2016年12月26日月曜日

ベガルタン、我慢する


えーご無沙汰をしております。ベガルタンは最終戦に行けなかったので、10月後半からシーズンオフモードに入っておりまして、入った当初は「4カ月も試合が見れないなんて、俺、大丈夫かなぁ~」と思っておりましたが、何とか2カ月間ほど酒とゴルフの力を借りて凌いでおります。

なんでも、東京の平山が移籍するとか、しないとか。ウイルソンやハモン、さらには金園まで移籍しちゃったのでFWの補強はマスト。平山の加入は実力からもok牧場なのでしょうが、金園同様、稼働率の少なさがネック。しかし、キャッシュフローが潤沢とは言えない仙台にとって、バリバリのビッグネームを獲得することは不可能。だとすれば「もうすぐ賞味期限が切れそうだけど、それさえ気にしなければ、ソコソコお買い得・・・」というやり方がベストなのかもしれませんな。

三田や平岡がレンタルからの買い取りだったので、「平山もそうなのかなぁ~」と思っていたら、まさかの完全買い取りとか。ネットでは「完全移籍はナイス!」とか「金が無いんだからレンタルで借りパクしろや!」といった過激な意見もあったようですが、買取にもレンタルにも、それぞれにメリットがあるので「どちらがいいのか?」という疑問自体がナンセンスでしょうな。

サッカーにおけるレンタル制度のメリット・デメリットの論争は、ある意味「持ち家と借家、どっちがいいのか?」の論争に似ています。こんなことを言うと「選手は物じゃねーよ!」とお叱りを受けそうですが、ベガルタもJリーグという生存競争が厳しいマーケットに参加している以上、一般の市場原理に沿った形での合理的な戦術は不可欠。では「レンタルと買い取り・持ち家と借家」では、どちらが良いのでしょうか?

この疑問には結論が出ていて、それは・・・

「レンタルにも買い取りにもメリット・デメリットはあるが、その時々の経済状況や個人の考え、ライフスタイルなどによってそれは微妙に変化する」ということです。このことを私たちは学校の授業で教わっており「市場における自由競争が最適な資源配分をもたらして(需給関係を通じた価格変動の)自動的な調整機能を指す」これがアダム・スミスの「神の見えざる手」であります。

何気に、自前で育てて活躍してもらい、将来的には高値で売却するのが理想・・と考えている方が多いようですが、当然のように時間も金もかかるのでリスクはあります。レンタルとは、そのリスクを必要最低限のマネーで買い取る制度なので、効率的と言えば効率的。その代り「高値で売却する」というリターンが無いので、経済規模を飛躍的に増加させることはできません。

ここで大事なのは「ベガルタは、そのリスクを引き受けられるほどのキャッシュフローを、もしくは、増資などによって潤沢な資金需要を得られるか否か」という事であります。「今期は2億円ほどの赤字だから・・」という現実の中でも、やりくりをしてバランスシートを健全に保つためには、現状の戦略「レンタルと買い取りをバランスよく行ってゆく・・」という方策がベストじゃないにしても、ベターだよな・・という気はします。

ハモンなどを売却することで、仙台は若干の移籍金を得ることが出来ました。これは何気に凄い進歩です。今までは、移籍金0円での放出が当たり前でしたから。フロントに関しては皆様同様、言いたいことはありますが、社長としても監督としても、そしてチームとしても「来年は勝負の年」であるはず。だとしたら、ここは我慢のしどころかもしれません。年々短気になってきた昨今、ベガルタンも来年が勝負どころです。

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