2015年10月23日金曜日

難しい問題ですな

最近の仙台は気候が良く、木漏れ日から降り注ぐ陽の光を身体全体で受け止めれば、食後に襲いかかってくる睡魔には勝てません。昨日、ベガルタンは珍しく社内でコンビニ弁当を食し、つい、社内でうとうと・・・。ようやく天国への扉に手が掛かり始めた頃、不意に後輩の事務員から叩き起こされたのです。

なんでも、社内のベガサポ同士でホーム最終のガンバ戦を、どのように応援したらいいのか?を話し合っていたら、突如口論!!そして激論!!そんでもって仲間割れ!!心配した同僚たちがベガルタンに助けを求めてきました。

リーダーとして、とりあえず現場に出向くと、そこにあったのは口論などといった生易しい会話ではなく、互いに相手を罵しりあう、朝まで生テレビもビックリな激論現場であった。内心「勘弁してくれよ、眠らせてくれよ、俺のブリリアントな昼休みを妨害しないでくれよ・・・」とは思ったが、仙台支店ベガルタ仙台応援同好会のリーダーとして看過する事は出来ず、やむなく事情を聞く。
まずは、登場人物の説明を・・・

事務員裕子 35歳独身 入社時の売りは「大学準ミス」だったが、今は昔。時の流れは残酷です。ベガルタンとは同好会設立時からのメンバー。情に厚く、後輩の事務員からは「ネーさん」と呼ばれている。昔はマジで可愛かった。

営業富沢 33歳独身 サポ歴6年の中堅社員。学生時代はラグビー部で、最近の口癖は「やっとラグビーの素晴らしさが認められてきた、時代が俺に追いつきましたね」だ。基本的にクールガイ。仕事もサポの応援も冷静、そして客観的なデータを駆使して周りを説得するタイプ。ベガルタンが一番嫌いなタイプでもある。ちなみにイケメンではなく、ブサイクでダチョウ倶楽部の上島に似ている。好きなAV女優は小島みなみと言う事だ。

ベガルタン「まず裕子さん、なんでそんなに怒ってるの?」

裕子 「我々仙台支店応援同好会にとって、ベガルタの選手と言えば「家族」も同然です。それなのに、そこに居る富沢は、事もあろうに「もう、ウイルソンは要らない、試合に出す必要もないし、ベンチに入れる必然性も無い。本人に「来期の構想から外れた、再契約はしない」という事情を説明し、ブラジルへ帰ってもらおう・・もう、デブには用は無い」との暴言を吐いたのです。

この瞬間、私はめまいがし、気分が悪くなりました。それは今でも続いています。大切な家族を、このように罵倒されて看過できましょうや?

ベガルタン 「富沢、今の話は事実か?」

富沢 「事実ですが、裕子さんは話し合っていた文脈の一部を抜粋しているにすぎません。特定の部分だけをフォーカスするのはアンフェアです」

ベガルタン「では、全体の流れとは?」

富沢 「まず、昨年と今期、これまでのウイルソンの成績を確認しました。そして、今後残されたリーグの戦い方を自分なりにあげ、その上で、推定年俸と費用対効果を比較、そしてウイルソンの年齢を加味すれば、自ずと「ウイルソン不要論」が導き出されると言ったまでです」

ベガルタン 「確かに、費用対効果のみを考えれば、う~~んって感じはしますな」

裕子 「リーダー!!、選手も、そしてサポも感情が有る生き物です。ウイルソンがチームに対して行って来た貢献を一切無視し、「もう用なし、要らねー!!」とは何事ですか!!」

ベガルタン「じゃあ、「要らない」ではなく、「今までありがとう、御苦労さま。バイバイ」ならいいのか?」

裕子「違うんです、一緒に苦しい時、戦ってきた仲間に対しては最大限の敬意が必要と言っているのです。だいたい、ウイルソンがこれから復活する可能性が無いとでも言うんですか?その議論をすることなく、要らない!!この感覚が理解できないのです」

富沢 「裕子さんが、そこまでウイルソン推しとは知りませんでした。確かに、敬意を欠いた発言をした事は認め、反省します。しかし、大切なのは過去ではなく現在、未来です。時間も金も有限である以上、どこかにデッドラインを引き、冷徹と言われようとも選手の取捨選択はしなければなりません。その意味で、ウイルソンは来期、必要ないと言う正論をかざしたまでです」

裕子「正論とは、誰が決めたんですか?」
富沢「客観的なデータから導き出せば、彼が受け取っているであろう推定年俸で4点?5点でしたっけ、今期のゴール数は?正論とは、データによってのみ、導き出されるものです」

裕子「人間は感情ある生き物です」
富沢「その感情が、成功の妨げになると、何故気づかないのですか?」
裕子「ウイルソン復活の可能性は皆無だと?」
富沢「そうは言っていません。ただ、それよりも新たな選手を獲得した方が「期待値は高いのでは?」と冷静に考えているだけです」
裕子「サッカーは興業です。今一番、応援で盛り上がるのはウイルソンが途中から出て来た時です!!」
富沢「盛り上がりと、結果は別物です。大事なのは、勝つためには?その一点であるはずです」
裕子「勝つにはウイルソンが不要だとでも?」
富沢「新しい血を入れるべきだと」
裕子「ウイルソンは古い血ですか?」
富沢「チーム自体に新陳代謝が必要な時期になっていると、どうして気づかないんですか?」

ベガルタン「ここだけの話、もう、昼休みは終わっている。続きはまた今度だ」

毎年、チームを去る選手が居るのは当然です。しかし、その選手にシンパシーがあればある程、「別れ方」は重要になってきます。個人的には「ウイルソンは、まだイケる」と思っているのですが、実際に結果を出していない以上、不要論を看破する事など不可能でもあります。なんとか、怪我をクリアーして頑張ってくれませんかな。


そんなことよのも、明後日はガンバ戦、ビート・ガンバ!!

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