2014年4月30日水曜日

ベガルタン総統閣下シリーズ11 川崎戦で怪我人の多さにキレる!!

仙台市青葉区、森深き一本道をくぐり抜けると、第五帝国を復活させて世界制覇をもくろむカルト集団の本部がある。本部の扉を開けると、教会のような礼拝堂があり、そこにはヒットラーの銅像が鎮座されていた。優秀な頭脳集団を形成した第五帝国は、日本が誇る最先端医療技術iPS細胞を駆使し、ヒットラーのクローンを再生させることに成功。まずは、若者の信者を増やすべく、ベガルタ仙台のサポーターのふりをして、誰にも気どられる事無く、ベガサポを入隊させようと画策していたのだった。


この日はホーム川崎戦だったが、総統閣下は「IEの脆弱性問題」により、急きょ出勤&検討会議で不参戦。受注から発注まで、何から何までネット完結しており、しかも、殆どのパソコンでIEを使っているとなれば、楽しみにしていた川崎戦の不参加は止むを得ない。そこで総統閣下は、帰社した19時から部下たちと秘密基地で録画観戦するのだった・・・。



内容的には、今出来る精一杯の戦いだと思っています。怪我人が多く、決して誉められた内容ではありませんし、無得点記録も継続中ではありますが、現状のベガルタに、あれ以上を臨むのは、ベガルタンがナンパに成功して、深夜のベッドでハットトリックを達成しろ!!っと言ってるようなものです。つまり、あの戦い方、あのメンバーで、ここからWC中断期までに「何ポイントゲット出来るか?」が、そのままベガルタの成績に直結するんでしょうな。

どうやら我々サポーターは「相手よりもシュートは打っているし、そんなに悪くはないんだけど・・・」という幻想を打破出来ずに居かもしれません。「悪くはない」という感覚と、「勝てない」という現実の狭間に陥ると、サポーターはDNA的に脳内麻薬が充満するようシステム(自己防衛)になっていて「試合で負けたことに対する心の痛み」に鈍感となるようです。じゃないと、身体が持たないのでしょう。

パンドラの箱には希望が残っていましたが、仙台にとって希望とは何でしょうか?ある人は「怪我人の復帰」と言い、ある人はストレートに「勝利」と言い、そしてある人は「サポーターの団結」と言っているようですな。希望とは、不安の中でしか光り輝かない、目には見えない未来のようなものです。しかし、未来が見えれば希望に満ちて幸せになるのか?と問われれば、必ずしもそうではありません。サポーターにとって希望とは、タイトルでも勝ちつづける事でもなく、チームと共に成長して行く自分自身の投影を想像することです。今、ベガルタは非常に厳しい状況に陥っていますが、その苦しみを「成長痛」だと思う事で、絶対に我慢出来るはずです。

ベガルタンは知っています。チームと共に、この苦しい状況から抜け出したその先にしか、サポーターとしての希望など無い・・・ということを。とにかく今年は、堪えんと、萎えんと、ペーシェント!!であります。

2014年4月25日金曜日

ベガルタン、ポジティブに考える!!

えーと、マジで皆さんに尋ねたいんですが、ベガルタがホームで勝った最後の試合って、いつですか?基本、ベガルタンは音痴なんでオーラを歌う事はないんだけど、スタジアムから帰りながらオーラを遠巻きに聞く事が何よりの幸せなんです。「嗚呼―、今日もオーラが聞こえてくる・・・良かった・良かった」と感じながら駐車場に向かう時の高揚感は、初めて入るキャバクラの店で「どんな娘がいるんだろう・・」と同じくらいのものがあります。

その高揚感を、気づいたら最近忘れかけているんです。いや、忘れかけている・・・のではなく、忘れちゃったんです。横浜まで行った方は、そこでオーラを聞いているからまだしも、昨年末から合計4度もアウエーへ参戦しているベガルタンでさえ、もう何か月も聞いてないんだから、もうね、かなりオーラに飢えている状態です。


そんな飢えている状態で明日は清水戦。オーラに飢えている中で、何気に「勝てる気しねぇーオーラ」は満タン状態ですが、なにが起こるか分からないことこそフットボールの最大の魅力。常識的には仙台が圧倒的に不利だとしても、諦めずに戦う姿勢は大事です。調子が上がらず、怪我人も多く、そんでもって監督は解任・・・。今現在、シーズン中「こんなに、どん底になる事があるのか」ぐらいの感覚に陥っていますが、「上昇する為には、どん底に着いてから・・」という諺もあるので、ここから反転攻勢する素地があると思って応援するしかありません。

もしも仙台が昇格したチームならば、その力の差を認めるしかありません。しかし、仙台にはJ1で4年間の蓄積があるので、そこまで圧倒的な力量差はないとベガルタンは考えています。もっとも、実力も戦力もあるチームが降格するのが現在のトレンドじゃないのか?と問われれば、「まっ、そんな気もするようなしないような・・・」と答えざるを得ませんが、まあ、そこは「信ずる者は救われる」であります。

戦力は十分だと思われていた磐田やガンバは、監督を解任しても残留する事は出来ませんでした。そのような事例を踏まえて「仙台も苦しい・・」という評価をする人たちが多いのは事実です。戦力や資金が潤沢なチームでさえ、一度歯車が狂ってしまうと、中々そこか反転攻勢する事は容易ではありません。しかし、それらのチームと仙台が決定的に違う事があります。

上記のチームは、シーズン終盤まで「大丈夫、そろそろ調子も上がって来たし、結果的に降格はしないでしょ、ガンバだよ、磐田だよ」と言われてきたのに対し、仙台は4月の段階で「仙台は危ねーよ、って言うか、今の状況では仙台と徳島は確定として、もう一チームはどこになると思う?」がメーンテーマになっているところが決定的に違います。

