2014年4月24日木曜日

ベガルタン、渡邉監督に期待する

えー、チーム状態も、ベガルタンの応援心境も、中々ポジティブにはなれませんが、それでも週末には試合がやってきます。心の片隅には「もう、いっそのこと、ワールドカップの中断期にでも、なんねぇーかなぁ~~」という思いはありますが、そんな事を考えているのはベガサポだけであり、3連勝と調子が上向いてきた清水サポからすれば「ここは手堅くキッチリと勝って、ワールドカップ中断前に出来るだけ勝ち点を積み重ねたいよ・・・」と思っていることは確実であります。

いいですな、3連勝って。今年、仙台のマックス連勝は、どうなるんでしょうか?そんな事を心配してもしょうがないのでしょうが、何気に3連勝くらいしてもらわないと、厳しい年末を迎えることに・・・いやいや、変な事を考えるのはよしましょう。

チームがこのようになった状況では、フロントもサポも監督や選手に求めるミッションもシンプルとなります。当然、そのミッションはタイトルやACLといった夢物語りではなく、「残留」という極めてストイックな物となり、これからフロント・チーム・サポーターは、このミッションをクリアーする為にベクトルを合わせなければなりません。ただし、チームの目標が本当に「残留」でいいのか?と問われれば、ベガルタンはその答えに窮します。

中には「いっそのこと降格してもいいから、チーム改革をこの際、徹頭徹尾やるべきではないのか?若返り、将来を見据えた投資、指導者の人選、育成・・・・ベガルタには、やらねばならない事が山積している。だとしたら、ピンチはピンチだけど、逆にチャンスではないのか?」と考える人も居るのは事実です。つまり、良くも悪くもスタイルを変えない、湘南スタイルの仙台版を構築すべきと言うことですな。

ここで最も大切な事は、渡邊監督自身のスキルです。彼は確かにチームOBですし、選手たちからの信頼も厚いようですが、そのことと、チームの舵取りを任せられるようなスキルがあるか否か?というのは全くの別問題でしょう。もちろん、頑張って欲しいのは当然ですし、ベガルタの為にも彼自身の為にも、ここはなんとしても結果を出して欲しいものです。

能力に関して言えば、実績が無いんだから、評価のしようなどありませんが、良い意味で未知数という期待感はあります。会見で「自信はある」と述べていた通り、チーム改革の自信が全くなければ、決して、その任を引き受けなかったのでしょうから、我々サポーターは「その未知数」という期待値に掛けるしかありませんな。

しかし、キツイかもしれませんが、はっきりさせて置かねばならない事があります。それは、渡邊新監督がピンチヒッターのであれ、チームOBであれ、現状では最適任であれ、最も大切なのはプロセスではなく“結果”です。結果的に残留しようが、さらに言えば、どんな戦術をとろうが、最終的に最も大切なのは“結果”です。

その「結果」も、ただ単に「何とか残留で来て良かったよ・・・」ではなく、パスサッカーでカッコいいでもなく、目の覚めるようなポゼッションサッカーでもなく、ゴールの多少でもありません。我々ベガサポを熱くさせ、フロント、選手、そしてサポーターそれぞれが、チームが正しい方向に邁進していると感じさせること・・・これこそが最も価値ある「結果」だとベガルタンは考えます。

どんな状況でも「共闘」しようと思えば、「チームが正しい方向に邁進していると感じさせる」という共鳴がマストアイテムです。入れ替え戦で負けて涙した年、J2で優勝した年、残留に苦しんだ年、大震災の年、優勝を争った年、フロント・チーム、そして我々サポーターは間違いなく同じベクトルに向かって「共鳴・共闘」をしていました。結果はどうなるか分からないけど、渡邊監督にもベガルタンは「それ」を求めます。

その事が互いの信頼関係の上で構築されさえすれば、結果がダメでもベガルタンは受け入れます。しかし、その信頼関係が構築するのには「ある程度の時間」は絶対に必要ですし、渡邊監督が、その時間的猶予を得られる唯一の方法は「結果」しかありません。だからこそ、清水戦は勝って欲しいのです。

いくら信頼関係を構築したいと考えても、今後中断前までで指揮を取った10試合で (清水戦から中断前までは丁度10試合です) 「1つも勝てなかったよ・・・」では、ベガルタンは許しても世間は許しません。だからこそ、難しいようですが、「フロント、選手、そしてサポーターそれぞれが、チームが正しい方向に邁進していると感じさせる・・・」ような試合内容で結果を残して欲しいのです。

「結果」が大事と言っているくせに、「試合内容」にも制限を加えるのは一見矛盾しているように感じますが、手倉森体制の終盤から継続して、チーム方針は「堅守速攻からボールを繋いで相手を崩す」という戦術への移行にトライしてきたはず。ベガルタンとしては、その方針に沿って「結果」を出すべきだと考えているだけです。

残留出来るのであれば、ドン引きカウンターに特化するのも一つの戦略です。そして、残留できなくても明確な理念の下で、スタイルを決して変えない湘南のようなやり方もあります。本来ならば、湘南のようなスタイルで成績が向上するのが理想なんだけど、今の仙台には「理想のサッカーと残留」への二正面作戦をする戦力などありません。だとしたら、どうしたらよいのでしょうか?この答えは非常に難解ですが、我々に出来る事は一つ、応援する事・・・意外にはありません。苦しいけど、辛いけど、それしかありませんな。

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