2015年10月28日水曜日

成長したいですな

えー、残留、おめでとうございます。ぶっちゃけ「そこが目標では無かったはずだ!!」とは思っているのですが、2ndの成績「3勝3分9敗で15位」と言う結果を見せられちゃうと、まっ、しょうがねーなぁ・・・という気にもなりますな。

試合後のセレモニーで、監督の「チームが成長していると確信している」とコメントしていましたが、このコメントに納得しているベガサポは絶対にマイノリティーでしょう。普通、成長していれば1stよりも2ndの方が成績も内容も良くなりますから。

しかしながら、素人で部外者の我々では「分かり得ない成長」を監督やフロントは感じている可能性を否定する事は出来ません。フロント的には新規スポンサーの目途が立ちそうとか、ユースの育成が少しずつ実のってきたとか、そういったことを含めて「トータルでチームは成長している」ということなんでしょうね。だって、試合内容だけを吟味してれば「うむうむ、この充実してきた試合内容と手応え・・・これは来年が楽しみだ・・・」と思う事など皆無ですからな。

監督のコメント「成長してきた」ですが、このコメントはサポーターにも当て嵌まります。サポーターの成長というと分かりにくいので、この場合は「成長」というフレーズを「目が肥えて来た」に置き換えると、現状のサポの感情やユアスタの状況が、おぼろげながら見えてきます。

監督は常々「自分がやりたいサッカー、チームとして目指しているサッカーと、現状のサッカーは残念だが違う」と語っています。本人は、もっと前からガンガン行くサッカーがしたいようだが、トライすると結果が出ない。あまりにも勝てないと降格がチラつくので、しょうがなく「重心を後ろにしたサッカー」で結果に拘る。しかし、この現実的なサッカーは観戦者に「ワクワク・ドキドキ」といった感動を与える事が出来ず、ユアスタの観客数が増えないどころか、減る一方・・・。まっ、悪循環ですな。

ある程度、目が肥えてくると「ドン引きサッカー」には閉口し始め、例え現有戦力では無理と分かっていても、バルサのように華麗なパス回しで相手を崩して欲しい・・・という願望を抱きます。重心が後方にある守備的な戦術だと、どうしてもボールを回されちゃうし、どうしても苦しい状況が長く続くので、見ていて辛いんだよね。

そうかといってカウンターが炸裂する訳じゃないし、そんでもって結果も出なくなると「どうせ負けるんなら、浦和戦のように打ちあえって!!」という気持ちにもなります。「楽しいサッカー」と「勝ち点が取れるサッカー」が仙台の場合では「=」ではなく、「≦」だから困っちゃいますな。

サポーターとして多少経験を積んで来て、昇格、残留、4位、2位、そんでもってACL・・・みたいなステージを経験しちゃうと、ここ数年の「残留」に特化せざるを得ない試合内容を看過する事は困難を極めます。仙台は予算規模も少ないし、選手層も苦しいから、数年は我慢するしかない・・・みたいな「大人サポーター」ばかりだと問題は無いんだけど、それだけじゃあ新規のサポーターを確保する事は難しくなる・・・。この難問を解決出来たら、ノーベル賞級の発見でしょう。

ここで大事なのは、フロントや監督だけが感じられる「確かな成長」を、我々サポーターにも感じられるように出来るかどうかだと思っています。チームビジョンを明確にし、その戦略・戦術でブレずに戦うことをサポーターと共有したうえで、大胆な構造改革を断行し、例え降格しそうになっても絶対に「掲げたビジョン」は下ろさない。そのビジョンを共有出来れば、ベガルタン的には負ける事に恐怖や嫌悪感は無くなります。

「2年後、3年後、我々は、こんなチームになります。だからサポーターの皆さんも、耐えるところは耐えて、チームを応援し続けてください」と言って、我々にチームが出したビジョンさえ明確ならば、降格なんて怖くはありません。ただし、フロントは大変でしょうな、スポンサーの確保や観客動員数は明らかに苦しくなるから。この辺はサポーターに我慢を強いるんだから、それくらいは頑張ってもらわないと困りますな。

チームは間違いなく変革期に差し掛かっています。本当は、昨年辺りから構造改革をしなければなりませんでしたが、アーノルドを解任してからロードマップに狂いが生じ始め、結果的に今年も大きな構造改革は出来ませんでした。この改革には「聖域」などありません。もしもしたら、J1での延命は可能でしょうが、その後に待っているのは間違いなく暗黒のJ2です。

リャンや菅井や富田でさえも、その構造改革から外す事は出来ません。仙台にとって、上記の選手は間違いなく至宝です。しかし、チームが脱皮する為に重荷となるのなら、我々はその重荷を涙を堪えて取り除かなければなりませんし、我々サポーターが望んでいるのは、そんな選手たちを実力で追い越して行くニューリーダーなのです。

