2012年4月2日月曜日

セレッソ戦の実感

何とか勝ちましたな。後半の中盤以降は押されっぱなし、尚且つ、播戸にゴールを許してしまって以降はサンドバック状態に近いものがありました。そしてロスタイムが5分だもん、ベガサポだったら「何となく嫌なデジャブー」が見えて来るのはしょうがありません。まあね、相手はセレッソだし、ホームで1点負けている状況ならば、彼らが攻めダルマモードでガツガツ来るのは想定内であり、だからこそ、ベガルタンは「アウエーで1-2で勝っている時の試合の終わらせ方を見れば、仙台のチームとしての成長が分かるかもしれん・・」という想いを持って試合を観ていました。で、その観ていた率直な感想なんだけど「勝って終わらせる事が出来たのは成長かもしれなが、この試合の終盤は、「押されながらもゲームをコントロール出来ていた」とは言えないのではないのか?」と言う感じですかな。

しかしながら、連携が発展途上段階で、攻撃的な守備の構築も実戦形式のテスト段階である事を考慮すれば、「実践で新たなオプション (鎌田をアンカーにおく布陣) を試しながらも、何となく勝てている現状で3月は満足すべき」と考える事に若干とはいえ整合性があるはずです。しかしまあ・・・「何となく勝てている現状で3月は我慢だ・・」なんて言い方は、読まれる人によっては「何なんだよ、チョット勝ったぐらいで、もう上から目線かよ!!」と思われる事は確実だけど、決してどの「試合も力でねじ伏せた感」は微塵もなく、圧倒的なポゼッションでゲームを支配していたという現実もない状況では「長年継続して、チームを作って来た貯金の利子で何となく勝てている・・・」と思うのは率直な実感です。

実際のポゼッション率は若干ビハインドだろうし、シュート数も倍以上少ないし (後半なんて仙台のシュート数は1本だよ?)、このような状況ではセレッソの選手が「そんなにピンチが多い訳ではなかったので・・・」とか「後半の戦い方が出来れば勝てたはずだ・・」とコメントしてしまう心境は理解できます。セレッソの場合は、監督が代わり、選手も代わり、その中でキャンプからチームコンセプトの共有化を作り始めたばかりのはず。今回の場合で言えば、現時点での「チームとしての完成度が勝敗を分けた」としか言いようがありません。セレッソは素晴らしいチームで、若手の有望な選手も多く、これらの選手がチームとして機能した場合に仙台が劣勢になる可能性は否定できません。その意味では「早い時期に戦っておいて良かったよ・・・」と思わずには居られませんな。


素敵な動画のアップ、ありがとうございます。私が気になったのは、この動画をアップされた方が、ベガサポなのか、それともセレッソサポなのか?であります。実況の音声がないだけに分かりづらいのですが、何気にセレッソサポのような気がしますな。

最近は何かと「仙台のプレーは韓国のチーム並みにラフで汚い」という評判が聞こえてきます。しかし、2年前には「フェアプレーのチーム」としてリーグから表彰されており、ベガサポからすれば「えっ、うちがラフ&ダーティーなチームだって?そんな冗談はよしてくれよ・・・リャンがそんな事を聞いたらキレるよ・・・」という想いは禁じ得ません。ただし、この試合でも仙台のイエローはセレッソよりも多く、データで確認はしていないものの「昨年の5試合消化時点よりは、何気にイエローの数は多いような気がする・・・」という感じはしています。ここまでコンスタントにイエローを貰っていると言う事は、「何気にイエローが多くなった理由は審判ではなく、どうやらラインを高くしての攻撃的な守備という戦術にあるのではないか?」という推論が成り立ちます。

今年のベガルタは、昨年よりも明らかにラインを高くなり、より前線から守備が始まります。しかし、その高いラインの裏を取られれば、あっという間に大ピンチになってしまう事は素人でも明らかです。もちろん、チームとしてのリスク管理は徹底してやっているとは思うけど、それでも局面局面では後手を踏む場合だってあるでしょう。バイタル付近に堅固なブロックを形成して守っていた昨年ならば、1人が局面で後手を踏んでも直ぐ近くには大勢の仲間がいるので、互いに「カバーしてくれる」という安心感が働いて無茶なことはしなかったんだけど、今年は「カバーしようにも、ラインが高くなって守るエリアが極端に広くなった」ため、カバーできる頻度が少なくなり、そのように自覚している選手がつい「ファールをしてでも止めねば・・・」と自覚している結果がイエロー多発の要因だと思っています。この要因が正しければ、イエロー増加をストップする為には「現状の戦術理解度をチームとして深め、より連携に磨きをかけるしかない」と言うのがベガルタンの持論です。

今年に入ってから、格段に林のカバーするエリアは広がってきました。仙台の連勝は嬉しいのですが、勝っていけば勝って行くほど他チームから研究され、高くなったラインとキーパーのキャップや、ラインの裏などを徹底的に狙われる事は明白です。そうなった時、イエローを貰うことなく守り切れるようになったら、間違いなく「仙台のサッカーは進化した」と言えるはずです。今年の末に、そう言いたいものですな。

0 件のコメント:

コメントを投稿