2012年2月22日水曜日

リャンの怪我に想う

そうですか、自分的には「絶対に大きな怪我をしない選手」と思っていたリャンが、そんなに大きな怪我をしちゃいましたか。報道によれば・・・
「J1仙台は20日、タイで行われた親善試合で右膝関節内側側副じん帯損傷のけがを負ったMF梁勇基が、福岡市内の病院で全治6週間と診断されたと発表した。3月10日の開幕戦(ユアスタ仙台、鹿島戦)の出場は難しくなり、J2時代の2006年から続く213試合の連続出場記録は途切れる恐れが強まった」(河北より)とのことですが、「ベガルタの試合がある=リャンの頑張り」が当たり前だったので、試合においてリャンの存在自体がない事に強烈な違和感をもってしまいます。しかも、開幕戦なのに・・・。

最近、リャンはメディアへのインタビューで「自分は、もうベテラン組みですから・・」と自嘲気味にコメントする機会が増えてきました。振り返ればリャンも30才、もうしっかりベテランです。そんな彼が、開幕を前にして怪我をしてしまう・・・ベガサポとして「あってはならないこと」ではありますが、もう現実に「あってしまった」以上、ベガルタ仙台唯一の武器でもある「開幕ダッシュ!!」は、リャン抜きで遂行せねばなりません。味方がピンチになれば自陣深くまで守り、そして最後の最後まで走りぬいて攻撃陣を鼓舞し、大事なFKやCKは全て蹴り、そして決定的な仕事をする・・・。好むも好まざるも、2~3年前辺りからは「仙台はリャンのチーム」になっており、我々サポーターも、そのこと自体に不快感を抱く事はありませんでした。何故なら、サポーターにとってリャンは、ベガルタ仙台というチームの象徴だからです。

そんな彼も、全治6週間と言う怪我をしたわけですが、自分が考えていたほど
のショックはありません。この情報を知った時、ベガルタンはこんな事を考えていました・・・
そうかぁ~~、6週間ということは、チョット余裕を見て第七節のFC東京戦までは無理かもな。対戦カードはカップ戦を除けば、鹿島・マリノス・大宮・セレッソ・磐田・柏・東京・・・意外としんどいよなぁ~~。もちろん7連勝は理想だけど、リャン抜きでそこまで望めば神様に怒られそうだ。しかし、地力でACL出場権の獲得を!!と謳っているチームにとって、そして、多少スキルが劣っているチームにとっては、スムーズな開幕ダッシュは目標達成へのマストアイテムだから、連敗だけは避けたいところだ・・・。よって、リャン抜きで第七節終了時点での目標獲得勝ち点は、個人的に「2勝2敗4分の10点」と設定する事にするか・・・。

この設定については「もっといけるんじゃねーの?」とお思いの方はいるだろうし、「それでもキツイんじゃねーの?」とお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、基本的に「この5~6年はリャンが試合に出ない状況は皆無」だった訳でして、正直「一定期間、リャン抜きで戦った経験値が殆ど無い状況でチームがどれだけ頑張れるのかは未知数だよ」という想いは禁じえません。しかし、これが3年前だったら、私がこの情報を聞いた瞬間、その衝撃にメンタルが耐え切れず「オセロ中島が心酔しきっている自称占い師」に相談する事は確実ですな。

3年前は角田も上本も居らず、赤嶺や松下も居らず、太田や武藤や柳沢も居らず、関口や鎌田や広大や富田などは成長段階の若手でした。そんな時にリャンが居なくなったら・・・その衝撃は山田花子の妊娠よりもショッキングだったはずです。3年前なら、リャンは攻撃面でも守備面でも、そしてメンタル面でもチームの大黒柱でした。そして3年後の今でも、その状況は大きく変わっておりません。しかし、彼の責任感は変わらなくても、彼をサポートするメンバーのスキルは大幅に向上しました。関口や林は代表に呼ばれ、松下や太田は十二分にリャンの代わりが務まり、富田や広大は中堅選手としてチームを支えるまでに成長し、そこに角田や柳沢や上本といった実力者がチームを支えるようになりました。そんな現実があるからこそ、「リャン6週間の怪我」という情報にも、さしたるショックは受けなかったのでしょうな。

リャンの離脱は確かに痛いです。しかし、リャンの代わりに出る機会が増えそうな選手たちにとっては「俺の時代、来たぁぁぁーーーー!!!」と思っているかもしれません。いや、是非とも想ってほしいものです。リャンは仙台のエースですが、そのエースを実力で押し退ける選手が現れた時こそ、チームが次のステップへと上がるチャンスだと思っています。現れて欲しいですな。

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