つまり、今年はワールドカップの中断期があるうえで、4月から残留にベクトルを合わせて戦える時間的猶予がある・・・。そのことが、上記の降格して行ったチームと決定的に違うところです。FC東京の時もガンバの時もそうだったけど、最後の最後まで「東京は大丈夫だよな・・」とか「ガンバは落ちねーよ」といった、なかば「安心理論」的な意見がマジョリティーでした。そりゃそうでしょう、戦力、資金力、そしてこれまでの実績、そこには何一つ降格する要素などありませんでした。しかし、それに反比例して鳥栖や甲府は何一つ残留する要素が厳しいのにも拘らず、結果的に残留で来ています。仙台が目指すべきものは、ここでしょうな。

ポゼッションサッカーも、ボールを繋いで相手を崩すサッカーも、とりあえず脇に置いといて、これまでやってきた前線からのプレッシングからのショートカウンター&サイドからのクロス攻撃を徹底する事で、渡邊監督は今の状況を打破しようとしています。つまり、2~3年前への原点復帰ですな。個人的には、ここに特化できるのであれば、勝ち点を伸ばす事は可能だと思っています。確かにチームはどん底ですが、こんな時こそ、何気に清水に勝っちゃったりして・・・と思う自分が居るのです。こんな事を書けば「そんなお前、調子がいい時でも勝てないのに・・・」と言われるかもしれませんが、そんな時に勝ってしまうのがフットボール・・・。そう思って応援するベガルタンです。

明日は清水戦、ビート清水!!

2014年4月24日木曜日

ベガルタン、渡邉監督に期待する

えー、チーム状態も、ベガルタンの応援心境も、中々ポジティブにはなれませんが、それでも週末には試合がやってきます。心の片隅には「もう、いっそのこと、ワールドカップの中断期にでも、なんねぇーかなぁ~~」という思いはありますが、そんな事を考えているのはベガサポだけであり、3連勝と調子が上向いてきた清水サポからすれば「ここは手堅くキッチリと勝って、ワールドカップ中断前に出来るだけ勝ち点を積み重ねたいよ・・・」と思っていることは確実であります。

いいですな、3連勝って。今年、仙台のマックス連勝は、どうなるんでしょうか?そんな事を心配してもしょうがないのでしょうが、何気に3連勝くらいしてもらわないと、厳しい年末を迎えることに・・・いやいや、変な事を考えるのはよしましょう。

チームがこのようになった状況では、フロントもサポも監督や選手に求めるミッションもシンプルとなります。当然、そのミッションはタイトルやACLといった夢物語りではなく、「残留」という極めてストイックな物となり、これからフロント・チーム・サポーターは、このミッションをクリアーする為にベクトルを合わせなければなりません。ただし、チームの目標が本当に「残留」でいいのか?と問われれば、ベガルタンはその答えに窮します。

中には「いっそのこと降格してもいいから、チーム改革をこの際、徹頭徹尾やるべきではないのか?若返り、将来を見据えた投資、指導者の人選、育成・・・・ベガルタには、やらねばならない事が山積している。だとしたら、ピンチはピンチだけど、逆にチャンスではないのか?」と考える人も居るのは事実です。つまり、良くも悪くもスタイルを変えない、湘南スタイルの仙台版を構築すべきと言うことですな。

ここで最も大切な事は、渡邊監督自身のスキルです。彼は確かにチームOBですし、選手たちからの信頼も厚いようですが、そのことと、チームの舵取りを任せられるようなスキルがあるか否か?というのは全くの別問題でしょう。もちろん、頑張って欲しいのは当然ですし、ベガルタの為にも彼自身の為にも、ここはなんとしても結果を出して欲しいものです。

能力に関して言えば、実績が無いんだから、評価のしようなどありませんが、良い意味で未知数という期待感はあります。会見で「自信はある」と述べていた通り、チーム改革の自信が全くなければ、決して、その任を引き受けなかったのでしょうから、我々サポーターは「その未知数」という期待値に掛けるしかありませんな。

しかし、キツイかもしれませんが、はっきりさせて置かねばならない事があります。それは、渡邊新監督がピンチヒッターのであれ、チームOBであれ、現状では最適任であれ、最も大切なのはプロセスではなく“結果”です。結果的に残留しようが、さらに言えば、どんな戦術をとろうが、最終的に最も大切なのは“結果”です。

その「結果」も、ただ単に「何とか残留で来て良かったよ・・・」ではなく、パスサッカーでカッコいいでもなく、目の覚めるようなポゼッションサッカーでもなく、ゴールの多少でもありません。我々ベガサポを熱くさせ、フロント、選手、そしてサポーターそれぞれが、チームが正しい方向に邁進していると感じさせること・・・これこそが最も価値ある「結果」だとベガルタンは考えます。

どんな状況でも「共闘」しようと思えば、「チームが正しい方向に邁進していると感じさせる」という共鳴がマストアイテムです。入れ替え戦で負けて涙した年、J2で優勝した年、残留に苦しんだ年、大震災の年、優勝を争った年、フロント・チーム、そして我々サポーターは間違いなく同じベクトルに向かって「共鳴・共闘」をしていました。結果はどうなるか分からないけど、渡邊監督にもベガルタンは「それ」を求めます。

その事が互いの信頼関係の上で構築されさえすれば、結果がダメでもベガルタンは受け入れます。しかし、その信頼関係が構築するのには「ある程度の時間」は絶対に必要ですし、渡邊監督が、その時間的猶予を得られる唯一の方法は「結果」しかありません。だからこそ、清水戦は勝って欲しいのです。

