2013年12月27日金曜日

補強について考える

何気ではありますが、今年の契約更改のスピードは“やけにスローリー”のような気がしております。まあね、ウイルソンが残ってくれると分かった段階で「良かった・良かった」と胸をなで下ろしたベガサポは推定で8963人。監督が代わろうが、社長が代わろうが、松下や田村がチームを去ろうが、そんでもって林がヤバかろうが、とりあえずはウイルソンが来年も居てくれるだけでOK牧場であります。

現在までの加入情報によれば・・・
マイケル マグリンチィ MF
武井択也 MF
八反田 康平 MF

が主なリリース状況です。えーと、そうですか、皆、MFですか・・・。現状のチーム編成が、監督主導か強化部主導かは分かりませんが、監督不在の状況では“主導権は強化部であろう”という推論は邪推ではありますまい。となれば、現状の編成で強化部として出した結論は「最重要案件&最も憂慮すべきキーポイントはMFだ」となります。だって、じゃないと、3人も中堅どころMFを獲らないでしょ?つまり、チームとして最も補強すべきポイント、そして得点力不足を解消する鍵は、「FWではなく中盤の選手だ」と認識しているんでしょうな。

得点力が落ちてしまった原因、それを個々の選手のスキルに求めるか、チーム全体のシステムや戦術に求めるか、それとも、それらのハイブリッドなのか・・・そのいずれかを特定する事は素人には不可能です。しかし、補強の人選がMFに偏っている(あくまでも現時点で)現状を鑑みれば、チームとして「リャンや太田、さらには富田や角田などの選手に対してリスクヘッジ(保険)をかけた」とは言えます。嫌な言い方をすれば“長年チームを支えてきた選手たちに対し、お前たちが結果を出さなければ、分かっているよな・・・”なんでしょうな。

主力の平均年齢が決して低くない現状。それを見て考えられるのは2つ思考です。

1.このままではマズイから適度に若い血をいれる
2.このままでいいよ、横浜のように“チーム爺”でも勝てばいいのよ

決して資金力が潤沢ではないチームにとって、有力な選手を金の力を使って一本釣りするやり方は不可能です。だとしたら、チームとして採り得る戦略は「結果に恐れることなく、血の入れ替えを断行する」か、それとも「ゆっくりと、ゆっくりと、手倉森時代に築きあげた遺産を使い切りつつ、降格しない程度にソフトランディングを目指す」かの、いずれかしかありません。

大事なのは「チームもサポーターもブレないこと」です。大幅な血の入れ替えをしようとも、現有戦力で戦おうとも、その結果を受け入れる覚悟を持つことです。ひょっとしたら、どちらの道を選ぼうとも結果は「・・・・」かもしれません。しかし、そんな結果が出ても、歯を食いしばって受け入れる。来年、我々はサッカーの神様に試されるかもしれません。真のサポーターか否かを。

2013年12月26日木曜日

今年の回想を

今年の成績には“ガッカリだよ・・”と思われている方もいらっしゃるでしょうが、ベガルタン的には“まあまあかな、良くはなかったけど、最悪(残留争い)を回避できただけでもOK牧場”と言うのが偽らざる心境です。仙台の現状では「2年連続で優勝争いするのは難しい」というのが一般的な見方でしたし、白幡社長でさえ「仙台が優勝争いするのは千載一遇(千年に一度)のチャンス」と公言していたので、フロントレベルでも「仙台が毎年のように優勝争いするのは厳しい」という認識は何気にあった事は確実です。

 

初めてのACL、そして4-3-3へシステムを変更してでもポゼッションを握り、より攻撃的なチームへと脱皮を目指し、願わくば初タイトルを獲得する・・・。その野心をチームと我々サポが共有した時、ベガルタンは「うわぁ~~そんなことになったら、どんだけ楽しいシーズンになるんだろう・・・」と思っていた事は事実です。しかし、現実は厳しく、序盤からタイトな日程に苦しみ得意のスタートダッシュは出来ず、試合内容も「ボールは持ててるんだが・・・最後が・・・」みたいな試合が連チャン。これには一昨日読んだスポーツ紙に手倉森監督も「3トップにし、ポゼッションする事により得点力はアップすると思ったが、逆にマイナスとなってしまった・・・」と反省のコメントをしております。どうやら「守備的なチーム⇒攻撃的なチーム」へと変異するのは、そんなに簡単じゃない・・・どころではなく、『相当難しい』と言う事のようですな。

リーグ戦終盤、仙台は怪我人多発に苦しみました。練習では試合形式の練習が出来ず、ユースや大学生から借りて何とか凌ぐ状態。監督自身も「終盤に、これだけ怪我人が出たのは初めてだ・・・」と、心身から嘆いていました。そう言えば、フィジカルのコーチが仙台には居なく、監督が兼任していましたな。これによって「だから怪我人が多く出てしまったのではないか?」という仮説が立証されるとは思いませんが、新監督とフロントが最初に合意した人事で「フィジカルコーチを置く」ということがリリースされれば、「今年の怪我人の多さと、フィジカルコーチ不在の関連性」おいて、かなり疑わしいことだけは素人にも分かりますな。

