2013年2月22日金曜日

今期の選手層について考える2


昨日、何気に広大を見かけて「おおーー帰って来てたか・・」と感嘆。メディアなどの報道によれば、今期に関しては他チームからのオファーにより“真剣に移籍も考えた”とのことですが、結果的に仙台を選択してくれた事は何よりであり、この選択が彼のサッカー人生においてプラスになってくれる事を願っています。

さて、今シーズンの仙台を選手層から考えていますが、考える以前に怪我人が多くて困りました。そんな怪我人に苦慮している状況は、手倉森監督がFC東京との練習試合後に「加入したばかりのジオゴが、センターバックもできるというのが今日の収穫」とコメントした事に表れています。大海が開幕に間に合わないと言う事象を念頭に置いて編成が進んだ今期の仙台ですが、流石に鎌田が現時点でも怪我により練習試合に出場出来ない事は想定外だろうし、菅井が肉離れによって開幕に間に合わない事も想定外でしょうな。これにより、昨年の主力であった「菅井・鎌田・大海・パク」の4バックは、今年の開幕には誰一人も居ない状況となる事は確実となりました。もっとも「広大と石川が居るから大丈夫なんじゃないか・・」というポジティブな意見もありますが、大海が居なくなって以降の失点数とチーム凋落を実感した身からすれば、完全シャッフルの「新生4バックの“期待”と“不安”」を天秤にかけた場合、現時点で不安に比重が掛かるのは極めて自然です。

毎年この時期になれば、地元メディアでは「期待の新加入選手の動向」が盛んに流れます。しかし、今年の場合は地元に帰って来た佐々木と、故障者続出によってスポットが当たりつつある石川の情報が多少クローズアップされる事はあっても、故障していたヘベルチや和田、さらには武者修行から帰って来た島田や関などの情報や活躍が、地元メディアで見かける事など微塵もありません。無視とまでは言いませんが、限りなくスル―状態です。普通なら、キャンプ情報などでは“新加入選手の情報”がニュースのメーンになるのに、今年の場合は「角田選手が故障から復帰し、90分間の練習試合に出場しました」とか、「柳沢選手が宮崎キャンプから全体練習に加わりました」みたいな話題がメーンになってましたな。悲しいけど、今年の仙台に「毎年恒例のスタートダッシュ!!」に期待をするのは酷のようですな。

仙台の社長は、決して厚くはない選手層の事をポジティブに語る時「少数は先鋭を育てる」とコメントしています。ネガティブな要因を決して悲観的に捉えるのではなく、“災い転じて福となす”と転化する事により、悲観的要素をポジティブに捉える手法は、経済界で厳しい競争を戦ってきた“経済人ならばこそ”でしょう。しかしながら、ここまで怪我人が多くなるキャンプは想定していないでしょうし、この状況でシーズンへ突入しACLとリーグ戦を同時進行すれば“どうなるか?”と考えれば、楽観的となるはずはありません。ヘベルチの場合などは、選手のやり繰りが大変だったかもしれませんが、最初はサイドバック、次の練習試合はサイドハーフ、その次の試合ではトップ下・・・そんな感じで試されていました。1人で複数のポジションをこなす事は、仙台に取って大変有用なことですが、新加入の選手に多くを期待するのは、試される側からすれば、それはそれで大変なような気もしますな。

昨年のチームからパクが抜けた事により、左SBは空白となりました。昨年までなら、パクのバックアップで出る事が多かった田村が最有力なのでしょうが、そこにはレフティーの和田やヘベルチや石川といった声が多く聞かれるようになり、田村の存在は“かなり控えめ”です。しかし、菅井が怪我により出遅れることが確実となったことで、田村の存在にスポットが当たりつつあります。和田やヘベルチが怪我だったキャンプでは、左SBでは蜂須賀にスポットが当たり、角田が故障していた時は他の選手が・・・。今の状況で、シーズンの序盤を乗り越えるのは大変でしょう。しかし、その大変の先にしか、我々が目指すタイトルはありません。これを乗り越えられないチームは永遠にタイトルを獲る事はなく、その意味で今年の仙台は結果を求められるシーズンとなりそうです。

「弱いときにこそ、強い」
聖書にある言葉でベガルタンが好きな言葉です。人間は誰しも弱い存在だけど、その弱さや逆境から目を背けずに立ち向かうことで、真の強さを身につけることができる・・・・。皆さんは立ち向かってますか?ベガルタンは30代前半までは戦っていましたが、最近は戦わずして逃げており、好きな言葉が「君子危うきに近寄らず」へと変異しております。人間、歳はとりたくないですな。

2 件のコメント:

  1. し・ま・か・わ  ですヨ!

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    1. 揚足取男へ

      お初ですな。
      貴殿のように、細かい個所を指摘する存在は大変貴重です
      今後も、ドンドン指摘して下さい

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