2014年7月30日水曜日

ベガルタン、早朝から殺意を覚える!!

このブログを書き込んでいる最中の早朝、いきなり東京本社の吉井部長から電話が来た。今日に関しては「村上の復帰もあるし、鹿島の野沢の件もあるし、鮫島も復帰したし・・・」みたいな感じで、ネタには全く困らないと思っていたら、いきなり上司からの連絡だから、多少、焦りました。一瞬「うわぁ!!ヤバイよ、この早朝で部長から電話ということは、ひょっとしたら人事異動的な緊急事態かも・・・と思い、恐る恐る覚悟を決めて電話に出たベガルタンであります。

自分「おはようございます、どうされたんですか、こんな早朝に??」

吉井部長「実はな、大変な事になったよ・・・」

自分「(生唾をゴクリと飲み込み覚悟を決めて)大変な事とは?」

吉井部長「実は、次対戦する清水の監督が解任されて、うちら(FC東京)が先週からやって来た対清水戦のスカウティングが無駄になっちまったよ・・・」

自分「はぁ???大変な事って・・・」

吉井部長「せっかくゴトビなら楽勝って思っていたのに、これじゃあ、新監督になって意気に感じた選手たちが、妙に張り切っちゃうかもしれないじゃないか!!」

自分「それが、早朝5:41に上司から部下に電話を掛けてくる「大変な事」なんですか??」

吉井部長「そうだよ、大変な事じゃないか・・」

自分「いや、そっちとしては大変かもしれませんが、こっちは自分のことで精一杯ですから、人様の事を心配する余裕も、そしてゆとりもありません」

吉井部長「そんな冷たいことを言うなよ。先週、0-3でボッコにしたこと、まだ怒ってるのか?」

自分「もう、忘れてるわ!!!」

正直「よかった、人事異動でなくて・・・」と思ったのは事実です。これまでは、経費削減のために地方から地方への転勤はなかったのですが、新社長となって「今までは守りの経営だったが、これからは攻める。人事異動も、フレキシブルにして、風通しを良くする」みたいな感じになって来たから、戦々恐々だったのよ。事実、大阪支店に20年勤務していた同輩が先日急に札幌へ移動してたから、早朝、本社の総務部長からの電話が来れば「ずっと仙台支店勤務だった俺も、ついに・・・・」と覚悟を決めるのはしょうがありません。それなのに、清水の監督解任の連絡とは・・・呆れるやら、ホッとするやら、何気に複雑な心境でした。

ついでなので「部長、自分にも人事異動の話はあったのでしょうか?」と尋ねたら、「6月末に人事の会議をしたんだが、お前の名前は一言も出なかった。社長は可能性がある人間しか異動はしない。お前は大丈夫。そんな心配はいらんから・・・」と言う事でした。この瞬間、早朝からの不用意な連絡と、昇給をキッパリと否定された現実が重なり合って、部長に軽い殺意を覚えたことだけは報告しておきます。

基本的に、監督解任の危険度は時期が遅ければ遅いほどリスキーとなります。4月の段階で解任した仙台と、比較的早い段階で解任したセレッソ、そして中断期間のキャンプを経て7月末で解任した清水。どちらが良い悪いではなく、解任自体がリスキーな選択なのに、その危険度を増しに増して、この時期に解任の決断をしたんだから、よっぽど、チームが危険な状況だったんだろうね。そう言えば、次対戦する大宮も、先週徳島に負けてサポーターから「バス囲み」をされ、今度の仙台に惨敗すれば、ひょっとしたら、ひよっとして・・・という感じのようです。こりゃあ、互いに負けられませんな。

しかしながら、大宮が残留に絞って後半戦を戦った場合の強さは尋常ではありません。仙台がベストコンディションならいざ知らず、怪我人多数の野戦病院状態では、「この前、ナック5で0-4とフルボッコにされた事の倍返しだ!!」という状況ではなさそうです。ここのところ、噂程度でも名前が上がってくる選手たちの平均年齢は比較的高く、その意味で仙台のフロントも「今年は育成とか将来性とかは無し、どんな選手か分からない奴よりも、昔の名前で出ています・・・的な、実力がハッキリしている超現実的な補強しかしません!!」という姿勢を見せてくれてます。とにかく、仙台が地獄(J2)が行かない為には、他のチームを自力で地獄へ突き落す必要があります。何の怨みも無いですが、大宮には、地獄へ行っていただきましょう。

