2014年11月4日火曜日

ガンバ戦

ふぅ~~、何気に苦しい試合でしたが、最後の一発は気持ち、柳沢の・・と言うよりも、チーム全員、更にはサポーター全員の“気持ち”が現れたゴールだったと思っています。もちろん、ガンバの選手が試合後「そんな難しい試合ではなかったと思います」とか「そんなに危ないシーンはなかったが、残留争いをしている仙台に1というのは・・」みたいに「お前たち、去年はJ2だったくせに、そんな上から目線で言うか??」的なコメントをしているのは知っています。しかし、チームの置かれている現状に目を向ければ、向こうは「三冠だって・・」に対し、こっちは「ひょっとしなくても降格の可能性が・・」という状況では、「残留争いしているチームに勝てないのは痛い・・・」と思われてもしょうがないのでしょうな。プロの世界は何事も、結果が全てです。

「そんなに危ない場面は無かった・・」とガンバの選手が言うとおり、試合自体は「堅い」試合でした。ガンバサポじゃなくても「宇佐美の2発、そのどっちかが決まっていれば試合は決まっていた・・」とは思いますが、そんなプロセスなど、今の仙台には無用の長物。今は結果、残留と言う結果のみが最大のミッションであり、そのミッションを達成する為には、大宮が広島戦で見せた様な「先制したら、例え前半からであろうとも、5バックもいとわない、ドン引き、穴熊、守れ・守れ・守ぁ~~もれぇーシュナイダ―」作戦でさえ正当化されます。

柏戦と言い、そしてガンバ戦といい、「とりあえず守備的ね・・・」という戦略が徹底できているからか、素人的に「それなりに戦えてる・・・」と考えるのには一定の整合性はあります。実際、柏戦の後半やガンバ戦の前半なんかは「結構、戦えてる・・・」という印象を誰だって持つ筈でしょう。しかし、中々結果が出ない・・・そう考え、ジレッたい気持ちで試合を観戦している方も多いかと思います。しかしです、元々「堅守速攻」と言う戦術は、中々、結果が得にくい戦術だと言う事を認識せねばなりません。

相手にボールを持たせて、チャンスがあれば速攻&セットプレーで仕留める・・・。その際、ポゼッションは敢えて気にせず、あくまでもゴール前のバイタルを中心に守る。前線からプレッシングを掛けるのは、それなりに準備が整っている時のみに限定し、攻撃的な圧力が減退する事と引き換えに、守備的な人数をゴール前に振り分け、ゴール前のボールを跳ね返しつつ、少ないカウンターに勝気を見出す。なので、観戦してると“しんどい”、とにかく“しんどい”。まっ、守っている時間が長く、チャンスも少ないので、苦しい時間が長いのは、お約束のようなものです。堅守速攻と言う戦術は、多少M系の人にはたまらないのでしょうが、多少S系のベガルタンからすれば、地獄のような戦術であります。でも、残留にはこれしかないと分かっているので、ただひたすら「忍」の一字です。

大宮が、広島戦で見せた様な戦い方は極端過ぎる例かもしれません。だって、前半の途中から完全に「僕たち、守っちゃいますよぉ~~、守って・守って、守り抜きますよぉー」という戦術で、後半なんて「僕たち、攻撃はしません、キャンセルします。どぉ――ぞ攻めてください。最悪引き分けになったとしても、決して後悔しません。だから、メッチャ攻めてください!!ボコボコにされても、ポゼッションを放棄しても、ゴールだけはさせませんから・・」という戦略を自宅のテレビで観ていた時、ベガルタンは背筋が凍るような感覚を得、そして想いました・・「こうまでして、残留しなければならないのか?」と。

今年仙台は、監督を代えて「ワンランク上、違うステージ」へチームを誘おうとしました。しかし、国破れて山河あり。ポゼッションサッカー、パスを繋いで相手を崩すサッカー、人もボールも、そして見ている人達の心さえ動かすサッカー、という理想郷からは遠く逸脱しましたが、それでも残留争いという、目の前の戦いからは逃げ出す事など出来ません。それならば、決してチームが理想としているサッカーではない現状を嘆くのではなく、甲府のようなチームコンセプトを共有し、「勝ち点1」を遮二無二確保する戦術を楽しむのもありではないのでしょうか?

守備的な戦術は、やってる選手も、見ているサポーターも、決して幸せな戦い方ではないのでしょう。しかし、そうなってしまった原因を作ってしまった以上、その尻拭いは、自らの手でしなければなりません。現状の戦い方は、春先に失敗した戦い方の“利息分”を支払っているのだから、我慢するのは当然・・・。そう考える事によって、ガンバ戦の「勝ち点1」をポジティブに捉える事が出来るベガルタンです。


こうなった以上、セレ女には何の怨みも無いですが、我々ベガルタがセレッソに対して「J2への送り人」となる覚悟を決めねばならないようです。個人的に「同じ大阪のチームでは、ガンバよりもセレッソの方にシンパシイが・・・」という感情が無い訳ではありません。しかし、セレッソ戦に対して“そのような感情は無用”であり、逆に、そんな感情を抱いたまま試合を観戦したとするのなら、それこそセレッソサポに対して非礼なのは言うまでもありません。

セレッソサポには、試合でセレッソをボコボコにし、サバサバした気持ちでユアスタから帰っていただく・・・。そして、一切の感情を破棄し、車に乗ったらゴルゴ13のように“ふぅ~~”とタバコを吸う・・・。これしかありませんな。

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