2012年5月14日月曜日

ガンバ戦に想う

えーと、勝てませんでしたな。しかし、個人的には「いくら調子が出てないガンバとはいえ、アウエーで、追いついての1-1で引き分けなら、全然OK!!」という心境です。この日、ベガルタンは後輩のアパートで仲間と観戦、まっ、土曜日のナイターなので、一人淋しく自宅観戦よりは楽しめるんじゃないか?という作戦であります。で、楽しめたか?ということなんですが、スギちゃん風に言えば「まずまず楽しめたぜぇ」とでもなりますかな。

そんなこんなで放送が始まりました。そして両チームのスタメン発表。すると、後輩の1人が何気に「いつもと比べたら、ガンバのメンバーに威圧感というか、オーラというか、怖さみたいなものが無くないっすか?」と呟いた。確かに、自分も何気ではあるが「例年よりは小粒だよなぁ~~」とは感じました。しかし、それはあくまでも「感覚」なので、本当かどうかは自信が持てませんでした。気になったベガルタンは、後輩へ2年前に昇格した年の「ガンバ対ベガルタのスタメン」を調べさせた。すると、その当時のスタメンは下記の通りである・・・・。

2010 3/28 ガンバ対ベガルタのスタメン

仙台             ガンバ
林                藤ヶ谷
朴・広大・エリ・田村     加地・中澤・山口・高木
関口・富田・直樹・フェル   橋本・明神・遠藤・二川
リャン・中原           平井・チョ・ジェジン

そして、この前のガンバ対ベガルタのスタメン

仙台             ガンバ
林                木村
菅井・大海・鎌田・田村    丹羽・中澤・今野・藤春
関口・富田・角田・太田    寺田・明神・遠藤・倉田
ウイル・赤嶺           佐藤・パウリーニョ

ん~~、こうして見てみると、確かにガンバのメンバーは多少なりとも「小粒」になったような気もしますな。特に、2年前の中盤「橋本・明神・遠藤・二川」は威圧感十分、これらのメンバーが揃うだけで「マジ、強そぉ~~」と思ったのは自分だけではないはずです。それに比べ、一昨日のメンバーと言えば・・・微妙に「怖さ」が薄れて来たような気がします。だから、この日のスタメンを見た時に後輩が感じた「ガンバのスタメン、威圧感、無くないっすか?」は、ある意味、素直な実感だったかもしれませんな。

それにしても、2年前に行なわれたガンバ戦でのスタメン、今振り返ると「何気に不安」なメンバーです。いやね、エリ・フェル・直樹以外は全員残っているので、懐かしさのような物は無いんだけど、この当時のスタメンで現在もスタメンなのが「実質リャン、関口、菅井、富田の4人だけ」と言う現実が、そのままJ1の厳しさを如実に表しています。仙台の強さの秘密は「主力や戦術を、時間をかけて育て、オーガナイズした結果」と言われる事がありますが、厳密に言えば「戦術に関して言えばベクトルは共有されて入るが、育成は、まだまだ始まったばかりで、ここ数年の活躍は「育成よりもスカウトの的確さ」に支えられているのではないか?」と言うのが個人的な考えです。

太田、松下、赤嶺、角田、鎌田、大海、柳沢、ウイルソン・・・、ここ数試合を見るまでもなく、現在の仙台で試合に出ているメンバーの1/2以上は、ここ2~3年のうちに仙台へ加入してきた選手たちです。そう考えると、もちろん「大外れ」はあるものの、仙台のスカウティングが現在のチームを支えるくらい機能している事が分かります。つまり、チーム編成の責任者やスタッフは、十二分に「グッジョブ!!」をしてきているのです。もしも年末に、サポーターが選ぶMVPの投票権が私にあれば、その一票は「チーム編成の責任者」に投ずるでしょう。今の仙台を支えているのが「リャンや関口などの仙台で育った選手たち」という事を否定するつもりはありません。しかし、それと同じくらい「今の仙台を支えているのは、ここ数年で仙台へ加入してきた選手たち」という現実を、我々はしっかりと直視せねばなりませんな。

今の活躍に、中原や広大などの選手がしっかりと絡む事が出来ていれば、「仙台の育成の土台は出来つつある」と思えるのですが、現実は中々試合に出ることすら出来てない現状があります。手倉森監督は就任時「5カ年計画」をコメントし、今はその現実に向けて着実に歩を進めていますが、育成の成果を5~6年という短いスパンで成果を上げる事は不可能のようですな。おそらく、育成の成果をチームとして、サポーターとして実感するには「10年、20年というスパン」が必要なのでしょう。

いつの日か、ベガルタが常勝チームとなり、気がついたらスタンドのあっちこっちで「あれ?今気づいたんだけど、今日のスタメンは全員ベガルタユース出身者じゃないか・・・」という話題が聞こえて来るのがベガルタンの夢であります。もちろん現実的な夢とは思えませんが、そうなった時、きっとベガルタンは勝敗にかかわらず、常に幸せな気持ちでユアスタに来ているはずです。私が生きている間に、そうならない事は分かっています。しかし、私の息子の時代には、それでも無理なら孫の時代には、そうなって欲しいと心の底から願っています。

試合内容については、明日書き込みます

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