いくら信頼関係を構築したいと考えても、今後中断前までで指揮を取った10試合で (清水戦から中断前までは丁度10試合です) 「1つも勝てなかったよ・・・」では、ベガルタンは許しても世間は許しません。だからこそ、難しいようですが、「フロント、選手、そしてサポーターそれぞれが、チームが正しい方向に邁進していると感じさせる・・・」ような試合内容で結果を残して欲しいのです。

「結果」が大事と言っているくせに、「試合内容」にも制限を加えるのは一見矛盾しているように感じますが、手倉森体制の終盤から継続して、チーム方針は「堅守速攻からボールを繋いで相手を崩す」という戦術への移行にトライしてきたはず。ベガルタンとしては、その方針に沿って「結果」を出すべきだと考えているだけです。

残留出来るのであれば、ドン引きカウンターに特化するのも一つの戦略です。そして、残留できなくても明確な理念の下で、スタイルを決して変えない湘南のようなやり方もあります。本来ならば、湘南のようなスタイルで成績が向上するのが理想なんだけど、今の仙台には「理想のサッカーと残留」への二正面作戦をする戦力などありません。だとしたら、どうしたらよいのでしょうか?この答えは非常に難解ですが、我々に出来る事は一つ、応援する事・・・意外にはありません。苦しいけど、辛いけど、それしかありませんな。

2014年4月22日火曜日

スポーツ紙の記事に想う

相変わらず厳しいシーズンが続いておりますが、ベガルタの上昇トレンドの期間を「5年」と仮定するのなら、そろそろ“停滞トレンド⇒下降トレンド”へと移行してもおかしくはなく、ぶっちゃけ「そろそろ厳しい冬が来るのかな・・・」と考えるのは極めて自然です。ちなみに、仮定とした5年という期間は、偶然にも為替の“円高⇒円安”トレンドと全く同じです。円安の場合は、安倍政権の金融政策によって誘導され、ベガルタの下降トレンドはアーノルド政権によって誘導されました。もっとも、全ての責任を彼一人に被せるのはフェアとは言えず、メディアの中には「この機会を利用して、チームを抜本的に改革すべきだ」という主張も見受けられるようになりました。今回は、これらの記事について、ベガルタの率直な感想を述べます。

横浜戦で悲願の「今期初勝利」を飾った翌日のスポニチに、こんな記事が掲載されていました。

「今季、チームは元オーストラリア代表監督のアーノルド氏を指揮官に迎え、細かくパスをつないでボール保持率を上げるサッカーを目指した。しかし、結果が出ず9日に解任、渡辺ヘッドを昇格させた。戦術を昨季の「堅守&カウンター攻撃主体」のサッカーに戻したとたんに、6試合で2得点13失点のチームが2―0で快勝。新監督は「ここが我々のスタート。この成果を出し続けたい」と振り返り、赤嶺も「気持ちいいゴールでした。気持ちがみんな入っていた」と胸を張った。
 しかし本当に喜んでいいのか。仙台は昨季までJ1の4年間で14、4、2、13位。ワンランク上を目指しJ1優勝やACLで結果を残すため、「堅守&カウンター攻撃主体」のサッカーを変えようとしたのではなかったのか。6年間指揮した手倉森監督の退任は転換のいい機会だったが、選手がほぼ同じ顔ぶれではそれをやり抜くのは難しい。チームは見事にまとまった。ただ、長い目で見た改革は先送りとなった」と掲載されました。

まず「細かくパスをつないでボール保持率を上げるサッカーを目指した」とあります。ただし大まかに言うと、これは昨年からの継続方針であり、特別にアーノルド政権になってからの変革とは思えません。問題なのは、昨年もキャンプからチャレンジし、今年も微妙にチャレンジしてきた「ボールを保持するサッカー」に、現在の選手層では上手く対応出来ないことですな。結果的に、昨年の終盤には「ポゼッションサッカーは一時封印」を手倉森監督が宣言し、今年、それに沿った戦略で戦おうとしていたアーノルド政権も結果的に崩壊しました。じゃあ、どうすればいいのでしょうか?この答えは後術します。

更に記事では「しかし本当に喜んでいいのか。J1優勝やACLで結果を残すため、「堅守&カウンター攻撃主体」のサッカーを変えようとしたのではなかったのか?」とチーム方針に疑問を呈しています。そして結果として「手倉森⇒アーノルドへの政権交代は良い機会」だったのに、その機会を生かせず「選手がほぼ同じ顔ぶれではそれをやり抜くのは難しい。チームは見事にまとまった。ただ、長い目で見た改革は先送りとなった」と結論付けています。

ここで問題なのは「先送り」という言葉の意味合いです。この記事では「先送り」=「改革の失敗!!負のイメージ」というニュアンスが何気に漂って来ています。しかし、ここで大事なのは「改革成功への時間軸」でしょう。つまり、2年間トライして、「監督も解任して結果が出なかった=改革は失敗、先送り」ではなく、もう少し長いスパンで改革を見届ける姿勢が必要だとベガルタンは考えています。

世界的にも「守備的なチーム⇒攻撃的なチーム」への移行は、長い歳月と困難が伴います。ましてや、現状のベガルタの戦力では、その歳月と苦難の道程は推して知るべきです。だからこそベガルタンは「監督は解任され、チャレンジにも結果的に成功しなかったけど、これは決して失敗ではない。ここで諦め、ポゼッションサッカーから完全撤退するのなら、これらのチャレンジは失敗だったけど、諦めていない以上、失敗ではない」と考えています。これらのトライには、最低でも5~6年のスパンは必要でしょう。だとしたら、今年は「階段の踊り場」的な停滞時期だけであり、失敗か否かの判断は、それこそ、もう少し先送りするべきではないでしょうか?

