2014年6月2日月曜日

神戸戦に想う

いやぁ~~、良かったですな、藤村のゴール。当然ながらミスも多々ありましたが、初スタメンなのでノープロブレムであります。トラップ、パス、ディフェンス、そのどれもで瞬間的な判断に迷いは見られましたが、いいんです、だって初スタメンですから。ダニエルに関しても試合後、監督はコメントで「最後の失点シーンも、もしかしたらダニエルも、もっと何か出来たんじゃないかと本人も感じている部分もあるだろうし。今日はステップとしてこの試合を生かしてくれたらいいと思います」と語っていたので、この日のプレーに関しては「将来的な布石」という位置づけが何気にあったのでしょうな。それにしても、素人的には「あの最後のシュート、ダニエルにも責任の一端があるなんて・・・」と思っているんですが、プロの世界とはそういうものなんだろうね。


ガンバ戦もそうでしたが、ベガルタサイドから見た、この二戦は「公式な練習試合」という感じでした。心境的に「この試合に負けたら、ひょっとして・・・」というヒリヒリ感がある試合も、それなりに楽しいんだけど、「ここは若手や、普段試合に出れない選手をチェック出来ればいいや・・・」といったマッタリ感が漂う試合も、たまにはいいもんです。ミスをしても「だから試合に出れないのか・・・」とか、「ここで、その選択をするんでは、スタメンには入ってこれないのも何気に分かるよ」といった新たな発見があり、普段なら「どうせ負けるんならOOを出せ!!」と言っていた自分の考えが、明らかに間違っていることに気づかされます。やっぱ、出れないのには、それなりの訳があるんですな。

八反田の良さを口で説明する事は困難ですが、周りがあれだけ走れてない状況では彼の良さは出にくいのかもしれない・・と勝手に思っています。彼を清水からレンタルで獲得したのには、それなりの理由があるはずです。松下などを退団させて獲得したのですから、スキルにしても費用対効果にしても、絶対に「チームにとってプラス」があるはず・・・という仮定に間違いなど無いでしょう。そんな選手が、1,2回「よいドリブルをした」とか「スペースへの走り込みが上手い」とか「いいスルーパスを出した」ぐらいで、「可能性を感じた・・・」という評価をする事自体、不謹慎と言うものです。違いますかな?

これで7月まで中断期に入るんだけど、この開幕からの3カ月は激動でした。勝てない試合が続き、それだけじゃなく内容的にも完敗続き、そんでもって選手にも「気持ちや気迫」を感じられる事はなく、チーム全体がレームダック状態。特に、相性が良かった大宮に0-4とフルボッコにされた時、表向きは後輩たちに「まだまだ降格の話をするのは早いって、ここから、勝負はここからだ」と虚勢を張っていましたが、「送り人」のように、平静を装うのは大変でした。いやね、相性の悪い清水に0-4でも踏ん張れたし、浦和に0-4でフルボッコされた時も何とか頑張れたんだよ。でも、大宮に0-4でやっつけられた時、隣でテレビ観戦していた後輩から、「先輩、今、心が「ポキッ」と折れた音がしました・・・」と言われましたが、それを否定する事は出来ませんでしたな。

そんなどん底を実際に経験した身からすれば、現状は「よくここまで、盛り返したよ・・・」という感じです。もちろん、今現在でも余裕や、ゆとりなどは微塵もありませんが、それでも「アーノルドが続投してたら、徳島と降格2トップを形成してた事は確実だろうな・・・」という思いはあり、そこから比べれば、現状は遥かにマシであります。せっかく、ここまで盛り返したのですから、この頑張りを無にするような戦いは、して欲しくありません。してしまったら、むかし銀山温泉に居た外人女将に「もったいないよ・・・」と言われるのは確実ですな。

0 件のコメント:

コメントを投稿