2016年3月28日月曜日

柏戦


ふぅ~~、薄氷とはいえ、勝ったからOK牧場です。前半なんてシュートすら打てず「厳しいと言うよりもキツイよなぁ~~」という展開。頭では「数少ないチャンスを、カウンターかセットプレーで物にできれば・・」というイメージはあるものの、やっぱりチャンスと言うか、シュート自体が中々打てない状況が続くと、萎えますな。確認すると前半のシュート数は「わずか2本」、如何に「数少ないチャンスを・・・」がイメージとしてあっても、いくら何でも少なすぎますな。

内容的には「柏がボールを回しつつチャンスを狙う展開」で、そんな中、サムタイム時々仙台が攻め込む感じ。ボランチは富田と三田で、FWが金園とウイルソン。それでいて、あそこまでボールが収まらない・・って言うか、繋げないこと自体、政治家風に言うのなら「誠に遺憾です」とでもなりましょうか。

この日サイドに入ったのは奥埜と茂木。攻撃的な視線で見れば「イマイチ・・・というか、イマサンぐらい・・」なんでしょうが、守備的視線で見れば「あれだけ低めのラインで守らされていれば、攻め上がったり、ウイルソンや金園のフォローはタイトなんだろうな・・」の思いも。特に、現状の戦い方において「茂木の良さを出すのは厳しいかもな・・・」とは感じますが、そんな状況でも結果を出さねばベンチにすら入れません。まっ、そんなことは誰よりも茂木本人自体が分かっているでしょうな

 


スローガンである「賢攻」の定義は難しいが、ひょっとしたら「少ないチャンスを生かす=賢功」の方程式が成り立つ可能性はある。ただ、現状は「賢功=堅攻(手堅く攻める)」の方が正しい気も。ウイルソンがサイドに流れつつ、そこを起点に中とサイドのスペースを上手に使って攻める・・・。まっ、ベガルタン的に「賢功」を定義づければ、こんな感じですな。

茂木からのパスがイマイチ繋がらなかった印象はあるが、こんな時にパサーだけ批判するほどベガルタンは素人じゃあありません。15年間見続けたうえで言わせてもらうと「パスが繋がらない要因は、出し手と受け手のミスマッチによるものが大きい」という考えです。茂木は、ウイルソンや金園との試合中におけるタイミングが合ってませんでしたな。

19歳の若い選手に「どこまで求めるか?」は個人的に違うでしょうが、茂木自身「ピッチに立ったら年齢は関係ありませんから・・」という姿勢を持っている以上、どうしてもサポーターは彼に「リャン・金久保・野沢」たちと同等以上のプレーを要求してしまいます。彼にとっては高い壁でしょうが、その壁を越えなければ彼に出番は回って来ません。

仙台の得点は茂木と交代で入った水野の飛び出しから。そうだよね、サイドで試合に出ている以上、1対1の局面ではドリブルで仕掛けないと駄目だよね。まあ、相手の足が止まってきた頃あいだったから、交代のタイミングも良かったんだろうけど、ベガルタン的には「19歳の茂木に求めるのはステディーな渋いプレーではなく、水野のようなガリガリ突破するイケイケなプレー」であります。

それで失敗してボールロスしてもいいじゃない、若いんだから。関口だって最初はボールロスのオンパレードだったけど、攻撃的なチャレンジを続けた結果、今が有ると思っています。怖いのは、チャレンジに失敗することよりも、その失敗に委縮してチャレンジしなくなることですな。関口や富田の成長の裏には、サポーターと監督の「我慢」がありました。怪我人が多い現状で今後は、若手の出番が多くなるはず。だとしたら、我々にも「我慢」という試練が待っているかもしれません。

得点の起点は水野の突破からですが、その起点を大きくふくらましたのは菅井の攻め上がり。このスキルは長年仙台の武器ですが、菅井自体の怪我が多くなり、その使用頻度は明らかに減少しています。もっともっと、菅井には頑張ってほしい・・・とは誰しも思っていますが、加齢と共に怪我が多くなってきた現実から目を逸らすことはできません。菅井には頑張ってほしいと思いつつも、菅井を超える選手を欲しているのも事実。このジレンマはサポーターとしての「永遠の課題」なんでしょうな。

富田のゴールはナイス。年一とは言わず、今年は何度でもゴールシーンを演出してほしいものです。富田が何度となくゴール前まで詰める・・・ということは、ある程度リスクを負ってでも攻撃的に行くシーンを増やすということです。今現在、我々の目に「賢功」は見えませんが、このように機会をチョイスしてボランチが相手ゴール前へ攻め上がるチャンスが増えれば、我々のような素人にでも「賢功」が見えてくるかもしれません。今年の後半には、見えたいものですな。

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