2015年5月22日金曜日

ベガルタン、ゴマをする!!

その社内メールに気づいたのは、一昨日の帰宅してからだ。どういうシステムかは知らないが、社内専用のメールが届くと、自分の携帯にも転送されてくるのよ。まったくもって、余計な技術の進歩です。しかし、見ない訳にもいかず「なんだよ、俺は家に帰ってまで仕事をするような奴じゃ、ねーのに・・・。えっ、名古屋支店の磯田???誰なんだ?全く知らね~ぞ」と愚痴りながら開いたメールが下記の内容である。

仙台支店 ○○リーダー様へ

初めてメールをいたします。私は甲府サポで、名古屋支店、入社3年目の磯田と申します。仕事と直接関係ないメールを送る事には躊躇しましたが、土曜日に初めてユアスタへ参戦するにあたって、本社に居る身内から「だったら、ベガルタンに挨拶しとくように。ついでに、何かご馳走してもらえ」という指摘を受けましたので、失礼を承知で送らせていただきました。

リーダーが熱烈なベガサポであることは、身内や社内の友人から聞いております。なんでも、全国の支店の中で唯一、地元のJリーグチームを応援する会社の公的な同好会を立ち上げられたとか。その行動力は尊敬するとともに、ドラゴンズ同好会しかない名古屋支店勤務の私としては、大変羨ましく思っています。もっとも、同好会が頑張って出来ても、甲府ではなく名古屋でしょうけど。

先ほども申したように、ユアスタへ参戦するにあたり、リーダーに、ご挨拶したいと考えております。お忙しいとは思いますが、試合前にお逢いする事は可能でしょうか。ご面倒でも、下記の携帯番号まで、ご連絡いただければ幸いです。

なんともまぁ~~、ご丁寧に・・・。そうかぁ~~名古屋支店だけど甲府サポなんだ。だけど、ぶっちゃけ面倒だし、女の子じゃないし、会ったらあったで何かゴチしなきゃならないし、正直、そんなお金は無いし、ここは丁寧に断るとするか・・・。と思い、速攻で電話。

自分「もしもし、仙台支店のベガルタンです(高倉健のような渋さで)
磯田「あっ、リーダーですか?わざわざ、本当にすみません」
自分「いや、いいんだ。(高倉健のような渋さで)
磯田「初のユアスタだったら、リーダーにご挨拶しろって言われまして」
自分「そんな、気を使う事ないよ(高倉健のような渋さで)
磯田「いえ、そんな訳にはいきません。是非、お願いします」
自分「誰に言われたか知らないが、人の意見に左右されなくてもいいんだよ(高倉健のような渋さで)

とにかく、早めに断って風呂にでも入ろうかな―と考えていたベガルタン。ところが、ここから事態は思わぬ方向へと行ってしまう。

磯田「どうしても、会っておけって言われたんです」
自分「誰なんだ?君に、そんな負担を掛ける奴は(高倉健のような渋さで)
磯田「本社に居る、磯田です」
自分「本社?磯田?えっ!?本社に居る磯田って言えば、統括営業本部長の??」
磯田「はい、私の父なんです。いつも、父がお世話になってます」
自分「えーー!!聞いてないよぉーー!!(ダチョウ倶楽部のようなトーンで)
磯田「いえ、黙っているつもりだったのですが・・・」
自分「違う、違うって、そういう情報は、前もって教えてくださいよ・・っていうこと。えーー、本部長の息子さんでしたか・・」

磯田本部長と言えば、営業職のトップ。その御子息と分かれば、対応が変わってくるのも自明の理だ。

磯田「すみません。本当に、ご挨拶だけでいいんです」
自分「何を言うんですか、早めにお会いして、地元民しか知らない、美味しい牛タンでも一緒にどうでしょうか?(ダチョウ倶楽部のようなトーンで)
磯田「いえいえ、そんな気を使われなくても・・・」
自分「何を、おっしゃるんですか。私は勝手に磯田本部長の一番弟子と思っているんです。その身内の方がユアスタへいらっしゃるのに、エスコートをしないようでは、師匠に失礼です。是非とも、お会いして、美味しい牛タンでも食しながら、試合談議に花を咲かせようではありませんか?ついでに、仙台支店の綺麗処と飲み会でも・・・(ダチョウ倶楽部のようなトーンで)
磯田「ありがとうございます。よろしくおねがいします。良かった、これで父にも報告できます」
自分「そこのところ、非常に大事です。なにとぞ、お父上には、よしなに・・」

磯田本部長、見てくれてますか?ベガルタンは社内では中間派閥ですが、心の中は「磯田派、磯田」です。


明日はヴァンフォーレ戦、ビート・甲府!!

0 件のコメント:

コメントを投稿