2012年4月10日火曜日

磐田戦に想う

前半は互いに無得点だったものの、後半になると試合が動き始めた。まっ、先に失点をしちゃうんだけど、そのシチュエーションはと言えば「えっ、何なに?入ったの?入っちゃったの?」みたいな感じのゴールだった。どの失点だって「1点は1点」なんだろうけど、どうせ決められるのなら綺麗に崩されての「ズドォーーン!!」の方が、何気に清々しい気持ちになるのは自分だけでしょうか?どんな失点だって、チョットしたマークのズレや連携のミスから生じる物だとは知っていますが、あの磐田の先制だけは「キツネにつままれた」ような感覚が生じるゴールでした。ゴール前、ノーマーク、至近距離でキーパーと1対1になる・・・・。普段なら絶対にあり得ない事なんだろうけど、あったんだよね。逆に言えば、あそこに詰めていた菅沼が良かったのでしょうな。

先制された瞬間、Sバック中央付近は瞬間冷凍状態!!そうですなぁ~~30秒くらいは全体がフリーズしました。何気に仙台が押していたような雰囲気を感じていたから、先制された事が、しかも、あんな訳が分からない状態で先制された事がよほどショックだったのでしょう。かく言うベガルタンも固まりましたから。「えっ、そんな感じで入っちゃうんだ・・・」って。しかし、そんな落ち込んだ心理状態を一発で解凍してくれるプレーが出るからサポは止められません。スピードに乗ってゴール前へ突っ込む関口に、不安定ながらも何とかボールを繋ぐウイルソン、そしてドリブルでチョを振り切り、キーパーとの駆け引きを制して右隅へボールを流し込む・・・。いいゴールでしたな。

しかしながら、ベガルタンが最も感動したのはゴール直後の光景にです。ゴールを決めた関口は、そのままサポーターへアピールしながらアップをしている仲間たちの元へ走り寄ります。すると、柳沢と猛烈に抱き合い、そこへ広大が合流、そして内山も近寄ってハグ!!ハグ!!ハグ!!この光景を見ただけで、ベガルタのチームにとって「関口がどのような存在か?」が分かると言うものです。あの瞬間の光景が観れただけでも、年チケ代を支払っている価値があると思いました。あの光景には、言葉では上手く説明できませんが、これまでの苦しみや辛さを共有してきた仲間たちからの「真の意味での祝福」が込められていたような気がします。

言葉にすれば「ヨッシャァーー!!」だけですし、行動にすれば抱き合っただけですが、あの関口と柳沢の抱擁シーンには、言葉を超絶した「何か」を感じる事が出来ました。日本代表に選ばれ、アルゼンチン戦に出場、その後チョットした見解の相違で監督から謹慎処分を受け、以後はゴールと言う結果を出す事が出来ず、そして大震災を経験・・・。この2~3年で、関口は大きく成長したはずです。素晴らしい経験もしましたし、辛い経験も、そして哀しい経験もしました。そのいずれの経験も、我々サポーターと共有できているからこそ、あの柳沢との抱擁には感動を覚えます。感動とは「結果+プロセス」であり、そのプロセスの時間を共有できるのがサポーターとしての喜びなのではないか・・・。あのシーンを観て、ベガルタンはこんな事を考えていました。

しかし、そんな感動も長くは続きません。大海曰く「不用意なパス」、そして富田曰く「トラップミス」から失点をしてしまいます。相手のシュートも上手かったんだけど、これには私の周りの普段は滅多に大声を出さないサポの集団が「何してんのやぁーー!!」とキレました。マジで怒りに顔を硬直させてましたから、本当に怒っていたのでしょう。そうですなぁ~~、どれくらい怒っていたかと言えば・・・

こんな感じですかな。普段キレない人がキレるって、怖いよね。

ベガルタンはキレると言うよりも、どちらかと言えば哀しかったです。せっかく、関口がサポーターの気持ちと共にゴールを決めてくれたのに・・さらに言えば、もうチョットゴールの余韻を味わいたかったのに、5分ももたないのか・・・と言う気持ちでした。こんな切ない気持は、小6の時に好きだった女の子のスカートをめくったら、いきなりバシッ!!と平手打ちをされ「あんたみたいな人、本当に大嫌いよ!!」と言われた時と同じくらい切なかったです。そして、そのシーンは、4年後、ガンダムのシーンに登場します。

あの時、ベガルタンはカイの気持ちが痛いほど分かりました。綺麗な女性から平手打ちを喰らう・・・この切ない気持ちは、された人でないと絶対に分からない。ついでにいうと、私はセーラ役の井上さんの声が大好きで、亡くなった時は1週間喪に服しました。

この続きはまた明日

2 件のコメント:

  1. セッキーのゴール後にそんな一幕があったのですね!
    仲間ともみくちゃになっていたので見のがしました(笑)

    その後も押せ押せの展開でしたからね・・・
    失点後にセンターサークルでしゃがみこむ赤嶺が印象的でした。
    好事魔多しですから特に富田にはしっかり反省してもらって、そして切り替えて柏戦に備えてほしいです。角田4枚目ですし。

    全体的には、勝てませんでしたが、水曜にナビスコがあったことをすっかり忘れてましたし、それを差し引いてもナイスゲームだったと思います。

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    1. ベガコベ殿へ

      ゴールした喜びの大きさは、そのゴールを喜ぶ仲間の数と比例します
      あのゴールは、間違いなくチーム全員で奪ったゴールだ・・・
      そう思わせるくらいのシーンがゴール後にありましたな

      反省が不必要だとは思いませんが、反省を求めすぎると委縮の要因になりかねません
      個人的には「ここで反省を求めるのではなく、いいよ・いいよ、攻撃的にいけば
      そのようなミスも出てくるものさ・・そのミスを恐れなくていいから
      これからもバシバシとパスを受け繋ぐ選手を目指してくれ・・」というスタンスでおります

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