2013年5月28日火曜日

ベガルタン総統閣下シリーズ、Vol.1(追記をアップ)


総統閣下、清水戦で怒り狂い、浦和戦でネガティブとなる!

仙台市青葉区、森深き一本道をくぐり抜けると、第五帝国を復活させて世界制覇をもくろむカルト集団の本部がある。本部の扉を開けると、教会のような礼拝堂があり、そこにはヒットラーの銅像が鎮座されていた。優秀な頭脳集団を形成した第五帝国は、日本が誇る最先端医療技術iPS細胞を駆使し、ヒットラーのクローンを再生させることに成功。まずは、若者の信者を増やすべく、ベガルタ仙台のサポーターのふりをして、誰にも気どられる事無く、ベガサポを入隊させようと画策していたのだった。

ベガルタン総統は清水戦当日、どうしても仕事が抜けられず南部福島方面を視察。ネットやメディアの情報を一切オフにし、本部に帰ってから、まったりと「勝つと信じていた清水戦」の録画を、ビールを飲みながら観戦するのを楽しみにしていた。相手の清水と言えば、唯一のエースであるバレーは出場停止で、もう一人の助っ人もコンディション不良で試合には出れず、さらにはチームも連敗中であり、ひょっとしたら「中断期間で監督の解任があるかも・・」という不穏な雰囲気さえ蔓延している状況ならば、ベガルタン総統ならずも「じゃあ、いつ勝つの?今でしょ!!」というフレーズが出てくるのは極めて自然だ。長年苦しめられてきた清水に、ようやく鉄槌を下す時が来る・・・そう思っただけで、会社の後輩から「今日は飲みに行って、その後はキャバでもどうですか?」という甘いトラップも完全スルーを決め込む事が出来たのであった。

本部に戻ったベガルタン総統が扉を開けると、全員が2列となって整列し、一斉に「ハイール・ベガルタン!!」の連呼。その声の質感によって勝利を確信したベガルタン総統は、初代ヒットラーの名言「パリは燃えているか?」をモチーフにしたワードを、声高らかに掲げるのであった。

ベガルタン総統「みんな、清水は燃えているか?掲示板は閉鎖しているか?」
一同「・・・・」
ベガルタン総統「おいおい、黙っちゃ駄目だよ、ここは一番盛り上がるとこだよ?もう一回ね。「みんな、清水は燃えているか?」
一同「・・・・」
ベガルタン総統「何なの、この静けさ・・・」

凍りついた礼拝堂の本部で、一番部下のアルベルトが、録画したDVDを使って状況を説明し出した・・・・




もしも、本当にもしも、浦和にボロクソに負けたら、ベガルタン総統シリーズの続編を作らざるを得ないでしょうな。そんな事は無い、そんな事はあってはならない・・・と思いつつも、何故か不安なベガルタンです。だって、状態が悪く、バレーが居なかった清水に一蹴されたんだよ?不安になるのもしょうがないよね。可能であれば、勝って気持ち良く中断期間に入りたいものです。

追記
急きょ、明日東京の会議に参加する事になったベガルタン。「あぁーー日程が一日ずれれば、レッズ戦へ行けたのに・・・」と落胆。しかし、レッズ戦には“どうしても俺の応援がいるはずだ・・”と勝手に盛り上がってしまい、すかさず策略をめぐらします。まずは、後輩である新藤プロジェクトリーダーへ連絡。


ベガルタン「おい新藤、頼みがあるんだ」
新藤「えっ、嫌ですよ、この間のような「ガールズバーの女の子を無理やり店外へ連れ出せ」みたいな指令は、もう懲り懲りです・・・」
ベガルタン「いや、あん時は悪かった。今日はマジでガチな頼みなんだけど、実はな、明日、本社近く会社へ打ち合わせに行くんだけど、その事前の打ち合わせを、前日に俺としたい・・・って支店長に言ってくれないか?」
新藤「えっ?その件でしたら電話とメールで十分ですよ・・・」
ベガルタン「分かってる、分かっているからこそ、こうやって頼んでいるんだ」
新藤「もうクライアントとの話し合いは十分してますし、明日先輩が行くのも、仙台支店担当との顔合わせがメーンなんですから、前日から来なくても・・・何か別件の用事があるんですか?」
ベガルタン「ある。何が何でも前日入りしたい」

こちらが無理な依頼をした時、後輩の新藤は必ずと言っていいほど“バーターな取引”を提案してくる。今回は、七夕期間中に仙台出張ができるように手助けして欲しい・・・と、その時、仙台支店の綺麗どころと合コンがしたい・・の2点であった。本来ならば「何で、そこまで面倒みなきゃなんねーンだ!!!」と事務所のデスクをひっくり返すところだが、どうしても埼スタへ行きたいベガルタンは、渋々承諾。ちなみに、新藤の提案は3つあって、最後の一つは「その合コンのお金は経費で落として欲しい・・・」であったが、流石にそれは拒否したベガルタンです。

新藤「分かりました。仙台支店長へは、こちらの本部長のハンコを貰って、早速連絡をさせていただきます。えーと、宿泊はいつものところに手配しときますね、チェックインは何時頃ですか?」
ベガルタン「23時頃だ」
新藤「えっ、ずいぶん遅いですね。ただ、形だけでも先輩と打ち合わせを、しなきゃいけないので、東京へは何時頃来るんですか?」
ベガルタン「16時頃には行く」
新藤「その後、誰かと会うんですか?」
ベガルタン「逢うんだ」
新藤「訳ありの女(ひと)なんでしょうね」
ベガルタン「大ありだよ・・・」

そんなこんなで、急きょ、埼スタへ参戦する事が可能となりました。ベガルタンが無理をしてでも逢いたいのは只一人、関口です。ひょっとしたらスタメンかも・・・という報道を知った時、どうしても行きたい衝動が止まりませんでした。赤いユニフォームを着て、ベガルタと戦う関口に、ベガルタンは何を想い、何を感じるのでしょうか?まあ、関口が出ない・・って可能性もあるから、何とも言えませんが、とにかく楽しみなベガルタンです。

  今日は浦和戦、ビートレッズ!!

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