2017年8月2日水曜日

柏戦


いやぁ~負けなくて良かったですな。どちらも調子がイマイチとは言え、力量的には柏が上。そんでもってスタメンに西村、匠、推橋などの若手が列挙してくる現状で柏戦を振り返れば「ナイス!!引き分け!!!(^^)!」という感じでしょうか。

柏の戦い方は神戸戦のカーボンコピー。前線からプレッシングをかけ、最終ラインは限りなく高く、狭いエリアの中で駆け引きを仕掛ける。ボールを奪えば3バックの空いたスペースにクリスを走らせる・・・、シンプルと言えばシンプルですが、これが厄介。互いに極限までラインを高く保ちたいがゆえに、場面によってはセンターラインを挟んで10mくらいのエリアで大密集!!中々壮観でしたな。

なんでも、この試合のメインテーマは、今までトライしてきた「理想を追求しようということで、攻撃にどんどんフォーカスをして・・・」ではなく、「トランジション(切り替え)のところで、どういうときにカウンターを受けないのかといったところを徹底的に整理をして、それによって多少攻撃の人数が減るようなシーン当然あるけど割り切る・・」といった感じで、守備の体制づくりがメーンだったようです。

その甲斐あってか何とか前半は0で終了。これまでは普通に複数失点してきた事を鑑みれば「なんだよ、やればできるのかよ・・・」という感じですが、何気に監督もチームもプレッシャーがあったことは想像に難くありません。ここから連チャンで負け続ければ、監督が描く「チームの理想」を追い求めるどころか、罵詈雑言を浴びせられての解任すらあり得る状況では、「とりあえず最少失点」に抑えつつの勝ち点ゲットに重心が行くのは自然でしょう。

監督やチームが追い求める理想は高く、そして向かう到達点は遠く険しい霧ケ峰。そこに至るうえで、監督とチームは割り切ってメンバーをシャッフルし、リャンや奥埜の出番は激減、菅井や野沢に至ってはベンチにすら入れず、明らかに「チームを作り直してますよ・・」という匂いがプンプン。いつかはリャンや菅井が出れなくなるとは思っていましたが、今年とは・・・、インド人もびっくりです。

大岩曰く「守備に関しては、これが最低限のベースだ」と語っていましたが、とうことは「今までは、最低限のベースさえ無視して攻撃的に行ってたのか・・・」の証左。多少バランスを崩そうが、カウンターを受けようが、シュートで終われば問題ない!!的な考えを主軸に置いてきましたが、ベースが無かったのでは、そりぁあ、トトトーンと複数失点するわけですな。

守ろうとすれば守れるけど、それはやらない・・・が監督の考えでした。しかし、勝ち点の為には割り切ることも必要・・・が監督の出した結論。そしてチームは攻撃の枚数が減ることになっても、それを甘受して守備から重心を大きく移すことは無くなり、結果として最低失点でフィニッシュ。追いついた後半のシュート数は「たったの3本」でしたが、負け続けた試合に比べれば半分以下に激減しており、見ていてもショッパイ試合でした。しかし、その代償として「勝ち点は得る」事が出来、じゃあどっちがいいの?と問われれば「ん~、現時点では後者」のような気がするような、しないような・・・の感じです。

鹿島戦だって、守ろうと思えば守れるはず。しかし、そこだけにフォーカスしては「何のための今までのトライなのか・・・?」の疑問もアリアリ。せめて、降格の心配が無いのであれば、もっとトライは出来るんだけど、現状では厳しめ。なので、鹿島戦でも「守っちゃいますか・・・」的な展開となる予感。悔しいけど、チームも監督も降格は嫌なようですな。

3 件のコメント:

  1. どうも、2回目になります。

    「トライ」の期間は終わりました。

    正確にいうとチームがそのチャンスを潰してしまいました。

    降格ラインとは勝ち点差6。得失点差を考えれば2試合でひっくり返ります。

    残留を争うチームの中では現状新潟に次いで調子が良くないと認識してます。

    もし「トライ」を続けたいなら、優先的にやることは勝ち点を積み重ねて下位との差を拡げることです。

    いまいち形が見えない「自分達のサッカー」を続けて降格しているチームは過去にもあります。
    リーグ戦中盤で勝ち点が積み重ねられなくて降格するチームは過去の傾向から最低1チームはあります。

    いまいる選手層で何が一番あっている戦術なのかを再確認して勝ち点を積み重ねられるよう祈るばかりです。

    もう一度いいます。「トライ」の期間は終わりました。優先すべきことは何か、話しはしましたが監督、コーチ、選手は現状と過去の傾向からしっかり認識してほしいと思います。

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    1. ベガルタン2017年8月7日 16:15

      匿名殿へ

      そうですか、トライの期間は終了ですか・・
      標高によって沸点が違うように、チームに対する考え方が違えば
      おのずと、現状に対する評価も違ってきます。

      貴殿の考えや主張は理解しますが
      自分とは若干違うかもしれません

      柏戦や鹿島戦を見る限り、鍋監督の方針は変化したようで
      その意味では、貴殿の主張に沿った現状認識なのでしょう

      しかし、それが正しいか否かは誰にも分かりませんし
      分かったところで負けが続けば、再度の方針転換だってありそう

      貴殿の降格に対する認識には理解するところもありますが
      それが正しいかどうかも時間が経たねば誰にもわかりません

      結局は、個人なりの尺度で現状を認識し
      腹を決めて、祈る・応援するしかない・・・が自分の考えです

      シュート数1本で負けても「しょうがない鹿島だから・・」と
      納得する人もいるでしょうし
      シュート数20本を打って負けても
      「こんだけ攻めたんだから・・」と納得する人もいます

      降格だけにフォーカスするのなら、貴殿の主張は多数派でしょうし
      守備的に戦えば勝ち点が結果的に得やすくなるのも知っています
      チームとして、今後は「そう戦う」のであれば
      それはそれで納得は出来ませんが理解はできます。

      どのような結果になっても「トライは無駄じゃなかった・・・」
      みたいな年末になって欲しいものですな

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  2. 大泉隆之氏と栗原雄吾氏のコラムを楽しみにしてます!
    よろしくお伝えください。

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