2017年8月29日火曜日

札幌戦


えーと、残念な結果でしたな。ただし、札幌相手に勝てなかったことが残念ではなく、試合内容自体が残念だったということです。勝ち負けは勝負の常、実力がイマイチの仙台にとって、相手が何処であれアウエー戦の苦戦は想定内。「風の影響が・・・」という監督のコメントも、結果的にはエクスキューズ。そんなコメントが認められるとなんて、プロの世界ではあり得えませんからな。

この時期になってしまえば、多くのチームが現状からのタスクは明白。札幌は残留、仙台も同じですが「出来れば順位はチョットでも上位系で・・」という()書が付く感じでしょうか。正直「今年の降格は無いよな、いくらなんでも・・」と思ってはいますが、残留レースは小説よりも奇なり。まさか!!が毎年あるのは知っているつもりなので、仙台だって油断などをしている暇などありませんな。

試合内容については、最近の仙台・・・という感じ。攻撃的なゲームプランから⇒「まず守備を・・」にマイナーチェンジしてからというもの、見ていても「グダグダ感」が20%増量。攻撃へのスイッチが入った瞬間、fwと守備的なメンバーらのバランスがイマイチで、流れるようなパス回しからのゴールなんて「いつ以来だろうか・・・」が本音。現実を踏まえれば「しょうがない・・・」とは思うものの、今年は未来のための踏台でも・・・という覚悟があっただけに残念無念です。

たとえ守備重視の仙台となっても、先制されるのはお約束。この約束は強烈です。殆どの試合で、追いかけるために体力を使う展開は、やってる選手も見てるサポも大変。この辺の中途半端さは、今年の仙台を象徴。先制されたことによって、守備陣や特定の選手に対してバッシングもあるようですが、あの先制ゴールを決め切れる札幌の選手は天晴れ。仙台にもナイスゴールがあるように、札幌にもあると考えるのが自然。あのゴールは、札幌からすればナイスゴールだったはずです。

チームの重心が「攻撃⇒守備」へと変わっていくなか、試合内容や結果も大きく変異。大量失点が無くなるのと引き換えに、ワクワクする連携によるゴールも減少。そして、スリリングな展開が少なくなるのと引き換えに、ジリジリとした我慢する時間が長くなる。全ては前半で勝ち点を積み重ねられなかったのが原因とは言え、現実を前にしては「やむをえない・・」と考えるのがマジョリティー。降格を前にしては、理想や希望なんて蜃気楼のようなものなんでしょうな。

そこでのカップ戦、対鹿島。どんな感じの試合になるのか、楽しみでもあり、不安でもあるベガルタンです。

明日はアントラーズ戦、ビート・鹿島!!

2017年8月23日水曜日

福島県 中学1年生 栗原雄吾の夏休み日記



みなさん、ご無沙汰してます。僕は栗原雄吾、ベガつぼには3回目の投稿。今年もよろしくお願いします。僕はベガルタン叔父さんの甥っ子、福島の桑折に僕は住んでいて、お母さんはベガルタン叔父さんの妹になります。今日は、夏休みの宿題でもある作文を皆さんに読んでいただき、感想を教えてくれれば嬉しいです。

毎年恒例で、お盆休みには家族で仙台のお婆ちゃん家へ。今年から部活もあるので僕は行けないかも・・・と思っていたんだけど、奇跡的に部活も連休、めでたく揃って仙台へ行くことができました。

お婆ちゃん家に着くと、玄関先までお婆ちゃんがお出迎え。そして「おおー雄吾、大きくなったねぇ~」と言いながら、「これ、お小遣い。何でもいいから好きなのを買うんだよ・・」と5千円を母に見つからないように手渡し。福島のお爺ちゃん、仙台のお婆ちゃんは、僕にとって「地上に降りた最後の天使」です。

