現代のマーケティングにおいて、社名や商品名のネーミングは商売の要諦です。だからこそ、高額なオファーを出してまでコピーライターを採用したり、広く意見を募集するためにネーミングを公募します。
代表的な例でいうと、ソニーの創業者である盛田氏は当初の案である「ソンニ」を「損に、というイメージが出るから『ン』を取って「ソニー」にしたり、失敗例としては清酒メーカーが現地アメリカに合わせた自信の清酒「福寿(ふくじゅ)」が全く売れず、どうしてか分からないまま困っていたら、「ふくじゅ」と言うネーミングが現地発音で「ファック・ユー」に似ていた為購入するのに抵抗があった・・・という笑えない例まであるほど、ネーミングは重要なのであります。
そんでもって何が言いたいかと言うと、これです。
ネームイズ・ベガ女
チームhpによれば・・・
「2016シーズンよりベガルタ仙台ホームゲームにて「ベガ女シート」が発売されます。
臨場感溢れる最前列での観戦チケットにスペシャル特典がついてなんと破格の2,000円!記念すべき第一弾のスペシャル特典は、仙台で多くの方に愛されている、すてーきはうす伊勢屋の「サイコロすてーき」お食事券が付いてきます!サッカー観戦だけでなく、スペシャル特典がついた「ベガ女シート」。完売必至につきご購入はお早めに!」ということです。
チームとして集客の為に、あれやこれやと考え、行動することにおいて批判などありません。考えるだけ考え、結局何もしなかった・・・は最悪で、だとしたら例え成功しなくても、チャレンジするチームの姿勢は評価すべきです。しかも、チケットに付いてくるのが「マックのポテト」ではなく、ステーキはうす伊勢屋の「サイコロすてーき」とくれば、そそられるユーザーも居るかもしれません。
きっと現場のフロントは、様々な協賛企業と打ち合わせしながら、一生懸命に出した企画なのでしょう。その努力は認めるし、称えられるものでしょう。しかしながら・・・そんでもって残念ながら・・・この場合のネーミングは悔み切れないほど残念です。ネーム・イズ「ベガ女」。言葉の響き的には、どうしても「ベガ女=便所」に似ており、現実的にはイマイチ、いや、イマニ、いやいや、イマゴぐらいは残念なネーミングですな。
おそらくは「カープ女子」や「セレ女」に触発されたネーミングでしょうけど、「ベガ女」というネーミングには「セレ女」から想像されるエレガンスさが微塵もありません。だって「ベガ女」ですから。まあね、限られた予算でやっているから「コピーライターを雇う金が無かった・・・」という可能性はあります。だったら、2年前にベガルタンに相談してくれれば無償でアイデアを提供したのに・・・重ね重ね残念です。
2年前にベガルタンが提案したネーミングは「Vガール(ブイガール)」。もちろん、Vはベガルタの頭文字。これがベストと言うつもりはないけど、「ベガ女」と「Vガール」では言葉の響き的にどっちがいい?って言われたら、かなりの%で「Vガール」に軍配が上がると確信しております。
でもね、だからといって「俺の方が良いだろ!!」とか「俺って才能あるだろ!!」とは思いません。フロントも頑張っているんだから、サポーターとして「ベガ女」が増えるように協力しようよ・・というスタンスであります。現場もフロントも「トライ&エラー」を繰り返して成長するはず。だとしたら、何もやらない・・というリスクではなく、フロントが考えた末にとりあえず行動してみる・・・という姿勢が出た場合は、サポとして協力する方が賢明です。とにかく、フロントも頑張っているんだ・・・これが分かって何よりですな。
ちなみに、伊勢屋は美味しいです。
ちなみに、伊勢屋は美味しいです。
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