リャンや菅井がチームを去る事などあってはなりません。しかし反面、それらの選手を実力で追い落とす選手を待ち望んでいます。柳沢や平瀬や野沢たちはチームが嫌になって退団した訳ではなく、その理由は「より多く試合に出たいがため」というピュアなものです。そして、退団した彼ら後からは新たなヒーローが生まれました。この循環こそ、今のベガルタに必要な物だと信じています。

じゃあ、その循環の為にはどうすればいいのか?ということになりますな。この疑問には模範解答が有り、その答えとは・・・

「こうすれば成功する・・・という方程式が無いのがサッカーの世界。だとしたら、ベガルタ仙台のスタイルを模索し、実践し、その都度軌道修正し、トライ&エラーを繰り返しながら成長するしかない」というものです。


ベガルタの前には道はありませんが、このビジョンが共有できてチームもサポも頑張れば、ベガルタの後ろには大きな道が出来るはず・・・。そう思って、暫くは我慢する事を決めたベガルタンです。

2015年10月23日金曜日

難しい問題ですな

最近の仙台は気候が良く、木漏れ日から降り注ぐ陽の光を身体全体で受け止めれば、食後に襲いかかってくる睡魔には勝てません。昨日、ベガルタンは珍しく社内でコンビニ弁当を食し、つい、社内でうとうと・・・。ようやく天国への扉に手が掛かり始めた頃、不意に後輩の事務員から叩き起こされたのです。

なんでも、社内のベガサポ同士でホーム最終のガンバ戦を、どのように応援したらいいのか?を話し合っていたら、突如口論!!そして激論!!そんでもって仲間割れ!!心配した同僚たちがベガルタンに助けを求めてきました。

リーダーとして、とりあえず現場に出向くと、そこにあったのは口論などといった生易しい会話ではなく、互いに相手を罵しりあう、朝まで生テレビもビックリな激論現場であった。内心「勘弁してくれよ、眠らせてくれよ、俺のブリリアントな昼休みを妨害しないでくれよ・・・」とは思ったが、仙台支店ベガルタ仙台応援同好会のリーダーとして看過する事は出来ず、やむなく事情を聞く。
まずは、登場人物の説明を・・・

事務員裕子 35歳独身 入社時の売りは「大学準ミス」だったが、今は昔。時の流れは残酷です。ベガルタンとは同好会設立時からのメンバー。情に厚く、後輩の事務員からは「ネーさん」と呼ばれている。昔はマジで可愛かった。

営業富沢 33歳独身 サポ歴6年の中堅社員。学生時代はラグビー部で、最近の口癖は「やっとラグビーの素晴らしさが認められてきた、時代が俺に追いつきましたね」だ。基本的にクールガイ。仕事もサポの応援も冷静、そして客観的なデータを駆使して周りを説得するタイプ。ベガルタンが一番嫌いなタイプでもある。ちなみにイケメンではなく、ブサイクでダチョウ倶楽部の上島に似ている。好きなAV女優は小島みなみと言う事だ。

ベガルタン「まず裕子さん、なんでそんなに怒ってるの?」

裕子 「我々仙台支店応援同好会にとって、ベガルタの選手と言えば「家族」も同然です。それなのに、そこに居る富沢は、事もあろうに「もう、ウイルソンは要らない、試合に出す必要もないし、ベンチに入れる必然性も無い。本人に「来期の構想から外れた、再契約はしない」という事情を説明し、ブラジルへ帰ってもらおう・・もう、デブには用は無い」との暴言を吐いたのです。

この瞬間、私はめまいがし、気分が悪くなりました。それは今でも続いています。大切な家族を、このように罵倒されて看過できましょうや?

ベガルタン 「富沢、今の話は事実か?」

富沢 「事実ですが、裕子さんは話し合っていた文脈の一部を抜粋しているにすぎません。特定の部分だけをフォーカスするのはアンフェアです」

ベガルタン「では、全体の流れとは?」

富沢 「まず、昨年と今期、これまでのウイルソンの成績を確認しました。そして、今後残されたリーグの戦い方を自分なりにあげ、その上で、推定年俸と費用対効果を比較、そしてウイルソンの年齢を加味すれば、自ずと「ウイルソン不要論」が導き出されると言ったまでです」

ベガルタン 「確かに、費用対効果のみを考えれば、う~~んって感じはしますな」

裕子 「リーダー!!、選手も、そしてサポも感情が有る生き物です。ウイルソンがチームに対して行って来た貢献を一切無視し、「もう用なし、要らねー!!」とは何事ですか!!」

