2017年1月25日水曜日

ベガルタン、未来を想像す


なんでも、今年は3バックにも積極的にチャレンジするようですな。3バックが攻撃的か守備的かは、その時々のチーム方針によって変わってくるとは思いますが、昨年来、メディアなどへのインタビューで鍋監督は「もっとボールを支配したい、相手陣で攻撃する時間を増やしたい・・」と語っていた事を鑑みれば、監督は攻撃的に行きたいんだろうな・・・とは思います。

4バックにおける、左右SBの攻撃参加は仙台の強力な鉾でした。しかしながら、サイドバックで頑張ってきた大岩や石川が「年間12ゴール」ぐらいしか出来ない現実を前にすれば、「仙台の強力な武器であった両サイドバックの攻撃参加、そういったスタイルの終焉と新たな進化の必要性・・」を感じずにはいられません。

仙台の4バックが攻撃的かと言えば必ずしもそうではなく、相手が強いとサイトハーフの2枚が自陣深く下がってきて守備を頑張る。それがリャンであり奧埜の仕事・・・と言ってしまったら身も蓋もありませんが、攻撃的なサイドハーフが自陣深く下がって守備を頑張れば、そりゃあ守れるでしょう。しかし、そういった機会が多くなったら、今度は攻撃へと移った瞬間の「圧力」が少なくなる・・難しいですな、サッカーって。

確かに昔は攻撃的でした。パックンからのクロスを菅井が・・・的な瞬間は、ベガサポからすれば「おしっこ・ジャー」でしたから。だけど、攻撃の威力が高ければ高いほど相手も対策を講じ、結局、その鉾の威力は徐々に失われ、我々は攻撃面で苦慮することになるのです。

両サイドバックの攻撃参加が厳しめになると、ショートカウンターやボールを繋いで・・にプチモデルチェンジを画策。しかしながら、パスを繋ごうとすればするほど、ボールロスした瞬間にクロスカウンターを喰らう展開が多くなり、それが嫌でファールをすると今度はセットプレーでズドン。

ある程度はボールを持てるようになりつつも、何となく回して・回して・ボールロスを何回か続けているとペースは相手へ・・・そんでもって最後は負けちゃう・・・的な展開が多かった昨年、本当に辛かったですな。

それでもね「その苦しみが、今年飛躍の土台」となっているのなら、それはそれで我慢をしてきた甲斐があるというもの。今年チャレンジするという3バックも「去年のからの蓄積があればこそ・・」という展開になれば、それこそ目標である「トップ5」でさえ不可能ではありません。残留のみが唯一の目標であるのなら、慣れ親しんだ4バックを変える必然性など無く、それでもリスク承知の上で「ここ10年間トライしてきた4バックを発展的に解消して3バックにする」という選択をするんだから、そこには当然「覚悟」はあるのでしょう。

その「覚悟」を「=目標」と仮定します。その為にはどこを改善すればいいか?昨年度のデータをみれば、総得点も総失点も11位くらい。となると「両方改善するのは理想だけど、それは無理筋。じゃあ、どちらかに重心を置くとしたら・・・」と考えた結果が「=3バック」とすれば、何気に今年のサッカーが見えてきそうな、来なさそうな・・・。

一番最初にも書いたけど、3バックが攻撃的か守備的かと言った論争にベガルタンは興味ありません。ベガルタン的に感じていることは「昨年よりも、前、前で勝負したいんだろうな・・」ことぐらい。ただし、このモデルチェンジには困難が伴う・・のは確実。それでもチャレンジすると決めた鍋監督からすれば「勝算」があるはず、なければチャレンジする意味などありませんから。

鍋監督の決断やチャレンジが正しいかどうかは、年末にならなければ分かりません。しかし、チャレンジの先にしか「ベガルタの未来」がないとするのなら、そのチャレンジには免罪符が付きます。可能であれば、素晴らしい未来が見たいものですな。

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