嗚呼ー、本当は村上の事とか野沢の事を書き込みたかったのに、今日は変な書き込みになってしまったことを反省するベガルタンでした。

2014年7月28日月曜日

東京戦

いやぁ~~良かったですな、甲府が広島と分けてくれて。そんでもって助かりましたな、徳島が大宮に勝ってくれて。もっと言えば、新潟が負けてくれて、名古屋が分けてくれたのもナイスであります。これで清水も負けてくれて、仙台が勝ってくれれば「超、理想的な展開・・・」となるんだけど、そんな事を神に求めたとしたら、神さんからは「強欲過ぎる・・」と、お叱りを受けるんでしょうな。

昨日の試合で言えば、0-3での敗戦は残念でしたし、その試合内容も政治家風にコメントするならば「大変遺憾です・・・」となるんでしょうけど、もうね、こんな時は「この試合は、年に2~3回は必ずある。攻撃もダメダメ、守備もダメダメ、メンタルもダメダメ、全てダメダメの何をやってるんだ???という試合だったんだな・・・」と、いい意味で諦め、スッパリと忘れることですな。

仙台と言うチームは不思議なチームで、J2の時でもJ1となっても、「何をやってもダメダメで、全く試合にならなかった敗戦」という、半ば都市伝説化している試合が必ず2~3試合はあります。これはJ2で優勝した年や、J1で優勝を狙っていたシーズンでさえあり、その都度「どうして、この状況で、こんな試合になるのか、理解ができん・・・」と悩んだものです。そして、そんな都市伝説的な試合に対してベガルタンが導き出した答えが「サポーターとは、時折、理解不能な事や理不尽な敗戦を受け入れねばならない苛酷な人種なんだ・・・」と言う事であります。

人間同士が戦っているんですから、実力以外で勝負が決まる事もあるでしょうし、戦術やメンタル以上に「運・不運」に結果が左右される事もあるでしょうし、頑張ってはいるんだろうけど結果が伴わずダメダメな試合となる事もあるでしょう。しかし、サポーターとなった以上は、それら全ての結果を自然体で受け入れるしかありません。


昨日の試合で言えば0-3で負けても「東京に圧倒的な実力を見せつけられてボコボコにされてしまった・・」という印象はありません。平山のヘッドは敵ながら見事でしたし、2点目も「上手く回された・・」との思いはありながらも「前半なのに、うちのDF、動けてねーよ・・」とも思ってましたし、3点目に至っては「跳ね返りのクリアーボールが、あんなノーマーク選手の足下へ行くのか・・・」と不運を嘆いたぐらいですから。しかし、敗戦は敗戦です。選手同様、我々も受け入れねばなりません。そして反省し、忘れねばなりませんな。

前半戦が終了した訳ですが、アーノルド体制の暗黒時代を体験した事を踏まえれば「まあ、決して満足はしてねーけど、よくここまで持ち直したよ・・・」って感じであります。3~4月の試合内容と結果だけを見てれば「今年の降格2トップは徳島と仙台だな」と言われても反論出来なかったのですから、そう考えれば「勝ち点20の13位は合格点じゃなくても赤点ではない!!」と断言はできます。アーノルド時代に、せめて1~2勝でもしてれば・・・とか、名古屋戦で勝ちきっていれば・・・との思いはありますが、それを言うのは贅沢なんでしょう。それらの不遇を嘆くよりも、4連勝があって良かったよ・・・と考えた方が健全かもしれませんな。

