えーと、想定内の敗戦なので、そこまでの無念感や焦燥感はありません。こんな落ち込んだ気持ですら、今現在、熊本で連発している地震で苦しんでいる方々の気持ち考えれば、屁のようなもんです。通常ならば「遠くの仙台に住んでいて何が分かるんだよ!!」となるのでしょうが、東日本大震災をリアルタイムで経験したベガルタンです、痛いくらい心情は分かるつもりです。
あの時は一昼夜かけてガソリンスタンドに並び、スーパーでの買い出しに半日並び、お風呂に入るために5時間並び、もうね「これは、戦火から逃れてきた難民キャンプ並みの悲惨さ。生きてる間に、自分がこんな体験するとは思わなかったよ・・・」と愚痴ってたっけ、スーパーに並びながら。そんな経験が昨日の今日だから、テレビに映し出される悲惨な映像を見るたび、どうしても気持ちがシンクロしてしまいます。
木曜日に本社で会議をして、翌日の金曜日に仙台へ帰るのが通常のパターン。しかし熊本での地震があったので、翌日に緊急の対策会議。震災関連の備蓄が比較的潤沢な仙台支店から、順次、受け入れ態勢を確認しつつ発送することが決まり、なんの因果か、ベガルタンが仙台支店の支援物資発送の責任者に。
会社で契約している発送業者に電話で依頼するも、全国から配達の依頼が殺到しているらしく「現状では公共機関からの依頼を優先しております」と、つれない返事。困ったベガルタンは最後の手段として、個人経営でトラックの運ちゃんしている後輩に連絡。
自分「4tでいいから、何とかならんか?」
後輩「無理っす、俺も月曜日から九州へ行くんで、土日は体を休ませないと・・・」自分「だから、月曜日に行く前に、道路状況などを確認する為、金曜~日曜の日程で福岡支店まで運んでくれないか?」
後輩「それは連続運転の法律違反になるから無理なんです」
自分「キャバクラ、3回ゴチでは?」
後輩「ダメです」
自分「キャバクラ、5回ゴチでは?」
後輩「だから、法律違反なんですよ!!」
自分「キャバクラ5回、プラス、ソープ1回では?」
後輩「考えさせてください・・・」
自分「じゃあそれに、仙台支店の美形事務員との合コンをセッティングするが・・」
後輩「福岡まで、行かせていただきます・・・」
自分「ありがとう、持つべきものは後輩だよ。早速、本社と福岡支店に連絡しておく。卸町の倉庫には、金曜日の夕方に行ってくれ」
後輩「悪魔だよ、あんたは・・・」
足が見つかれば、後は予算を確保するのみ。早速、総責任者の取締役と相談。
取締役「かまわん、本社決済、緊急案件なんだから事後決済でいい。福岡からの要請で、支店でも積み込みしてから、玉名市へ行ってもらう」
自分「いや、依頼はあくまでも福岡までと・・・」
取締役「何とかしてもらえ」
自分「分かりました。それでは、この予算書に取締役のハンコをお願いします」
取締役「白紙の予算書だが、お前、変なことはするなよ」
自分「信じてください」
取締役「ほかの社員なら信じるが、お前だから念を入れている」
自分「・・・・」
昼の新幹線で帰り、早速後輩の運ちゃんと打ち合わせ。
自分「と言うわけで、福岡の南の玉名市まで行ってもらうから」
後輩「聞いてませんから、そんなこと」自分「割増料金は出すけど、これはビジネスじゃねーぞ。大震災の時に助けてもらった、その恩返しだから。お前に拒否権はない」
後輩「だからって・・・」
自分「GW後、お前の予定が良い時に、合コンのセッティングを組むからな」
後輩「玉名市まで、恩返しの意味で行かせていただきます」
自分「最初から、そう言えば、お前もかわいいんだが・・」
ふざけた感じの書き込みに想われるかもしれませんが、現状で福岡・熊本方面へチャーター便を確保するのは至難の業。その過程で、スケベなやりとりはありましたが、結果として日曜日の早朝に、仙台から送った物資が届いたと連絡があり、ほっと一息。各自が、やれることをやる・・・これしかありませんな。
このような案件に汗を流していれば、連敗の痛手など「目くそ・鼻くそ」です。とりあえず、次勝ってくれればOK牧場のベガルタンです。
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