2013年11月25日月曜日

新潟戦に想う

いやぁ~~、ようやく、ようやく長年にわたって疑問に思っていた事が氷解しました。実はね、ここ1,2年のリーグ終盤戦で、ずぅ~~と思っていた・・・というか感じていた事がありました。近年はリーグ戦の終盤でマリノスや名古屋、そして柏とか川崎とかと戦って勝っちゃうでしょ?勝てないまでも互角の戦いをして負けなかったでしょ?そんな時ベガルタンは瞬間的に「嗚呼ー、俺たちも強くなったもんだよ・・・」って思いながらも、時間が経って冷静に振り返ると「しかし・・・どう考えてもチーム全体の総合力や個人のスキルでは劣っている・・・本当に仙台は強くなったんだろうか?とね。

まっ、試合で勝てているという現実があるから、仙台自体のチーム力が上がっているのも、その結果として順位が上なのも事実なんだろうけど、本当に仙台は柏や名古屋、それに川崎やマリノスよりも、チームとしての総合力が上になったんだろうか???」と感じる事もあり、結構個人的に悩んでいました。その悩みと言うか疑問が、この日、新潟で氷解したのです。

この日の新潟戦は、今シーズンワーストじゃね?と、ベガサポの99%が感じたであろうぐらいの悪い出来。当然、試合後は容赦ないブーイング。それを茫然と見守っていたベガルタンですが、何気にそんなに悔しくありません。あれ?試合に負けたのに、新潟まで来て雨に濡れたのに、今期ワーストの試合をやらかしたのに、そんなに悔しくない・・・・。何故だろう??その時、不意にベガルタンは「ある種の答え」に気づいたのです。

チームとしても、選手としても、サポとしても、尋ねられれば「新潟戦は絶対に勝ちたいし、残り全勝してシーズンを終えたい・・・」と答えるのに理屈は要りません。もしろ、そう答えるのがワールド・スタンダードです。しかし、口ではそう語っていても、「その気持ちと心」が本当にリンクしているかは極めて不確かでしょう。つまり、タイトル、もしくはACLの出場権を目指しているチームにとって、その目標が失われた瞬間から、残りのリーグ戦は「チーム全体で燃える要素を探しながらの闘い」となり、その要素が見つからなければ、結果的にその試合は「疑似・消化試合」となってしまうことを、ベガルタンは新潟の地で学んだのです。



喜びを爆発させる新潟サポを横目に、茫然とそれを眺めるベガルタン。「仙台も強くなったもんだよ・・・」と思っていたベガルタンからすれば、この日の試合内容は、とても「その勘違い」を継続させるそれではありません。普通に考えれば新潟のプレッシングへの練習は、先週の清水戦で十二分に出来ていたはずなのに、この日の試合内容に「選手の勝ちたい気持ち」などは微塵も感じられませんでした。チームとしては、そんなに力差など無いはずなのに、圧倒的な完敗を喫する・・・。しかも、勝ちたい気持ちなど微塵も感じられず・・・。

この時、ベガルタンは気づきました。

昨年や一昨年のリーグ戦終盤、仙台は浦和や名古屋などに勝ち、鹿島や川崎やマリノスなどとも互角以上に戦えていたのは、「ベガルタが強くなった」のではなく、それらのチームが「疑似・消化試合ゾーン」に突入していたからなのです。口では「最後の一戦まで勝ちます」と言っていても、リーグ戦での目標を見失ってからの心の中は「消えそうで落ちそうな線香花火状態」だったのでしょう。

こうなると「気持ち」と「体」の状態がアンバランスになり、試合でのプレー自体に覇気が無くなる・・・。もしかしたら、仙台と戦った実力上位チームも、この日、新潟に敗れた仙台のような精神状況だったのではないか・・・。そう考えた時、ここ1,2年のリーグ戦終盤で仙台に敗れた名古屋サポやマリノスサポの後輩が試合後に「何でこんな試合になるんだよ・・・納得いかねーよなぁ~~」と呟いていた訳が、何気に分かったような気がしました。人もチームも、目標を完全に見失うと、どんなに口では「頑張ります」と言ったところで、肝心の「心を燃やすスイッチ」が入らないんじゃないか・・・。あくまでも個人的な推論ですが、この日の試合内容を説明するには、十分自分自身を納得させるだけの推論です。じゃなければ、この試合内容は、どう考えればいいのでしょうか?

我々は近年、素晴らしい成績を収めました。それは決して付録ではなく、間違いなく実力です。過去最高の順位を目指して・・・・初優勝を目指して・・・、それらの目標が見えていた時、チームや我々サポーターのモチベーションはマックスであり、ひょっとしたら、実力以上の結果ということに気づかなかっただけかもしれません。これが「実力か否か」の証明は、来シーズン以降の結果次第という事になります。可能であれば、実力であって欲しいものです。

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