それにしても、今年の怪我人の多さは異常です。もちろん、毎年怪我人は出るんだけど、その頻度と主力メンバーの比重は尋常ではありません。仙台は決して選手層が厚い訳ではないので、こう言った感じで次から次へと怪我人が出るのはボディーブローのように、ジワジワとチームの力を削ぐ結果となります。何ともならないんでしょうが、何とかして下さい。お願いです。土下座しろって言うんならしますし、靴の裏を舐めろと言うのなら喜んでペロペロさせていただきます。だから神様、何とかして下さい。

2014年7月22日火曜日

今更ながら柏戦

柏戦、引き分けられて良かったですな。後半の試合内容を胃腸の弱い山根君が見れば、間違いなくストレスで胃が「痛たたたた・・・」となるのは確実ですが、ベガルタン的には「不甲斐ない試合内容を嘆くより、今は「目の前の勝ち点1」をポジティブに捉えるべきじゃないのか?」と考えているところです。確かに、ウイルソンもリャンも居ませんでしたし、シュート数も少なかったし、後半なんて、ずぅーーと攻められっぱなしでしたが、そんな状況で「勝ち点1」をゲットできたのですから、内容に満足する事はなくても、決して悲観する事などありませんな。

何度となく言いますが、スタートダッシュに失敗し、監督を解任した時点で、今年の目標は「残留(出来れば選手層の底上げも)」となったはずです。例え相手チームから「あんなに引いてくるとは思わなかった・・・」と驚かれようとも、他チームサポから「ドン引きしやがって・・」と軽蔑されようとも、今年は「目の前の勝ち点1」を泥臭く獲得することがチームに与えられたミッションでしょう。

その意味で、試合後、富田が「相手のボールを無理して奪いに行かず、自陣で跳ね返してカウンターのチャンスを狙っていた」とか、石川が「最後は角田が跳ね返してくれるので、今日は割り切って蹴ろうという狙いでした。つなごうとしてミスして、それを奪われるぐらいなら、今日は割り切ろうと」と、この試合の仙台は「いい意味で開き直っていた・・・」と言えます。内容は駄目でも結果はマズマズだった・・・、アウエーの柏戦、十分と言えば十分ですな。

しかしながら、いくらなんでも毎試合のように「後半はずぅぅぅ~~~と自陣で守ってた・・・」では困ります。この試合の後半に「仙台の未来」があるとは到底思えませんから。素人なので「どこそこが悪い・・・」と言えないのは辛いところですが、柳沢が引っ込んでから、極端にボールがキープ出来なくなったのは事実と言うか現実です。未だに、鈴木の持っているであろうポテンシャルを見れないのは残念ですが、監督がFWとして起用していると言う事は「それなりの何か」を持っていることは想像できます。可能であれば、その想像を現実に見せてもらいたいものであります。

八反田の評価は少しずつ上がっているようですが、ベガルタン的には「もっと出来る子だ・・・」と思っているので、全然満足していません。例えチームが守備的に戦わざるを得なくても、攻撃的なサイドハーフで試合に出ている以上、求められるのは「結果」です。だからこそ、前半のシュートは決めて欲しかった。個人的に、彼は来年以降も仙台でプレーして欲しいと思っています。その為にも、仙台の残留はマストでしょう。

もちろん、これだけでは不安なので、アフリカ土着民の「ブゥードゥー密教占い師マズパカさん」に対し、「清水が降格するように占ってくれ・・・」と、10$で依頼したところ(マジで)、ネットで「汝の願いは訊き届けられた。すべからく結果は出よう。全ては神の御心だ・・(ヤフー翻訳)」と言う返答が返ってきた。えー、ブゥードゥー密教占い師マズパカさん、お金返してもらっていいですか?