ベガルタン「じゃあ、「要らない」ではなく、「今までありがとう、御苦労さま。バイバイ」ならいいのか?」

裕子「違うんです、一緒に苦しい時、戦ってきた仲間に対しては最大限の敬意が必要と言っているのです。だいたい、ウイルソンがこれから復活する可能性が無いとでも言うんですか?その議論をすることなく、要らない!!この感覚が理解できないのです」

富沢 「裕子さんが、そこまでウイルソン推しとは知りませんでした。確かに、敬意を欠いた発言をした事は認め、反省します。しかし、大切なのは過去ではなく現在、未来です。時間も金も有限である以上、どこかにデッドラインを引き、冷徹と言われようとも選手の取捨選択はしなければなりません。その意味で、ウイルソンは来期、必要ないと言う正論をかざしたまでです」

裕子「正論とは、誰が決めたんですか?」
富沢「客観的なデータから導き出せば、彼が受け取っているであろう推定年俸で4点?5点でしたっけ、今期のゴール数は?正論とは、データによってのみ、導き出されるものです」

裕子「人間は感情ある生き物です」
富沢「その感情が、成功の妨げになると、何故気づかないのですか?」
裕子「ウイルソン復活の可能性は皆無だと?」
富沢「そうは言っていません。ただ、それよりも新たな選手を獲得した方が「期待値は高いのでは?」と冷静に考えているだけです」
裕子「サッカーは興業です。今一番、応援で盛り上がるのはウイルソンが途中から出て来た時です!!」
富沢「盛り上がりと、結果は別物です。大事なのは、勝つためには?その一点であるはずです」
裕子「勝つにはウイルソンが不要だとでも?」
富沢「新しい血を入れるべきだと」
裕子「ウイルソンは古い血ですか?」
富沢「チーム自体に新陳代謝が必要な時期になっていると、どうして気づかないんですか?」

ベガルタン「ここだけの話、もう、昼休みは終わっている。続きはまた今度だ」

毎年、チームを去る選手が居るのは当然です。しかし、その選手にシンパシーがあればある程、「別れ方」は重要になってきます。個人的には「ウイルソンは、まだイケる」と思っているのですが、実際に結果を出していない以上、不要論を看破する事など不可能でもあります。なんとか、怪我をクリアーして頑張ってくれませんかな。


そんなことよのも、明後日はガンバ戦、ビート・ガンバ!!

2015年10月19日月曜日

清水戦

えー、勝てて何よりです。内容的には パッ とした感じではありませんでしたが、いいんです、勝つことで全てが報われます。今年も辛いシーズンでしたな・・・。こんな事を書き込むと「まだ、残留確定じゃないから!!」と言われそうですが、もう大丈夫。川崎サポの上司とは「最終戦は引き分け」という裏約束を交わしています。

最初は仙台が先制し、追加点。しかし後半の終盤に大久保がゴールを決めて愛妻にマーク、そして、もう駄目だ・・・と思ったロスタイムに中村が奇跡のフリーキックをズドン!!同点で終了、こんなシナリオになっていますから、どうかベガサポの皆さん、安心して下さい。

でもね、これだけだと「万、万、万が一」と言う事もあるので、鳥栖サポの後輩とも「互いに傷を負わぬよう、引き分けで・・・」という条約を結んでいます。ねっ、安心したでしょ?しかしながら、こんなダーティーな裏取引をしちゃうと「そんなことをしてまで残留したいのか?」とお叱りを受けるかもしれませんな。でもね、悪いのはベガルタンただ一人です。だったらいいでしょ?

結果的に、清水降格の「送り人」になりましたが、他人の痛みを感じられるサポになる為には、これはどうしても「いつかは通らなければならない道」です。降格が決まった大分戦、入れ替え戦で無残にも砕け散った磐田戦、私たちは自らが地獄へ突き落されてしまった体験は何度となく経験してきましたが、他人が地獄へ落ちる様をライブで経験する事はありませんでした。

きっと、多くのベガサポが「清水サポの哀しみ」を肌で感じた事でしょう。この経験は必ず、サポーターとしての年輪となり、我々のベガサポ人生に確かな彩りを与えるはずです。実際、ベガルタンは大分戦の時、スタジアムで泣きました。磐田戦の時は、トイレで吐きました。悔しくて、哀しくて・・・。あの体験は絶対に忘れられません。そのような土台が有り、今が有ります。とりあえず最近は、アウエースタジアムのトイレで吐く事はなくなったから、まっ、OKです。

降格した時、周りから掛けられる「温かい励まし」は両刃の剣です。掛ける方としては、善意から「良かれ・・・」と思って掛けているのでしょうが、これがね、精神的な余裕が無い状況で掛けられると、「おめーら、俺をバカにしてんのかぁーーー!!!」って思っちゃう時が有るんだよね。だから、今、清水サポの浅沼取締役に声を掛けるとすれば・・・

