2013年1月29日火曜日
今シーズンの評価に想う
いやぁ~~、今年のインフルはキツイんだね。一週間ぐらい寝込んでおりました。さて、ずっと家で安静に暇してたから、やる事と言えばエロ動画のダウンロードとベガルタ情報のネット検索のみ。それらの情報の中には気になった物もあり、今回はそれらの事象について、ベガルタンなりの考えというか想いを書き述べてみる事とします。
今年のベガルタの評価を、何気に専門誌やスポーツ紙、それとネット関連でチェックしておりますと、おしなべて同じような評価になっておりました。その評価を簡潔に言えば「そこそこは、やるかもしんないけど、まあ優勝争いは厳しいんじゃないの?ACLと並行してリーグ戦を戦うのもキツそうだし・・」と言ったものでした。ほぼ全てのメディアが、上記のような評価を列記し、ほぼ全ての記事で「そこそこの補強はしたんだろうけど、まっ、手堅いと言うか何と言うか・・・」という感じでしたな。スポーツ紙の書き方では「今年の仙台の補強は地味な印象を与えるかもしれないが、佐々木には経験があり、石川と和田にはユーティリティ性が、そしてヘベルチには一発がある。仙台が有している補強費用を考えれば、それなりに効果的な補強ができたと言えるだろう」といったものであり、その事はすなわち「大きな上積みは無いから、今年は厳しいんじゃないの?」というイメージを受け手に与えようとしています。
確かに、ここ数年のACL出場チームのリーグ戦順位は厳しいものがあります。鹿島や名古屋は毎年のようにスタートダッシュに失敗し、初出場した川崎や広島は厳しい戦いを強いられ、更には選手層が厚いとまで言われていたガンバですら降格しちゃえば、「ACLは罰ゲームですか?」との思いが出てくるのは当然と言えば当然でしょう。そして「その当然」という思いと言うか、前提によって「今年の仙台はキツイそう」というイメージが定着しつつあります。昨年で言えば、開幕直後から柏は苦しみましたし、2年前で言えばセレッソはベスト8まで進みましたがリーグ戦では下位に沈んでしまいました。こうして見ていけば「選手層が決して厚いと言えない仙台もキツイよね」という意見がマジョリティーになるのはしょうがないんでしょうな。
メディアによる仙台の不安点は明確です。一つはACLによる日程的な厳しさ、そしてもう一つは選手層の厳しさ(大海が序盤に離脱を指摘するメディアが多い)でした。しかしながら、「選手層の厳しさ」については今年に限って言われている訳ではなく、「毎年・毎年、厳しいんです!!」という状況を加味しなければなりません。今年だけじゃなく、去年も厳しかったし、その前も、そしてその前も厳しかったんですな。ベガサポとなって苦節11年、その間「今年は選手層が分厚くて楽しみだよなぁ~~」と思ったことは一度もありません。絶対に今年も厳しいし、そして来年も厳しいと言う事を前提にすれば、メディアなどが指摘する「選手層が・・・」という指摘すら、「そんなの毎年だから!!」と笑い飛ばす事は可能です。仙台にとって「選手層の薄さ」は決してマイナス要素ではなく、多くの選手に出場機会が出てくるかもしれないというプラス要素に転換すべきポジティブな物であると信じています。
そしてACLとリーグ戦の同時進行に対する不安です。実は、この事と「選手層の薄さ」は密接にリンクしております。日程が厳しいから選手層が不安となり⇒選手層が不安だから日程の厳しさが不安となる・・・これはもう「ニワトリが先か卵が先か」の議論と同じで結論を出す事は困難です。しかし、チーム力の強化という観点からすれば、ACLとリーグ戦の同時進行は間違いなくプラスに作用するはずです。選手やチームが今年得られる経験値は、絶対に例年以上の物になるでしょうな。やっばね、何事も経験ですから。ただし、得られる経験値と「リーグ戦の順位」に相関関係はあっても比例関係は無く、シーズン終了後に「今年は物凄く勉強になった一年だった・・・」という選手たちのコメントが、リーグ戦で苦しんだ結果となってから出てくる可能性はおおいにあります。
サポーターである以上、ACLもリーグ戦も頑張って欲しいのは当然です。しかし、踊り場が無い階段を一気に登るのはキツイので、今年あたりは「踊り場のシーズン」になる事も覚悟したうえで応援すべきかもしれませんな。まあね、踊り場が残留争いになっちゃうと困るんだけど、その可能性を否定できないくらい、今年は厳しいシーズンとなりそうです。あの楽観的な手倉森監督でさえ「シーズン序盤は五分五分で行ければ・・・」って言ってるんだから、今年はサポーターの覚悟を問われる年になりそうですな。
2013年1月17日木曜日
VEGALEAKS(ベガリークス) エピソード2
Jリーグ秋春制移行に関する内部告発 エピソード2
この内部文書は
ベガリークス、エピソード1の続編です。よって、今回のコラムを読む前に、前回のコラムを読まれないと、今回の趣旨が全く伝わらない可能性があります。
仙台市泉区の、とある古ぼけたビルの4階に、VEGALEAKS(ベガリークス)の前線基地がある。もちろん、VEGALEAKS(ベガリークス)とはWIKILEAKS(ウィキリークス)のサッカー版であり、前回、この前線基地にJリーグの運営などに疑問や不満を持つ同志から「Jリーグ秋春制移行」に関する内部告白が送られてきた。今回の告発テープは、昨年末、極秘裏に行なわれた会議の続編である。VEGALEAKS(ベガリークス)の代表であるベガリーノ・アサンジから実質的なVEGALEAKS(ベガリークス)の運営をまかされているベガルタンは、そんなVEGALEAKS(ベガリークス)に送られてきた衝撃的な内部告発文と盗聴テープを公開する事を決断した。
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌 「で、極秘計画の進捗状況と現状は?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「まず、ご存知かとは思いますが、リーグ戦で基本的なオペレーション「雪国チームを駆逐せよ」に関してです。手始めに山形を降格させ、今年札幌を降格させたところまでは計画通りでした。しかし、新潟が奇跡的と言いますか、何と言いますか、予想外に残留をしてしまい、我々の計画にも若干ではありますが狂いが生じております。当初の計画としては、山形・新潟・札幌、そして最終的には2014年度までに仙台を降格させ、J1から雪国チームを一掃する予定でしたが、まさかガンバが降格して新潟が生き延びるとは・・・」
大東和美チェアマン
