2015年8月23日日曜日

浦和戦

えーと、とりあえず、ドンマイ、ドンマイですな。鹿島・浦和のアウエー2連戦で「あわよくば勝ち点を・・そして残留を・・・」との想いがあったのは事実ですが、終わってみれば綺麗に連敗。それも、完敗。でもね、これによって現状での仙台の力量が「残留争いが精一杯・・・」という事が認識出来たので、そうなったらなったでチームやサポのベクトルは統一しやすくなります。つまり、ここから先の戦いは「残留争いしているチームには負けるなよ」という事でしょうな。

監督が浦和戦に用意した戦術は、なんとビックリ「5バック」でした。このような守備的な戦術を執る以上、前半の「0-0」はマストだったはず。しかしながら、前半に2失点してしまい、このトライの結果はイマイチ。これによって、監督への非難が出るのは確実のようですが、そんな事で非難されて委縮しようものなら、新たなチャレンジなど出来なくなってしまいます。

監督は自らの信念によって新たなチャレンジをしました。しかし、結果、内容ともイマイチ。ただそれだけです、もっとも、イマイチだった責任は監督に有るのは言うまでもありませんが、その責任は現有の選手層 (浦和や鹿島と比較して) との対比から、なされるべきものであるはずです。

監督の心理状態など分かるはずもありませんが、この時期に、たとえ浦和戦のみの戦術だとしても、新たなチャレンジをせざるを得なかった事で、「多少、追い込まれている感」が、してしまうのはしょうがありません。おそらく、この5バック戦術は「キャンプから試みていた戦術」ではなく、鹿島戦の負けを踏まえたうえでの窮余の一策だったはず。あまり時間が無い中で、リスクが高いか低いか、分かりにくいであろう戦術を採用したところに、渡邊監督の力量が透けて見えます。この戦術は結果的にギャンブルでした。ギャンブルであった以上、あとは出たとこ勝負。今回のサイコロの目は、残念賞だったですな。

今回の5バック採用に関して、ポジティブな意見や論評をするのは絶対にマイノリティーでしょう。前半の試合内容で「よしよし、いい感じだ・・・」と思える人が居るとするなら、それはそれで凄い人です。解説の戸田や平瀬が、やんわりとした表現で「この5バックは、如何なものか?」とコメントしていましたが、この急造5バックに「ベガルタの未来はあるか?」と問われれば、それは匿名希望を条件に「絶対No!!」ですかな。

しかしながら、新たなチャレンジは絶対に必要なので、その意味では「厳しい戦いとなる浦和戦だから試せた・・・」と考える事は出来ます。もしも新潟戦で、今日のような戦術をし、そんでもって負けでもしたら、間違いなくキレるでしょう。アウエーの浦和戦だから、やれた・・・、今は、そう考えるしかないようです。

個人的に、負けた事よりショックなのは武藤にやられたことです。報知のコメントでは「自分の中で高まるものはある。相手が仙台で決めたい気持ちは持っています」とのことですが、これを読んでの率直な感想は「勝手に高まらないでくれよ~~、こっちは正直、冷めてますから。活躍するのはいいけど、仙台戦以外でお願いします」でありました。それなのに、1ゴール1アシストですか・・・。完調ではない身体とメンタルに、彼の活躍は効きすぎます。

個人的な感想を述べれば、武藤よりも関口の方がポテンシャルやスキルは高いと思っています。しかし、その関口は浦和を退団し、その代りのように入った武藤がブレークする・・・。どうやら、武藤は、もっているようですな。

前半と後半、どっちが良かったか?と問われれば、「しいて言うなら後半」と答えるベガサポは多いはずです。実力的に苦しい試合ではありましたが、後半のように「裏を取られるリスクを恐れる守備に軸足を置く仙台よりも、多少のリスクはあるものの前線からのチャージに活路を見い出す仙台」の方が、チーム全体で、そしてサポも、躍動する様な気がします。もっとも「躍動すれば、それでいいのか?」と言われると、答えに窮しますが。


「賢守」を、チームの根幹にして戦ってきたシーズンも、残すところあと9試合。そろそろ、そのトライの答えが出ようとしています。どうやら、「賢守」へのトライはダメダメ君だった事が確定したようですな。ただし、トライしたコンセプトや意気ごみは悪くなく、結果が伴わなかっただけでしょう。残念ですが、今のチームに超守備的な戦術はフィットしないようです。それでも監督は言うでしょう「仙台のべースは守備から」と。それはベガルタンだって分かっているけど、そのベースを前提として戦っているのに、失点数が増えていく現状は辛すぎます。

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