2012年12月20日木曜日

関口の浦和移籍を想う



ここ数日、ベガルタンは「関口、浦和移籍確定的!!」という報道を受け、田舎でグレてしまった中3よろしく、とにかく暴れ回っていました。仕事が終われば麻雀、仕事が終わればキャバクラ、仕事が終わればファッションマッサージ・・・・とにかく、家に帰って1人になり、関口の事を考えてしまう事が嫌で嫌でしょうがなかったのです。ベガサポとなり、ブログを書き込むようになって10年、これまで多くの選手との別れを経験してきましたが、過度にノスタルジックとなって個々の選手に対する書き込む事は極力避けてきました。しかし、関口との別れに関しては、例え駄文と言われようが書かずにはいられません。特定の選手に対して書き込むのは、シルビ以来、2人目ですな。

関口は降格した翌年に仙台へ入団しました。その当時、ベガルタに「名の知れた高卒ルーキー」が入団する事は珍しく、そんな関口に対してベガルタンは「どうして仙台を選んだんだろう?」と興味を覚えた事を今でも覚えています。後のスポーツ紙で、帝京高校のサッカー部監督との会話が掲載されており・・・

監督「いいのか仙台で?J2だぞ?」

関口「仙台は必ず昇格しますし、僕はその力になりたいんです」

みたいな感じの記事を読んだ時、ベガルタンの心には強烈なシンパシーが芽生えました。関口くらいならば、首都圏のJ1チームへ入団する事は可能だったと聞きます。今以上に、J1とJ2には格差が存在しており、監督もその事を心配して「いいのか仙台で?」という問いかけをしたと思いますが、関口の考えが変わる事はありませんでした。これはあくまでも個人的な推測ですが「この当時から、関口とチームスタッフの間には「ある種の強い絆」があったのでしょう。そうじゃなければ、関口の仙台での9年間の頑張りを説明するのは困難です。

ベガルタンが最後に、選手のネーム入りレプユニを購入したのは「05年のシルビモデル」です。つまり、それ以来、新規のレプユニは買っていません。個人的に、レプユニを購入するのなら選手のネームを入れたいのですが、シルビ以降、そこまで感情が移入出来る選手とは出逢えていないので、結果的に今の今まで買う事はありませんでした。しかし来年、ACLモデルのレプユニが発売されそうと言う情報を得てからは「今度いつ、ACLへ行けるかなんて分からないから、出たら買おう・・・そして、入れる選手の名前は「関口」以外はあり得ないな」と思っており、自分にとって関口とは、そのように大切な選手だったのです。しかし・・・このタイミングで退団!!そして浦和へ移籍!!ですよ?ベガルタンがグレて書き込みもせず、ひたすらキャバクラへ通う心情は何気に分かってくれますな。

何度も言うように、関口の退団は非常に残念です。しかし、入団してから、そして震災以降も、関口はチームの為に頑張ってくれました。そんな選手が、新たなサッカー人生を選択したのであれば、ベガルタンはその選択を否定する事は出来ません。彼の人生は彼自身の物であり、決して無理やりサポーターとシンクロさせてはならず、自分たちの思いを無理強いしてはならないと思っています。そのような感情は決して「サポート」ではなく、それは単なる「エゴ」であるはずです。関口とリャンは、仙台の両翼でした。その片翼が居なくなるということは、仙台と言うチームが確実に変化していると言う証左です。この別れと言う変化が、チームにとって「進化」である事を願わずにはいられません。

それにしても、3位である浦和の補強は的確ですな。1位と2位のそれぞれチームから主力を引き抜き、自分とこのチーム力を向上させる・・・。敵対するチームを弱体化させ、そして自分のチームを強くする。補強の王道です。こんなことは圧倒的な「財力」が無いと中々出来ませんが、浦和には「それ」がある・・・・本当に羨ましいことです。こんな時に、意固地になって「格差」を妬む人も居るかも知れませんが、妬む感情からは決してポジティブな思考は生まれません。今現在、仙台に浦和のようなチーム力(財力)はありませんが、仙台が浦和のようなチームを目指す必然性は無く、仙台には仙台独自の「道」があるはずです。

仙台の予算が20億、そして浦和は60億・・・・この格差を短いスパンで考えるのには無理があります。っていうか、仙台の予算が60億になる事を考える事自体が無理です。もちろん、仙台がタイトルを取って、ACLも勝って、大型のスポンサーがバンバン加わるという夢を見るのは個人の自由ですが、40代ともなれば不可能な夢よりも、現実に即した希望の方に心が傾きます。夢を持ちつつも、現実に即した仙台スタイルを構築し、いつの日か予算規模が30億、40億となればいいですな。

関口の移籍に関しては「関口ほどの選手を移籍金0円で持って行かれるなんて・・・」と思って憤慨している方も居るとは思いますが、そのような契約を関口サイドが求めていた段階で、このような状況になるかもしれない・・・と言う事をスタッフは感じていたはずです。大事なのは、関口の穴を埋められる選手をどうするか?でしょう。関口は自らの意思で新たな「道」を進もうとしています。我々ベガサポも、新たな『選手』に期待するしかありません。関口も頑張って欲しいけど、それは仙台戦以外の方向で・・・、今言える事はこれくらいですかな。

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