2015年6月29日月曜日

ベガルタン、名古屋戦で考える

その異変に気づいたのは後半だった。カミさんが・・・・
妻「ちょっと、ちょっと、気づかない?」
自分「何だよ、試合に集中しろって」
妻「最近、周りが声を出して応援する気がする」
自分「えっ?」
妻「普段なら、しても手拍子ぐらいなのに、最近は声が出てる」
自分「いや、勝ってるからじゃねーの?」
妻「勝ってても、こんなに声なんか出てなかったって・・」

言われてみれば、確かに応援の音量が上がっている様な気はする。いや、気のせいではなく、間違いなく以前よりも声は出ている。自分たちの周りの平均年齢は控えめに見てもU―70(アンダー70歳)で、チョットでも興奮して興奮する展開となって声をシャウトしようものなら、立ちくらみが頻発!!周りから「そんなに無理しちゃ駄目って、お医者さんから言われてるでしょ!!」と言われるような、高齢化の進捗率が最も著しいエリア。

なので、バックスタンドエリアの中でも比較的静かで、そうですなぁ~~、市内中心部に近い住宅地で言えば上杉5丁目ぐらいの静けさがあります。

それが最近では、楽天の試合当日における宮城野一丁目(コボスタ前)ぐらい、声は出でており、っていうかザワザワして、一時期、世間を騒がした「引っ越せ!!引っ越せ!!引っ越さないとシバクぞ!!コラッ」とシャウトしていたオバちゃん並みに、うるさいのだ。いやね、昔っから声が出てれば、こっちだって馴れるから問題は無いのだが、ここ数試合で急激に声が出るようになったから驚きます。何があったのでしょうか?

カミさん曰く「コールリーダーが変わったからじゃない?」と言うことですが、これは検証の余地があります。「たまたま、勝つ試合が増えただけだから・・」という理由にだって十二分に説得力はありますし、周りの平均年齢を考慮すれば「暖かくなって、身体も整体もアクティブになったから・・」という可能性も考えられます。だいたいにして、リードする人間が変わったぐらいで、騒音オバちゃん並みの音量を出すようになるのでしょうか?だとしたら、何が以前のコールリードと違うのでしょうか?

まず、ベガルタンでも気づくのは「チャントを繰り出すタイミングや、その種類に変化が見られる」ということです。ハーフタイムに繰り出すチャントにも変化はあるし、ベガルタンの記憶が正しければ「刃」のチャントは出てきません。チョイ前なら、しつこいくらいに繰り出していたのに。さらに言うと、応援コールがエンドレスになってきました。チョイ前なら、ブツブツと途切れ途切れだったのに。

まず考察する前提としては「この現象が、ベガルタン周辺に限っての事なのか、それとも全体的な事なのか?」を調べなければなりません。そこで、S北の後輩、ゴール裏の先輩、バック自由席の知人にコンタクト。そして、それぞれ返ってきた答えが・・・・
S北「声は、そんなに変わんないけど、手拍子は迫力が出て来た気がする」
ゴール裏「全然違うよ、周りも「楽しい」って言う人が多い」
バック自由席「なんか、昔の楽しさが甦ってきたような感じ」

全体として、ボルテージは間違いなくアップしているようだ。ベガルタンの皮膚感覚としては「以前と比べて30%アップ」でしょうか。これで満員になっちゃったりしたら、それこそ「あの時の仙スタ」が帰ってくるかもしれない・・・、と思わせるぐらい、多くのベガサポは「今」を楽しんでいるようですな。

何度も言うけど、ベガルタンの周りの平均年齢は高め。なので、昔風の応援をされれば「自然と体も心も動いてしまう」という可能性はあります。コールリーダーが変わってからは、明らかにチャントの選択肢に変化がみられ、以前よりも「応援してるよなぁ~~」という気になることが多いのも事実。以前だと、「このタイミングで、それなのか?」と言うものが多く、個人的には「選手の応援と言うよりも、応援している自分たちの応援ぽいよな・・・」と感じる事も多々。まっ、あくまでも個人的な主観ですが。

情緒的な歌詞、そしてメロディアスな曲調。これらに、選手のチャントを織り交ぜながらの応援コール。悪くはありません。しかし、少なくてもベガルタン周辺では、それに呼応するメンバーは皆無でした。ベガルタンの周りには「応援チャント」に呼応するメンバーは多く居ても、「応援ソング」に呼応するメンバーは皆無だったのです。

歌う事は気持のいい事です。しかし、そのカラオケ的なソングチャントを頻発された場合、「うんざり感」を抱く人が多いのも事実。前コールリーダーの場合は、この辺の「オールドサポーターの感情、って言うか感覚」に対する配慮が足らなかったような気がします。「自分たちに、ついて来い!!」的なリードコールも悪くはありません。そのようにしたい場合、皆について来て欲しい場合、コールリーダー自らと、その周辺メンバーに、多くの人から慕われる「徳」が無ければ、自分たちの思う通りに、ならないのは必然でしょうな。

前コールリーダーと、その周辺の人達に「徳」が合ったのか無かったのか?は分かりません。しかし、決して多くの人に「慕われていた」という事実は確認できませんでした。っていうか、嫌っていた人が多かった。何故かは知らないけど、マジで多かった。コールリードをする人も、それについて行くサポも所詮は人間ですな。

じゃあ、今のコールリーダーには「徳」があるのでしょうか?スタジアムの雰囲気も、ここから、ずぅぅぅーーと上げ上げになるのでしょうか?ベガルタン的にコールリーダーに求めるのは、決して「聖人君子」的な「徳」ではなく、何気に憎めない「人柄」であり、決して利己的ではなく、スタジアム全体の雰囲気を何気に感じとれる「センス」、そして熱い「気持ち」、この3点です。


今のリーダーに、この「3点セット」が有るかどうかは知る由もありませんが、その答えは時間が経てば誰でも確認はできるはずです。できれば、良い方向へ向かいたいものですな。名古屋戦の後半、ベガルタンはこんな事を考えていました。

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