでしょうな。もっとも、これを「チームの個性と言うよりも、応援チャントを作っている人たちの個人的な趣向の押しつけだよ・・」と考えている人たちも多い。確かに、そう言われればそうなんだけど、こういうのは実際に行動を起こしている人たちの方が偉く、何も行動を起こさないで愚痴っている人たちの言葉に「重さ」や「感嘆」を得る事はありません。何事も、行動するって大事ですな。

浦和の選手入場が終わり、ようやく「ラララの応援」が終わったかと思ったら、今度は「浦和レッズの応援」がエンドレス・・・。ベガルタン達は隅っこ上部エリアでの観戦だから、そんなに身体全体を使ってガンガン応援人たちは少なかったけど、中心部を見ると「これ、なんかの新興宗教ですか?」と言った感じの「ゾーンに入っちゃってます系」ごとくに応援している人たちの姿を数多くウォッチン。改めて「浦和って凄いよ・・・」との想いを持ちました。平気で、SバックやSSエリアに赤い集団で乗り込み、さも当然のように浦和レッズコールを連発!!その数を頼りにした「ふてぶてしい態度」に閉口する時もあるが、熱い人たちが多く居るのも事実。アウエーでは憎まれ役に徹しきる彼らの姿こそ、ビジター観戦の醍醐味かもしれませんな。


そんなこんなで試合開始。するとレッズサポの副社長が話しかけて来た。

副社長「何だか、今日は負ける気がしないんだよなぁ~~」
自分「(小声で)それ、単なる気のせいです」
副社長「いやいや、俺がアウエーで応援した時には、いい感じで勝つのよ」
自分「(耳元でヒソヒソ)それ、単なるデジャブーですから」
副社長「そんな事を言うんなら、ここでお前がスパイだってことを公表するからな。ボコボコにされても知らんぞ」
自分「(頭を深々と下げ)副社長、一生ついて行きます」


試合が始まり、最初はどっちのペースになるんだろう・・・って感じで見ていたら、いきなりウイルソン⇒赤嶺でズドン!!この瞬間、浦和ゴール裏の応援ボルテージが20%アップ!!敵ながら天晴れなのだが、隣で観戦していた副社長だけは「何だよ、いきなりかよ・・・」と落胆。これではマズイと思い、ベガルタンは「試合はここからじゃないですか?もうギブですか?弱過ぎますね」と、敢えて元気を取り戻してもらう為に「憎まれ口」を語ったのだが、これが痛恨のミスジャッチ!!この「憎まれ口」が終わるや否や、速攻で「お前、いつからそんな偉そうな口が言えるようになったんだ?東日本エリアの最終的な人事権は俺にあるんだぞ。第3四半期の成績しだいによっちゃあ、来年はユアスタに通えなくなるかもな。フフフフ・・・」と、テニス錦織のエアケイよりも強烈なパッシングショットが返って来た!!これ、間違いなくパワハラですよね、総務の鳥山部長?

前半は0-1で終了。とりたてて「仙台ペース」と言う訳ではないのだが、リードしている事もあってか「若干、試合をコントロールしていた」と言う感じでしたな。副社長曰く「ここから、埼スタでの試合のように、ドン引きするのか?」と嫌みを言ってきましたが、勝っている時に聞く敵チーム上司の嫌みほど「気持ちのいいもの」はありません。実際には、ここからネジリ合いに発展するんだけど、浦和との対戦で「精神的、そして戦術的」にリードできる日が来るとは隔世の感がありますな。

実はベガルタンとして、サポーターとの原点ともなった試合は宮スタでの浦和戦でした。

最後に田中をチェックに行ったのがシルビというところに、哀愁を感じざるを得ないが、内容・結果、その全てにおいて惨敗でした。それから10年間という月日が経ち、内容・結果、共に互角か、それ以上で戦えているところに、仙台の進歩・もしくは正しい進化を実感する事が出来ます。もっとも、仙台の進化じゃなく、浦和が退化してしまったから・・・という可能性があるところが辛いところだ。このシーンの直後、ベガルタンは大声で「村上ぃぃーーー!!そこで1対1で負けちゃだめだろう!!!」と大声でシャウト。懐かしいですな。

2003年9月27日(土) 15:04キックオフ 宮城スタジアム
観衆:30.383人 天候:晴
試合結果/ベガルタ仙台1-6浦和レッズ(前0-2、後1-4)
試合経過/[浦和]田中(15分)、永井(28分)、[仙台]佐藤(51分)、[浦和]田中(67分)、永井(76分)、山田(83分)、山瀬(88分)

この試合はベガルタンが唯一、試合途中で帰った試合です。あまりにもボコボコにされ、その痛々しさに耐えきれなくなってスタジアムを後にしました。今なら、絶対に戦っている選手やサポーター仲間を置き去りにして帰る事などはありません。しかし、この時のベガルタンは若く「こんなクソ試合しやがって!!」って感じでキレてしまい、試合途中で帰ってしまいました。まさに、若気のいたりです。この惨敗した試合は「どんなに辛く、苦しい試合でも、最後まで選手たちを応援しなきゃダメだ・応援しなきゃダメだ・応援しなきゃダメだ」と分からせてくれました。ある意味、サポーターとして目覚めた原点であり、その意味では感謝しております。

この続きはまた明日ね