「ベガルタンの隠れ家で、『美味しい・美味しい』と言いながら、経費で4皿も食べた3800円の特上スペシャル牛タンが食べたいのなら、1年で上がってくることですね」ぐらいですかな。

2ndの中盤以降、ベガルタの目標は「勝ち点50で、トップ10」から「何とか残留」へと変異しました。まっ、認めたくは無いけど、現実です。その残留がほぼ決まった以上は、ホーム最終戦であるガンバに、例えフルボッコにされようとも、赤嶺に今季初ゴールを決められようとも、チームとしてキャンプからやってきた「堅守賢攻、可能な時にチームで連動して前から積極的にチャージするサッカー」をトライして欲しいものです。

もちろん、まだ確定じゃないから、引き分けで勝ち点1を狙いに行っても・・という考え方が有るのは知っています。しかし、ホーム最終戦で、自陣にへばり付くサッカーに来期への希望が有るとは思えません。実力的にはガンバが上、しかも、向こうはタイトな日程・・・、ひょっとしたら・・・そう考えた時、今、勝ちにいかないでどうすんのよ?というのがベガルタンの考えです。これがね、仙台の順位が神戸だったら違うんだけど、今の順位なら、引いて守らないで闘っても、いいと思うのですが。

とにかく、そう思えるのも、清水に勝ったおかげです。この余裕は、それこそ天国と地獄くらいの差が有りますな。仙台が負けて、松本が勝っても、まだ勝ち点差は「5点」もあります。だとしたら、ここはホーム最終戦で「中々出来なかったけど、本当は、こんな戦い方がしたいんだよ!!」というサンプルを、我々消費者(年チケの購買者)に対して、是非とも見せてほしいと願っています。例えそこで負けても、ベッタリ引いて・引いて、セットプレーから、やられて敗戦!!よりも全然良いと思うのですがね。

もちろん、そう思う前提条件があって・・・
来期以降の中心選手がスタメン
可能な限り若手で
戦う姿勢を前面にプレッシング
試合後は多くの選手が足を攣り、立てない
ガチメンは天皇杯で


これくらい条件が整えば、ガンバ相手に負けてもいいです。

2015年10月16日金曜日

明日は清水戦ですな

大宮戦が終わったと思ったら、もう明日は清水戦ですか。せっかく大宮戦で『一息』ついたのですから、このままの勢いを継続して清水戦で『二息』、そして残り試合は他チームの残留争いを「高みの見物」しつつ、マッタリと行きたいところです。

清水に勝てば何気に(ほぼ残留当確)ランプが点灯しそうですが、簡単じゃない事ぐらいは分かっております。うちにとって名古屋の相性が良いと同じくらい、清水にとって仙台は絶品チーズバーガー並みに美味しい対戦相手です。その時々のチーム状況に関係なしに、ことごとく日本平では苦渋を飲まされてきました。ホント、どんなにチーム状況が良くても、そして清水がダメダメな時でも、終わってみると負けでした。しかも、時にはフルボッコに近いくらいの内容で。このように「全く理解できない、摩訶不思議な現象の検証」は個人で推測するものではなく、そうですなぁ~~NHKスペシャルで取り上げるべき題材だと思っております。

そんなこんなで清水戦、ベガルタン的には「よしよし、いいところで対戦できた・・・」と考えております。まずね、対戦する上において、最も大事なのが「対戦相手とサポのモチベーション」です。マイケル・ジョーダンが初めてNBAタイトルを獲った時、アナウンサーから「勝因は?」と聞かれると、彼は、さも当然のようにこう答えました・・・・

「技術や戦略じゃない、気持ちだ、我々の方が勝ちたいという気持ちで、相手チームよりも勝っていたのだ・・・」

やっぱり、生身の人間が戦う以上、最も大切なのが「気持ち」ですな。それを元に清水を見ると、降格が決まりかけてるけど、確定ではない・・・という状況です。これがね、前節あたりで確定してたら「仙台戦は開き直ってガンガン行ってやれ!!」と言う感じになるんだろうけど、あいにく「まだ可能性はある」ので、完全には開き直れないと思うんですよ。これが仙台にとっては好都合というのが、ベガルタンの見解です。

こんな事を書くと「どっちみち、勝たなきゃしょうがないんだから、同じじゃねーの?」と思われる方も居るとは思いますが、降格が確定して「もう失うものなど無い!!」というマインドで攻めてくるのと、「可能性はあるんだから負けられない」というマインドで攻めてくるのとでは、おのずと勢いが違ってくるはずです。だからこそ、仙台にとって今節に清水と対戦できる事は「神様からのプレゼント」と思っております。