こんな事を考えていたら、もう明日は名古屋戦。残留争いの直接対決、負けられませんな。

2014年7月16日水曜日

今更ながら、奈良戦

私のブログのコアなファンや、さらには知人や後輩たちからは「これは、総統閣下シリーズの出番ですよね?」と言った問い合わせが数多くあったのですが、その都度ベガルタンの答えは「NO、だって、全然、怒ってないから・・・」であります。この試合だって、早めに先制してからも、何度となくチャンスはありました。そのうちの1本でも決まって、2-0となっていれば、後は賭博・八百長大相撲をした力士のコメントで「最初にバーンと当たって、後は流れでお願いします・・・」のように、試合は決まっていたはずです。しかし、1-0で時間が長くなり、ベガルタサイドから見た試合も何気に「かったるい状態」が続いてのカウンターからの失点は、クイズ、ベガサポ百人に聞きましたであるならば「ある・ある・ある・ある・ある・ある・・・・」なんでしょうな。
 
岡山の逆転ゴールが決まった瞬間、ベガルタンの周りの雰囲気は「うわぁーー、よりによって・・・」みたいな、ホンワカとした空気でした。シュナイダ―に守られ、そして途中出場した岡山に逆転ゴールを許す・・・。こんなベタな展開は橋田壽賀子氏でも考えられないのでしょう。しかし、そんな非現実的な出来事が起こるのがフットボールの凄いところです。岡山がベガルタ時代、あんなエクセレントなゴールを決めた事はあったでしょうか?


奈良クラブの守備は非常にコンパクト。可能な限りラインを高めに設定し、チャンスがあればロングフィードで裏を突いてきます。負け惜しみではありますが、けっこう、いいチームでした。空中戦では、ことごとく岡山にはじかれ、角田の前線進出によるプレッシャーもイマイチ。負けるべくして負けてしまいましたが、ウイルソンと赤嶺さえいれば・・・と思う事で、悔しさも30%は軽減できます。こんな事を言えば「おい、相手はアマのチームなんだから、勝つのは当たり前だろうが!!」とお叱りを受けるかもしれませんが、そんな信じられないような事が起こるのも、サッカーの魅力と言えば魅力なんでしょう。そんな不幸が身に起これば、無茶苦茶、不幸だけど。

こんな時は、気持ちも考え方もリスタートの時点に戻さねばなりません。アーノルドを解任した時点で、チームも我々サポも、目指すべき目標は「残留、その一点!!」であったはずです。ところが、チョットばかり連勝して、降格ラインから離脱すると「どうせならACLを目指して頑張って欲しいし、天皇杯にもチャレンジだ!!」みたいな、超ポジティブ論が闊歩し始めました。奈良戦の敗戦は、勝利の女神から「今年は二兎を追うのではなく、残留のみにフォーカスしなさい」という戒めではないでしょうか?

渡邊監督の戦術は、概ね昨年までの、それであります。ボールをロスした瞬間、前線からプレッシャーをかけ、ショートカウンターを仕掛ける・・・。当然ラインも高めとなり、結果的に逆カウンターを喰らう事はあっても、今年の渡邊ベガルタの場合、前線からのプレッシングは肝なのでしょう。しかしながら、何気に今年の守備は不安定なところが心配であります。まっ、その分ゴールを奪えば問題はないのですが、得点力がワースト3位であることは無視するしかありませんな。

 

2014年7月9日水曜日

ベガルタン総統閣下シリーズ12

ベガルタン総統閣下、レジェンドマッチのチケ購入方法にキレる!!

仙台市青葉区、森深き一本道をくぐり抜けると、第五帝国を復活させて世界制覇をもくろむカルト集団の本部がある。本部の扉を開けると、教会のような礼拝堂があり、そこにはヒットラーの銅像が鎮座されていた。優秀な頭脳集団を形成した第五帝国は、日本が誇る最先端医療技術iPS細胞を駆使し、ヒットラーのクローンを再生させることに成功。まずは、若者の信者を増やすべく、ベガルタ仙台のサポーターのふりをして、誰にも気どられる事無く、ベガサポを入隊させようと画策していたのだった。


珍しく仕事が忙しい総統閣下は、部下にレジェンドマッチのチケット購入を指示。売り切れる心配など無いのだろうが、とりあえずは発売日に購入すれば安心である。ところが、又もや事件は起こったのだった・・・。



