2013年4月5日金曜日

ベガルタン、清水サポの後輩を叱る!!

その電話がかかってきたのは、仙台空港から仙台市内へ帰る電車の中だった。彼の名は黒田、浜松生まれの清水サポ (本人曰く、「浜松生まれで清水サポっていうところがポイントです」ということだが、仙台生まれの自分からすれば「何がポイントなんだ?」といったところだ) で、社内では本社勤務の後輩エリートだ。そんな彼の電話とは・・・・

黒田「先輩、御不幸でしたね。昨日、仙台へ電話したら、お休みとか・・」
自分「ああ、叔父さんがな・・・」
黒田「いやいや、仙台も追い付きそうな雰囲気はあったんじゃないですか?現地で見てても」
自分「そうそう・・・って、何を言わせるんだよ。でっ、何の用だ?全体営業会議は来週のはずだが?」
黒田「いやぁ~~、連チャンでバスを囲む事態となりまして、正直まいっています。そこで以前、同じ様にバスを囲んだり、スタジアムに籠城したチームであるサポの先輩、人生の先輩として、こんな時に自分を励まして頂けたらと思いまして・・・」

この時のベガルタンは、心底疲れていました。傷ついていました。そんでもって、もう少しで「真っ白な灰状態」になる寸前であり、他チームの動向や、そのサポの「心のケア」まで考える余裕など微塵もありませんでした。そんな時に、「励ましてくれ・・・」と言われた瞬間、不覚にもベガルタンはキレちゃったのです。

自分「甘い!!甘いんだよ、お前は!!チョット負けたぐらいで落ち込みやがって!!お前は清水サポになってから、地獄を見た事はあるのか?奈落の底へ落とされた事があるのか?俺はあるぞ。降格した年は半年間勝利が無いという奈落の底にも立ったし、降格が決まった大分戦では最終戦と言う名の地獄も経験したし、降格初年度の開幕戦でプライドをズタズタにされたこともあるし、同じ年に「この試合で負けたらJ2で最下位になるかもしれない・・・」という地獄の入口に立ったこともあるし・・・。それに比べて清水はどうなんだ?ひょっとしたら、今が地獄だと思っているのか?冗談じゃない!!地獄っていうのはな、地獄っていうのはな、3月なんかには絶対に表れないんだよ!!もっと、もっと、苦しんで、もがいた先に出くわすもんなんだ!!」

黒田「そうですか・・・今、自分が遭遇している出来事は地獄じゃないんですか・・・・」

自分「違う!!全然違う!!勘違い!!地獄に足を踏み入れたら、寝れないから、食欲ないから、そんでもって性欲も無くなるから。俺たちが降格した時なんて、半年間も勝ち試合を見れなかったんだぞ!!今で言えば、昨年の札幌状態だったんだよ。ハッキリ言うけど、昨年の札幌は痛かったよな?惨めだったよな?悲惨だったよな?戦う前から「今の札幌線はボーナスステージだから」とか「逆に、プロチームとして負けられないプレッシャーがあるよな?」みたいなことを平然と言われるくらい、弱々しいチームだったよな?あの時の仙台も、そりゃぁ~~~弱かった。苦しかった。辛かった。地獄っていうのはな、1~2か月で体験できるもんじゃなく、長く長く苦しんで、その時ようやく「嗚呼ー、ここが地獄の一丁目なんだ・・・」と気付くんだよ!!」

黒田「まだまだ、我々は幸せなんですね」

自分「ハッピー、まだまだ超ハッピーだ。一つ勝てば、状況が変わるかもしれないんだろ?地獄に入ったら、一つ二つ勝っても全然意味ないから・・・返って、むなしいだけだから・・・」

黒田「ありがとうございました。我々は地獄へ突き進んでいるかもしれませんが、富士登山で言えば3合目にも達してなかったんですね。とにかく、頑張って応援して、この状態から、一刻も早く抜け出しますよ」

自分「いや、そんなに急ぐ事は無い。5/25の仙台戦までは、ドップリと苦しんでてくれ」



苦しい時、ベガルタンは何気にこの曲を聞きます。辛かったあの時も、苦しかったあの時も、哀しかったあの時も、この曲を聴くと何気に心が癒されます。ベガサポに、他サポの状況を心配する余裕などありませんが、苦しい時を体験しているからこそ、今の事象が幸福に想えるというものです。苦しい時、ベガサポには「希望」しか頼るものがありませんでした。逆に言うと、希望とは不確実で苦しい時にしか人から求められない事も気づきました。希望・・・いい言葉ですな。

明日は新潟戦、ビート新潟!!



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