2013年11月13日水曜日

レッズ戦

えーと、何とか負けなくてすみましたな。何かとネガティブな宮スタでの試合ですが、帰りの「ロング・ウォーキング」を考えれば、分けると負けるとでは「そのスピード」に格段の差が出ます。この日、ベガルタンのウォーキング・スピードは、アルムの山をスキップするハイジなみに軽やかでした。

この日、最も盛り上がった瞬間は誰だってロスタイム。しかし、私の周りでは「残り5分」を切った辺りから、「すいません、お先します・・・」というご挨拶が頻発!!そして彼らは、そそくさと階段を駆け上がって帰って行きました。そんな人たちを見るたびに、「えっ、1点差だよ?どうなるか分かんないでしょ?ここからが最も濃密な時間なのに、ここを見ずして帰るって、ポール・マッカートニーのコンサートに行ってアンコールの「イエスタデー」を聞かないで帰ると同じ事じゃないか!!」と思っておりました。

まあね、いくら観客数が少ないとは言っても、駐車場を試合直後にスムーズに脱出できる可能性は少ないから、その「億劫さ」を考えれば、「どうせ追い付かないだろうし、だったら早めに帰るか・・・」と思う事に若干の整合性はあります。特に、小さな子供が居るとしたら「明日は学校だし、早めに帰るか・・・」と考えるのも、極めて自然でしょうな。ベガルタンが宮スタ開催で最もネガティブとなるのも、実は「この部分」なのです。アクセスや駐車場などの問題で、どうしても「早め・早めの帰宅族」が多くなると、試合の中で最も濃密な時間を放棄して帰るしかないグループが多数出てしまい、結果として「チームが最も観て欲しい楽しい部分、アピールしたい部分、ベガルタの試合はこんなに面白く楽しいんだよ・・・という部分をライトユーザーに教える機会を棄損している・・・」ということが最も残念なのであります。

この件に関しては、「駐車エリアを帰宅時間ごとに(試合直後に帰るエリア・試合終了30分後から帰るエリア・試合終了後60分後から帰るエリア)区割りする」という対案をベガルタンは出していますが、採用されないところを見ると、きっと問題点があるのでしょうな。

試合内容的には「前半はウイルソンのゴール以外はダメダメで、後半は総合的に中々良かった・・・」って言う感じですが、だったら前半からやれよ!!と考えるのは素人なんでしょうな。当然、試合前には入念にレッズに対する戦術を練りに練るはず・・・しかし、相手も同じくらいに練りに練ってきて、結果として「全く上手くいかなかった・・・」ということは当然あり得ます。しかし、長年クラブを見て来ての感想としては「去年あたりから、その試合中に修正する能力が個々の選手としても、チーム全体としても、かなり上がってきているよな・・・」という想いがあります。レッズ戦の後半は、そんな感じでした。

この日の観客数は約17,000人ちょい。依然と同じ「宮スタ開催の損益分岐点」が30,000人だとすれば、当然ながら「大赤字」です。チームはこの失敗を、今後の戦略に生かさねばなりません。浦和相手でも、状況によっては2万人を切る・・・。宮スタ開催の意義を「観客動員数のアップ」と捉えるのなら、この日の数字は致命的です。この結果を「たまたま、日程が悪かったので・・・」という、「単純な言い訳」が社長に通じるのなら、ベガルタンはチームの社員になりたいものだけど、きっと通じないのでしょうな。

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