内容の後告知も、招集選手の追加も、しょうがない面がある事は分かっているつもりです。しかし、交流イベントの内容が不明確のまま、4万円のチケットを購入する覚悟がベガルタンにはありませんでした。シルビとハグして記念写真を撮るのに夫婦で8万円・・・・。これは昨年末にカミさんが、聖子ちゃんのディナーショーのチケット代5万円(1人)をどうするか?で夫婦喧嘩になった時以来の高額案件でした。もう二度とシルビに逢えないかも・・・とは思いつつも、「いいや、どうせお盆だから、練習場へ行ってサインと握手をしてもらえば・・」と安直に考える自分が居ます。でも、4万のチケット、チャレンジしたかったですな。

2014年7月8日火曜日

新潟戦を終えて、今後の雑感

えー、新潟戦ですが、簡単に感想を述べるとしたら「まっ、フィジカル中心のキャンプを終えてのトレーニングとしたら、あんなもんでしょうな」と言う感じです。互いに「勝利」が目的ではなく、これから始まる戦いに備えてコンディションを上げて行く事が第一・・・・とするのであれば、両チームとも「まずまず」だったのではないでしょうか。一番怖いのは「主力の怪我」である事は明白なので、それを回避しつつ、何気に実戦形式の練習が出来た・・・。この試合は、このメリットを互いに甘受出来ただけで満足なんでしょうな。

山本をレンタルで松本へ出したと言う事は、残りのリーグ戦のFWは「ウイルソン・赤嶺、そして怪我から戻った柳と中原、そんでもってビックリ枠として鈴木」などを起用するという証左なのでしょう。まっ、そこに武藤と新助っ人のロペスが入れば、山本が居なくても何とかなりそう・・・って言うか、何とかして下さい・・・って感じです。個人的には「武井と八反田がブレークまでは行かなくても、もうワンステップでもツーステップでもスキルがアップしてくれれば・・・」と思っているのですが、中々、そうは行ってくれない現状は歯がゆくてしょうがありません。2人とも、もっと出来るんじゃね?と思っているんですが、それは期待のし過ぎなのでしょうか?

仙台のキーポイントは何処か?と問われれば、ベガルタンは躊躇せずに「ボランチ(サイドを含めた中盤)だ」と答えます。何となく、得点力が乏しいFWとか、イマイチ安定しないDFを指摘される方も多いかとは思いますが、それらを生かすも殺すも、結局はボランチだと思っているからです。今現在、ファーストチョイスは富田、そして、その時々でリャンや武井などを起用しています。どちらかと言えば、リャンをボランチで起用した時は「やや攻撃的」という印象を受け、武井などを起用した場合は「ややバランス重視」という印象ですな。

ウイルソンと赤嶺を2トップの軸とするのであれば、残りの攻撃的なカードは2枚のサイドとボランチで賄わねばなりません。何気に「リャンと太田が再覚醒すれば・・・」と、思わなくもありませが、リャンの場合はボランチとサイドの併用で行けるのに対し、太田の起用法の選択肢が限りなく狭いレンジなのが心配なのであります。それと同じなのが、富田でしょう。角田の場合はCBとの併用が出来ますが、富田の場合は、良い意味でも悪い意味でも「ボランチ一本、ここがオイラの生きる道」状態です。今現在、富田はチームに無くてはならない存在ですが、リーグ戦も終盤となって「もっと攻撃的に行きたい・・・シュート力がある選手を起用せざるを得ない・・」と言う状況となった場合、一番マズイのは何気に分かりますな。

富田の守備力は「仙台の肝」です。まっ、言うなら「堅守速攻のキープレーヤー」の代名詞ですな。しかし、FWにトータル的な攻撃力不足警報が発令された場合や、太田・リャン・ロペス・武藤などの「FWか、サイドハーフ以上、トップ下未満の選手を多く起用したい」と言う状況になった時、削ることのできるポジションはボランチかディフェンダーしかありません。富田の守備力、武井のバランサー力、太田の体力や突破力は、いずれもが仙台の武器ではあります。しかし、今の仙台には「その単体の力に、シュート力というスパイスを持った選手が欲しい・・・」のが現実でしょう。だからと言って、彼らが悪い・・・と言っている訳ではありません。もうチョット、ゴールを決めてくれる力を持って欲しいだけです。