今年中々勝てず、監督も途中で解任、その後の成績も試合内容も厳しい現状では、その原因を探すことはメディアの役割でもあります。しかし、スポニチの記者の「J1優勝やACLで結果を残すため、「堅守&カウンター攻撃主体」のサッカーを変えようとしたのではなかったのか?選手がほぼ同じ顔ぶれではそれをやり抜くのは難しい。ただ、長い目で見た改革は先送りとなった」という記事に賛同する事は出来ません。ベガルタンは、チーム改革に本腰を入れた場合“10年は掛かるんだろうな・・・”と思っていました。そして、今年以降は我慢のシーズンが来る・・と腹を据えています。だからこそ現状は「長い目で見た改革と言う苦しみの渦の中」という認識です。決して先送りではなく、次に来るべきビクトリーシーズンの為に通過せねばならない「改革と言う苦しみの渦の中」。ベガルタンはこう考えています。

最悪、降格となっても、腹を据えて永久に応援して行くと決めていれば、降格自体も長いサポーター人生を楽しむ上でのスパイスとなるかもしれません。しかし、そうならない為、チームは懸命に頑張っているのですから、私たちも結果を過度に心配するのではなく、一試合・一試合、ひたすら応援する姿勢が大事なのではないでしょうか?負けてブーイングするもよし、勝ってオーラを歌うもよし。とにかく、ベガルタのサポーターになった以上、喜怒哀楽の感情はセットで付いて来ます。今年の場合は怒りと哀しみが多いシーズンとなっていますが、それも又よし・・・・、そう思いませんか?

2014年4月21日月曜日

鳥栖戦後のブーイングに想う

えーと、負けはしたものの、そんなにショックはないですな。何て言うの、相手に回され回され、綺麗に崩されながらボコボコにされればショックは倍増なんだけど、鳥栖の失点は、ねっ、なんかこう、集中してれば「何とかなるよな・・」みたいな感じだったじゃない?2失点した時点で「超前掛かり」になるのは当然なので、そこからは「先に仙台がゴールするか否か?」という部分が最大の焦点。そこで決めきれなければ、カウンターからの失点は、国分町の母の占いじゃなくても何気に見えるから問題ありません。なので、この試合の問題点を敢えて言うとすれば、前半終了間際の失点ではなく、後半のオウンゴールでもなく、カウンターからのダメ押し失点でもなく、「チャンスでゴールが決められない事!!」その一点であります。

試合後にブーイングがありましたな。このブーイングに対しては、人それぞれの考えがあるでしょう。ある人は「こんな試合じゃ当然だ」と考え、ある人は「ブーイングなんて必要ない」と想い、そしてある人は「それはケース・バイ・ケース」という姿勢を貫いているようです。愛するチームが不甲斐ない戦いで負ければ、その憤りをブーイングによって表さざるを得ない心境になる事は理解できます。その理解を共有したうえで、ベガルタンのブーイングに対する考えを表明すると下記のようになります。

人生の全てを掛けて、選手と同じように90分間、絶えず声を張り上げて応援しているのであれば、その人達は不甲斐ない試合をしたチームや選手達に対してブーイングする真のサポーターにのみ資格があり、試合中の殆どを腕組みながらボヤいている人達には、その資格はない・・・。

こんな事を言えば「俺たちは金を払っているんだぞ」と怒る人達も居るでしょう。しかし、批判をする人にも資格は必要です。そして、その資格こそ「人生の全てを掛けて、選手と同じように90分間、絶えず声を張り上げて応援している」ということなのです。さらに言えば、ブーイングが許されるのは真のサポーターだけで、ただ単に愚痴ったりボヤいたりする人達には許されるはずもありません。ベガルタンの場合で言えば、前半は結構応援してるんだけど、後半は疲れてきて観戦中心になるので、ブーイングする資格などなく、最後にブーイングしたのはJ2降格初年度の初戦、横浜FCに開幕戦でボコボコにされた試合でしたかな。

ブーイングは、サポがチームに対して不満や批判を表する手段の一つに過ぎません。しかし、その手段を誰もが行なってもいいのか?と問われれば、その答えは断じてNO!!であります。何度も言うけど「俺たちは金を払っているんだから不満や批判をしていいんだ!!」という考えは絶対に違うはずです。個人的には、そんな人達に「ベガサポ」と名のって欲しくはないし、その資格など無いでしょう。

批判や不満をダイレクトに表するには、選手たちと同じレベルで「人生の全てを掛けて、選手と同じように90分間、絶えず声を張り上げて応援している」真のサポーターだけであるべきです。鳥栖戦後、ブーイングを遠目に見ていて、ベガルタンは「あそこでブーイングをしている人達のうち、どのくらいの人達に資格があるんだろうか・・・」みたいな感じで漠然と考えていました。

2014年4月11日金曜日

社長退任と監督解任に想う


先日、どこかのメディアで「白幡社長は今月、任期満了で退任する」という事を知りました。そん時は「へぇ~~、そうなんだ、よく頑張ってくれたよ・・」という簡単な想いしかありませんでしたが、そんな時に「監督解任!!」というニュースが飛び込んできて、さー大変。この瞬間、ベガルタンは自身の会社で体験した事が走馬灯のように頭の中でグルグル回ったのです・・・。

社長は監督解任に関するコメントで

「結論として、現在のチームの状況を変えるためには、小手先の対応ではなく大きなカンフル剤的な処方が必要だろう、ここで一度原点に戻って、選手に今一度躍動感のある姿をピッチで表現してもらうためには、監督交代というカードを切るしかないということになりました。続投、交代のどちらを選択してもリスクは伴うわけですが、今回は交代という選択肢を採り、アーノルド監督には退任してもらうことになりました」と語っています。

