2013年5月10日金曜日

チョットだけ過去を振り返ります

長期の出張から、ようやく帰ってまいりました。10日間も仙台を離れる事なんて滅多にないから、いい意味で「仙台はやっぱ、いいよなぁ~~」と感じているベガルタンです。久々の書き込みなので、チョットだけ過去を振り返るコラムとなるけど勘弁して下さい。

さて、ACLは残念でしたがアウエーの名古屋戦は勝ち。何気に故障者は多いものの、そんな中でもリーグ戦は五分の成績で頑張っているところに「仙台も多少は地力がついてきたかな・・・」という想いを持つことに若干の整合性は見えてきます。シーズン開幕前、監督は「6月のリーグ中断まで、何とか五分の戦績で行ければ・・・」と語っており、結果として、ACLを除けば見事に五分の戦績で来ております。これを偶然と見るか、それとも必然と見るかは見解の相違があるでしょうが、決して厚くない選手層の中で故障者が続出した現実を踏まえれば、「まっ、頑張ってる方だよ・・・」という想いは禁じ得ませんな。

話をACLに戻せば、ブリーラムとの試合で手倉森監督はリャンや富田などの主力をタイ遠征に帯同させませんでした。この試合は「勝てばひょっとしたら決まっちゃうかも・・」という大事な試合であり、その意味で、主力選手を温存するターンオーバー制を導入した監督に対しては「この試合は、結果がどうしても欲しい試合なのに、そんな試合にリャンなどの主力を休ませるとは・・・そんなに仙台のチーム力は上がったのか?そうだったら嬉しいし、そうなって欲しいよ」と思っておりました。大事な試合なのに主力を休ませる・・・これが「入れ替え戦」とか「優勝がかかった試合」であるならば、いくらリャンなどの主力がトップコンディションじゃなくても、監督は絶対にリャンなどを休ませないでしょうし (最低でもタイへ帯同はさせたはず) 、彼らは絶対に試合へ出る事を直訴したはずです。しかし、今回は“それ”をしなかった・・・。何故でしょうか?

これはね、個人的な考えなんだけど、チームと言うか監督は「リスクをヘッジしていたんだな・・・」と思っています。チームは当初「ACLとリーグ戦の2正面作戦」を敢行していました。ACLではアジアに仙台という名を知らしめ、リーグ戦では当然のように優勝を狙う・・・。しかし、予想できないくらい故障者が出てしまい、2正面作戦ではスタートダッシュするどころか、逆に厳しい戦いを強いられてしまいました。ブリーラム戦の前には、川崎に2-4と完敗。その時、チームとしては超過密日程&故障者続出の中で「このまま2正面作戦 (つまり、どっちの試合も勝ちに行く。その後のチームコンディションが悪くなろうとも、とりあえず全力で後の事は考えずに目の前の試合を勝ちに行く) を続けるか否か」の選択を迫られたんだと思っています。

結果として、監督が選択したのは「ACLでの試合が苦しくなろうとも (どう考えても、リャン・富田・菅井らの主力を帯同させなければ厳しくなるのは明白) コンディションが厳しい選手を休ませる。その事によって勝つ可能性が小さくなろうとも、それはそれでしょうがない・・・」という、2正面作戦の放棄とまでは行かないまでも、ある種の“駄目なら駄目でしょうがない”という「割り切り」だったんでしょうな。チームにとって、最高なのは「ACLとリーグ戦での大健闘」で、次は「ACLとリーグ戦、どちらか一方の大健闘」、そして最悪なのは「ACLとリーグ戦、共に大凋落」であります。リーグ戦もACLも5~6試合を経過した時点で、チームとして最高の成果を得るのは厳しい・・・と感じたチームは、どこかの時点で「両方勝ちに行くのはリスクが大きすぎる、だから、どちらかの試合を捨てるのではなく、どちらかの試合に軸足を移すべきじゃないのか・・・」と考え、その結果が「タイ遠征にはリャンなどの主力を帯同させない」だったのでしょうな。

結果として、タイ遠征からの4連戦は「1勝2分1敗」で、ACLは予選リーグで敗退し、リーグ戦は1勝1分けでした。仮に、チームが「リーグ戦の方に軸足を移した・・・」のであれば、この「1勝1分け」は、故障者が多くウイルソンや菅井などが出られない状況では十分に合格点です。結果が全てのプロの世界では、ACLでの予選敗退は「たんに地力が足らなかった・・・」だけであり、今の仙台にはACLを勝ちきるだけのチーム力は無かったのでしょう。実際、チームは最後までACL予選突破に向けて最後まで頑張ってくれました。その経験値はプライスレス、金では決して買えないものです。そして、せっかく得た経験値を無駄にしないために、今度はリーグ戦で頑張らねばなりません。

明日の大宮戦は決して苦手意識がある訳でもなく、どちらかと言えば「良いイメージしかない・・・」という状況のベガルタンですが、きっと去年までの大宮とは全然違うチームなのでしょうな。ただ、勝負事はイメージも大切です。俗に言えば「相性がいい・・・」と申しますか、そういう言葉やデータでは表せない部分があるのも、スポーツの良いところです。皆さんは大宮に負けるイメージがありますか?ボコボコにされるイメージがありますか?ベガルタンは全くありません。なんかこう、“まっ、終わってみれば勝っちゃうんだろうな・・・”ぐらいのイメージしかわかないのです。ホント、楽しみですな。

明日はアルディージャ戦、ビート大宮!!

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