基本的に、シーズン途中から加わった選手に過度な期待をしないのがベガルタン流です。えぇ、何度も、何度も裏切られてきましたから。しかしながら、もしもロペスが爆発したら・・・・残留どころかACLだって・・・、と思わなくもありません。こんな感触は、シーズン開幕前の「嗚呼ー、今年は、どうなんだろう・・・」という感覚と似てますな。とにかく、今までの成績や数字は、いったん全部チャラにして、これからが本番!!という気概で後半戦を戦って欲しいものです。

個人的には、シーズンが開幕してから2カ月で「降格というカラータイマーは点滅し、まはや切れそうだ・・・」と半ば観念したのは事実です。どんな結果になろうとも、全てを受け入れるしかない・・・と悟ったのも事実です。実際、徳島サポの後輩から「年末は飲みましょう」との誘いに「OK」サインまで出してますから。しかし、ひょっとしたら、ひょっとして、残留以上の成果が期待できるかもしれない・・・のであれば、サポーターとして、それを拒む理由などはありません。前半は、一度もアウエーへ参戦しなかったベガルタンですが、後半は積極的に参戦しよう・・・、そう心に決めたベガルタンです。

2014年7月3日木曜日

ベガルタン、ベガルタの情報密度を考える

日常から消え去ったベガルタの情報に、寂しさを感じていたのも今は昔。週末からトレーニングマッチを経て、天皇杯⇒リーグ戦と、怒涛の連戦が始まろうとしています。ワールドカップもFカップもいいけど、とりあえずはベガルタがある普通の生活に戻るのはラッキーですな。

何気に、ベガルタ関連の情報密度自体は濃くなって来た在仙放送局ではありますが、それでも楽天関連と比べれば「太陽と月」ぐらいの違いはあります。まあ、その事自体を憂慮する事は最近無くなり、昨年の楽天優勝からは憂慮どころか完全ギブアップ。もうね、こうなったら「楽天と同じように情報を流せ!!」と願う事は諦めて、「楽天の枠を、ほんのチョットでもいいから譲って貰う」という姿勢に特化した方がいいのかもしれませんな。しかしながら、仙台人は「熱しやすく、冷めやすい」という飽きやすい人種の集合体でもあります。このまま楽天の成績が最下位周辺に固定されれば、昨年のようなフィーバーなど「富山湾に浮かぶ蜃気楼」のような存在になる可能性は否定できません。

楽天の成績がダウンする事によって、結果的にベガルタ関連の情報量がアップすることは、数学を教えている某大学准教授の後輩から「先輩、ベガルタと楽天の関係は2次関数のグラフだよ」と教わっております。しかしながら、楽天の失速という敵の失策によって、結果的にベガルタの情報量がアップする事を願うほど、ベガルタンはディフェンシブではありません。オランダがスペイン封じで採用した5バックが例え有効であったとしても、相手の不幸に乗じて自らが浮かびあがろうとする守備的な戦いは、経験的に愚策である事は分かっているつもりです。

そこでです、ベガルタの熱狂的なサポーター県議員野々村(仮名)をハニ―トラップで丸めこみ、自らの出張旅費や政務費などの経費をベガルタへ還流させる事件を起こし、日本全国の眼をベガルタに向けさせると言う、超オフェンシブな戦略をベガルタンは提言します。そして、それらの事件を内部告白させ、記者会見を開くのです・・・・。


記者
「2013年度の「政務活動費」として、195回、約300万円にのぼる日帰り出張の交通費が支出されていたが、その全てがベガルタ仙台ユースの育成費へと流用されていた。これは事実か?」

野々村(仮名)議員
「政務調査費は大事ですよ、しかし、議員と言う大きなくくりの中では、ごくごく小さなものなんです」

記者
「質問に答えて無い、提出が義務づけられている領収書の添付がないのは何故か?」

野々村(仮名)議員
「俺が議員となって、縁もゆかりもない仙台市民の子供達(ベガルタ仙台ジュニアユース)の成長を助けるのは大事なことじゃないんですか!!!!俺は命がけでやってるんです!!号泣・号泣・号泣

記者
「ベガルタ関連へ流用するのはだれの指示なのか?」

野々村(仮名)議員
「覚えて無い」

記者
ベガルタ仙台サイドの担当者は誰なのか?