「ある筋から得た未確認情報によりますと、最終節で新潟と対戦した札幌サイドは我々の計画を知り、その計画を打破すべく、あえて大量失点で負けた可能性があります」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭 「雪国チーム同士の絆は、そんなに固いのか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「彼らからすれば、秋春制度は“諸悪の根源”なのでしょう。しかし、様々な障壁やアクシデントがあろうとも、秋春制移行の行程表が後退する事はあり得ません。現在、事務方が話合っている“シーズン制移行”を検討する戦略検討会議では、秋春制移行前年のシーズンを1年半の3ステージ制で開催する計画であります。15年3月から第1ステージを開始し、同年内に第2ステージまでを実施。その成績をもとに、16年3月ごろから上位グループと下位グループに分けて「スコットランド方式」の決勝ラウンドを行い、16年7月下旬からの秋春制移行に備える形となっています」
大東和美チェアマン
「来年の1月16日にJ1・J2合同実行委員会で、協会側はどのように説明するつもりなのか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「とりあえず、秋春制移行前年に「移行期特別シーズン」として、1年半で3ステージ(S)を開催、雪国チームの琴線である「12月初旬~2月」まではウインターブレークとし、協力を得やすい状況を作り出します。そして15年3月上旬から16年5月ごろをメドに3Sを行い、16年7月下旬から本格的な秋春制移行を実施するプランとなっております」
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌
「その場合、雪国チームが言って来るであろう大きな問題点は?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「そうなった場合、秋春制移行前年がどうしても1年半のシーズンになります。現在、どうすれば潤滑に移行できるかは、いろいろな案があり、最も有力なのは3ステージ制であります」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭
「いきなり3ステージ制では、納得しないんじゃないか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「その為に、J3という新たなカテゴリーを設定する事にしました。つまり、J2に在籍しているチームに対してセーフティーネットを設定し、「リーグは雪国チームを見捨てた訳じゃないんだよ!!」と何気にアピールします。そう言って時間を稼ぎ、J1チームから“雪国チーム”同志の連係にクサビを打ちつつ、財政的に厳しいチームが多い彼らの体力を徐々に奪い、既定路線を着実に築くのが我々の戦略です」
大東和美チェアマン
「リーグとしては、雪国チームだけにフォーカスして、過度に、そのサポーターたちを敵に回したくは無いんだが・・・」
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌 「問題点は、それだけか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「秋春制移行前年に1年半のシーズンを行うためには、財政問題という大きな壁が立ちはだかります。J各クラブはスポンサー契約を現状のシーズンに合わせて1年ごとに結ぶケースが多く、予算も組んでいるのは御存じのとおりです。そのため、スポンサーの理解が得られなければ、移行前年の1年半のシーズンを1年分の予算で戦うことを余儀なくされ、資金面に余裕がある強豪クラブならまだしも、J2のクラブなどは運転資金が枯渇し、経営が滞る可能性が高いと思われます」
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌
「そっちの方が大問題じゃないか?とくに雪国チームの多くは財政的に厳しいチームが多いだけに、秋春制を強引に採用したとすれば、「それは雪国チームに対する差別だ!!」と言われかねないぞ」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭
「その時の為に、我々は2013年シーズンから導入されるライセンス制度を用意してきたんじゃないか!!債務超過に陥ったクラブは翌年のライセンスが発給されない規則を作り、とりあえずは公平性を担保したと見せかけて時間を稼ぐ・・・・」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「その期間で新潟や仙台を降格させ、J1から雪国チームを排除し・・・」
大東和美チェアマン
「そうやってJ1・J2合同実行委員会内で、Jリーグ秋春制移行多数派を形成し・・・」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「結果的に16年度からJリーグ秋春制移行を貫徹させる・・・」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭 「お主も、なかなかワルよのぉ~~」
一同「そういう、お代官こそ、立派なワルじゃないかと・・・」
全員「ワッハッハー(^O^)/(^O^)/(^O^)/\(^∀^)/\(^∀^)/\(^∀^)/」
ベガリークスは、絶対に悪や不正を許しません
この内部文書は
ベガリークス、エピソード1の続編です。よって、今回のコラムを読む前に、前回のコラムを読まれないと、今回の趣旨が全く伝わらない可能性があります。
仙台市泉区の、とある古ぼけたビルの4階に、VEGALEAKS(ベガリークス)の前線基地がある。もちろん、VEGALEAKS(ベガリークス)とはWIKILEAKS(ウィキリークス)のサッカー版であり、前回、この前線基地にJリーグの運営などに疑問や不満を持つ同志から「Jリーグ秋春制移行」に関する内部告白が送られてきた。今回の告発テープは、昨年末、極秘裏に行なわれた会議の続編である。VEGALEAKS(ベガリークス)の代表であるベガリーノ・アサンジから実質的なVEGALEAKS(ベガリークス)の運営をまかされているベガルタンは、そんなVEGALEAKS(ベガリークス)に送られてきた衝撃的な内部告発文と盗聴テープを公開する事を決断した。