そんな余韻に浸っていると、台所の奥から、トウモロコシを食べながらベガルタン叔父ちゃんの登場。そして「おおーデカくだけでなりやがって、相変わらず間抜け顔だな・・・どうせ又、お婆ちゃんに小遣いでもセビっているんだろう・・」とビックショット。福島のお爺ちゃん、殺意って、こういう時に芽生えるんだね。

そんな嫌味を堪え、今年はお婆ちゃんの体調が悪く手料理が作れないとのことで、みんな揃って牛タン屋へ。仙台に来たら、やっぱ牛タン、桑折では中々食べられないからね。ベガルタン叔父ちゃんが代表して牛タンを注文、おつまみ、ビールも頼んだまではいんだけど、僕知ってるよ、ベガルタン叔父ちゃんは自分の分だけ「極芯タン」という最上級グレードの定食にしたことを。福島のお爺ちゃん、仙台では生存競争が激烈です。

食事が届くまで、僕はひっそりとドラクエ11をプレー。やっぱ、とりあえずはラスボス倒しておかないと、仲間との会話についていけないからね。そんな3DSを覗くやいなや、ベガルタン叔父ちゃんは「なんだよ、すれ違い通信で、ヨッチ族を見つけてないのか?」とカウンター。ここでヨッチ族のすれ違い通信について説明すると・・・

ドラクエ11のすれ違いで手に入るものは、ヨッチ族というキャラです。強いヨッチ族や、珍しいヨッチ族を手に入れるのが目的となります。ゲーム本体でも、ヨッチ族を見つけることができますが、すれ違い通信で手に入れるヨッチ族の方が能力が高いんだ。そんなキャラが仲間にいれば、当然ゲームも楽勝となる訳。

「今は夏休みだし、桑折の田舎じゃ、そんなにすれ違わないんだからしょうがないよ・・」と返答すると、「欲しいか?強いキャラが欲しいか?」みたいな感じでグリグリ迫ってきた。「欲しいに決まってるよ」と言うと、「ユアスタでの試合前、都会のガキどもが集まって、かき氷を食いながら、すれ違い通信をしつつ、ドラクレのレベルを上げているぞ」とオーバーヘッドキック。福島のお爺ちゃん、仙台の嫌な奴は、僕の琴線を鷲掴みにしてきます。

確かに、話が半分でも1万とか2万とかが集まる場所に行けば、すれ違い通信で強いキャラをゲットできる可能性はあります。ベガルタン叔父ちゃん曰く「ユアスタ前の幹線道路や泉の駅に行けば、ヨッチ族の強キャラなんて入れ食いだ」とのこと。正直、今年はベガルタの試合に行きたくはなかったんだけど、しょうがないよね。福島のお爺ちゃん、中1の子供の弱みに付け込む卑怯な大人が仙台にはいます。とても、とても、卑怯な大人が・・・。

この日は広島戦。おじちゃん曰く「広島は強敵だが、仙台が残留する為には絶対に負けられない戦いだ・・」とのこと。ぶっちゃけ、僕には関係ないんだけどね。仙台駅、泉駅周辺に行くんだから当然のように電車で行くと思ったら、「雨っぽいから車で行くぞ」とショーとカウンター。それではすれ違い通信が・・・と愚痴ったら、「そんなのユアスタへ行けばウハウハだから心配するな」と一喝。

ユアスタへ行ったら・・・あれ?叔父ちゃん、いつもの席じゃないの?と問うと、「今日はな、お前のために特別にSSS席という超ハイグレードな座席を用意しといたからな。カミさんには別の席で見てもらうよ」の返答。如何にも、恩着せがましい返答だったけど、確かにこの席はオーシャンビューならぬピッチビュー。すんごい見やすいんだ。だけどね、叔父ちゃん、僕の半径20mでは誰一人として3DSでドラクエしている人が居ないんだけど・・・。

福島のお爺ちゃん、都会は恐ろしいところです。平気で子供をだまします。平気で子供にうそをつき、恩着せがましく接し、頭を撫でるふりをしながら、平気で語どもの気持ちを踏みにじるのです。