問題は、このプレゼントを素直に仙台が受け取れるかどうかですな。何度も言うけど、清水からすれば「勝ち以外は無用」なので、ある程度はリスクを追ってでもゴールを狙ってくる時間帯が有るはずです。そこで確実にカウンターを決められるかどうかで、この試合の展開は変わってきそうです。最近は、メッキリとセットプレーからの得点が減ってきただけに、勝負のカギは「カウンターを生かせるかどうか」でしょう。

熱烈な清水サポである浅沼取締役でさえも「ジタバタしてもしょうがない」という諦めの心境に到達しております。だとしたら、ここは「送り人」のような心持で、最後を見取ってやるのがベガサポの務めかもしれません。しかし、本当にもしも、この「見送り」が失敗した時、私たちには強烈なしっぺ返しが待っている事を忘れてはなりません。

12シーズン、我々は最後まで優勝を争っていました。ホーム最終の新潟に勝ち、広島が負ければ・・・と言う展開。対する新潟は、この試合に負ければほぼ降格が確定。チームの勢い、サポの熱気、優勝争いと残留争い、ホームユアスタ、どれをとっても仙台が有利なはずでした。しかし、結果は新潟に敗れ、新潟は奇跡の残留。それ以降、仙台は新潟に勝てなくなります。結果論ですが、今でもベガルタンは時々思う事が有ります「あの時新潟に勝って、降格させていれば・・・・と。

勝負事の鉄則は「倒せる時に倒さないと、逆に倒されてしまう」であります。ここで、清水の息の根を止める事が出来るかどうかで、これからの仙台の歩む道が見えてくるかもしれません。お人好しで新潟戦同様に負ける事があれば、それはチームとしての成長が無いことを意味します。だからこそ、勝たねばなりません。我々は清水に止めを刺してこそ、次のステップへ上がれると信じています。

「送り人」は嫌な役回りです。しかし、嫌な役回りという仕事を貫徹してこそ、チームとしてもサポとしても成長する筈だと思います。ベガルタンは成長したいのです。その為には、相手チームサポの怒りや哀しみを、自らの心の中で消化して行く力がどうしても必要となります。

ベガルタが勝てば、終了後の日本平がどうなるか・・・は、神のみぞ知るです。しかし、ベガルタも自らの成長の為、残留の為には絶対に負けられません、チームの成長と、サポーターとしての成長が「=」だとするのなら、サポ的には絶対に勝ってもらわないと困ります。試合に勝ち、その上で、清水サポの怒りや哀しみを心の中で消化する。そうなればベストですな。

でもね、仙台が負けて、仙台サポの怒りや哀しみが爆発する可能性も無いとは言えません。そうしたら、神戸サポの知人や甲府サポの上司から、速攻でメールが来るんでしょうな・・・・

「本当に、お前も仙台も使えねーな」


明日は清水戦、ビート清水!!

2015年10月15日木曜日

天皇杯 大宮戦

昨日、ユアスタへ駆けつけたサポーターの皆様、本当にご苦労様でした。気温同様、お寒い試合でしたが、トーナメント戦で大事なのは結果。その結果がPK戦とはいえ出たのですから、なにより、なによりです。

それにしても、いやぁ~~、パスが繋がらないって、あんなにもストレスが溜まる物なのですか?互いにメンバーをシャッフルしての戦いだったので「多少のグダグダ感は・・・」と思っていましたが、試合は、よもやの「グダグダ感、50%増量中!!の展開。何が悪いのか?というよりも、全体的にそれぞれが悪い感じ。そんでもって、ご親切に大宮も「グダグダ感」を付き合ってくれるもんだから、『グダグダ感は倍!!さらに倍!!』みたいな感じになってしまいましたな。

個人的には、ウイルソンのキレというか、腰回りの「ラブハンドル」が気になりました。普通に考えれば、ウイルソンを軸にした攻撃になるんだろうけど、そのウイルソン事態のキレも、そこに至るまでの連動性もないので、どうしても「パスも単発・シュートも単発」状態でした。監督が90分以上、この試合でウイルソンを使った訳を、誰よりも感じていたのはウイルソン自身のはず。頑張れ。

杉浦や武井に関しては、「うおぉぉーー凄げぇぇーー!!!」というプレーは皆無でしたが、かといって不可もなく、ボチボチの内容でした。でもね、それでは困るんですよ。なにかワンプレーでも、見ている監督やサポに対して「胸キュン・胸熱」なプレーが無いと、今後の試合で彼らを使う事が困難になるからね。