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌 「で、極秘計画の進捗状況と現状は?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「まず、ご存知かとは思いますが、リーグ戦で基本的なオペレーション「雪国チームを駆逐せよ」に関してです。手始めに山形を降格させ、今年札幌を降格させたところまでは計画通りでした。しかし、新潟が奇跡的と言いますか、何と言いますか、予想外に残留をしてしまい、我々の計画にも若干ではありますが狂いが生じております。当初の計画としては、山形・新潟・札幌、そして最終的には2014年度までに仙台を降格させ、J1から雪国チームを一掃する予定でしたが、まさかガンバが降格して新潟が生き延びるとは・・・」
大東和美チェアマン
「ある筋から得た未確認情報によりますと、最終節で新潟と対戦した札幌サイドは我々の計画を知り、その計画を打破すべく、あえて大量失点で負けた可能性があります」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭 「雪国チーム同士の絆は、そんなに固いのか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「彼らからすれば、秋春制度は“諸悪の根源”なのでしょう。しかし、様々な障壁やアクシデントがあろうとも、秋春制移行の行程表が後退する事はあり得ません。現在、事務方が話合っている“シーズン制移行”を検討する戦略検討会議では、秋春制移行前年のシーズンを1年半の3ステージ制で開催する計画であります。15年3月から第1ステージを開始し、同年内に第2ステージまでを実施。その成績をもとに、16年3月ごろから上位グループと下位グループに分けて「スコットランド方式」の決勝ラウンドを行い、16年7月下旬からの秋春制移行に備える形となっています」
大東和美チェアマン
「来年の1月16日にJ1・J2合同実行委員会で、協会側はどのように説明するつもりなのか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「とりあえず、秋春制移行前年に「移行期特別シーズン」として、1年半で3ステージ(S)を開催、雪国チームの琴線である「12月初旬~2月」まではウインターブレークとし、協力を得やすい状況を作り出します。そして15年3月上旬から16年5月ごろをメドに3Sを行い、16年7月下旬から本格的な秋春制移行を実施するプランとなっております」
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌
「その場合、雪国チームが言って来るであろう大きな問題点は?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「そうなった場合、秋春制移行前年がどうしても1年半のシーズンになります。現在、どうすれば潤滑に移行できるかは、いろいろな案があり、最も有力なのは3ステージ制であります」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭
「いきなり3ステージ制では、納得しないんじゃないか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「その為に、J3という新たなカテゴリーを設定する事にしました。つまり、J2に在籍しているチームに対してセーフティーネットを設定し、「リーグは雪国チームを見捨てた訳じゃないんだよ!!」と何気にアピールします。そう言って時間を稼ぎ、J1チームから“雪国チーム”同志の連係にクサビを打ちつつ、財政的に厳しいチームが多い彼らの体力を徐々に奪い、既定路線を着実に築くのが我々の戦略です」
大東和美チェアマン
「リーグとしては、雪国チームだけにフォーカスして、過度に、そのサポーターたちを敵に回したくは無いんだが・・・」
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌 「問題点は、それだけか?」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「秋春制移行前年に1年半のシーズンを行うためには、財政問題という大きな壁が立ちはだかります。J各クラブはスポンサー契約を現状のシーズンに合わせて1年ごとに結ぶケースが多く、予算も組んでいるのは御存じのとおりです。そのため、スポンサーの理解が得られなければ、移行前年の1年半のシーズンを1年分の予算で戦うことを余儀なくされ、資金面に余裕がある強豪クラブならまだしも、J2のクラブなどは運転資金が枯渇し、経営が滞る可能性が高いと思われます」
日本サッカー協会会長 大仁 邦彌
「そっちの方が大問題じゃないか?とくに雪国チームの多くは財政的に厳しいチームが多いだけに、秋春制を強引に採用したとすれば、「それは雪国チームに対する差別だ!!」と言われかねないぞ」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭
「その時の為に、我々は2013年シーズンから導入されるライセンス制度を用意してきたんじゃないか!!債務超過に陥ったクラブは翌年のライセンスが発給されない規則を作り、とりあえずは公平性を担保したと見せかけて時間を稼ぐ・・・・」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「その期間で新潟や仙台を降格させ、J1から雪国チームを排除し・・・」
大東和美チェアマン
「そうやってJ1・J2合同実行委員会内で、Jリーグ秋春制移行多数派を形成し・・・」
日本サッカー協会副会長 田嶋幸三
「結果的に16年度からJリーグ秋春制移行を貫徹させる・・・」
前日本サッカー協会会長 犬飼基昭 「お主も、なかなかワルよのぉ~~」
一同「そういう、お代官こそ、立派なワルじゃないかと・・・」
全員「ワッハッハー(^O^)/(^O^)/(^O^)/\(^∀^)/\(^∀^)/\(^∀^)/」
ベガリークスは、絶対に悪や不正を許しません
2013年1月16日水曜日
新加入選手に想う
どんと祭で甘酒を飲んでヘベレケになったばかりだと言うのに、もうベガルタはチームとして始動するんですな。そして新たに加わる選手がヘベルチ・・・何気に「縁」を感じるのは軽い二日酔いのせいでしょうか。チーム始動の早さは、ACLの日程と密接な関係があるのは当然としても、そんな日に数年ぶりの豪雪とは、神様もいじわるな事です。毎年のように選手との別れを哀しむも、その哀しみを乗り越えた先にしか「出逢いの喜び」が無い事も体感的に分かって来ており、今年もその季節が来ました。この出逢いによって、素晴らしいシーズンになる事を願わずにはいられません。
