2017年5月15日月曜日

大宮戦


いやぁ~キツイ結果となりましたな。後半追いつかれてからは防戦一方。もちろん、仙台がシュートを打っていないとかではなく、選手たちを包み込んだのは「大宮サポの熱量」、絶対に勝つんだという大宮サポの気持ち。昨日の試合の敗因は?と問われれば、ベガルタンは間違いなく「選手個々のスキルや戦術ではなく、応援するサポの熱量の違い」と答えます。

もうね、後半は誰だって感じたでしょ?「なんかヤバイ雰囲気」を。誰だって匂ったでしょ?「後半から出てきた大前あたりに決められたりして・・」みたいな香ばしさを。正直、追いつかれてからというものは、再び突き放すパワーを感じることはできませんでした。カップ戦の対柏では、最後の最後まで「何とかなりそうなんだけどなぁ~」という感覚はあったんだけど、不思議とこの日の仙台にはそれがありませんでしたな。

誰だって「相手は調子が悪い大宮だから、ポイント3はマスト」って思っていたでしょうし、ベガルタンも「ここは勝ってもらわないと困るよなぁ~」と考えていました。だって、この試合の前までは「10試合で3ゴール、一試合平均で0.3点」しか取れてないんだよ?複数得点も無いんだよ?ということは1点取れば負けは無いんだよ?そんなチームに先制したんだから、選手たちが「なんだよ、ボールも持ててるしムルジャは電柱だし、ピンチも無いし、勝てそうだよ・・」と思うのは自然かと。

実際、家でマッタリ見ていたベガルタンは、先制ゴールが決まった瞬間「よおーし、かあチャン、ビール、ビール持ってきてくれ。発泡酒じゃなく、プレミアの方だぞ」と、前半で勝利を確信。勝手に祝杯を挙げていました。正直、前半だけを見ていたら「大宮にゴールされるイメージが湧かない・・・」と感じており、だったらチョット早いけど祝杯でも・・・とメチャクチャ油断しちゃいました。大宮まで行って応援していた同胞の方々、ごめんなさい。

潮目が変わったのは明らかに大前が入ってきた後半から。何がどう変わったら、前半とは違う「あんな感じ(試合内容)」になるのかは分からないけど、とにかく激変。これはねー、「仙台が油断した・・」という可能性を否定するつもりはないんだけど、ベガルタン的には「大宮が完璧に開き直ったから・・」と思っています。言い方は悪いけど「どうせ負けるんなら、ガンガン攻めたれ!!」みたいな。こうなると、強いんだよね、人間もチームも。

試合終了間際、大前にゴールを決められた瞬間。ベガルタンは、タイトルを争っていた終盤の新潟戦を思い出しました。この試合、仙台が勝てばタイトルへの希望が継続、そして新潟が負ければ略降格。そしてこの日、仙台が勝てば上位チームに食らいつき、大宮が負ければ最悪監督解任も。こういう試合で、仙台は勝てないんだよね。でも、そういう優しさは嫌いじゃありません。

この試合の後半、完全に大宮はイケイケでした。仙台は防戦一方とまではいかなくても、完璧に劣勢。失点のシーンはラインコントロールのギャップを上手く突かれたものですが、あれは攻撃に軸足を移した瞬間。いうなれば「まだまだ勝ちにいくぞー」とファイティングポーズをとった時でしたな。

もちろん、ラインを意図的に下げて「引き分けでもいいや・・」「どうぞボールを回してください・・」でもいいんだけど、そうすると今年やってきているチャレンジに反するし・・・。こういう時って、やれ「仙台の誰それが敗因・・」みたいに言われる事が多いけど、それはあくまでも視点が一方的。大宮からすれば「先制されても我慢し、追いつき、そして一瞬のスキを見逃さずに逆転!!最高!!」のはず。

仙台にだけ「ナイスゲーム」があるのは不公平で、大宮にだって当然あってもいいよね。それは仙台にとって不幸なんだけど、その不幸は幸せを感じるためのスパイス・・そう考えることによって、昨日の試合を消化することが出来ます。自分とカミさんは、最悪の試合を消化する為、試合直後にイタリアンバイキングの店に行って、吐き気がする限界までピザとパスタを暴飲暴食。気持ちが悪くなったけど、そのおかげで試合を忘れることが出来て何より。こんな試合は、忘れるに限りますな。

0 件のコメント:

コメントを投稿