試合は仙台の勝ち。おじちゃんは笑顔だけど、僕はイマイチ。ふくれっ面でいると、何やら電話で友人を呼んでいる模様。「何してるの、さっさと帰ろうよ・・」とゴネると、呼ばれた友人たちの子供の手には3DSが!!早速、スリープ状態にして、すれ違い通信。その時に、はぐれメタルを捕まえ方や、カジノの稼ぎ方の情報をレクチャーしてもらって、ご満悦。福島のお爺ちゃん、仙台のクズも、たまには良いことします。

僕は福島県の中1の栗原雄吾、ベガルタン叔父ちゃんの甥っ子です。

2017年8月22日火曜日

新潟戦


お久しぶりです。珍しくチョット長めの盆休みを堪能しておりました。新潟戦には行かなかったのですが、現地に参戦している後輩たちからは湯水のようなメール攻撃。特に前半なんか・・・

「めちゃくちゃ押し込まれています・・」
「ああああーーピンチぃぃーー」
「新潟相手にゴール前にへばりついております」
「コーナー去って、またコーナー」
「新潟に参戦しなかったリーダーは勝ち組です」
「嗚呼ー、痛恨の失点!!」
「前半終了、シュート、打ってないような気も・・・」

とまあ、こんな感じの電文が「これでもか、これでもか!!」と。あまりにもウザいので「お前ら、連絡はいいから応援がんばれ!!」と逆切れ。試合後のスタッツで確認すると、前半のシュート数は「0本」とか。押される時間は長く、ピンチの数も一度や二度ではない・・・そんでもって先制され、良いとこなく前半が終われば「嗚呼ー、新潟なんかに来なきゃよかった・・」と思うのは自然。この状況で、あんなフィナーレを予測は出来ませんからな。

最近、ゲームをするうえで仙台の重心は「やや守備的」。もっとも、ただ単に守るべきことが目的ではなく、その攻めを組織的な守備によって逆に利用する事が主眼。本来であれば、もうチョット前、前、で勝負したいところなんだけど、連携やタイミングなどで僅かにズレが生じば、j1屈指の失点率を牽引。目指すべき場所も内容も富士山の頂上のようにハッキリしている仙台ですが、現在は道路が渋滞して川口湖周辺で停滞。今季中に、せめて五合目には行きたいところです。

後半は仙台のペース。といっても、ピンチが無かった訳ではなく、最後の最後で体を投げ出して死守する場面も。同点ゴールは途中出場のクリスのクロスから。ゴール前に詰めていたのは石原一人も、キーパーが弾いたボールはラッキーにも石原の足元へ。これが偶然か必然かは大した問題ではなく、やはり大事なのは「そこへ顔を出す嗅覚」なのでしょうな。

野津田が機能していたかどうかを一試合だけで判断するのは困難、ただし、この加入で間違いなく選手間の競争は激しくなりました。事実として、野津田や古林の活躍により、蜂はベンチで、匠や藤村や茂木らはベンチにすら入れなくなる可能性も出てきました。もちろん、ユース出身者などに頑張って欲しいのは当然ですが、我々が欲しているのは生存競争に打ち勝って活躍してくれるユース出身者であって、最初からポジションを与えられている選手ではありません。頑張って、生き残って欲しいものです。

三田のゴールは攻撃する姿勢が生んだもの。シュート自体は相手に当たってコースが変わったラッキーゴールですが、あそこから迷いなくシュートを打つと決めた時点で勝負あり。結果論に過ぎないと言われようとも、あの局面では他の選手も、監督も、そして新潟まで行って応援していたサポーターも、ダゾーン組も、その全ての人が「シュート打て!!」と願ったはず。じゃないと、あんな感じで2クッションして入りませんから。