さて、新加入選手の動向については何気にネットでチェックはしておりましたが、昨日行われた発表会のメンツを見ての率直な感想は「あれ、こんだけ・・・なの?」であります。個人的に、今年加入してきた選手たちに対するプレーのイメージなどは皆無であり、個々の選手がどれだけのスキルを持っているのかなんて全く知りません。私だって大人なので「えっ、こんだけなの・・・」と思う事自体、チームや選手たちに失礼なのは十二分に分かってはいるのですが、何気に高卒が居なかったり、ユース上がりが居なかったり、ビッグネームが居なかったりすれば、何気に「まっ、少数先鋭って言われてもな・・・」という心情に似た不安も出てきます。ACLとリーグ戦を同時進行で戦う事は、チームとしてもサポーターとしても未知の領域です。「きっと、辛いんだろうな・・」という共通認識はあるものの、どれだけ辛いかなんて、やってみなければ分かりません。その辛さを、新規加入してきた選手たちによってカバー出来た時、ベガルタと言うチームは「次のステージ」へと上がる事が出来るはずです。
新加入選手のコメントがHPにアップされていましたが、ベガルタの印象を尋ねられた際、どの選手も同じワードを感じたようです。そのワードは「一体感がある」といったものでした。まあ、仙台と言うチームが、選手個々の強烈なスキルや個性で戦うチームではなく、あくまでもオーガナイズされた「チーム戦術」で戦うチームである以上「チームの一体感」はリーグ戦を闘う上においては、どうしても全員で共有すべき「一丁目一番地」であることに論は要りません。ベガルタにとって「チームの一体感」という存在は、メッシや香川などの選手が加入する以上に絶対的な存在なのでしょうな。
その存在価値は、下記のデータからも推測できます。公表されたリーグ戦のチーム別データによれば、仙台はこんな感じなんです・・・。
ドリブル 16位 (太田と関口がいなければ最下位でした)
タックル 13位 (角田が居なければ、もっと下でした)
インターセプト 12位 (富田が居なければ、もっと下でした)
スルーパス 13位 (リャンが居なければ、もっと下でした)
ロングパス 13位 (大海と鎌田が居なければ、もっと下でした)
リーグが公表する主要データ5部門の平均値で、仙台は「堂々の13位」でした。もちろん、これ以外の公表されたデータでも、選手個々のスキルが影響するデータはことごとく下位に低迷しており、これらのデータだけを見せられれば、仙台が昨シーズン、優勝争いをした事自体に違和感を覚えるのは当然でしょう。しかしながら、データを「チーム全体」にフォーカスすると、オフサイド1位を筆頭に、失点数や得点数などをチェックすれば、昨年の仙台は間違いなく優勝争いをするチームでした。どうやら仙台にとって「チームの一体感」は、それ自体がチームの命運を握る大切なワードのようです。
そうそう、太田の背番号が15⇒11へ変わったようですな。この変更には、どのような意味があるのでしょうか?本人が希望したのでしょうか?それともチームの意向なのでしょうか?個人的にはどっちでもいいのですが、後輩2人が「太田15」というレプユニを昨年末に購入したばかりなので、可哀想というか、間抜けと言うか・・・。それと、新たに「4番」を背負う、島川は期待しても良いのでしょうか?新たな選手ではないのかもしれませんが、何せ試合でプレー振りを見た事は無く、その意味でベガルタンにとって島川はバリバリの新加入選手なので「期待するなよ」と言われても、何気に期待せずにはいられません。島川や石川や蜂須賀などが、実力で大海や鎌田などをベンチに追いやった時、我々の夢である「タイトル」への扉が開かれる可能性が高くなります。開きたいですな。
2013年1月9日水曜日
補強を考える・・・の続きです
極論を言えば、ベガサポやチームにとって満足いく補強をするためには「その源泉であるチーム収入の規模を増やすしかない」という原理原則に背を向ける事は出来ません。しかし、どのチームも浦和のように比較的潤沢な資金を選手獲得に投入する事など不可能ですし、仙台もそうでしょう。その証拠としては、昨年末に社長がコメントした「現有戦力を残留こそ、最大限の補強です」というワードに集約されます。
昨年度までのチームは、結果的に4~5年かけて作り上げてきたチームです。予算が無かったとはいえ、同じ社長、同じ部長、同じ監督、そして中心メンバーであるコアな選手も同じでリーグ戦に挑み、そして結果を出してきました。ここ数年の結果によって、フロントが執ったチームの戦略の正しさ、そして監督を中心としたチーム戦術の正しさは証明されていますが、その正しさは「金が無かったので止むにやまれず・・・」であったと言う事は皮肉です。
ベガルタフロントの執った戦略が不変的に正しく、そして結果の出る確率が高いのであれば、お金に困っている他チームは必ず模倣し、結果も出しているはずです。しかし、人件費総額でほぼ同規模である神戸・セレッソ・新潟・千葉などのチームが、長いスパンでチーム編成を考え監督やスタッフなどを固定出来ていたかと言えば、その答えは「否」でしょう。さらに言えば、若い選手を積極的に起用し続けてチーム作りをし、チーム編成を固めようとしているセレッソや京都も決してサポーターが満足行く結果は得られませんでした。今年、快進撃した鳥栖の場合も、チームが執り得る唯一の戦略が「現有戦力の底上げ」しかなかったのであり、決してチームがケチだった訳ではないはずです。総人件費5億円ぐらいのチームで、浦和・名古屋・鹿島などの金持ちチームよりも順位を上回るんだから、気分爽快でしょうな。
そう言う意味で、セレッソは特異なチームです。次から次へと日本を代表する若手の選手が現れ、そして多くの選手は現実的に代表や年度別の代表で活躍し、結果として海外のクラブへ移籍し、活躍の場を世界へと移していきました。中々、日本を代表する若手が登場しない仙台サポからすれば、本当に羨ましいことです。しかし、そんなチームでもリーグ戦の成績は決して良いとは言えず、今年の成績と言えば、ギリギリでの残留でした。次から次へ出てくる若手の逸材、そしてリーグ戦での苦しい結果。この状況は、仙台と比べれば「ある意味真逆」でしょう。
仙台のスタメンで最も若い選手と言えば富田ですが、彼が「若手」というワードでくくれない選手である事ぐらいは本人も自覚しているはずです。確か富田も26才ぐらいでしたかな・・・十二分に中堅です。関口や富田や広大が成長したように、越後や藤村が成長してくれればいいのですが、その保証が無い以上、仙台補強のワンベクトルが「若手」へ向けられることは極めて自然でしょう。成績はアップしているものの若手が登場しない仙台と、次から次へと日本を代表する若手が登場するもののチームの成績が不本意なセレッソ。ベガサポとセレッソサポ、どちらが幸せなのでしょうか?それとも、どちらも幸せなのでしょうか?