関については合格点。あれくらいはやれる子です。何気にラインを高く保とうとする大海とのコンビも良く、ゴールマウスからの積極的な飛び出しには好感が持てました。個人的には、引いて守る時間が多くなると考えればファーストチョイスは「六反」でいいのでしょうが、積極的に高いラインを保って、前から・前から、守る時は「関」の方が機能すると思っています。でもね、最近は引いて守る場合が多いので、その意味では六反チョイスに合理性はありますな。

後半も半ばを過ぎたあたりからは、何気にポゼッションも内容も仙台ペース。試合を見ながら「延長戦は勘弁だぞ・・・」と願っていましたが、さりとて仙台にもゴールの匂いは感じられず、感じられるのは自らの加齢臭のみ。試合を見ていて一番キツいのは「チャンスも無いけどピンチもない、超マッタリな試合内容」なんだけど、この日の試合って、当て嵌まりませんかね。

PK戦は緊張しますが、ムルジャが最初に外してくれて、何気に「行けるかも・・」の雰囲気。結局、そのままリードを保って勝つことが出来ました。鎌田の失敗は御愛きょう。個人的にPKで、あれだけふかすのを見たのは、磐田時代の中山がPKを気合い100%でシュートしたら、そのボールがゴール裏二階席にある「いわしん」の看板に直撃した時以来です。


ともあれ、勝った事で全てが癒されます。ホームでの勝利は何時以来か忘れましたが、夏場に1回有ったか無かったか・・状態だったので、この晩秋での勝利は格別です。あれ?このペースで行くと、次の勝利は師走になっちゃいますかな?

2015年10月14日水曜日

大宮戦

忘れていましたが、今日は大宮戦なんですな。そう言えば「どうせ出張で仙台に居ないし・・」ってなった段階で、早々とライブ観戦を諦めておりましたが、何でもスカパーで放送が有るとか、となると当然のようにタブレットで見れそうで何より。世の中便利になったものです。

地元紙によれば「中2日で控える17日のリーグ清水戦を考慮し、リーグ戦から選手を大幅に入れ替えて臨む方針」との事。仙台は中11日なので、絶対に勝たねばならない言う状況であれば、それこそガチメンバーで迎え撃つことは可能。対する大宮はと言えば、アウエー熊本で敗戦し、中3日でアウエー仙台、そんでもって中3日で又リーグ戦。ここだけを取り出しても、織田裕二ならば絶対に「アドバンテージというフォローウインドーが、来たぁぁーーーー!!!!(^O^)(^O^)/」とシャウトする事は明白です。

日程的には仙台がメッチャ有利。となると、問題は「天皇杯と中2日で行なわれるアウエーの清水戦、どっちが大事なんですか?」であり、出した答えは「メッチャ清水戦の方!!」だったようであります。本来ならば「ホームでの試合なんだから勝ちに行けって!!」となるんだけど、降格ラインが限りなく近づいて来ている現状で「天皇杯も残留も、どっちも勝ち獲れよ!!」と願う事は無理筋のようですな。

メンバーを冷静に見ても・・・


とりたてて若い訳じゃないけど、これはこれで有りか?の陣容。もうユアスタで見る事は無いだろう・・と思っていた杉浦が期待半分・不安半分、というとこだけど、それ以外は「まっ、不安はあるけど特別不満は無い」と言う感じですかな。普通にウイルと山本は大丈夫そうだし、上本と鎌田だってそれなりにやってくれそうだし、野沢や蜂や多々良だって頑張るだろうから、ホームコートアドバンテージが明確に存在する以上、そんなに酷い試合とはならないような気がします。

まあね、仮にもJ1チームがJ2チームに対して「酷い試合にはならないような・・・」と思っちゃう事自体がダメなんだけど。今年はホームで勝ち試合が中々見れないから、ついついネガティブになってしまいます。でもね、本当に今年はホームで勝てないんで、最近はtotoを購入する時に「ベガルタ勝ち」にマークシートする事はなくなりました。だって、マークしても外れから。しかし、「負け」にはマークしません。せめて「引き分け」に止めるのがベガサポのプライドです。

去年も終盤辛かったけど、結局、今年も辛いシーズンになりました。でもね、そんな中にでも、「チョットした希望」を探し出して、ポジティブに試合を応援したいものです。もっと、こう、肩の力を抜いて、笑顔でユアスタに行けば、悪い結果にはならないような気がします。そうですなぁ~~出来れば、こんな感じの笑顔で。


      マルコスがライザップで結果を出したら、ベガルタンもライザップしてもいいと思っています

今日は天皇杯、栗鼠戦、ビート・大宮!!

2015年10月6日火曜日

浅沼取締役 再登場!!

