2018年2月28日水曜日

柏戦


なんとか勝ちましたな。熟成度合いに見どころが多かった試合じゃなかったけど、まあいいよ、開幕戦なんだから。本当なら「もうチョットゴール前のシーンが多ければ・・」とは思うんだけど、まあいいよ、開幕戦なんだから。正直、前半からガンガン攻め込んで欲しいと思ってたけど、まあいいよ、開幕戦なんだから。シーズン初戦から完熟マンゴーのように濃厚な内容を求めるのは酷というもの、だとしたら、勝利というただ一点にのみフォーカスし、それを喜ぶ方が建設的なんでしょうな

対柏に関してはaclなどからの情報もあり、入念に対策を立てていたようです。ベガルタン的には不満だったんだけど、5バック気味になる時間帯が増えようとも、相手にはスペースを与えず、攻撃は石原と阿部が走りこみに対する裏へのパスに特化。監督的には「どんどん前からはめにいって、あわよくば引っかけて我々がシュートに行けるところまでいきましょう」という事だったらしいんだけど、実際に出来てきたのは後半くらいからですかな。前半、可能性が感じられたシュートは、パスカットからの阿部のシュート一本のみでは、ショッパイ試合になるのは確実です。

だからといって、全く見どころが無かったかと言えばNOで、今年は昨年以上にボールをつなぐ意思がビンビン物語。その精度と言えば、「昨年比30%アップ」は確実。昨年だと「あ~あ、追い詰められて、苦し紛れにロングボールを蹴るんだろうな・・・」的な展開の時でも、今年は「23度に一回は丁寧に繋いで繋いで相手陣地へ・・・」みたいな事も多かった気が。それを見て「この辺が熟成なのか・・」と思ったことも一度二度。

板倉のゴールはエクセレント。そこへ至るまでのコーナーを得た手順やクロスなども絶品なパスがあったんだけど、やっぱ「相手の上からズドン!!」は最高ですな。それにしても、そんな板倉を平気でレンタルへ出す川崎って・・・。しかし、こうなったら「これが仙台の生きる道」と、チームは宣言すべきです。

つまり、「仙台は養殖業を目指します」と宣言し、各チームで生きのいい若手や、出場機会に恵まれない選手などを積極的に仕入れ、経験を積ませて成長させ、たっぷりと太らせたうえで、遠洋(元のチーム)へリリース。その際に移籍料を貰うもよし、ベガルタで頑張ってくれるのもよし、その状況を続けながら自らも力を蓄積し、数年後には・・・という戦略もありなんじゃあ・・・。最近、マジでそんなことを考えています。

中々予算規模が大きくならない仙台にとって、初期投資が少なくて済む養殖業は魅力的。しかし欠点もあり、結局のところ自前の選手が育たなければ、エンドレスにレンタルを継続しなければならず、一度でもレンタルが不作にでもなれば、あとはジリ貧がウエルカム。不作じゃなくても、怪我などにより「せっかくレンタルしたのに・・・」という状況は容易に想像でき、考えてみてよ、もしも昨年で平山や古林や中野や野津田のどが揃ってレンタルなのに、怪我によって試合に出られなかったら・・・・、ああー怖い怖いってなるでしょ?

自前で選手を育て、そこに助っ人の獲得や移籍によってチーム力が厚くなるのが王道なのは分かっています。しかし、今の仙台には金がありません。だとしたら、当面は養殖業で食い繋ぐ裏道こそが仙台の生きる道。柏戦を見ながら、ベガルタンはこんなことを考えていました。

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