だからと言って、仙台はマリノスのような極端までにベテラン偏重のチームじゃないんだけど、今の主力が「揃って4~5年後も主力」である可能性は低く、そう遠くない将来にチームが「痛みを伴う成長への脱皮」をしなければならない状況に追い込まれるはずです。もちろん、若手の成長や有望な選手を獲得し、急激な変化ではなく「徐々に選手を取り変え、穏やかな変化」でチームを変革するという手法もあるし、ある意味そっちの方がサポ的には安心出来るんだけど、その安心感とチーム成績がリンク出来るかどうかの方が大切なのであり、穏やかで、ゆっくりとした変革で結果を出さなかった時のリスクは尋常じゃないはずです。
1年でやれるところを2~3年かけてやる・・・それで継続的に結果が出ればいいんだけど、結果が出なかった場合は「他のチームよりも変革が2年遅れる」という状況になってしまいます。そのリスクが如何に尋常じゃないかを知っているからこそ、多くのチームが変革に着手する場合、短期的でドラスティックになるのでしょう。あってはならないことですが、3~4年後、菅井が、リャンが、富田などがチームを去るかもしれません。そんなことなどは考えられませんが、チームにとってドラスティックな変革が必要となった時、真っ先にチームが行う戦略は「ベテラン選手から若手選手へのチェンジ」です。そうなった時、柳沢や平瀬が鹿島を去って行ったような状況が仙台にも出来るのでしょうな。
昨年は、そのチームのコアへ新たに大海とウイルソンが加入し厚みが生まれました。ホント、これらの加入は大成功でした。しかしながら、サッコーニのように、失敗例も当然ながらあります。選手はチームにとって大切な資産ですが、怪我などによる長期の離脱や、選手自身のスキルが劣悪だった場合は、その資産が不良在庫の負債となる事があります。次回は、チームのバランスシートを考慮しながら、仙台にとっての補強を論じます。
昨年度までのチームは、結果的に4~5年かけて作り上げてきたチームです。予算が無かったとはいえ、同じ社長、同じ部長、同じ監督、そして中心メンバーであるコアな選手も同じでリーグ戦に挑み、そして結果を出してきました。ここ数年の結果によって、フロントが執ったチームの戦略の正しさ、そして監督を中心としたチーム戦術の正しさは証明されていますが、その正しさは「金が無かったので止むにやまれず・・・」であったと言う事は皮肉です。
ベガルタフロントの執った戦略が不変的に正しく、そして結果の出る確率が高いのであれば、お金に困っている他チームは必ず模倣し、結果も出しているはずです。しかし、人件費総額でほぼ同規模である神戸・セレッソ・新潟・千葉などのチームが、長いスパンでチーム編成を考え監督やスタッフなどを固定出来ていたかと言えば、その答えは「否」でしょう。さらに言えば、若い選手を積極的に起用し続けてチーム作りをし、チーム編成を固めようとしているセレッソや京都も決してサポーターが満足行く結果は得られませんでした。今年、快進撃した鳥栖の場合も、チームが執り得る唯一の戦略が「現有戦力の底上げ」しかなかったのであり、決してチームがケチだった訳ではないはずです。総人件費5億円ぐらいのチームで、浦和・名古屋・鹿島などの金持ちチームよりも順位を上回るんだから、気分爽快でしょうな。
そう言う意味で、セレッソは特異なチームです。次から次へと日本を代表する若手の選手が現れ、そして多くの選手は現実的に代表や年度別の代表で活躍し、結果として海外のクラブへ移籍し、活躍の場を世界へと移していきました。中々、日本を代表する若手が登場しない仙台サポからすれば、本当に羨ましいことです。しかし、そんなチームでもリーグ戦の成績は決して良いとは言えず、今年の成績と言えば、ギリギリでの残留でした。次から次へ出てくる若手の逸材、そしてリーグ戦での苦しい結果。この状況は、仙台と比べれば「ある意味真逆」でしょう。
仙台のスタメンで最も若い選手と言えば富田ですが、彼が「若手」というワードでくくれない選手である事ぐらいは本人も自覚しているはずです。確か富田も26才ぐらいでしたかな・・・十二分に中堅です。関口や富田や広大が成長したように、越後や藤村が成長してくれればいいのですが、その保証が無い以上、仙台補強のワンベクトルが「若手」へ向けられることは極めて自然でしょう。成績はアップしているものの若手が登場しない仙台と、次から次へと日本を代表する若手が登場するもののチームの成績が不本意なセレッソ。ベガサポとセレッソサポ、どちらが幸せなのでしょうか?それとも、どちらも幸せなのでしょうか?