つまり、企業として最大のリスク(もちろん、何もしないという戦略もリスクです)と、なり得る選択をした者は、今月一杯で退任する白幡社長だった・・・ということがベガルタンの考える最大のポイントなのです。アーノルドを、監督として迎え入れる事を決定した最終的な責任者は社長のはずです。だからこそ、辞めると分かっているんだけど「最後の尻拭いは自分でやらなんとな・・」という考えがあったのかもしれませんな。もっとも、このまま静観して4月末で円満退任・・という選択肢はあったはずです。このリスクを自らの責任において(今は社長だからね)取ったせいで、降格と言う最悪な事態になるかもしれない。それならば、「ここはもうしばらく様子を見よう・・」と考えても不思議はないでしょう。しかし、彼はそうはしなかった。この最大のリスクを、自らの責任で取りに行ったのです。

リーマンショック時、ベガルタンの仙台支店も大変でした。最初は「うちは関係ないよな・・・」って思っていたんだけど、物凄いスピードで「あの会社がダメになって⇒その会社と取引がある会社が連鎖で苦しくなって⇒そう思ったら、この会社に納入していた会社の業績が悪くなって⇒その会社と多くの会社が連携してたもんだから⇒知らないうちに自分たちの関連会社がドドドォーーンと業績が悪くなった・・・」という経験をしました。

その時、当時支店長だった人から、仙台支店の数名が飲みに誘われ。ある重大な事を告げられたのです・・・

「いいか、俺は中間期決算が終わる9月で退社する事にした。あと2年くらいは働こうと思ったが、カミさんの介護もしなきゃならないし、この業績では本社に、いい訳なんか出来ないからな。ちょうどいい、潮時なんだな。そこでだ、今、お前たちが持っている不良案件、不良債権、何らかのトラブル、それら全てを俺に打ち明けてくれ。いいか、全て、全てだ。そして、その全ての責任を俺が持つ。全ての悪人は俺ということにしろ。どうせ辞めるんだから、何を言われてもいい。お前たちは、俺の代わり赴任した支店長から「この不良案件を説明しろ」と言われたら、俺の性にすればいいんだ。今期の数字はどう考えてもガタガタだ。この責任は俺が取るしかない。だとしたら、この際、仙台支店の膿は出し切っておいた方がいいだろ?」

この話を聞いた時、ベガルタン達は「何を言っているんですか?自分たちにも責任はあります。それを支店長1人に・・・」と反対しました。しかし支店長は一切聞かず「膿を出し切るのは今しかない」の一点ばり。結局、支店長は9月一杯で退任し、郷里の新潟へ帰って行きました。

今回の白幡社長がリスクを取った判断をしたのも、結局は「今後も残る部下たちに責任を被せたくないから・・・」という考えがあったのではないでしょうか?来月から、新しく社長になる人の最初の仕事が「監督解任!!」では荷が重すぎます。また、強化部やスタッフたちに、やり残した『置き土産』が「監督解任!!」では可哀想と考える事に整合性はあるでしょう。だとしたら、自分が居る間に、この問題に決着をつけたい・・・例え、最悪の結果となっても、責任は決断した自分にあるんだから・・・。

ある意味、白幡社長と手倉森監督の6年は素晴らしい歳月でした。しかし、チームは間違いなく変革の時期に差し掛かっています。今現在、すぐに有能な選手を獲得出来るとは思えないので、どう考えても現有戦力で戦うしかありません。渡邊コーチの監督就任は、リスクを最小限に抑える最も有効な選択でしょうな。

後日、元支店長の奥さんが亡くなった時、仙台支店の多くの者が新潟の葬儀場へ参列しました。こんなにも多くの仙台支店の人間が参列するとは思っていなかったので、元支店長は「こんなに来る事はないだろう、仕事だって忙しいのに・・」と呆れ顔。しかし、その時ベガルタンはこう言いました。

「誰も強制はしておりません。支店長は私たちに『人間が感謝の意や尊敬の念を表すのに、言葉は不要だ』と、よく仰っていました。今回の行動は、支店長の教え通りの結果ではないでしょうか?」

その言葉を聞いて、支店長は号泣。その支店長を取り囲むように、我々も号泣。

ベガルタの社長と社員たちの関係が、仙台支店長とベガルタンたちと同じように良好かどうかは知る由もありません。しかし、今回の決断は、間違いなく来月から赴任する新監督に対する配慮も多少はあったのではないか?とベガルタンは考えています。このリスクを取った判断が、どうなるかは年末まで待たねばなりませんが、可能であれば、ハッピ―エンドで終わって欲しいところです。

2014年4月9日水曜日

ベガルタン、監督に対し答辞を読む!!

今日の書き込みは、この動画を再生しながらお読みください。


ここはユアスタ前小学校。何て事のない普通の学校だが、水曜日の朝、急に全校集会が校庭で行われる事になった。そこで児童たちは、驚愕の真実を伝えられる事なるとは知らずに・・・・

教頭 それではこれより、アーノルド先生の離任式を行ないます。

児童一同 えーーー!!!!

