2013年3月29日金曜日

いずれ必ずやって来るであろう、チームの再構築(リストラ)について考える


現在の主力である彼らが、そのままのメンバーで5年後も仙台で活躍できているか?と問われれば、誰もが答えに窮するはずだ。もちろん、可能性が無い訳ではないが、スタメンの平均年齢が32~3のチームに、リーグ・カップ戦・ACLなど全ての公式戦で大躍進できる・・・と言った明るい未来が待っていると考えられるベガサポは絶対にマイノリティーでしょうな。今日は、今現在苦しんでいる清水の事例を“他山の石”にしない為、今のうちから論理武装しておこうと思います。

“ヤングエスパルス”・・・・。このフレーズを初めて聞いたのは1年前くらいだが、最も強くベガルタンの心に響いたのは昨年のヤマザキナビスコカップ決勝戦の時だった。決勝のスタメン平均年齢が23歳という本当に若いチームで、マリノスサポの後輩からは「この平均年齢は絶対に“おっさんマリノス”への嫌みです」とまで言われる始末。この時のエスパルスは、“アダルトベガルタ”のサポからすると、その若さにはジェラシーさえ感じてしまう程の勢いがありました。いつの時代も“ヤング(若さ) ”とは、やっかみの対象であり、永遠の憧れ。だからこそ“ヤングエスパルス”という響きには嫉妬さえ感じたものです。

ゴトビ監督に率いられた“ヤングエスパルス”そのカップ戦は惜しくも準優勝し、リーグ戦は後半失速したものの、その戦い方は一貫して「若手」を起用し続け、誰の目にも「今年は来年の為の布石だよな」と思わせるには十分。シーズン開幕前に、ゴトビ監督は集まった約300人のサポーターの前で「昨年までの2年間でチームの土台をつくることができた。3年目の今年はタイトルを獲ります」とあいさつ。まさに意気揚々であります。そんな訳なので、他サポであっても、そして清水サポであっても、“ヤングエスパルス”の前途には明るい未来しか映りませんでした。しかし、今年は開幕から内容・結果、共に苦しみ始め、チームの歯車が大きく狂おうとしています。

リーグ戦では2分け1敗、カップ戦では1分け1敗。シーズン開幕間もないので、そんなに焦る事は無いと思うのだが、負けた試合が“いずれも5失点”というところに厳しさを感じられるし、分けた試合でも内容がイマイチ・・・。ついに、静岡ダービーでボコボコにされるに至って、監督解任を求めるサポーターにバスを囲まれる不祥事に発展!!大きな不満が爆発しました。この辺のいきさつをスポニチから抜粋すると・・・・

「長期的なビジョンを考えている余裕はない。今季公式戦5試合で未勝利。ゴトビ監督も危機感を抱いている。23日のダービー大敗後は厳しいヤジを受け、翌日以降の練習でもサポーターから敗因の説明を求められた。出口の見えない状況に「磐田戦の敗戦は若手を起用した私の責任。人々が何を求めているのか分かった。次は試合に勝つことだけを考えたい」。若手育成の方針を捨て、目先の勝利にこだわることを決断した」と掲載されております。さらに・・・

「この日の練習でも、“脱若手”の姿勢が表れていた。ゲーム形式の主力組は、フィールドプレーヤーの平均年齢25・4歳。磐田戦のスタメンより2・4歳も上がった。同戦でフル出場したMF石毛秀樹(18)やMFイ・ミンス(21)は控えチームでプレー。さらに、磐田戦に先発したDF犬飼智也(19)、MF内田健太(23)は控え組にさえ入らなかった。ゴトビ監督は「J1で今年初めてプレーする選手や、本当の意味でプロ1年目の選手は重圧の中で戦うのは難しい」と指摘。勝ち点3を義務とする30日の広島戦は、経験のある選手を優先的に起用する考えだ」と書かれており、そして・・・・

「ゴトビ監督はダービーの敗戦を自身の責任と認め、「次はいつ、若い選手にチャンスを与えるかは聞かないでほしい」と語った。“脱若手”への急速な方針転換は、ミスした若手への責任転嫁にも見える。将来性豊かな選手が失敗を恐れて萎縮する前に、今季初白星をつかみたい」となっております。

この記事を読んで最も気になったのが「磐田戦の敗戦は若手を起用した私の責任」の部分です。つまり、若手だから負けてしまった・・・若手じゃなければこんなことにはならなかった・・・という事であり、ある種の責任転換とも取れますな。監督就任も3年目のゴトビ監督、サポーターの前で「昨年までの2年間でチームの土台をつくることができた」と自信満々に語ったゴトビ監督なのに、自身の信念に基づいて起用した選手たちが不甲斐ないプレーをし、メディアやサポーターから叱責を受けた時、その理由の一つに「選手が若かったから」と言ってしまう感覚にはついて行けませんな。

清水が不調な理由も、何年計画でチームを作っているかも分かりませんが、意図的にベテラン選手を外し、確信的に“ヤングエスパルス”を作り出そうとしていた事は明らかです。本来ならば、例えチームの成績が悪く解雇されそうになっても、「自信の信念を貫いて3年計画で作り上げて来たチームや選手を信じるべきではないのか?」とベガルタンは思うのですが、ゴトビ監督の考えは「次はいつ、若い選手にチャンスを与えるかは聞かないでほしい」といった、ハッキリとした路線の変更でした。ただ、それでも何気に仙台よりも若いと言うところに、若干のジェラシーは感じますな。

仙台も、いつかは主力選手がそろって退団する時期は来ます。我々と共にJ2時代から戦ってきた選手たちが、揃ってチームを去り、嫌がうえでもメンバーをシャッフルする時期がやって来るだろうし、ひょっとしたら監督も代わるかも知れません。その時、チームとしてブレ無いために、フロントやサポーターは何を考え、そして、どのように行動すればいいのか・・・。その複雑で難解な疑問に対して、正確な答えを用意できる人などは居ないでしょうが、この清水の事例は間違いなく“何らかのヒント”になる事は確実です。このヒント、無駄にしたくは無いですな。

明日はセレッソ戦、ビートセレッソ!!

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