だからと言って、仙台はマリノスのような極端までにベテラン偏重のチームじゃないんだけど、今の主力が「揃って4~5年後も主力」である可能性は低く、そう遠くない将来にチームが「痛みを伴う成長への脱皮」をしなければならない状況に追い込まれるはずです。もちろん、若手の成長や有望な選手を獲得し、急激な変化ではなく「徐々に選手を取り変え、穏やかな変化」でチームを変革するという手法もあるし、ある意味そっちの方がサポ的には安心出来るんだけど、その安心感とチーム成績がリンク出来るかどうかの方が大切なのであり、穏やかで、ゆっくりとした変革で結果を出さなかった時のリスクは尋常じゃないはずです。
1年でやれるところを2~3年かけてやる・・・それで継続的に結果が出ればいいんだけど、結果が出なかった場合は「他のチームよりも変革が2年遅れる」という状況になってしまいます。そのリスクが如何に尋常じゃないかを知っているからこそ、多くのチームが変革に着手する場合、短期的でドラスティックになるのでしょう。あってはならないことですが、3~4年後、菅井が、リャンが、富田などがチームを去るかもしれません。そんなことなどは考えられませんが、チームにとってドラスティックな変革が必要となった時、真っ先にチームが行う戦略は「ベテラン選手から若手選手へのチェンジ」です。そうなった時、柳沢や平瀬が鹿島を去って行ったような状況が仙台にも出来るのでしょうな。
昨年は、そのチームのコアへ新たに大海とウイルソンが加入し厚みが生まれました。ホント、これらの加入は大成功でした。しかしながら、サッコーニのように、失敗例も当然ながらあります。選手はチームにとって大切な資産ですが、怪我などによる長期の離脱や、選手自身のスキルが劣悪だった場合は、その資産が不良在庫の負債となる事があります。次回は、チームのバランスシートを考慮しながら、仙台にとっての補強を論じます。
2013年1月7日月曜日
補強とチーム予算をリンクして考える
ここで前記の「どうして6年前と比較するのか?」の答えになります。実はこの年、ベガルタ仙台は経営検討委員会を開催し、クラブが背負う19億円の債務を解消するために90%の減資を行う提言をまとめました。その骨格は・・・
経営健全化に向けて「多額の累積債務の解消が急務」とする
同社方針を妥当と判断した。具体的には、県、市や約120社の株主が所有する発行済み株式数を変えず、約23億円の資本金を一度に10分の1の約2億3000万円に減らし、債務と相殺する。
となっていました。具体的に言うと、フロントは出資してくれたスポンサーに対し「このままでは借金を返す前に、多額の累積債務でチームが身動きできずに潰れてしまうから、お願いだから借金をチャラにしてよ!!してくれなきゃ潰れちゃうよ?倒産しちゃうんだよ?ねっ、ねっ、いいでしょ?チャラにしてよ!!」というゴリ押しをスポンサーに対してのませてしまったのです。
この時チームには宮城県と仙台市で計48.3%出資しており、仮に減資が実行されたなら、およそ10億円もの税金がベガルタの為に消し飛ぶ計算になります。まっ、実際に消し飛んじゃったもんだから、メディアでは散々叩かれましたな「税金泥棒め!!」ってね。ただし、この減資と言う荒治療の外科手術をした結果、少しずつベガルタの財務体質が向上し始め、成績も上昇カーブを描き始めます。
何度も言いますが、減資とは掟破りの経営戦略です。そんな戦略をフロントが執った以上、現場でも、ありとあらゆる支出が「緊縮」となったはずですな。それを考慮すると、「入れ替え戦までもうちょっとだったのに補強をしなかった」事や、連続していた「外部から監督を招聘しなかった」事、さらには翌年のチーム編成で萬代・ロペス・ファビ・ジュニ・白井・中田・小針といったメッチャ主力が退団したというのに、加入してきた選手は由紀彦・宮沢・一柳・岡山・平瀬・康平・飛弾といった地味なメンバーしかリクルートしなかった(もしくは出来なかった)事には一貫した整合性が見えてきます。この時のフロントとしては、監督を内部昇格して手倉森にした事も、チームを若返らせて現有戦力で戦おうとした事も、それ以外に取り得る手法が無い苦渋の決断だったのでしょう。
話を11年シーズンに戻して、この年の売上ランキングに目を向けます。首位はダントツで浦和の53億円、そして鹿島と名古屋が41億円で、ガンバの38億円・・・と続いてゆき、仙台は14位で約20億円となっています。売り上げで30億円も違うと、ぶっちゃけ「降参、お手上げ」状態なんだけど、そんなハンデを超越した頑張りを応援出来る事こそ、地方の弱小チームサポの「本懐」とも言えます。昨年仙台の社長は「我々のような予算規模のチームが毎年のように優勝争いをする事は出来ない、だからこそ、今年は千載一遇のチャンスなんです」とコメントしています。いみじくも、優勝争いをしてるチームの社長が「今年優勝争いをしたからって、来年も再来年も争える保証はありませんから」と公言しているのです。仙台の現状は、そういうポテンシャルしか持っていないチームであるという共通認識は持たねばなりませんな。
売上高は、広告料や入場料などでクラブがどれだけの収入を獲得したかなんだけど、売り上げを上げることは、企業活動のすべての根元であり、当然ながら多ければ多い程良いのは自明の理です。つまり、政治的な言葉で言えば「成長戦略の源」ですな。しかしながら、ベガルタの場合は「上場企業とは異なり必ずしも売り上げを最大にして利益を上げて配当をしていくための存在ではなく、震災後の様々な活性化へのサポートや、地域のスポーツ振興などに費用をかけなければならない側面がある」という使命もあるから厄介なんだよね。
今年で言えば、浦和はミシャ体制の2年目であり、昨年以上の結果を求められている事はスタッフも監督も、そして選手も認識しているはずです。そういった認識で浦和の「関口・那須・興梠・森脇」などの補強を見れば、成長戦略に沿った方針の一端なのでしょうな。いくら金があるとはいえ、ここまで補強をしてくるとなれば、今年の浦和はマジでリーグとACLの二兎を狙って来ているようです。もちろん、それらの源泉は「莫大な売上高」なのですが、それじゃあ、それらの源泉を仙台はどうやって増やせばいいのでしょうか?そこのパイを増やさなければ、仙台の場合は未来永劫「補充」は出来ても「補強」は出来ません。
続く・・・
経営健全化に向けて「多額の累積債務の解消が急務」とする