天皇杯、東京戦で負けた時リャンは「こんなにシュートを打って1点、これが今年を象徴している・・・」と語りました。ベガルタン的には「リーグ終盤で新潟・清水などに負けた試合よりも、よっぽど“気持ち”を感じられて面白かった・・・」と思っていましたが、「面白い試合=結果」じゃないことを改めて感じた次第です。昨年よりも“より攻撃的に” “よりボールを握り” “より中盤でアグレッシブに” “そして悲願のタイトルを”・・・。チームの方向性としては間違ってはおりません。何一つも間違いはありません。しかし、結果は何一つ得られなかった。得点力は減少し、勝てない試合が続き、リーグ終盤は連敗で終了。これだけを見れば『方向性は間違ってないけど結果が出ない・・・と言う事は、その方向へ向かうだけの実力が無かったではないか?』と思うことに違和感はありませんな。

仙台に実力が無いのは今年で分かりました。昨年の2位は奇跡!!と言うつもりはありませんが、多少イレギュラーだったかも・・・とは思っています。昇格して、残留して、一昨年が4位、昨年が2位、そして今年が13位。どれも実力だと仮定すれば、仙台のチーム熟成のピークは昨年だった・・・という仮説も成り立ちます。だとしたら、来年から「新たなチーム作りをする」という選択は賢明かもしれませんが、その選択が「正しかったか否か」は来年にならないと分かりません。できるなら、正しかったと言いたいものですな。

2013年12月21日土曜日

ベガルタン総統閣下、シリーズ7

仙台市青葉区、森深き一本道をくぐり抜けると、第五帝国を復活させて世界制覇をもくろむカルト集団の本部がある。本部の扉を開けると、教会のような礼拝堂があり、そこにはヒットラーの銅像が鎮座されていた。優秀な頭脳集団を形成した第五帝国は、日本が誇る最先端医療技術iPS細胞を駆使し、ヒットラーのクローンを再生させることに成功。まずは、若者の信者を増やすべく、ベガルタ仙台のサポーターのふりをして、誰にも気どられる事無く、ベガサポを入隊させようと画策していたのだった。

基本的に東京とは三国同盟の関係なので、取り立てて仲が悪い事は無いのだが、ベガルタン総統閣下は、彼の知らないうちに東京が広島と軍事協定で同盟を結んだことに対して怒
り狂うのだった・・・



本日、諸井部長夫妻と「行きたくもない牡蠣小屋」へ行って、好きでもない牡蠣を渋々食べてきました。この後、広瀬通りにある仙台支店で使っているバーへ行き、約2時間、説教という名のバワハラを受けてまいります。

この苦行を我慢するのは、ひとえに「明日の試合を勝って欲しい・・・」と念じているからです。酒を飲ませるたびに「この酒で体調を崩し、明日の試合観戦が出来なくなれぇ~~」と念じ、ユアスタへ来る東京サポを一人でも減らすのが、ベガサポとして、今年最後のミッションである事は確信しております。

明日は天皇杯、東京戦、ビート東京!!

2013年12月6日金曜日

明日は最終戦ですな

明日はリーグ最終戦、なんだけど・・・燃えません、一向に燃えません。「これでは如何、今年でチームを去る選手たちの為にも、心の導火線に火を灯さねば・・・」と頑張るんだけど、もうね、駄目です。導火線が湿気っているようでして、ウンともスンとも言いません。そうですなぁ~~先週末に後輩たちと飲みに行って、勢いで風俗へ行ったんだけど、酒を飲み過ぎて下腹部がウンともスンとも言わなくて、お姉ちゃんに「下のお子様は元気が無いようですね・・・」とバカにされました。今のベガルタンがチームを応援する姿勢は、このくらいダメダメ君であります。

河北によれば、明日のスタメン予想を匂わせる記事として「主力組の右MFに太田吉彰、左に佐々木勇人がそれぞれ入り、ボランチは梁勇基、富田晋伍が務めた」とあります。これは、前回の清水戦でリャンをボランチに下げた辺りから「あれれ、何気なんだけど、いい感じになってきたような・・・」という感触を、チームとして踏襲したんでしょうな。最近のベガルタは、競馬で言えば「追い込み馬、もしくは差し馬」で、前半から苦しんで・苦しんで・・・先制された辺りから、何気に盛り返す・・・という展開が定番です。しかし、明日の東京戦は、ひょっとしたら「前半から、イケイケモード突入!!」をねらっているのかもしれません。

今年のベガルタは、「より攻撃的に・・」がコンセプトでしたが、したらしたで、今度は微妙にバランスが崩れて失点が増え、そんでもってACLとの日程で苦しみ、怪我人が増え・・・みたいな感じで苦しいシーズンを過ごしてしまいました。やっぱり難しいんだね、守備的なチームな、より攻撃的なチームへと変化するって。来年、チームはどのように変異するのでしょうか?監督が代わり、メンバーも例年よりは変化があるでしょう。明日の試合は、その変化が「どのくらいだったんだろう・・」と考えさせられる尺度的な試合になるかもしれません。明日の試合を心に刻み、そして来年の最終戦は笑顔で、その変化を楽しみたい・・・・。ベガルタンは心の底から、そう願っています。

贅沢は言いません。負けても文句は言いません。明日は、前半からガンガン攻めてください!!守備的に行ったって、どうせ複数失点するんですから、だったらガンガン行ってください。大丈夫、ボコボコにされても骨は拾います。だから、ガンガン行ってください。

明日は最終、東京戦。ビート東京!!

