2012年5月2日水曜日

新潟戦2

スタジアムDJからも「ただ今の得点は・・・選手です」といったアナウンスがされれば、誰だって新潟が先制したと思うはずです。もちろん、ベガルタンも「あ~~あ、先制されちゃったか・・」と諦めたし、斜め前方の、そうですなぁ~~、40代前半の男性サポなんかは格闘家高田をインスパイアして「首位の仙台、かかってこいやぁ~~!!!」と絶叫。もうね、昨年も同じような場所で観戦したけど、盛り上がりの違いは歴然でしたな。ゲームするガキは居ないし、携帯と睨めっこしている女性も居ないし、ビールを飲んで日光浴している親父も居ないし、とにかく、この日のバックスタンドはアグレッシブでした。ひょっとして、タダ券って廃止されたの?そう感じるくらいに熱気があったし、そんな状況で先制ゴールが『幻』になっちゃったから、スタンドが殺気立つのは当然と言えば当然です。

正直、新潟の選手がゴールした瞬間に副審を見てないので、オフサイドの判定が迅速に行われたのか?それとも林の抗議によって行なわれたのかは分かりませんが、まっ、ベガサポとしてはOKだったですな。ここから普通の試合内容になれば、こんなことは忘れ去られ、サポーターたちも応援に集中するところなんだろうけど、この試合は前半の試合内容がグダグダだったのが、その後のスタジアム雰囲気に大きく影響しました。前半に放ったシュート数は新潟が2本、そして仙台至っては「たったの1本」という丁重な試合内容。どこかのポイントに「見せ場」がある訳でもなく、ただ、ダラダラと時間のみが経過して行った感じでした。

いや、正確に言えば、新潟サイドからすれば「見せ場」になるであろうポイントは結構あったんだよね、仙台と違って。しかし、ゴール付近で貰ったセットプレーがことごとく「ノーチャンス」となってしまったから、新潟サポのイライラ指数もかなり高かくなってしまいました。新潟のキッカーって、田中でしたっけ?あんだけ蹴って可能性が感じられないって、ある意味凄いよ。ベガサポでさえ、そう感じたのですから、新潟サポとすればじれったくなった事でしょうな。

仙台の前半は「シュート数1本」でしたが、決してコンディションが悪いとか、連係が良くない訳ではないよね。試合を見ていての率直な感想は「太田と関口がまるで活躍出来てない・・・っていうか、そもそも彼らが活躍できるスペースが無い・・・。これって、仙台対策の結果なのか?」といったものでした。誰が考えても、仙台のストロングポイントはショートカウンターとサイド攻撃です。そして、その両輪を支えている選手が太田と関口である事に論は持ちません。新潟は、FWの矢野までもがスペースを埋める守備を頑張り、徹底してブロックを築いて仙台が生かそうとしているスペースを消して来たのです。

これには驚きました。何故なら、このような守備は昨年まで仙台が行ってきた戦術だからです。時に他サポからは「つまんねードン引きサッカーしやがって!!」と揶揄されながらも、懸命に頑張り抜いて結果を出してきた戦術を相手チームにやられ、そしてシュートを1本しか打てずに(しかも、可能性が感じられないシュート)苦戦している・・・。別に上から目線ではありませんが「こうしてみると、自陣でブロックを形成されるって、厄介なんだなぁ~~」と正直に感じました。これは試合後の選手たちからのコメントでも確認できます。

「ブロックしてくる相手をどう攻めるかが課題」 関口
「ブロックを固められて相当研究されているなと感じた」 松下
このコメントは、そのまま昨年相手チームの選手から言われたもののリフレインです。このことからも、仙台のサッカーが若干とはいえ昨年よりも『進化』していることが伺えます。このまま、進化して行って欲しいですな。

