2012年7月26日木曜日

東京戦

何とか追いつきましたな。勝てなかったことは残念ですし、アウエーゴールをホームユアスタでポン・ポンと決められた事に関しては「忸怩(じくじ)たる思い」を禁じ得ませんが、最終的に追いついたことで最悪の結果ではなくなった・・・その部分をポジティブに考えたいものです。ベガルタンがユアスタに着いたのは前半の38分。着いた瞬間は「いやぁ~~、前半中に到着出来てラッキーだよ・・」と思ったものの、スコアーボードを見れば1-2で苦戦中。「なんだよ・・・田村が先発するから守備的に戦うものだと思って「前半は0-0かな・・・」みたいな感じで安心していたら、いきなり1-2かよ・・俺が見れない時に限って3ゴールもあったなんて・・・そのことだけでも不快指数が30%もアップするわ・・」と愚痴るベガルタンでした。


サッカー観戦におけるゴールシーンは、ウルトラマンにおけるスペシューム光線であり、仮面ライダーにおけるライダーキックであり、水戸黄門における由美かおるの入浴シーンと同じくらいに最も興奮するポイントである。そんなシーンを3度も見逃してしまう・・・いくら仕事とはいえ、切な過ぎます。

帰宅して録画を見ると、松下・田村のWボランチが上手く機能せず、結果的にリャンが最後尾まで下がってボールを捌く場面が頻発。素人なので、前半厳しくなった要因は分からないが、リャンが自主的に下がってボールを繋ぐ場面を多々見れば、その要因の一つが「ボランチが上手く機能しなかった・・・」と考えることには整合性があります。まっ、だからといって「全て要因がボランチだ」ではなく、おそらくは全体的なバランスの問題なのでしょうな。事実として、中盤の構成を代えた後半からは確実にストレスが軽減されました。

カミさん曰く「今日はドン引きじゃなかったわよ・・」ということでしたが、0-2と負けている状況で「ドン引き」をするチームなんて存在しません。神戸戦、名古屋戦と守備的な試合が続いた試合と、ある程度攻撃的な試合となった東京戦、その内容を吟味せずとも「間違いなく過去2戦よりは面白かった」と断言できます。必ずしも内容や結果が伴う訳じゃない所は辛いところですが、観戦している分には絶対に攻撃的な試合の方が楽しい・・・。この日の観客数は「U9000(アンダー9千)」でした。平日のカップ戦とはいえ、あまりにも淋しい数字です。現在、仙台の成績は同率の首位、この成績だけを考えれば「どうして、これしか入らないんだ・・・」と思ってしまいますが、これは「結果と内容が伴わないとユアスタを満員には出来ない」という暗示なのでしょうな。首位をキープしつつ、内容もイケイケの攻撃的でガンガン攻める!!そんな試合が続かないと、過去にベガルタンが体験した「信じられないようなユアスタの熱気」は戻らないかもしれません。

録画で確認した2失点目に関して言えば、「今年の仙台のウィークポイントではあるが、そのポイントを恐れるあまりにラインが下がっては、これから目指す仙台のサッカーが出来なくなる。なので修正はしつつも問題なし!!」というのがベガルタンの考えです。今年の仙台は、リーグも屈指の得点力を身につけつつあります。しかし、その攻撃力はラインを高く設定し、より相手ゴールに近いエリアでボールを奪う守備からもたらされたものであり、その場合の「裏を取られるリスク」とはコインの裏表のようなものでしょう。石川に裏を取られて決められれば、誰だって悔しいはずでしょうが、そのリスクを考慮しながらラインを高く設定して攻め込む事で、仙台は昨年の倍近い得点力というリターンを得ることが出来ています。

リスクとリターンは表裏一体で、どちらか一方だけを甘受する事は出来ません。昨年までの仙台は、極力リスクを避ける戦い方で過去最高順位を勝ちとりましたが、その代わりに得点シーンが著しく欠落していたシーズンを過ごさざるを得ませんでした。極力攻撃的な試合を放棄することにより、昨年の仙台は魅力的な試合か少なかったものの、その代わりに強固な守備によって4位という果実を手にすることに成功したのです。ただし、監督も選手も、そして我々サポーターも、昨年の順位には満足できても「内容」には満足できていません。その満足する為の処方箋が「ラインを高く設定しての攻撃的な守備」である以上、試合で裏を取られて失点する機会が増える事はしょうがありません。現在、我々は多くのリターンを甘受しています。その要因がライン設定であるのなら、その為に失点するリスクには、ある程度の我慢が必要でしょうな。

首位という結果を出しても、飛躍的に観客数を伸ばす事は出来ませんでした。こうなれば、魅力的で楽しい試合をライトサポに提案するしかありません。毎試合のように攻撃的で楽しい試合をし、そして結果を出す・・・。この難しいミッションをクリアーしないと、ベガルタの将来は無いと思っています。困難で厳しいミッションである事は承知の上で、チームにそれを求め続けるしかありません。そうじゃないと、あのユアスタイリュージョンは戻ってこないのですから・・・。

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