2017年5月11日木曜日

柏戦


ん~~負けなくて良かったですな。互いに内容はと言えば乏しく、当然のようにシュート数も「仙台7本、柏4本」と、しょっぱ目。ホームで負けている仙台が攻勢になるのは自然だけど、対する柏の対応が「先制して0-1、そして後半なんだから、後はミラーゲームにして守って守って時々カウンターでOK牧場ですから!!」的な戦術。

これを「賢い戦術」と捉えるか、それとも「消極的な戦術」と捉えるか?は人によって変わってきますが、おそらくねぇー、絶対に欲しかったと思うよ「勝ち点3」が。当然、ベンチの考えは選手たちにも伝わるから、プレーしてても「重心は後ろ目」になり、柏の攻撃は単発で厚みの無いものに。たまに決定機が訪れるものの、そこは関がシャットアウト。クリスのゴールも見事だけど、個人的にこの試合のMVPは関だと思っています。

勝ちたいのは仙台も同じだけど、あそこまで重心が後ろで守られちゃうとチョット厄介。もともと、相手に引かれちゃうと「お手上げ状態」になりやすい仙台にとって、例え柏がカウンターの体制に入っても「安心してください、重心は後ろですよ・・」なんだから、マジで困ってたと思うよ、選手たちは。

どんなにサイドを突破してクロスを上げても、柏のブロックは強固。伊達にリーグ戦で完封を続けている訳ではありません。蜂や小島のクロスはことごとく弾き飛ばされ、時折見せる中央突破も途中でパスを遮断され、時間だけがドンドン進んだロスタイム、事件が起きたわけです。

クリスのゴールは西村が放ったシュートの零れ球なので、偶然と言うか、そんなにカッコいいゴールじゃないけど、あの場面で「決める・外す」が選手評価の原点。クリスは決め、西村は外す・・・結果論かもしれないけど、現実でもあります。

何本もクロスを入れるも、そのつど弾かれたので、永戸の最後のクロスはマイナス気味のグラインダーでした。それがスルスルと西村⇒クリスへと繋がるんだから「柏のラインが如何に深かったか?」が分かるというものです。
 
大体にしておかしいでしょ?スタメンじゃないにしても、攻撃的なブラジル人を3人も起用しておいて、前半のシュート数が2本とかって?逆説的に考えれば「チームとして守り重視で戦っているから、ブラジル人の3人は使いにくい・・」という考えに達したんだけど、あながち間違いではないような気も。

この試合で匠は全くの空気。おそらく、何もしてないでしょうな。ある程度のスペースがあれば、クリスと匠のコンビは良い感じなんだけど、深いラインでスペースを消された状態では、今の匠はバンザイ\(^o^)/万歳、お手上げです。ベガルタンも悔しかったけど、本人はもっと悔しかったと思うよ。

小島や推橋は合格とは言わないまでも、ソコソコの及第点ですかな。正直、そんなに目立った働きとは言えないんだけど、今の彼らに高次元のレベルを求めるのは無理筋。与えられた出番の中で、経験と研鑽を積み重ねれば十分かと。まあね、こんなことを書くと「プロなんだから、そんな甘くてどうする!!」的な批判もあるでしょうが、関口や富田や菅井が19歳だった時、彼らのパフォーマンスはどうだったか?を思い起こせば、まあね、不満はあると思うけど十分だと思っています。

引き分けは残念でしたが最悪の結果ではなく、どちらかと言えば「勝ち点1を拾ったよ・・」的な嬉しい感覚のベガルタン。この感覚は、そうですなぁ~自販機のつり銭に手を突っ込んだら、前任者のおつりが残っていて「儲かっちゃったよ・・」と喜んじゃう感じでしょうか。とにかく、内容はイマイチでも、若手に経験を積ませることだけ十分で、それプラス「結果として決勝トーナメントに行けたよ・・」であれば尚良し。その意味で、昨日の「勝ち点1」には意味があったと思いたいですな。

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