同社方針を妥当と判断した。具体的には、県、市や約120社の株主が所有する発行済み株式数を変えず、約23億円の資本金を一度に10分の1の約2億3000万円に減らし、債務と相殺する。
となっていました。具体的に言うと、フロントは出資してくれたスポンサーに対し「このままでは借金を返す前に、多額の累積債務でチームが身動きできずに潰れてしまうから、お願いだから借金をチャラにしてよ!!してくれなきゃ潰れちゃうよ?倒産しちゃうんだよ?ねっ、ねっ、いいでしょ?チャラにしてよ!!」というゴリ押しをスポンサーに対してのませてしまったのです。
この時チームには宮城県と仙台市で計48.3%出資しており、仮に減資が実行されたなら、およそ10億円もの税金がベガルタの為に消し飛ぶ計算になります。まっ、実際に消し飛んじゃったもんだから、メディアでは散々叩かれましたな「税金泥棒め!!」ってね。ただし、この減資と言う荒治療の外科手術をした結果、少しずつベガルタの財務体質が向上し始め、成績も上昇カーブを描き始めます。
何度も言いますが、減資とは掟破りの経営戦略です。そんな戦略をフロントが執った以上、現場でも、ありとあらゆる支出が「緊縮」となったはずですな。それを考慮すると、「入れ替え戦までもうちょっとだったのに補強をしなかった」事や、連続していた「外部から監督を招聘しなかった」事、さらには翌年のチーム編成で萬代・ロペス・ファビ・ジュニ・白井・中田・小針といったメッチャ主力が退団したというのに、加入してきた選手は由紀彦・宮沢・一柳・岡山・平瀬・康平・飛弾といった地味なメンバーしかリクルートしなかった(もしくは出来なかった)事には一貫した整合性が見えてきます。この時のフロントとしては、監督を内部昇格して手倉森にした事も、チームを若返らせて現有戦力で戦おうとした事も、それ以外に取り得る手法が無い苦渋の決断だったのでしょう。
話を11年シーズンに戻して、この年の売上ランキングに目を向けます。首位はダントツで浦和の53億円、そして鹿島と名古屋が41億円で、ガンバの38億円・・・と続いてゆき、仙台は14位で約20億円となっています。売り上げで30億円も違うと、ぶっちゃけ「降参、お手上げ」状態なんだけど、そんなハンデを超越した頑張りを応援出来る事こそ、地方の弱小チームサポの「本懐」とも言えます。昨年仙台の社長は「我々のような予算規模のチームが毎年のように優勝争いをする事は出来ない、だからこそ、今年は千載一遇のチャンスなんです」とコメントしています。いみじくも、優勝争いをしてるチームの社長が「今年優勝争いをしたからって、来年も再来年も争える保証はありませんから」と公言しているのです。仙台の現状は、そういうポテンシャルしか持っていないチームであるという共通認識は持たねばなりませんな。
売上高は、広告料や入場料などでクラブがどれだけの収入を獲得したかなんだけど、売り上げを上げることは、企業活動のすべての根元であり、当然ながら多ければ多い程良いのは自明の理です。つまり、政治的な言葉で言えば「成長戦略の源」ですな。しかしながら、ベガルタの場合は「上場企業とは異なり必ずしも売り上げを最大にして利益を上げて配当をしていくための存在ではなく、震災後の様々な活性化へのサポートや、地域のスポーツ振興などに費用をかけなければならない側面がある」という使命もあるから厄介なんだよね。
今年で言えば、浦和はミシャ体制の2年目であり、昨年以上の結果を求められている事はスタッフも監督も、そして選手も認識しているはずです。そういった認識で浦和の「関口・那須・興梠・森脇」などの補強を見れば、成長戦略に沿った方針の一端なのでしょうな。いくら金があるとはいえ、ここまで補強をしてくるとなれば、今年の浦和はマジでリーグとACLの二兎を狙って来ているようです。もちろん、それらの源泉は「莫大な売上高」なのですが、それじゃあ、それらの源泉を仙台はどうやって増やせばいいのでしょうか?そこのパイを増やさなければ、仙台の場合は未来永劫「補充」は出来ても「補強」は出来ません。
続く・・・
2013年1月5日土曜日
補強とチーム予算をリンクして考える
みなさん、明けましておめでとうございます。今年も、いつも通りの駄文を書き込みますので、暇な時の筆休めとして活用していただければ幸いです。
さて、今期の補強も何気にゴールが見えてきました。残っているA選手の獲得枠と、ベガルタの資金力を鑑みれば「シーズン前の補強は、あと有っても1~2人だろう・・・」という考えには整合性があります。各チームとも今期の陣容を固めつつあり、それは仙台も例外ではありませんな。ここから新たなビッグネームが仙台に来るとは考えづらく、あったとしても無名に近い外人助っ人が関の山なのでしょう。もちろん、それらの選手がブレークする可能性は否定できませんが、未知の選手に期待をするよりも、昨年までに築き上げた「ベース」を前面に押し立ててリーグ戦に臨む方向性だとすれば、それはそれで正解のような気もします。
確固たるチームを作ろうと思えば、短期的な目標と共に中・長期的なビジョンを明確に示し、そのビジョンに向かって一歩・一歩、たとえ時間が掛かろうとも歩まねばなりません。一昨年が4位で昨年は2位、そんでもって今年降格・・・では、結果的に何の意味もないからね。そこで今日は、仙台のチーム作りが正しい道を歩んでいるかどうかを、その時々のチーム財政事情とメンバー構成から見てみる事にします。まず、6年前のメンバーと、昨年の最終戦のメンバーを比べてみましょう。どうして6年前と比較するのか?は、後ほど説明します。
6年前 昨年
GK 林 林
DF 菅井 菅井
木谷 広大
岡山 鎌田
磯崎 田村
MF リャン リャン
関口 太田
千葉 富田
ロペス 角田
FW 萬代 赤嶺
中島 ウイルソン
サブ シュナイダ― 広大
富田 蜂須賀
田村 松下
中原 武藤
ジョニュウソン 柳沢
永井 中原
田ノ上 桜井
6年前と昨年とでスタメンが同じなのは3名のみ。これを当然と見るか、それとも「チョット少ないんじゃないの?」と見るかは、ベガルタを見届けるサポーターの見解によって大きく変わってくる。一番の違いはやっぱFWでしょうかな。J2時代ならば「中島・萬代」でもソコソコやれたかもしれませんが、J1になるとチョット厳しい感じがします。MFで言えば「リャン・関口=リャン・大田」とするのなら、後は「直樹・ロペスと角田・富田」の力関係を考えればいいだけですが、総合力では「角田・富田の方が・・・」と思いがちになるけど、直樹・ロペスのコンビも「いい味」出してるから微妙ですな。DFでは「木谷・岡山・磯崎」と、「広大・鎌田・田村」の比較になるけど、総合力では後者の方に分がありそうですな。
