2017年6月20日火曜日

鳥栖戦


鳥栖戦は、勝てなくて残念・・・というよりも「負けなくて良かった・・」という感じでしょうか。決してゲーム内容で圧倒していた訳じゃないし、シュート数も多かった訳じゃないし、アウエーだし、クリスもいなかったし、暑そうだったし、久しぶりだし、九州だし・・・。そんなことをトータルで考えれば、勝てないことを嘆くよりも、負けなかったことをポジディブに捉えたいところですな。

個人的に鳥栖のイメージは堅い守備と豊田。ちょっと前なら、何が何でも豊田に当てて・・・的なイメージだったんだけど、この試合では豊田をダシにしつつ、周りのパスワークでチャンスを作る・・的な感じ。ブッチャケて言えば「素直に豊田へ当てた方が怖い気も・・」という感じですが、これを仙台風に例えると「いつまでもリャンに頼っていては・・」と同じで、鳥栖も仙台と同じで変革の時期に来ているようです。それにしても、78年くらい前までは赤字の貧乏チームだった鳥栖が、今ではイケイケチームの一角・・・羨ましい限りです。

試合内容的にはイマイチの前半。スタート直後のシュートを除けば、決定機自体は少なめ・・いやいや、無かったかも。実際、前半のシュート数は「たったの2本」とか、これではいくらなんでも少なすぎます。もっとも、新潟・大宮の裏天王山で勝った大宮は「放ったシュート数、たったの2本で2ゴール」という快挙。ただし、こんなことを期待していたのでは、チームの未来が暗くなります。贅沢は言いません、せめて「ハーフで5,6本のシュート(10分で1本くらい)」は打って欲しいものですな。

鳥栖の先制は、まさにこれ。放ったシュートが仙台dfに当たり、コースが変わってゴールイン。ほんと、打たなきゃ始まらない典型ですな。だけど、決して「ラッキーゴール」と言うつもりはありません。あの局面において、フリーでシュートを打てる状況を作ったチームの勝利です。

それは仙台の中野のゴールも同じ。周りも、そして本人もインタビューでは「ごっつぁんゴール」と語っていますが、あの場所に詰めていることがポイントでしょう。何気にボールが零れてきたような気もしますが、そう感じるのは素人。この意味を神様、マイケル・ジョーダン風に説明すれば・・・

カンファレンスファイナルで宿敵、デトロイトに苦しめられながらも何とか勝利。その直後、アナウンサーから「フリースローからの混戦でラッキーにも貴方の足元へボールが零れてきて、それを決め切っての勝利でしたよね?」と問われた時、ジョーダンはアナウンサーを睨みつけて、こう言いました。

全然ラッキーではない。この試合では、我々の方がルーズボールに飛び込んでいく姿勢があったし、何よりも勝ちたい気持ちがデトロイトよりも勝っていた・・・だからこそ、ボールが我々の方に零れてきたのだ。ああいった場面では、勝ちたい気持ちが強いチームにボールが零れてくるものだ。この試合では、スキルやテクニックではデトロイトに劣っていたかもしれないが、メンタルでは絶対に負けてなかった。実際、試合の結果もそうなったしね・・

神様と呼ばれたジョーダンでさえ、大事な試合や局面では「メンタル(気持ち)」を重視しています。中野のゴールには、間違いなく「気持ち」が見れました。勝てなかった事は残念ですが、気持ちが見れると、結果が出なくても納得するベガルタンです。

明日は天皇杯、筑波大学戦。正直、ちょっと不安です。

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