2013年8月2日金曜日

甲府戦

勝てて良かったですな。前半も先制した辺りからは、何気に「逃げ切りエコモード突入!!」のような匂いがプンプン。後半になると、その匂いがランクアップして「逃げ切りチンタラモード突入!!」となり、ロスタイムを含めた最終盤ともなったら「逃げ切り防戦モード突入!!」となって、甲府にガンガン攻め込まれます。この部分を素人的に考えれば「何だよ、攻める意思が無いかのような、この戦い方は・・・」となるんだけど、この部分を監督的に捉えると・・・・「今日仕掛けることころ、握るところのメリハリを持ってサッカーをできたところで逃げ切れたんだろうなと。最後ピンチがあったが集団で共通理解を持ってコントロールできたゲームになったと思います」となるようです。サッカーって深いですな。 苦手な真夏のアウエーで相手は甲府、そしてチームとすれば「是が非でも勝ちたいリスタートの試合」ともなれば、チームがどのような戦術で試合に挑むかは何気に分かります。今年チームは「よりポゼッションを高め、攻撃力を増す為」に、新たな戦術にチャレンジしました。速攻とサイドからのクロスは、仙台攻撃戦術における「2本の矢」です。ただ、それだけでは苦しくなってきたので、ポゼッションでボールを回し、隙を見て中央バイタル付近のプレーの質によってゴールに襲いかかるという「3本目の矢」を会得すべく、チームはキャンプから研鑽に研鑽を重ねました。 その戦術をベースにチームは前半戦を闘い、結果は5勝7分5敗。しかも、得点力はリーグワースト3で、得失点差もマイナスの10位・・・。この成績に満足する選手もサポーターも皆無でしょうから、今のところ、この「3本目の矢」をチーム戦術に加えてワッショイ・ワッショイ!!という目論みは上手くいってないようであります。やっぱ難しいんでしょうな、守備的なチームから攻撃的なチームへのシフトチェンジは・・・。ただし、ここで「やっぱり駄目、無理無理、ガンバのようなサッカーは出来ないって・・・仙台は堅守速攻のスタイルに戻り、とにかく結果を出しましょうよ。それで出なくても、誰も文句は言わないから・・・」とした方がいいのか?それとも「苦しくても、辛くても、結果が出なくても、今の戦い方を踏襲して行くべきだ・・・」とした方がいいのか?は議論の余地がありそうです。 監督は試合後「集団で共通理解を持ってコントロールできたゲームになった」と語っています。つまり、我々から見ると「何だよ、攻める気がねーのかよ・・」と見えるシーンも、監督の眼から見たら「コントロールできた」となり、シュート数が後半「たったの3本だった」という状況すらも「コントロールできた」となるんでしょうな。 ベガルタンから見れば、監督は超現実主義者です。そんな監督が、怪我人も多い中、苦しいチーム状況で「理想」を追い求める事は無いんでしょうな。おそらく、チームは4位となった年のように「超堅守速攻」へと戦術変更をしてくる可能性が高いと思います。角田曰く「我々には、いつでも戻れるチームのベースがある」との思いは、チーム全員の共通理解のはずです。怪我人も多く、厳しいチーム状況下で、失点するリスクが高くなる「理想」に固執する程、監督も選手も若くはありません。おそらくは、多少ポゼッションのテーストは残しつつも、しっかり守ってカウンター・・・に比重と言うか軸足を移した戦い方になるような気がします。 結果と理想が一致しないのであれば、とりあえず「結果」を重視せざるを得ないのが現状のチームです。手倉森王国の足元はまだまだ弱く、チョットでも隙を見せれば今の地位など砂上の楼閣と同じであります。その事が分かっているからこそ、これからのチームは、いや、手倉森は、超現実主義的な戦い方を露骨に進めてくるでしょう。個人的には「例え苦しくとも、今のサッカーを熟成させて欲しい・・・」とは思っていますが、大人には大人の事情があるのでしょうから、そんなに強くは言えません。とりあえず、川崎戦も「攻め合い」にはならず「ホームなのに守備的」な場面が多く見られれば、シフトチェンジの完了と思って間違いないはずです。 明日は川崎戦、ビート川崎!!

0 件のコメント:

コメントを投稿