野々村(仮名)議員
「言えない」

その後も、記者団からの質問に、「覚えてない」「誰と会ったかは話せない」と明言を避け、号泣会見を繰り広げる・・・・。そしたら間違いなく、次の日のワイドショーは、ベガルタ仙台というワードが席巻するのは確実ですな。えーと、こんな事を考えていること自体、ベガルタンの人間的な成長が遥か前から止まっている事は確実です。

2014年7月2日水曜日

他チームの監督交代に想う

ほんのチョットだけモードをワールドカップへシフトしていたら、セレッソの監督は代わるわ、京都や千葉の監督も解任されるわ、何やかんやでアグレッシブな中断期間であります。しかし、中断期間があるのはJ1だけなので、J2チームのサポからすれば「闘っている最中に最高司令官が罷免させられた」という状態なんだから、そりゃあ~大変なことであるのは確実です。とくに、京都や千葉はJ2でも「お金持ちさんチーム」であり、それらのサポじゃなくても「昇格レースの本命チームって言うか、しなきゃだめでしょ?」と思われているのが痛いところです。

金持ちだから強い訳じゃない・・・は、ある意味正論かもしれませんが、ここ一番で最も力を発揮するのは「トータル的なチーム力」であり、その中でも比重が高いのは「マネーパワー」であります。主力選手が故障したり、何らかのアクシデントで補強に迫られた時(監督解任なども含む)、年俸500万の選手を獲得するのと、2~3000万の選手を獲得するのでは、そのクオリティーに違いが出るのはしょうがありません。やっぱ、高いのにはそれなりの理由があるんでしょうな。

じゃあ、お金の無い仙台のようなチームはどうすればいいんでしょうか?コーチからの監督昇格は、ある種「限られた選択肢からの苦肉の策かもしれないが、手倉森監督もそうであったように、チームの実情を一番知ってるメンバーに任せるのは王道」とも言えます。しかしながら、仙台以外のチームでは内部昇格という選択肢を採用はしませんでした。ある意味「王道」であるはずなのに、どうして他チームは採用しないのでしょうか?チームに適材の人材が居ないから・・・じゃないのは、京都にも千葉にもJ1チーム監督の実績がある人材が居たことにより推測できます。チームとしては「居ない訳じゃないけど、お金もソコソコあることだし、コーチの監督昇格はセカンドベスト、ここはやっぱり実績も経験も豊富な人を・・・」ってなることは何気に理解できますな。

セレッソも京都も、そして千葉も、大スポンサーがバックについているチームのフロントが監督を解任させる際、最初のハードルは「どうやって大スポンサーに説明し、どうすれば納得してくれるだろうか・・・」なのでしょう。舟が大きくなればなるほど、舵を切っても針路を変更するまでに時間が掛かります。毎年大きな金額を拠出してくれる大スポンサー(JR東日本、ヤンマー、京セラなど)への説明責任と、彼らを納得させられる人材を提示できるか否かが、チームフロントの最初の仕事となってしまうところが、これらのチームの泣き所です。大きいチームには大きいチームなりに悩みがあるのでしょうな。

振り返ってベガルタの場合、チームフロントの最初の仕事は「スポンサーへの説明責任と、彼らを納得させられる人材を提示できるか否か」ではなく、「限られた予算と、限りある時間軸の中で誰が最も適任かを選ぶ」のが最も重要なミッションとなりました。金が無いんですから最初から選択肢は限られていました。となれば、新たな監督に出来るだけ早い時期からチームを指揮させることが、リスクはあっても残留する上で最も有用な戦略・・・。そう考えたんでしょうな、先月退任した社長は。

しかしながら、仙台が早めに指揮官を代えた事は、現状では合格点ですが、成功したとは言えません。今年、残留以上の成果を得た時、初めて「監督の早期交代と言うリスクをとって正解だった」となります。可能であれば、正解であって欲しいものです。