2012年2月23日木曜日

アピールの方法を考える

日本の高齢化は、世界でも類を見ないくらいのスピードで進んでいるというニュースをやっていたが、その縮図は当然のようにユアスタにも当て嵌まります、私の年チケエリアのワンブロックだけを見ても、平均年齢は意外と高く、どう低く見積もっても50歳オーバーは確実です。もちろん、このエリアが立って応援する体力のない人たちが集まりやすいという事情はあるのでしょうが、それにしても40代の私が「エリア内における若手のホープ」という状況には驚くしかありません。そう言えば、試合前における私の周りの方々の会話の内容が5年前とは変わってきており、五年前なら「昇格&自分の健康」についてだったのが、昨年には「自分たちが生きている間に優勝出来るか&年金と寿命」へとシフトチェンジ。このペースで会話の内容が変化し続ければ、もう5年後には「生きている間にACL制覇ができるか&介護病院や良質な老人ホームの紹介」になるのでしょうな。

ベガルタの社長は公的な場で「チケット販売に際し、今まで薄かった層へのアプローチも強め、学校などを中心に若者への集客アピールを行ってきたが結果的にイマイチだった」みたいなコメントをしています。つまり、ヤングマン集客作戦というミッションを行うものの、結果は芳しくなかった事を公的に認めたということですな。チームとして、どのような手法で「ヤングマン集客作戦というミッション」を行ったのかは知る由もありませんが、急速に進むユアスタ高齢化を阻止する為にも、多くの若者に対して「ユアスタは素晴らしい場所だ」というアピールを様々な機会を通して発信することは大切なことです。だいたいにしおかしいよね、40代の私に対して「あんたは若いんだから、もっと声を大きく出しなさい!!」「そうそう」「そうだそうだ」みたいな会話が成立する状況って。

さて、どうしたらベガルタに興味のない若者をユアスタに呼べるのでしょうか?まず、正確なデータを元に現状を把握しよう。

Jリーグは3日、10年度のスタジアム観戦者の調査結果を発表した・・・
平均年齢は38.2歳で、09年より0.9歳上がった。 44.3%が年間チケットを購入、年12.3回もJリーグ1部の試合を観戦するなど 「ヘビーユーザーが安定的なマーケットを支えている」(仲沢真筑波大大学院准教授)という実態が浮き彫りになった。 昨年、全37クラブのホームゲームに来場した11歳以上の男女1万7099人に調査を行い、1万6366人から回答を得た。平均年齢は04年の34.7歳から上がる傾向にあるが、イングランド・プレミアリーグの42歳(08年調査)は下回る。客層は30代(29.4%)と 40代(26.3%)が中心で、この年代は家族同伴者が多かった。一方で10代、20代は減少傾向にある。

このデータから見ても、高齢化と10代、20代のスタジアム離れが全国共通の問題である事が分かります。と言う事は、地域地域の事情はあるんだろうけど、仙台で行った「ヤングマン集客ミッション」が成功して、スタジアムが若者で溢れかえった状況が作れれば、その成功体験は同じような問題を抱えているチームからすれば貴重なデータとなる事は確実です。だからと言って、自分行為はJリーグの為・・・という崇高な理念に基づいた物ではなく、いい加減「あんたは若いんだから、もっと声を・・・」みたいな要求を、前列のお爺ちゃんからされるのがウザくなってきただけなのです。

チームにお金さえあれば、春高バレーにジャニーズをパーソナリティーとして起用する手法が考えられるだろうし、今でいえばチケットの半券を「AKBの握手券と交換し、握手会は試合後に・・・」みたいな戦略が出来れば、その試合は確実に満員となる事は確実です。しかし、仙台にはお金がありません。じゃあどうするか・・・・。どうしたら、若者にアピール出来るか?しかも、継続的に・・・。

試合内容や、ユアスタの応援が醸し出すイリュージョンによって若者にアピールする・・・これが集客への王道であることに論は持ちません。仙台のフロントは昨年、学校関係に集中アピールして若者への集客活動を頑張ったようですが、結果的に効果は表れませんでした。こんな状況で、うちの社長が会議をすれば「成果が出ませんでした・・・そんな結果を聞く為に会議を開いているんじゃなく、どんなマーケティングをすれば成果が得られるかを知りたいんだ!!」とシャウトするのは確実です。

若者にアピールしたい、ユアスタの素晴らしさを知って欲しい・・・。しかし、王道のやり方では無理だった。ならば覇道か外道かで攻めるほかはありません。そこでタイプ別に戦略を考える事にしましょう。

ヤングマン集客ミッション 覇道編

この続きはまた明日

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