こうしてみると、6年前は弱そうだよね。ただし、スタメンの純粋な力関係を言っているのではなく、サブメンバーを含めた「チーム力」を考えた場合に「弱そう・・」と感じた次第です。DFでは菅井と磯崎の代わりは田ノ上しかおらず、パク・菅井・田村でシーズンを乗り切った昨年と比べても、全体的に「ひ弱」なイメージが残っています。菅井だって6年前は、今のように「なんでお前がそこに居るゴール」を連発していた訳ではなく、リャンや関口も6年前なんて「まだまだ」だったよね。この頃の広大に至っては力不足でベンチ入りは出来ず、CBの交代要員は怪我をした白井くらいでした。つまり、厳密に言えば「この時期はCBの交代要員無しで戦っていた」ということになります。本当に、ディフェンスラインは貧弱でしたな。この年は、シーズン途中での大型補強は無く、最終順位も4位でフィニッシュ。この時ベガルタンは「どうして、入れ替え戦までもうチョットなのに、フロントは補強しないんだろう??」と思っていましたが、その答えはシーズン後に分かる事になります。
仙台の財力では大物助っ人の獲得なんて夢のまた夢ですが、他チームも大きな金額が動く移籍は急激に減る傾向は顕著です。その要因の一つに「クラブライセンス制度」が関係しているという説があるんだろうけど、その最たる要綱の一つに・・・
「財務面に関しては選手補強などに伴う単年度赤字は容認する一方で、3年連続で赤字を出したクラブはJ1からJ2に降格させる方向で調整中」と言う厳しいものがあります。この厳しい要綱を本当に実施するかどうかは別にしても「3年連続で赤字を出したクラブはJ1からJ2に降格させる方向で調整中」という項目があれば、「万が一という事あるし・・・とりあえずは2年くらいで赤字は止めておかんとな・・・」という気にはなりますな。
次回に続く
さて、今期の補強も何気にゴールが見えてきました。残っているA選手の獲得枠と、ベガルタの資金力を鑑みれば「シーズン前の補強は、あと有っても1~2人だろう・・・」という考えには整合性があります。各チームとも今期の陣容を固めつつあり、それは仙台も例外ではありませんな。ここから新たなビッグネームが仙台に来るとは考えづらく、あったとしても無名に近い外人助っ人が関の山なのでしょう。もちろん、それらの選手がブレークする可能性は否定できませんが、未知の選手に期待をするよりも、昨年までに築き上げた「ベース」を前面に押し立ててリーグ戦に臨む方向性だとすれば、それはそれで正解のような気もします。
確固たるチームを作ろうと思えば、短期的な目標と共に中・長期的なビジョンを明確に示し、そのビジョンに向かって一歩・一歩、たとえ時間が掛かろうとも歩まねばなりません。一昨年が4位で昨年は2位、そんでもって今年降格・・・では、結果的に何の意味もないからね。そこで今日は、仙台のチーム作りが正しい道を歩んでいるかどうかを、その時々のチーム財政事情とメンバー構成から見てみる事にします。まず、6年前のメンバーと、昨年の最終戦のメンバーを比べてみましょう。どうして6年前と比較するのか?は、後ほど説明します。
6年前 昨年
GK 林 林
DF 菅井 菅井
木谷 広大
岡山 鎌田
磯崎 田村
MF リャン リャン
関口 太田
千葉 富田
ロペス 角田
FW 萬代 赤嶺
中島 ウイルソン
サブ シュナイダ― 広大
富田 蜂須賀
田村 松下
中原 武藤
ジョニュウソン 柳沢
永井 中原
田ノ上 桜井
6年前と昨年とでスタメンが同じなのは3名のみ。これを当然と見るか、それとも「チョット少ないんじゃないの?」と見るかは、ベガルタを見届けるサポーターの見解によって大きく変わってくる。一番の違いはやっぱFWでしょうかな。J2時代ならば「中島・萬代」でもソコソコやれたかもしれませんが、J1になるとチョット厳しい感じがします。MFで言えば「リャン・関口=リャン・大田」とするのなら、後は「直樹・ロペスと角田・富田」の力関係を考えればいいだけですが、総合力では「角田・富田の方が・・・」と思いがちになるけど、直樹・ロペスのコンビも「いい味」出してるから微妙ですな。DFでは「木谷・岡山・磯崎」と、「広大・鎌田・田村」の比較になるけど、総合力では後者の方に分がありそうですな。
こうしてみると、6年前は弱そうだよね。ただし、スタメンの純粋な力関係を言っているのではなく、サブメンバーを含めた「チーム力」を考えた場合に「弱そう・・」と感じた次第です。DFでは菅井と磯崎の代わりは田ノ上しかおらず、パク・菅井・田村でシーズンを乗り切った昨年と比べても、全体的に「ひ弱」なイメージが残っています。菅井だって6年前は、今のように「なんでお前がそこに居るゴール」を連発していた訳ではなく、リャンや関口も6年前なんて「まだまだ」だったよね。この頃の広大に至っては力不足でベンチ入りは出来ず、CBの交代要員は怪我をした白井くらいでした。つまり、厳密に言えば「この時期はCBの交代要員無しで戦っていた」ということになります。本当に、ディフェンスラインは貧弱でしたな。この年は、シーズン途中での大型補強は無く、最終順位も4位でフィニッシュ。この時ベガルタンは「どうして、入れ替え戦までもうチョットなのに、フロントは補強しないんだろう??」と思っていましたが、その答えはシーズン後に分かる事になります。
仙台の財力では大物助っ人の獲得なんて夢のまた夢ですが、他チームも大きな金額が動く移籍は急激に減る傾向は顕著です。その要因の一つに「クラブライセンス制度」が関係しているという説があるんだろうけど、その最たる要綱の一つに・・・
「財務面に関しては選手補強などに伴う単年度赤字は容認する一方で、3年連続で赤字を出したクラブはJ1からJ2に降格させる方向で調整中」と言う厳しいものがあります。この厳しい要綱を本当に実施するかどうかは別にしても「3年連続で赤字を出したクラブはJ1からJ2に降格させる方向で調整中」という項目があれば、「万が一という事あるし・・・とりあえずは2年くらいで赤字は止めておかんとな・・・」という気にはなりますな。
次回に続く
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