2014年12月17日水曜日

今年もまた、年チケを考える

えー、先日、クラブから送られてきた『年チケ継続のご案内』を、昼休みの会社で眺めていたら後輩たちと激しいディベートとなりました。今日は、その模様をご紹介します。その激しく闊達な議論の先に『年チケ販売の何が問題なのか?』が見えてくるかもしれませんからな。

まず、サポ自やバックのコア付近などの「エリア・価格の変更(値上げ)」について、ベガルタンと後輩たちの見解は・・・

後輩A
「これはしょうがないんじゃないっすかね、少なくとも、いい席っていうか、応援や観戦するには、バックスタンドの、あの辺は最高ですよね。それが今までは、比較的リーズナブルな価格で購入できたのは事実です。別にコアサポを圧力団体と言うつもりはありませんが、それなりにコアサポサイドからすれば「価格などを含めて自らの主張をチームに対して通す事が出来た」とは思うんです。だけど、ここに来てチームの財政状況は苦しくなったんだから、チョットぐらい我慢してもいいんじゃないんでしょうかね」

ベガルタン
「この手の話になった時、コアサポサイドからの主張は例年シンプル。それは『今の応援、ゴール裏からバックスタンドにかけて盛り上げる応援スタイルは仙台の宝、これまでの経緯も十分に加味し、価格も含めて、なるべく今のままで通して欲しい』と言ったものだ。つまり、それらのエリアも、そしてリーズナブルな価格も、「これまでの経緯」の上で勝ち得た『ある種の既得権益』と考えている節が見えるので、俺も価格やエリアの改定には肯定的だな。大切なのは「未来」であって「過去(これまでの経緯)」じゃないから。

しかし、今回の値上げについて、ベガルタンは否定的です。なんか、「取りやすいところから、とりあえず取る・・・」的で安易な匂いがプンプンしませんか?このやり方は「蟻の足を喰う」事例と同じだと思うんだ。

 ある蟻の社会で日照りが続いて食料が集まらなくなった。そこで蟻の幹部たちは会議を開き、とりあえず「仲間全員、6本ある足の一本を食料として提供し合おう。5本足になって動きが苦しくなるかもしれないけど、そこは気合いで頑張ろうじゃないか」となった。まさに緊急避難的措置だったが、やってみると5本足でも何とかやれることがわかった。
 
 翌年、又天候不順が起こり飢饉となった。そこで蟻の幹部たちは会議を開き「もう一本、足を提供する事」を決定した。5本から4本になっても、対して変わらないじゃないか・・・というのが、その理由だ。やってみると、4本でも何とかやれ、蟻の社会は何とか存続が出来た。しかし、翌年も飢饉となり・・・、その翌年も飢饉となって・・・。結局、蟻たちは全ての足が無くなり全滅してしまった。

どう考えても、今回の改定は納得できない。昨年から、議論を継続しての価格改定だとは思うんだけど、チームサイドから見たら「どうせ次回からは価格とエリアを改定するんだから・・・」という暗黙の了解のもとで、来年のチーム運営費を考えていた節が見られでしょ?これが、すごく嫌です。官僚的というか、何と言うか・・。とりあえず、取りやすいところから取って、当面の金は確保する・・・。むしずが走りますな。

サポーターにとって最高なのが、「昨年度からの懸案だったエリアと価格の改定ですが、営業スタッフのみならず、会社一丸となって頑張ったところ、来シーズンの強化費にメドがつきそうなので、値上げは延期させていただきます。今後も社員一丸、懸命に努力してまいりますが、それでも厳しい時は、再度、お願いを申しあげる時が来るかもしれません。そうならないように、サポーター皆様方の、よりいっそうのご協力を、お願い申し上げます」となる事です。

しかし、その姿勢が見れず(どういう風に頑張っているか、の情報を可能な範囲で公開して欲しい)に、価格の改定だから、何だよ、新社長の頑張りどこじゃないか・・・と思うのはベガルタンだけでしょうか?

つまるところ、サポーターとは「チームの足」だとベガルタンは思っています。苦しい時こそ、チームの足になって支える。しかし、フロントは口では「サポーターはチームにとって大切な顧客であり、時に支えてくださるスポンサーであり、共に闘う仲間だと思っております」と言うけど、その大切な仲間を苦しめる事を安直に実行している風に見える事が、ベガルタンは残念でなりません。

こんな事を書けば「スタッフは頑張っている、お前に何が分かるんだ?だったらやってみろ!!」とお叱りを受けるかもしれません。しかし、どう考えても昨年末あたりから「来年の値上げは確定路線」であり、それを前提に予算を組んでいたとしか、ベガルタンは思えないので、敢えて毒を吐いてみました。今回の値上げ(数百円)で、得られる収益増が大切なのはベガルタンも分かっているつもりです。しかし、安易な値上げを続ければ、それこそ「蟻の足」の事象と同じだとベガルタンは考えます。


人手も足りないでしょう、金も無いのでしょう。それはベガルタンの会社も同じです。そんな時、うちの会長は何度も何度も、こう言います「金が無いなら知恵を出せ。人手が足りないのなら、足の使い方を見直せ」と。フロントの皆さんの、今以上の頑張りをベガルタンは期待しております。

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