2015年2月23日月曜日

ベガルタン、目標設定を容認す

えー、練習試合も順調にこなし、キャンプもラストウイークとか、大きな怪我人も無く、まずは何より、何よりです。これでfwに怪我人が偏らなければ、数年前にブレークして逮捕されてしまった“足の裏で占う、うさんくさい教祖”じゃなても「みなさーん!!最高ですか??最高でーす!!」と言うのは確実なんだけど、それは贅沢というものなのでしょうな。

広島戦、そしてセレッソ戦は同じようなメンバーでした。開幕まで2週間、戦術や連係などの熟成に時間を費やそうとしている状況で、大事な2連戦を、ほぼ固定されたメンバーで戦ったと言う事は、これらのメンバーが限りなく開幕戦に近いメンバーであることに論はありません。ちなみに、どんなメンバーかと言うと・・・

菅井
鎌田
渡部
石川
冨田
リャン
茂木
野沢
奥埜
ハモン

えーと、現実的には茂木と奥埜の部分を、ウイルソンなどの実績があるメンバーに代えてくるのか否か?なのでしょうが、結果的に代えず、上記のメンバーで戦う事になったとしても、ベガルタン的にはOKであります。実績が殆ど無いメンバーが複数人いるのは、当然のように不安はありますが、開幕前、過度にネガティブとなってもしょうがない・・・ことぐらい、経験則から分かっているつもりです。どんなシーズンになるかは“神のみぞ知る”であります。だとしたら、開幕前くらいはポジティブシンキングに傾斜し、さらには「脳みその中は一面お花畑!!」ぐらいが丁度いいかと。

監督は公的な場で「今年の目標は一桁順位で、勝ち点50です」とコメントしています。この目標が「高いか低いか」は、個々それぞれの見解によると思いますが、ベガルタン的には「まっ、そんなもんかな・・・」ですな。だいたいにして、今年の目標を「タイトル、そして勝ち点65以上」と言った場合、開幕前からチーム内に過度なプレッシャーを与えるのは確実。しかし、逆に「残留、勝ち点40以上」では、なんとなく物足りず・・・。これがね、山形とか松本なら「まずは残留」で良いと思うんだけど、仙台で「まずは残留」といっても、受け入れるサポは絶対にマイノリティー。「まぐれ」とか『震災ジャッジ』とか言われながらも、4位や2位になった経験がある以上、目標を「残留」にすることなど未来永劫無くなりましたな。

じゃあ、今年のチームにタイトルを求めるのは酷なのか?という話になります。サポの中には「一桁順位の目標なんて・・・優勝狙えや!!」と考える人も居るのでしょうが、それは偏差値50の子供に「東大法学部」を受験させるくらいの玉砕感が必要です。親として「頑張ってみろ」と励ますのはいいんだろうけど、子供からしたら、そんなのは過度なプレッシャー以外の何物でもなく、「今年は2ステージ制だから、まずは一桁順位を狙いつつ、17試合の短期戦だからチャンスが出てくれば、狙っちゃう・・・ぐらいのスタンスで行きたいんだけど・・・」と思う事は確実でしょうな。

悲観的な目標設定に対しては「そんなの、ベガルタンらしくないんじゃあ・・」と思われるかもしれませんが、今年はメンバーが大きく入れ替わる可能性があるシーズンで、尚且つ、世代交代が加速するかもしれないシーズンかもしれない・・・と言う事を鑑みれば「今年は確実にステップアップしてくれれば・・」と願う事に整合性はあります。優勝争いに加わって欲しい・・とはベガルタンだって思っているんだよ?しかし、「じゃあ、現有戦力でガンバ、浦和、鹿島などよりも上なのか?」と問われれば、誰だって黙秘権を行使するでしょ?だとしたら、監督の「今年の目標は一桁順位、勝ち点50です」は極めて妥当だと思うのです。

何度も言いますが「一桁順位、勝ち点50」という目標設定に満足はしていません。不満足じゃないだけです。その目標が「妥当」という状況を、今年、そして来年あたりで打破して欲しいと願っているからこそ、今年の目標を容認しています。とにかく、現状で「1stステージ優勝」という目標は、富山湾に浮かぶ蜃気楼と同じくらい幻想的でしょう。だとしたら、目先の開幕戦にフォーカスした方がよほど合理的です。


開幕戦で山形を叩き、次にACLでお疲れさんの柏も叩く・・・。そうなった時、ポジティブな目標設定の変更も可能になるのでは?とベガルタンは考えています。開幕戦の勝利こそ、全ての鍵になる可能性が見えてくる以上、負けは許されません。こうやって自分を追い込みながら観戦する山形戦は、何気に今から楽しみですな。

2015年2月12日木曜日

ベガルタン、信じる

えー、大分とのTMでは課題が出ちゃったようですな。しかしながら、この時期に行なわれるTMの結果でネガティブになっているようでは、ひょっとして“試練の年”になるかもしれない今期を乗り切る事など、夢のまた夢。厳しいシーズンは選手たちだけが苦しいのではなく、その痛みはサポーターも同じです。なんでも、1本目は5人も新たな選手が加わってのトライとか。だとしたら、複数失点やゲーム内容にネガルよりも、その乏しかったであろうゲーム内容の中に「希望の光」を見つけようとするポジティブな姿勢こそ、ベガサポのあるべき姿だと確信しています。

「相手はJ2なんだから・・」「キャンプ中とはいえ、あまりにも・・」「連係が・・」等々、素人でも指摘できるポイントが炙り出されたということは、監督や選手たちだって「全然、うまくいってない・・まだまだ・・」と感じているはずです。2/10、キャンプ中の時点で、コンディションが完璧であるはずもなく、おそらくは連係面でも試行錯誤の状態なのでしょう。

これがね、昨年からのメンバーが揃っていれば、そんなこともないんだろうけど、チームは確実に“変革期”を迎えている以上、遅かれ早かれ「生みの苦しみ」を味わうのは自明の理。今年、味あわなくても来年か再来年には絶対に“通らなければならない道”であるのなら、リャンや野沢や菅井が健在のうちに、その道を通ってしまった方がいい・・・。ちょっとぐらい「先見の明」がある経営者や指導者ならば、普通はそう考えますな。


藤村や奥埜や山本や西村、それに今旬な茂木などが簡単にブレークしてくれれば、こんな楽な事は無いのですが、彼らが活躍するプロセスを踏んでいる期間は、=「我々が我慢に我慢を重ねるプロセス」でもあります。関口や富田だって、最初はミスが多く、その都度ネットでは非難の嵐でした。富田の場合などは、その嵐があまりにも凄かった為、ベガルタンは急きょ「富田の覚醒を信じ、応援する会」を発足し、会長の役職に就任したほどです。

現段階で、西村や茂木が「関口や富田や菅井」のように化けるかどうか?は、神のみぞ知るです。しかし、サポーターが彼らを信じ応援しなければ、彼らには神の御加護すらありません。まずは信じる。これですな。