2013年5月13日月曜日

大宮戦に想う

GW期間中、7名の方から「老眼で読みにくいから、文字を大きくしてくれ」との要望がありました。よって本日より、文字のサイズを7名の為に大きくしました。ベガつぼは、ご年配層に優しいブログを目指します。

何とか勝ってくれましたな。後半は、だいぶ押し込まれましたが、その事自体で「仙台は駄目だった・・・」とは思えず、冷静に見れば「これが7連勝で首位である大宮の底力なんだろうな・・・」と思いながらハラハラしておりました。最近の仙台と言えば「前半はダメダメ君で、後半を頑張って、何とかチャラ(引き分け)・・・」と言う展開が多かったのですが、何気に名古屋戦辺りから潮目が変わって来ましたな。あまりにも「前半は駄目駄目だった・・・」と言う試合が続いたのを反面教師としたのか、少なくてもこの試合の仙台は前半からスパートしてたのは、大宮選手のコメントからも分かります。

今井智基選手(大宮)「前半は相手も元気で前からプレスをかけてきた中で、つなぐとこと蹴るところをはっきりすれば良かった。逆に相手は徹底してロングボールを蹴ってきて、相手のペースになってしまった」

上田康太選手(大宮)「前半は相手が球際に激しくきていたし、シンプルに裏をねらってそのセカンドボールを拾ってって感じだったから、やりにくそうだった」

これらのコメントからも、この大宮戦は前半から飛ばしていた事が分かります。首位である大宮に対し、徹底的なスカウティングと売りであったはずの「前線からの激しいマーク」を加味させることにより、大宮戦の前半は完璧とも言える内容でしたな。


仙台を揶揄する表現には「ドン引きしてのカウンターサッカー」、とりあえず大きく蹴り出してセカンドボールを狙う「縦ポンサッカー」、荒々しく汚いファールを連発する『カンフーサッカー』などがありますが、大宮戦の前半を見ていたら「悪い意味ではなく、良い意味で最初っからガツガツ行くサッカーこそ、仙台の生きる道なんじゃあ・・」との思いを強く持ちました。ポゼッションで圧倒し、綺麗にパスを繋いでゴールを奪う・・・は理想です。多少失点するリスクはあっても、攻撃的なサッカーで相手を圧倒する・・・も非常に魅力的です。今年のベガルタは、明らかに「より攻撃的なチーム」へと変化させようとしていた節はありますが、残念ながら昨年並みの果実(結果)を得るには至りませんでした。そこで、チームは原点に返った。この連勝は、『いつでも戻れる原点という土台がある仙台の強みが出た結果ではないか・・・』と考えています。もちろん、原点(土台)とは『堅守速攻』であります。



このタイミングでの大宮戦。どう考えても「そろそろ大宮も負けそう・・」という匂いがプンプンでの大宮戦。メディアも「最後に土をつけたのが仙台」というナイスなフレーズを連呼しつつ、相性の悪さを強調していた大宮戦。勝利の女神だって、最初から仙台の方に軸足を置いていたのでしょう。さらに言えば、この日のスタートはゴール陣地を交換して始まりました。普段なら、後半にベガサポへ向かって攻める仙台が、この日は大宮サイドの戦略により、前半をベガサポへ向かって攻める展開に。しかし、最近の傾向として「仙台は前半ダメダメの場合が多い・・・」というデータがベルデニックに入っていれば、こんなゴール陣地の交換戦略はしなかったはずだ。案の定、この日の仙台は前半をキレキレでの2得点で守備も完璧。策士、策に溺れる・・・とはこのことですな。

2-0というスコアーが如何に危険か・・・ということは、この10年のサポ生活で嫌という事体験してきたので、今後の試合展開は「次のゴールはどっちが取るか?」が非常に重要となってきます。しかし、後半も中盤を過ぎると明らかに「前線と守備ラインの間延び」が素人にもわかるようになり、ピンチの数が激増!!そして失点!!もうね、この辺りになると「昨年と違って、攻撃に厚みと迫力があるよなぁ~~」と感心しておりました。伊達じゃないね、7連勝は・・・。もちろん、相手が攻めてくれれば、それに比例するようにカウンターのチャンスも増えるはずなんだけど、イメージとしては赤嶺がポストを叩いたシュート以外、これといったチャンスは少なかったような気がします。このことをもって「後半は仙台が自滅しかかった・・・」と論ずるのは簡単ですが、ベガルタンとしては「大宮の強さが垣間見えたのではないか・・・」と考えています。強くなきゃ、首位になれないはずですからな。

中盤でパスを回してポゼッションしつつ、流動的に仕掛けてゴールのチャンスを狙う・・・のが理想と知りつつも、この日の仙台は相手をスカウティングした結果、大宮が有しているストロングポイントの前線と中盤のプレッシングを回避すべく、徹底的にスペースの裏へボールを蹴り込みました。ホームで首位相手に勝つために取り得る、最大公約数の戦術はポゼッションしての攻撃的なサッカーではなく、堅守速攻のカウンターサッカーである以上、リアリストの手倉森監督が、どちらの戦術を採用するかは決まっていたかもしれませんな。目指す理想、そして現実の試合結果がリンクする日が仙台には来るのでしょうか?可能であれば、10年以内でお願いしたいところですな。

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