教頭 本日、急ではございますが、今年より英語の先生として当校に着任されたアーノルド先生の離任式を行ないます。アーノルド先生は、現役時代に優秀な成績を収め、先生となってからもオーストラリア代表監督などを歴任。我校としても、期待を持って先生のご活躍を念じてきましたが、先生の担任クラスでは問題が頻発してしまいました。例をあげると・・・・・

1.クラス内での格差助長 
成績優秀者(FW)と、そうでない者(DF)との関係が上手くいかなかった

2.意思疎通の欠落 
ブロークン・イングリッシュでは先生の求める「微妙なニュアンス」が伝わらず、結果的に学校対抗球技大会で1勝も出来なかった。

3.不登校生徒の急増
原因は多岐に及ぶが、結果的に怪我人が多く出て、日常の練習からモチベーションが上がりにくかった

4.クラス児童との信頼関係が気づけなかった
互いに理解しようと努力はしたのだが、結局は駄目だった。ついには、学級委員長の角田君からも「このままではどうしようもないし、どうしたらいいか分からない・・・」と相談を受けましたし、留学生のウイルソン君に至っては、浦和学校との対戦後に「冷静に次のことを考えましょう。今の状況を変えるということを冷静に考えないといけない」と、まるで大人のようなコメントをしていました。

5.スポンサーからの叱責
当校は私立の学校であるものの、出資して下さるスポンサー様のおかげで、学費は全額無料となっております。そのスポンサー様にとって、我々が学校対抗球技大会のプレミアリーグ(J1)に在籍する事が何よりも大切な事なのです。ここに在籍するからこそ、スポンサー様は当校に出資してくださります。仮に、降格すればどうなるか・・・。我々はその苦しみを十二分に知っていますし、それは学校の先生(フロント・コーチ)も同じです。

よって、誠に残念ではありますが、アーノルド先生には故郷へ帰っていただく事になりました。それでは、卒業生代表のベガルタン君から答辞を述べてもらいます。ベガルタン君。

はい。

 アーノルド先生、短い間でしたが、僕たちに色々な事を教えて下さり、ありがとうございました。

 思い起こせば、先生が仙台に来た1月は雪が降る寒い日でした。先生の故郷は夏なのに、きっと体調管理は大変だったことでしょう。

 僕たちのクラスは基本的に2トップでしたが、先生は1トップが好きだったようで、それに馴れるのは大変でした。

 しかし、それに馴れることなく先生と別れなければならない事は本当に残念です。

 
 特に、体育委員長の武藤君と新転校生の二見君と山本君は、出番が多くなって頑張っていたから、それを想うと可哀想に感じます。

 先生とは別ればなれとなっても、先生から教わった事を、今後の学校対抗球技大会で生かしていこうと思います。それと、海外居留学生のマグリンチー君とは、これからも一緒に頑張りますので、遠くオーストラリアの地から、僕たちを応援して下さい。

卒業生代表 ベガルタン

(解任情報は日刊スポーツを参照)

2014年4月8日火曜日

実録 宮城県警 救急機動隊 ユアスタ前分室 室長弥生真一の憂鬱


この物語は、ベガルタがホームスタジアムとしているユアスタ前にある宮城県警の救急機動隊ユアスタ前分室で日夜頑張っている隊員のドキュメントである。

宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室が設置されたのは9年前。当時のベガルタはJ2へ降格していた。J2では、上位クラスの資金力と圧倒的なサポーター数で常に昇格候補の一角を担ってはいたのだが、毎年のように監督や主力選手が代わり、結果として4~7位という、サポーターとしてはストレスが溜まるシーズンを過ごす。
 すると、一部の過激なサポーターは、問答無用の実力行使でチームを鼓舞しようと画策。試合で負けたら、選手もキレてしまう程の厳しく汚いブーイングの嵐を浴びせ(大柴)、試合後にはチームバスを取り囲んで責任追及のシュプレヒコール、それでも駄目なら試合が終了してもスタジアムに居座る・・・。この頃のユアスタ周辺は治安が悪く、宮城県警救急機動隊へも苦情や出動要請への電話がひっきりなしで鳴っていた。

宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室 室長の弥生真一は、当時をこう振り返る・・・。

「あの頃は、とにかく大変で忙しかったです。選手たちのバスが暴徒に囲まれれば出動。あまりの悲惨な内容に、スタジアム内で倒れる人が多くなれば救急隊の出動。スタジアムに暴徒が居座れば、室内に所属している交渉人の出動。普段は何て事の無い平和な分室なんですが、試合が行われる週末は常に緊張感が漂っていましたね。通常、緊急コールは110番なんですが、ベガルタに関する緊急コールは1999番なんですよ。
 ベガルタの試合を見て体調が悪くなったら、サポーターは110番ではなく1999番。ベガサポが暴徒化して困ったら1999番。とにかく、ベガルタに関する要請や苦情は全て宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室へとダイレクトに繋がりますので、チームが厳しい戦いをしている時は、我々が出動する頻度も高くなりました。なので、たまに鹿島サポの友人たちと飲むと「いいよなぁ~~、鹿島は3連覇して平和で・・」と愚痴った事を覚えています」

そんなユアスタ前分室ではあったが、ベガルタの監督に手倉森が就任すると、成績が上昇トレンドへと推移し、あれほど暴れまくった暴徒も壊滅、信じられないくらい平和になっていた。そこで宮城県は、震災関連に多額の予算が必要となるので「宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室の役割の終了」を画策していたのだが、時代は再び宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室を必要としていたのだった・・・。

トルルル・トルルル
―はい、こちらは救急機動隊ユアスタ前分室、どうしましたか?
「ああ、大至急アーノルド監督と話しがしたい」

―何を話したいのでしょうか?
「日本で引っ越しシーズンは4月までだ。早急にオズへ帰れと進言する」

―今彼を解雇すれば、多額の違約金が発生する可能性もありますが?
「ベガサポ1万人で300円くらい募金すれば大丈夫だろう?」

そんな対応をしていると、別の電話が鳴った

トルルル・トルルル
―こちらは宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室、何か犯罪がありましたか?
「犯罪も犯罪、犯人はアーノルドとベガルタの選手たち。奴らのおかげで家族全員が不整脈になっちまったよ」

