2017年9月26日火曜日

セレッソ戦


勝ちましたな。4-1というスコアーだと「完勝だぜ」といった印象を持つ場合が少なくないんだけど、この試合に関しては楽観できる要素は少なめ。実際、ポゼッション率は互角だし、放ったシュート数はダブルスコアーで少ないともなれば「よくもまー、少ないチャンスをものにしたよ・・」という気がビンビン物語。

東京戦では良いところが少ない感じで敗戦。この日のセレッソ戦では、良いところが少ないながらもリードして折り返し。なので、安心感などは微塵もありませんでしたな。最近、仙台の守備は「引くとこはベタ引きするけど、通常では超ハイラインの高めイケイケ」的な感じだから、ちょっとでも油断やズレが生じると「あれあれ・・??」といった感じで裏を取られてピンチになります。

この日も、そんな感じでのピンチが度々。素人的には「勝ってるんだから、無理しなくても・・」という気もしますが、ラインの高低を、その状況を見ながらフレキシブルに出来、なおかつ、それが熟成して結果を得られるようになった時、ベガルタのステージがワンランク上がるはずです。
 
連携・ラインコントロール・メンタルコントロール・戦術的な駆け引き・・・その全てで現状の仙台は修行中。できる時間帯は決して多くなく、一本のパスから簡単にラインの裏を取られることもシバシバ。この辺のピンチが減っただけでも違うと思うんだけど、そう簡単ではないのでしょうな。

椎橋のゴールは完璧。あの状況、ゴール前に詰めている味方は皆無なので、やるべきことは一つ「シュートで終える」ということだけ。もしも、椎橋がGKの位置を冷静に判断したうえで、あのようなゴールを決めたとするのなら、ベガルタンは彼の評価を過少にしていた可能性があります。
 
ただし、柿谷や杉本などとのマンマークなどでは後手を踏むこともシバシバ。杉本との一対一ではフィジカルの違いで倒されちゃうし、まだまだ鍛え直す素地は山盛り。まだまだ修行は必要。このベガルタンの評価、間違っていてほしいものです。

野沢のシュートはゴラッソ。それよりも嬉しかったのは、ゴール後、チームメイト全員から祝福を受けていたこと。あの場面だけを見ても、チームの雰囲気が決して悪くないことだけは何気に分かります。この雰囲気、カップ戦には間違いなくプラス。降格という恐れが何気に薄れていく昨今、リーグ戦での目標がボヤけそうになる中で、カップ戦という夢が残っているのは幸い。間違いでもいいから、川崎に勝ってほしいものです。

結果的に、ホームでのセレッソ戦でやられたことを「そっくり、そのままお返しします・・・」的な試合内容。これでもうチョット、ボール支配率が高ければ(実際は51:49)なお良し。ああいった感じで、ショーとカウンターがバンバン決まったのは「アウエーでリードしていたから・・・」とも言え、こんなことは頻繁にあることではありません(だって、ほとんどの試合で前半は無得点ですから)。だからこそ、「可能な時は、裏を取られるリスクがあってもハイラインで・・・」にトライしているのでしょうな。

ハイラインは諸刃の剣。良いときはボールを支配しながら、相手の攻撃をシャットアウト!!攻撃の螺旋階段を調子良く登れるんだけど、悪くなったらローリングストーン、ロングボール一発で簡単に裏を取られてピンチの連続。この日のセレッソ戦も、こういったピンチは再三再四。簡単にピンチになるのは「熟成がイマイチ」の証左なんだけど、この戦い方が熟成したら、仙台はどんなチームになるのか・・・。そんなことを考えながら、勝利の余韻に浸っていたベガルタンでした。

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