なにはともあれ、勝って何より。前半は圧倒されていたポゼッションですら、終わってみれば「仙台がやや上」で、その意味では「前半、あんなにやられていたのに結果として1点で凌いだ事が勝因」の感じも。それだけ酷かったですから、前半は。何気に推橋と西村の成長が頼もしくなってきた昨今ですが、これで腐るようなリャンや増島たちではないはず。試合の結果とともに、毎試合のスタメン発表とベンチメンバーが楽しみになって来たベガルタンです。

2017年8月2日水曜日

柏戦


いやぁ~負けなくて良かったですな。どちらも調子がイマイチとは言え、力量的には柏が上。そんでもってスタメンに西村、匠、推橋などの若手が列挙してくる現状で柏戦を振り返れば「ナイス!!引き分け!!!(^^)!」という感じでしょうか。

柏の戦い方は神戸戦のカーボンコピー。前線からプレッシングをかけ、最終ラインは限りなく高く、狭いエリアの中で駆け引きを仕掛ける。ボールを奪えば3バックの空いたスペースにクリスを走らせる・・・、シンプルと言えばシンプルですが、これが厄介。互いに極限までラインを高く保ちたいがゆえに、場面によってはセンターラインを挟んで10mくらいのエリアで大密集!!中々壮観でしたな。

なんでも、この試合のメインテーマは、今までトライしてきた「理想を追求しようということで、攻撃にどんどんフォーカスをして・・・」ではなく、「トランジション(切り替え)のところで、どういうときにカウンターを受けないのかといったところを徹底的に整理をして、それによって多少攻撃の人数が減るようなシーン当然あるけど割り切る・・」といった感じで、守備の体制づくりがメーンだったようです。

その甲斐あってか何とか前半は0で終了。これまでは普通に複数失点してきた事を鑑みれば「なんだよ、やればできるのかよ・・・」という感じですが、何気に監督もチームもプレッシャーがあったことは想像に難くありません。ここから連チャンで負け続ければ、監督が描く「チームの理想」を追い求めるどころか、罵詈雑言を浴びせられての解任すらあり得る状況では、「とりあえず最少失点」に抑えつつの勝ち点ゲットに重心が行くのは自然でしょう。

監督やチームが追い求める理想は高く、そして向かう到達点は遠く険しい霧ケ峰。そこに至るうえで、監督とチームは割り切ってメンバーをシャッフルし、リャンや奥埜の出番は激減、菅井や野沢に至ってはベンチにすら入れず、明らかに「チームを作り直してますよ・・」という匂いがプンプン。いつかはリャンや菅井が出れなくなるとは思っていましたが、今年とは・・・、インド人もびっくりです。

大岩曰く「守備に関しては、これが最低限のベースだ」と語っていましたが、とうことは「今までは、最低限のベースさえ無視して攻撃的に行ってたのか・・・」の証左。多少バランスを崩そうが、カウンターを受けようが、シュートで終われば問題ない!!的な考えを主軸に置いてきましたが、ベースが無かったのでは、そりぁあ、トトトーンと複数失点するわけですな。

守ろうとすれば守れるけど、それはやらない・・・が監督の考えでした。しかし、勝ち点の為には割り切ることも必要・・・が監督の出した結論。そしてチームは攻撃の枚数が減ることになっても、それを甘受して守備から重心を大きく移すことは無くなり、結果として最低失点でフィニッシュ。追いついた後半のシュート数は「たったの3本」でしたが、負け続けた試合に比べれば半分以下に激減しており、見ていてもショッパイ試合でした。しかし、その代償として「勝ち点は得る」事が出来、じゃあどっちがいいの?と問われれば「ん~、現時点では後者」のような気がするような、しないような・・・の感じです。

鹿島戦だって、守ろうと思えば守れるはず。しかし、そこだけにフォーカスしては「何のための今までのトライなのか・・・?」の疑問もアリアリ。せめて、降格の心配が無いのであれば、もっとトライは出来るんだけど、現状では厳しめ。なので、鹿島戦でも「守っちゃいますか・・・」的な展開となる予感。悔しいけど、チームも監督も降格は嫌なようですな。