―「救急車の手配は必要でしょうか?」
「そんなのは要らね―から、早くアーノルドを解任してくれ」

―もう少し我慢できませんか?」
「お前、俺たちに死ねっていうのか?」

―冷静になってください。ワールドカップ中断期までにはチームも上向くと思います。
「チームが上向くより先に、こっちが、あの世行きだ!!」

そんな切実な会話をしていると、また電話が鳴った

―こちらは宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室、どうしましたか?
「今、埼スタで応援しているんだが、試合中なのに応援断幕を外そうとしているんだ。あれを何とか実力で止めさせて欲しい」

―埼スタは我々の活動範囲外で不可能です
「何を言ってるんだ!!俺たちのプライドでもある弾幕が試合中に外されようとしているんだぞ!!もっと言えば、太鼓は叩くのを放棄してるし、応援もボロボロっていうか、殆ど白けてるし、もう駄目だ、助けてくれ!!」

―落ちついてください。こちらから、応援を指導しているCLたちのツイッターやラインで、応援要請の継続をお願いしてみますから」
「いや、そんな要請なんて要らねーよ!!俺が欲しいのは要請ではなく、勝ち点3だけだ!!」

次々と掛かってくる苦情や出動要請の電話。その様子をデスクに深く腰掛け、憂慮している弥生真一が居た。その弥生が、ポツリと呟く。「暫く続いた平和な日々も、ここまでのようだな・・・」

宮城県警 救急機動隊ユアスタ前分室 室長の弥生真一。彼の前には、どんな苦難が待ち受けているのであろうか?このまま、ベガルタの苦しい状況が続けば、この書き込みはシリーズ化する予定である。可能であれば、シリーズ化したくはありませんな。

2014年4月7日月曜日

ベガルタン総統閣下シリーズ10  浦和戦でキレる!!

仙台市青葉区、森深き一本道をくぐり抜けると、第五帝国を復活させて世界制覇をもくろむカルト集団の本部がある。本部の扉を開けると、教会のような礼拝堂があり、そこにはヒットラーの銅像が鎮座されていた。優秀な頭脳集団を形成した第五帝国は、日本が誇る最先端医療技術iPS細胞を駆使し、ヒットラーのクローンを再生させることに成功。まずは、若者の信者を増やすべく、ベガルタ仙台のサポーターのふりをして、誰にも気どられる事無く、ベガサポを入隊させようと画策していたのだった。

この日、ベガルタン総統閣下は翌日に盛岡出張を控えるも埼スタへ参戦。当然のように「チームが苦しい時こそ、俺たちが応援しなければ・・・」という思いで仲間たちとバッグスタンドの一角に陣取った。しかしながら、結果はフルボッコの惨敗!!悔しさで今夜は寝られそうもない事を悟った総統閣下は、部下たちと共に、今後どのように戦うべきか?を議論すべく「緊急作戦会議」を仙台へ帰ったAM3時から行なっていたのだった・・・。



正直、このシリーズは「やっても、年に1~2回くらいだろうな・・・」って思ってました。しかし、4月の時点で3回目と言う超ハイペースでシリーズ化が進んでいる現状には閉口せざるを得ません。まあね、監督だけが悪いのではなく、選手にも大きな責任があるのは当然ですが、一つ歯車が狂うと、こんなにも簡単にローリングストーンしちゃうのでしょうか?テグ前監督なんて「5年で土台は出来た」と語っていましたし、五輪の監督を引き受ける前などは「この苦しみを抜け出した時、ベガルタと言うチームは大きく飛躍すると思っているので、チョット早いけど来年が楽しみです・・・」って語っていたんだよ?それが、飛躍どころか埋没しかかっちゃうのがサッカーの怖さなんでしょうな。

しかしながら、ここに来てチームのベクトルはハッキリしてきました。それは「残留」です。となると、問題の本質もクリアーになってきており、それは「アーノルドに、そのミッションを遂行するだけの力があるか無いのか?」ということだけでしょう。現状を変えなくてはならない事は誰しもが分かっています。だとしたら、後は「その現状を変える為に要する時間軸」だけの問題です。もう少し様子を見る・・・のも有りでしょうし、時間を区切って変化を試みる・・・のも有りでしょう。ただ、この手の問題の欠点は、誰も正解が分からないから厄介です。こうして、こうして、こうすれば、残留出来る・・・。その方程式を、我々は限られた時間で探し出さねばなりません。困難なミッションですが、やらねば落ちるだけです。この答え、何とか探しだしたいものですな。

2014年4月3日木曜日

東京戦

えーと、勝てませんでしたな。先制はナイスでしたが、そのまま逃げ切れるという感じは微塵もしませんでした。ただし、追いつかれたものの、逆転されて負けてしまうのか・・・とも微塵も思いませんでした。昨日のF東が“1,5軍なのか、それとも2軍なのか?”は分かりませんが、例え2軍であれ今の仙台に、あの程度の試合しかできないようでは、きっとチーム状態は良くないのでしょう。そう言えば、F東のサッカーは驚くほど変わっていました。とにかく“中にポイントを作ってサイドを走らせる”縦に早いサッカー・・・昨年とは全く違っていました。仙台もそうだけど、互いに大変ですな。

 



相変わらず、微妙な試合展開ですが、ウイルソンや武藤のシュート数が増えて来たことは評価できます。現状では「パスを繋いで・繋いで・相手を崩してからのゴール!!」など夢のまた夢。現実には、カウンターかセットプレーでのゴールが精一杯なので、それらの攻撃に特化した昨日の試合は、ある意味ナイスだったかもしれません。