そんなこんなで後半が始まり、何気に「仙台推し」の展開。明らかにシュートの数も増え、可能性を感じられる攻撃回数も飛躍的に増えてきました。しかし、新潟の守備も結構堅く、ロングクロスはことごとく東口がキャッチし、サイドラインをエグってのドリブル突破にはFWの矢野が対応、その徹底した守備力に手を焼いていました。そんなこんなで試合時間も残り少なくなって「あーあ、引き分けか・・・」とベガルタンが考えていた時に、事件は起こったのです。松下が上げたクロスをエリア内でトラップしようとしたウイルソンに対し、新潟の選手が痛恨のファール!!そしてPK!!私の周りの新潟サポの「怒りのボルテージ」は最高到達点を突破。「なんであれがPKなんだよ!!」「何なんだ、このクソジャッチは???」「また仙台よりの判定かよ!!!」みたいな感じで物凄い険悪な雰囲気。

正直言って「今のでPKなの?」が自分たちの実感だが、こういうこともあるから「攻めている方が有利」なんだよね。適当に打ったシュートがディフェンダーに当たって方向が変わって入ることもあるし、この日のようにエリア内でファールを貰える時もある。この審判のジャッチがどうのこうのではなく、こうゆう事もあるからこそ、攻める姿勢が大事だと感じたベガルタンです。

そしてPK。祈るベガルタンに後輩が話しかけてきた・・
後輩A「リーダー、ちょっといいですか?」
自分「なんだよ、今集中しているのに・・」
後輩A「ここでゴールが決まったら、喜びを爆発させてもいいでしょうか?」
自分「・・・チョット待て、爆発は勘弁してくれ」
後輩B「じゃあ、立ち上がって「よしっ!!」くらいはどうでしょうか?」
自分「・・・それも我慢してくれ。座席の下で小さくガッツポーズなら許可する」
後輩A「それだけですか?」
自分「それがジェントルマンだ」

結果としてウイルソンのゴールが決まり仙台の勝利。試合後、ふがいない試合をした新潟選手への罵声は無く、怒りの矛先は主審とベガルタの選手たちに向かられた。
「こんなんで勝って嬉しいのかよ」
「これが首位のサッカーなのか?」
「審判に助けてもらってんじゃねーよ」
これらの罵声は、ほんの一部で、もっとひどい罵声が仙台の選手たちへ浴びせられました。後輩Aも「意外と怖いっすね、新潟サポも」と言ってきたが、ベガルタン的には「こんなに熱くなれるサポーターが居るのなら、新潟は大丈夫だ」と言う考えです。負けて悔しい・・・メッチャ悔しい・・・怒りが収まらないから相手サポへ・・・。この流れ自体を正しい方向性とは言わないが、その怒りがあるうちならば新潟は頑張れるはずです。

明日は鳥栖戦、ビートサガン!!

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    いつも楽しく読ませて頂いております。
    先日の新潟戦におけるPKに至ったファールについてコメントをさせて下さい。
    私たちはゴール裏のややメイン寄りの前列から状況を見ておりましたが、ブログ主様やTV観戦の方々とはかなり意見が異なり、その瞬間一斉に「PKだべー!」と叫ぶほどでした。
    新潟#4が横っ跳びからのボディーアタックをウイルソンにかました様に見えたのです。
    見える角度や距離によって、感じ方は変わるものだなと再認識させられたシーンでした。

    また、試合終了後、メインスタンドから審判団に向けて投げ込まれたPETボトルや植込みについて、何のコメントも出ていませんよね。制裁金や当事者の出禁があっても良い位の出来事に思えたのですが…

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    1. wild_oyaji殿へ
      返事が遅れてごめんね、GWでPCはノータッチだったものですから

      そうですか、見る角度によっては、そのように違うものなのですか
      そして、マジで投げ込みがあったのですか?
      新潟サポは、そんな事をするとは思ってなかったので意外です。

      しかし、チームの負けが込んでくると、サポの心が荒れることは経験則として知っています。
      投げる人も辛いし、投げた後、バツが悪そうにするんだよね

      貴殿がいつ頃から私のブログを読まれているのかは分かりませんが
      今後ともよろしくね

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