2013年12月2日月曜日

清水戦に想う




負けちゃいましたな。そして当然のように、順位も「ウナギ下がり」であります。しかし、何となく悔しくないのは、心のどこかで「もういいよ、今年のリーグ戦は・・・とりあえず、天皇杯で頑張ってくれ・・・」と思っているからでしょうな。とりあえず仲間内での話では「最後は勝ってくれないと困るよな」っていう話題が出るんだけど、負けたからと言って、そんなに「精神的・肉体的」な苦痛は微塵もありません。どうやら「疑似・消化試合モード」に突入すると、ジャンキーのように脳内麻薬が放出され、肉体的・精神的な痛みは感じなくなるようです。草食動物は肉食動物に捕食される時、脳内麻薬によって痛みを紛らわせ、大きな苦痛を伴わずに絶命するそうです。この調子で行けば、我々ベガサポも「大きな苦痛を伴わず」にリーグ戦連敗で終了しそうな今日この頃です。

広島戦で負けた時は「まっ、ぶっちゃけ、向こうの方が強いよ」と脱帽し、新潟戦で負けた時は「まっ、向こうの方が「勝ちたい気持ち」がメチャクチャ強かったから、しょうがないな・・・」と諦めがつきました。そしてこの日、清水に負けた時ベガルタンは「新潟戦の時よりも内容が良かったんじゃないか・・・主力が離脱しているなか、それなりに頑張ったよ・・・」と、負けた事を嘆くのではなく、気づいたら、イソップ物語の「北風と太陽」のごとく、太陽さんのように「温かい目」でチームを見守っていたのです。

ここ5試合を振り返れば、仙台の成績は「1勝1分け3敗」です。勝ったのは天皇杯の清水戦のみ。その試合内容も、お世辞にも「ナイス!!」とは言えなかっただけに、この終盤戦におけるベガサポの苦悩は推して知るべきでしょう。しかし、幸いにして今年のベガサポには「心の非常口」が用意されています。その扉に先に有るのは「残留」という、それはそれは温かく、「耳かき」の後先にある「フワフワの白い毛」のような温もりであります。良かったですな、非常口があって。

ホーム最終戦、そして手倉森を慕う選手たちにとってもホーム最終戦。試合前の選手たちのコメントを拾うと・・・

リャン「個人的にも長い間お世話になった。今の自分があるのは、間違いなく誠さんのおかげ、ホーム最終戦は絶対に勝って送り出したい」

広大「サポーターの為、そしてテグさんの為にも勝ちたい」

蜂須賀「使ってくれて本当に感謝しているので、恩返ししたい」
等々、それはそれは「手倉盛」のコメントがオンパレード。どれだけ選手から信頼されていたか・・・これらのコメントは、その証左であります。


そのようなコメントをしていたのは、事前に知っていたベガルタンなので「今日の試合は死闘になるはずだ・・・」と思っていました。しかしです、試合中も、試合後も、「その死闘」の局面を思い出す事は出来ませんでした。試合中ならば、入れ替え戦の時は「ワンプレー・ワンプレーに気持ち」が見れたのに、この試合では・・・。試合後だって、昨日行われた徳島―千葉のフレイオフで、試合終了後の千葉の選手がピッチに倒れ込んで泣き崩れるような状況は皆無・・・。別にね、「泣けよ」と言っている訳じゃないんだけど、清水戦で試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、ベガルタの選手は誰一人ピッチに倒れ込む選手は無く、どちらかと言えば「あ~あ、負けちゃったよ・・・」みたいなサバサバ感で満タン。そのサバサバした表情からは、どこにも「監督の為に勝ちたい」という気概などベガルタンは感じられませんでした。どうやら選手も、サポ同様「疑似・消化試合モード」に突入したようです。まっ、選手だって「人間だもの・・・」と言う事なんでしょうな。


リーグ戦はどうでもいいよ・・・と思いつつも、これだけ勝てないと凹みます。特に、新潟戦ではメチャクチャ凹みました。個人的なスキルを数値化し、新潟と仙台を比較すれば、そんなに差は無いはずです。しかし、結果と言えば、無様な惨敗・・・。こうなってしまった要因を探すとすれば、もう「メンタル(気持ち)」しかありませんな。東京も、完全に「疑似・消化試合モード」へ突入したとは言え、最終戦はホームなので仙台よりもモチベーションは高いはずです。そんな相手に対し、仙台はどのように戦うのでしょうか?何気に興味がわいてきたので、ひょっとしたら東京競馬場経由で行っちゃうかもしれませんな。