昨日は本社で会議。会社全体で決して良くなかった中間期決算、そして最悪だった個人的な数字、もうね、朝一の新幹線から気持ちが暗いこと、重いこと。そんでもって会社に着いて、社員用ゲートへ向かうと、受付嬢が走り寄って来ると言う展開。あれあれ、何やら、チョット前にも似たような事があったような・・・。

受付嬢 「おはようございます、早速ですが、朝一で浅沼取締役のデスクまでお願いします」
ベガルタン 「えっ、会議前に?」
受付嬢 「はい、何でも、重要案件があるとのことです」
ベガルタン 「重要案件ですか・・・」
受付嬢 「お願いします」

最近、本社の後輩からの話によると「浅沼取締役が、メッチャ元気が無い」とのこと。その原因が会社の業績であるのなら、ベガルタンにも対処方法が有るのだが・・・

ベガルタン 「失礼します」
浅沼取締役 「おはようさん」
ベガルタン 「おはようございます」
浅沼取締役 「・・・・」
ベガルタン 「えー、受付から取締役の所へ行けと」
浅沼取締役 「まさかな、現実になろうとは・・」
ベガルタン 「はっ?」
浅沼取締役 「何だかんだ言われても、俺はな、松本には勝つだろうと思っていたんだ・・」
ベガルタン 「お気持ち、察します」

仕事の話じゃないとは思っていたが、考えてもみてよ、重い会議の直前に、暗い愚痴だよ?これが取締役じゃ無かったら「お前の愚痴なんて聞いてる暇などないわ!!」ってキレるとこだけど、流石にそれは無理筋。じっと我慢で愚痴を聞くベガルタンです。

浅沼取締役 「事、ここに至っても「可能性がある限り・・」みたいな事を言うサポも居るようだが、俺はな、もう心が折れた」
ベガルタン 「と、言いますと?」
浅沼取締役 「俺も松本まで行ったんだよ。そしたらな、周りに居る松本サポたち、ほぼ、その全ての奴らが「清水って、こんなに弱いっけ?」とか「危ない場面が無いと緊張感が無くなるよな」とか「こりゃあ、清水は降格しても苦しむよな」みたいな感じで、その全てのコメントが「格下・見下し」モード全開だったんだよ・・」

ベガルタン 「そんなに出来が悪かったのでしょうか?」
浅沼取締役 「確かに悪いと言うか、今の実力なんだろうけど、よりによって昇格チームの松本に、いいように言われて、それで実際に負けた瞬間、ハッキリ聞こえたんだ、心が「ポキッ!!」って折れた音を」
ベガルタン 「折れましたか・・・」
浅沼取締役 「ああ、見事に折れたよ・・。何が辛かったかって、試合後、バスを待っている間、ずぅーと「清水弱かったな・・」って松本サポが話あっていた事が、負けだ事実よりも辛かったよ」

確かに「俺の血は、清水オレンジだ」と断言する程のサポである取締役にとって、苦渋の末に降格を受け入れる以上に、松本サポから「弱えーな」と言われることには抵抗があったのだろう。しかし、それが現実。降格経験者として言える事は「止まぬ雨など無い・・」ぐらいですかな。

ベガルタン 「・・・・」
浅沼取締役 「でな、せっかく、次節は仙台と戦うんだから、武士の情けだ、お前に息の根を、止めをさして、降格を確定させてくれ」
ベガルタン 「えっ、この間は「最後まで信じて戦う」と・・・」
浅沼取締役 「いいんだ・・もういいんだ。中には「うちが4連勝して、新潟などが4連敗すれば・・」と言うサポも居るが、それに期待するのは松本に勝った時だけだ・・松本に完敗した以上、潔く、J2へ行くとするよ。希望としてはJ1への「往復切符」なんだが、ひょっとしたら「片道切符」になるかもな。そんな自虐的になる程、松本戦は完敗だったよ」

強度に信じて居たサポーターほど、心が折れた時のショックは尋常ではない・・・。ベガルタンだって、そんな事は分かっていたのが、常に自信満々な浅沼取締役から、自虐的なコメントが出るわ・出るわ。ヤバイよね、プライドが高いと。

浅沼取締役 「お前に切られるならしょうがない。武士の情けだ」
ベガルタン 「そうしたいのは山々ですが、うちも結構、厳しい状況でして」
浅沼取締役 「俺の頼みが聞けないと言うのか?」
ベガルタン 「いやいや、頑張りますけど、日本平は相性が・・」
浅沼取締役 「お前も、俺を、晒し者にしたいんだな・・」
ベガルタン 「やります、やらせていだきます」
浅沼取締役 「そうか、ありがとう・・、で、今日は何しに東京まで来たんだ?」
ベガルタン 「・・・・」