勝てない現状を素人目に見れば「何が悪いんだろう・・・」となりますが、おそらくは、攻撃においても守備においても、微妙に噛み合ってはいないのでしょうな。微妙だから「何気に試合内容はソコソコのような・・」と感じ、微妙だから「やられた感は、そんなに無いんだが・・」と思い、微妙だから「シュート数は上回っているのに、ボロ負けするなんて信じられない・・」と考えてしまいます。しかしながら、「微妙×微妙」は“超微妙”となるので、結果的に勝てないグダグダの展開になる事は多くなるのかもしれませんな。

せっかくキャンプは無事で来たのに、ここに来てチーム状況は野戦病院の態となってきました。選手個々のスキルではなく、チームの総合力で頑張るベガルタにとって、怪我人が多くなる事は致命傷になりかねません。チームもサポーターも、ここが踏ん張りどころですな。

2014年4月1日火曜日

難しい状況ですな

えーと、最高でしたな、甲府戦、観戦するには絶好の天気でした。試合内容に関しては、今さら何なので敢えてコメントはしませんが、同点に追いつかれてからの“再び勝ちこす期待値が無かったマッタリ感”は、もうね、観ていて辛かった事は覚えています。公式のデータによれば後半のシュート数は“たったの1本”とか・・・、そりゃあ~~マッタリもしますな。これまでも、「決定機が少なかった」とか「決定機が少なかった」という状況は数多く経験していますが、「決定機など微塵もなく、流れの中からシュートすら打てない・・・」という状況は久々のような気がします。


これらの状況に陥る要因が100%「新監督に代わったから・・」のであれば、チームの対処方法は極めてシンプルで、“その要因となった監督を代えればいい”となります。しかし、現実的には「昨年の後半から全く勝てて無い」という状況を鑑みれば、“チームの変調は昨年から進行していた・・・”という仮説には十二分に整合性はあります。考えてみれば、ここ6年は間違いなく上昇トレンドの気流に乗っていました・・・
J2、3位で入れ替え戦 (ここら辺から上昇トレンド)
J2優勝で昇格 (上昇気流に乗っちゃった)
J1残留 (上昇トレンドで土台が強固に)
J1で4位 (乗ってる・乗ってる!!)
J1で2位 (ひょっとしたら行くのか?最高潮!!)
J1で13位 (お疲れさまでした)

チームを「どう成長するか分からない生き物」とするのなら、そのトレンドは「株式」や「為替」のチャートと同じになります。株式が5年も10年も一直線の上昇トレンドになる事などありませんし、為替のトレンドは「概ね5年で変わってくる」のは定説でもあります。だとしたら、「ベガルタの上昇トレンドも5年で変わり目だったのかもしれない・・・」と考える事も可能でしょうし、昨年からは潮目が変わってリストラ(再構築)の時期を迎えつつあった・・・と推測する事もできます。そして今年、現状では厳しい序盤戦になっていますが、“ひょっとしたらリストラ(再構築)の時期を迎えているかも・・”という推測が正しければ、ある意味、自然の流れかもしれませんな。

今年の目標が「残留、ひたすら残留、これしかない!!」としましょう、だとしたら昨年と、ほぼ同じメンバー、ほぼ同じシステム、ほぼ同じような戦い方、に徹するのであれば、残留に関しては何の問題も無いと思っています。しかしこの場合だと、来年以降は間違いなく今年よりも厳しい戦いとなるでしょう。若手の成長には期待できず、チームとしての伸びしろも殆ど無く、ただチームの平均年齢だけは確実に上がってくる。もちろん、マリノスのように「お爺ちゃんチームでも勝てるじゃないか!!」という意見はありますが、マリノスとベガルタでは「いざとなったら使える資金力」が段違いに違います。マリノスなんて、中村や中澤やドゥトラが退団したら、速攻で他チームの主力を引き抜けますが、ベガルタの場合はリャンやウイルソンや菅井や角田が退団しても、他チームから主力を引き抜く事など不可能でしょう。それは即、チーム崩壊です。

今年がベガルタにとって「リストラ(再構築)の時期かどうか?」は、正直素人には分かりません。しかし、昨年の後半から全く勝てて無いという状況を見れば、「その時期が間違いなく近づいて来ている」と言う事は可能です。ベガルタもどうやら、新チームへと脱皮する時が来たのかもしれません。もちろん、脱皮を来年度以降に先送りする事もできますが、その場合の脱皮は“今よりも遥かに厳しい状況”で行なわねばならなくなります。

自然界において蟹は脱皮をする際に無防備となり、捕食されたり上手く出来ずに死んでしまう事があります。それでも、蟹は脱皮する事を止めません。なぜなら、成長する為には脱皮しなければならないと分かっているからです。脱皮して大きく成長する事こそ、唯一自らが生きる為の生存方法と知っているからこそ、蟹は苦しくても脱皮をするし、先送りなどしません。

じゃあ、ベガルタはどうすべきなのでしょうか?目先の残留はもちろん大切ですし、苦しくても新たな成長戦略に活路を見出す事も大切です。これらの戦略が両立する事こそ一番良いのですが、そう簡単に行かない事も分かっています。チームは、そして監督は、チームの舵を、どちらへ取るのでしょうか?それとも、私たちが知らない「第3の戦略」があるのでしょうか?結果がどうなるかは「神のみぞ知る」でしょうから、我々サポは応援して、その結果を受け入れるだけです。どうなっても受け入れる。その覚悟さえ決めていれば、何の怖さも無いはずです。