2014年9月1日月曜日

横浜戦で大人の ずる賢さを体験する福島県OO小学校 4年 栗原 雄吾

みなさん、初めまして。僕は栗原雄吾、ベガルタン叔父さんの甥っ子です。福島の桑折に僕は住んでいて、お母さんはベガルタン叔父さんの妹になります。今日は、夏休みの宿題でもある作文を皆さんに読んでいただき、感想を教えてくれれば嬉しいです。

僕の父親はホテルで働いているので、家族揃ってのお盆休みは毎年8月下旬になります。8月29日夕方、家族揃って福島を出発。そして予約をしていた遠刈田温泉に宿泊し、翌日、仙台のお婆ちゃんの家へ向かいます。お婆ちゃんの家は仙台の太白区にあり、遠刈田温泉からは車で1時間ほど。桑折から見れば大都会です。だから、お婆ちゃんの家へ行くのは、僕の中で夏休み最大のイベントなんだよ。

お婆ちゃんの家の近くには、ドンキホーテも万代書店もあるので、桑折には無い怪しげな誘惑が一杯あります。このお盆休みの最大のミッションは、貯めていたお年玉と、お盆に、お婆ちゃんから貰うお小遣いで、妖怪ウオッチのキラキラレアメダルをゲットすることなんだ。今、僕の学校でヒーローになろうと思ったら、キラキラレアメダルは外せません。えーと、ブシニャン (レジェンド妖怪メダル)を学校へ持って行ったら、1週間はヒーローだね。気になるメダルを、お父さんにネットで調べてもらったら、ブシニャン (レジェンド妖怪メダル)の価格は4万円以上もするらしく、「そんな金はうちには無い」と諦めるように言われたんだ。親も辛いけど、貧乏だと子供も辛いよ。

そんなこんなで仙台のお婆ちゃんの家に到着。直ぐにお婆ちゃんが出迎えてくれて「おー雄吾、大きくなったなぁ~~。これで好きな物でも買いなさい。だけど、無駄遣いはしちゃ駄目だよ」と、5千円のお小遣いをくれました。僕は仙台のお婆ちゃんが大好きです。お婆ちゃんの家にはベガルタン叔父さんも居ました。さっそく「おー雄吾、よく来たな」と挨拶。だけど、お小遣いは無し。相変わらず、渋チンだよ、ベガルタン叔父さんは。

お父さんとお母さんは、僕をお婆ちゃんの家に置いて外出。帰りは夜とか。それを知ったベガルタン叔父さんは、僕をベガルタの試合に誘ってくれました。だけど、そんなにベガルタには興味が無いので「行かない・・」と言うと、ベガルタン叔父さんは「残念だなぁ~~、試合の帰りにヨドバシか万代へ行って、妖怪のメダルでも買ってやろうと思ったのに・・・」と、サプライズ発言。正直、ベガルタには興味無いけど、ここはベガルタン叔父さんに着いて行くとしますか。

6時に出発。途中で夕食を食べると聞いていたので楽しみにしてたら、ベガルタン叔父さんの車が入って行ったのはマックのドライブスルーでした。でも、僕知ってるよ。お婆ちゃんの家を出る時、お婆ちゃんが「これで雄吾に旨い物でも喰わせてやれ」って1万円をベガルタン叔父さんに手渡した事を。それなのに、ベガルタン叔父さんはマックで「好きなのを喰え」とご満悦。普通なら牛タン、最低でもファミレスか、びっくりドンキーへ行ってハンバーグを食べさせるのが大人だと思っていたら、ベガルタン叔父さんは何の迷いも無くドライブスルーへ、フェードイン。福島のお爺ちゃん、僕は今、世間の厳しさを体験しています。

この日のユアスタは、ほぼ満員。福島では、2万人近く人が集まるイベントなんて無いから、この熱狂は感動ものです。特に、ベガルタが追いついた時は、物凄かったです。しかし、試合はベガルタの負け。ベガルタン叔父さん曰く「スコアーは僅差だったけど、内容がダメダメだった・・・これが辛い・・」とのことでした。まっ、僕にとっては、レアメダルの方が大切なので、ベガルタの勝ち負けなんか、どうでもいいこと・・・そんなことを考えていたら・・・

ベガルタン叔父さん「う~~ん、あたたぁぁぁ・・」

僕「叔父ちゃん、どうしたの?」

ベガルタン叔父さん「頭が割れるように痛い・・」

僕「えっ?痛いの?」

ベガルタン叔父さん「うっ、あたたた、腹も急に・・・」

僕「うっかり八兵衛でも、こんなタイミングで腹を痛めないよ?」

ベガルタン叔父さん「ダメだ、緊急事態だ、悪いけど、ヨドバシには行けない。今度連れて行くからな」

福島のお爺ちゃん、仙台のベガルタン叔父さんは、子供にも直ぐに分かる仮病で約束を破るとんでもない人です。だけど、帰りの車で3千円貰ったから、まあいいや。人間としては最低な叔父さんですが、ぼくはこんなベガルタン叔父さんが大好きです。

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