そんなこんなで、清水戦は必勝になりました。選手の皆さん、サポーターの皆さん、頑張りましょう。

2015年10月5日月曜日

横浜戦

えー、残念でしたな。しかしながら、負けた直後におけるベガルタン周辺の空気感はと言えば・・・
初老サポA「いやぁ~~凄かったなやぁ、中村のゴールは?」
初老サポB「最近は、負けても悔しくなくなって来たんだけど、ボケてきたのかや?」
50代サポC「ねぇ、天皇杯、来るの?」
50代サポD「芋煮かな・・」
30代サポE「これで松本・清水戦が激熱になったな・・」
30代サポF「これで松本と山形が勝って、新潟が負けたら、もっと激熱」

みたいな感じで、目の前の敗戦に落胆する姿勢はあまり見られず、今後、ますます佳境となって行くリーグ戦に想いを寄せているようでした。もっとも、その佳境に仙台が加わりそうかも・・・という感じは今のとこ皆無の雰囲気。その雰囲気が壊れるのは、仙台が連敗した時でしょうか?今はただ、そうならないように願うのみです。

まあね、中村のゴールは見事でした。多くのベガサポだって、ベガルタン同様「あの位置でFKを与えては・・・」と思ったはずですが、それでも、それを決めきるところが「シュンスケ・中村」といったところですな。2点目に繋がったシュートだって、きっと取れないくらいブレていたのでしょう。じゃないと、身体の正面のボールを必死になってハジきに行く訳ないですから。

しかしながら、今年はホームで中々勝てませんな。リーグ戦にこだわれば、2ndでのホーム勝利は松本戦のみ。これでホーム最終戦のガンバ戦に勝てなければ、7月からの半年で、ホーム勝利は1回だけ・・・という事になります。まあね、2nd通算で2勝しかしてないんだから、当然と言えば当然なんだけど、個人的には「勝てないと言う現実よりも、負けても、そんなに悔しくない・・」という事実というか、空気感の方がヤバイと感じています。

毎試合、毎試合、「磐田との入れ替え戦のように・・・」と思って戦え!!と言う、つもりなどありません。あんな試合が毎試合続いたら、寿命は確実に短くなるから。だけど、負けたら普通は顔を下向いて「畜生ぉ~~、なんで勝てねーんだよ・・・」くらいにならないとおかしいでしょう?だけど、横浜戦の帰り道なんて・・・
「凄かったよなぁ~~シュンスケ」とか
「おいおい、松本、勝ってるよ」「えっ、マジ?」みたいな感じの会話が、あっちでもこっちでも・・・。その表情からは、負けた悔しさよりも、負けに慣れてしまったサバサバ感が満タン。悔しくない訳じゃないんだろうけど、これだけホームで勝てないと「そんなことで、いちいち落ち込んでいても・・」という心境になるんでしょうな。

とにかく、弱い事を前提にしても、ホームでこれだけ勝てないのは尋常ではありません。監督の責任、選手の責任、フロントの責任、あるいは全てが複合しての責任、素人では分かりませんが、きっと何がしらの要因とか原因はあるんでしょうな。もっとも勝負の世界で、こうなっちゃうと一番最初に責任論が出てくるのは監督。彼一人に責任を押し付けるつもりはありませんが、監督である以上、その役割から逃れる事は出来ません。

しかしながら、来年のメンバーや監督の事を考える前に、我々は残留を確定させる必要があります。ここまで来ると「勝ち点40」などは必要なく、そうですなぁ~~、35、36で「なんとかなりそう・・」で、37、38で「ふぅ~~ようやくだよ、母ちゃん、ビール持ってきてくれ・・」といった感じてすか。仙台はと言えば、1勝して、1分けで36。1分けくらいなら何とかなりそうなので、問題は「どこで1勝するか?」ということになります。

今の状況で川崎やガンバに勝つのは至難の業。とすると、鳥栖か清水で勝つしかありません。しかしながら、今の仙台で鳥栖か清水に勝てる保証など何処にもなく、嗚呼~~、問題です。こんな時、シェークスピアなら、こう言うでしょうな。
To be, or not to be that is the question.(鳥栖か清水か、それが問題だ)

チョット脱線して・・・
生か死か それが問題だ・・・は有名な和訳ですが、大学時代の大阪人講師は、この一説を下記の用に訳していました。
やったろか~↗、あかんか~↘、ほな~、どないしょ~↗。
そして、これを聞いた仙台出身のゼミ友は、すかさず仙台弁で、こう言いました。
だったら、仙台弁ならこんな感じてすよ先生。
「行くベぇー、行かねえかぁ、んなら、なじょすっぺぇ~~」

この仙台弁訳を聞いていた東京出身のゼミ友は「なんか、仙台弁だと、ハムレットも全然、感じが違ってきますね」

えー、話が脱線しすぎました。とにかく、清水戦は勝たねばなりませんな。